ダウンセットさんの映画レビュー・感想・評価 - 10ページ目

ダウンセット

ダウンセット

映画(601)
ドラマ(0)
アニメ(1)

バイス(2018年製作の映画)

-

『翔んで埼玉』は腹から笑えたが、こちらの『翔んでアメリカ』は上手く笑いに消化できなかった。犠牲になった人が多すぎて。
IS誕生秘話的な事も描かれていますが、ある側面から見たらそう見えなくもないくらいの
>>続きを読む

悪魔のいけにえ(1974年製作の映画)

3.0

スクリームするギャル。チェインソーが唸りを上げる。切り刻むような不穏な音楽がループする。あゝ、サイケデリック。爆音で鑑賞したい。いろんな意味で警察に通報されそうですが。
血が滴る指先をチューチューする
>>続きを読む

バンブルビー(2018年製作の映画)

-

起承転結が心地よく展開されていて、時系列的にエピソード・ゼロという事もあり、一見さんにも優しい仕上がりに。
80年代リバイバルの追い風もあり終始ご機嫌なミュージックとアイテムが登場する。
メカニックな
>>続きを読む

愛しのアイリーン(2018年製作の映画)

3.8

電柱(デンチュー)の純粋な愛。
猟銃をぶっ放す純粋な暴力。
愛と暴力の対比。発露は同じ、扁桃体や前頭側頭だとわかっていても感情のその先を描いた力作だと思った。
モザイク処理のその先も気になった。

ダンボ(2019年製作の映画)

-

『AKIRA』の物理博士のセリフ、「これは…まるで宇宙じゃないか⁉︎」を「これは…まるでバッドマン・リターンズじゃないか⁈」風にもじって言ってみました。言いたくなるくらいのサプライズ。
あざっすティム
>>続きを読む

草原の実験(2014年製作の映画)

4.2

主人公の女の子が異次元の美貌だった。画面越しでも見つめられると何故か「すみません。もうしません」と謝ってしまいそうになる。後ろめたい案件が多い僕は美少女の眼差しにたじろいでしまった。

とりあえず、ヤ
>>続きを読む

ピンポン(2002年製作の映画)

3.8

「この星の一等賞になりたいの卓球でオレは。そんだけ!」
「月にタッチするなんてわけないよ」

原作のテイストを窪塚君というフィルターを通す事で何とも憎めないペコの名言が炸裂する本作。
スポ根物という古
>>続きを読む

ROMA/ローマ(2018年製作の映画)

-

このレビューはネタバレを含みます

まぁ、フルチンホーケーゲス野郎に嫌悪しかない方が大多数だと思いますが、擁護はしないが激しく同情してしまう僕がいます。フルチンホーケーゲス野郎を取り巻く情勢はどう考えてもポジティブな未来を描けない訳で。>>続きを読む

聖なる鹿殺し キリング・オブ・ア・セイクリッド・ディア(2017年製作の映画)

3.8

「これはメタファーだ。僕は象徴に過ぎない」劇中で青年が囁く言葉。僕も会社の上司に言ってみたい。明日から来なくていいですって言われそうだけれも。
前作同様、死を可視化、シミュレーションゲーム括りにし、で
>>続きを読む

ビューティフル・デイ(2017年製作の映画)

3.0

恐怖を補う変拍子なスコア。お洒落なカット割。芸術的なシークエンス。どれもこれもハイレベル。レディオヘッドは『kid A』からでしょみたいなハイセンス漂う大学生や意識高い系の起業家が大嫌いな僕は所詮、只>>続きを読む

アイ, トーニャ 史上最大のスキャンダル(2017年製作の映画)

4.6

あれ?何これ。すげ〜面白いんですけど。
マーゴット・ロビーが今持ってる引き出しを全部開けさらして限界ギリギリな演技を魅せてくれます。劇中の登場人物たちも曲者だらけで、真剣に考えた策略が見事にずれまくる
>>続きを読む

ゆきゆきて、神軍(1987年製作の映画)

4.0

「言えない事がある。だから私は靖国に行って…」
「靖国に行ってるだと⁈貴様~‼︎」
で、殴る蹴る。
テロリスト・アナーキー奥崎謙三が暴れ回るフィクション・ドキュメント。ノンフィクションじゃない。フィク
>>続きを読む

運び屋(2018年製作の映画)

-

もう、映画のタイトル、『クリ ント・イーストウッド』でいいんじゃね。ってくらいイーストウッド臭しかしません。
決してトップ・ギアには入れず3速で2,000回転をキープしながら淡々と物語は進む。
「10
>>続きを読む

ミックス。(2017年製作の映画)

3.0

二日酔いのガッキー。ガッキーのゲ○を浴びる瑛太。
ガッキーゲ○、凄まじいオプションだ。

卓球シーンはもっとどうにかならんかったんかいと思ったけどガッキーの存在で全てをチャラにする。蒼井優が凄い。助演
>>続きを読む

アウトレイジ 最終章(2017年製作の映画)

2.5

死の匂いがしない人から発せられる死への口渇感が同監督の真骨頂だった。本作にもそれはある。それはあるけどベクトルが生への口渇感に転じている気がしてしまった。

『アキレスと亀』『ソナチネ』が好きです。

キャプテン・マーベル(2019年製作の映画)

-

冒頭が胸熱。
で、中身は微妙。これといって目新しさなし。エンドゲーム前哨戦としては致し方ないのかも。

グランジ世代な僕はNINのTシャツにはオオってなったしPJハーヴェイやスマパンのチラシにグッとき
>>続きを読む

ハイドリヒを撃て!「ナチの野獣」暗殺作戦(2016年製作の映画)

3.8

先日、ゲルニカを題材にした生温い小説を読んだせいかこの作品の持つパワーに圧倒されてしまった。
エンスラポイド作戦を題材にした小説『H Hh H プラハ、1942年』も斬新なアプローチで一心不乱で読破し
>>続きを読む

スパイダーマン:スパイダーバース(2018年製作の映画)

-

とんでもない映像体験。
世界トップのクリエイターが集結した究極のアニメーション。間違いなく凄い事になってます。サウンドもギャングスタかつオールド・スクールなノリが速くて勢いのある映像にマッチしていてク
>>続きを読む

あゝ、荒野 後篇(2017年製作の映画)

4.2

剥き出しの闘争心は己の体を切り刻み咆哮しながらただひたすらに拳を振り上げる。「健二はオレと繋がろうとしている。その手にはのらねぇ」

新宿を舞台に心が壊れた人々が集う。様々な人間模様が感情がラストのリ
>>続きを読む

あゝ、荒野 前篇(2017年製作の映画)

4.2

憎い あんちくしょうの 顔めがけ 叩け 叩け 叩け by 寺山修司

主役2人にリング・ネームをつけるシーンが最高。ユースケサンタマリアが自由過ぎて菅田くんが素で苦笑いしていた。

元男闘呼組の高橋
>>続きを読む

グリーンブック(2018年製作の映画)

-

ケンドリック・ラマーが「俺の音楽を必要としている大多数は白人だ」なんて事を言っていたのを思い出した。

「手紙、ありがとう」
この一言に全てが集約されていると言っても過言ではない。

上半期ベスト作品
>>続きを読む

翔んで埼玉(2018年製作の映画)

-

川越市で10年近く生活していたので、確かに海がない息苦しさみたいなものは感じていたし、都内で遊んだ帰りに池袋駅に着くと埼玉に帰って来た感はあった。板橋区は都内だけど何故か池袋は埼玉みたいな。東口からサ>>続きを読む

三度目の殺人(2017年製作の映画)

3.0

法廷で争われるのは事実、即ち客観的な事柄であり、決して真実が争われる訳ではない。会社や組織しても同様で事実に沿って動いているのであり、真実に沿う事は稀だ。
事実は科学的、物理的なのに対して、真実は文学
>>続きを読む

ファントム・スレッド(2017年製作の映画)

3.8

中盤、「あなたは私を見てないわ!2人でいても隔りがあるのよ!」なセリフにビビった。何故なら、ついこの間、僕も言われたからだ。ガストで。
仕事に集中し過ぎると私生活が崩壊してしまう節がある。僕は不器用な
>>続きを読む

ハッピーエンド(2017年製作の映画)

4.0

『愛、アムール』で道徳性と合理性との間にある、モヤモヤとした死についてのエトセトラを上手く表現していたのに対し、今作はその延長上にある、遺される者達と遺す者達といった複数の道徳と合理が乱立していて、前>>続きを読む

アリータ:バトル・エンジェル(2018年製作の映画)

-

このレビューはネタバレを含みます

お目々が大きいアリータの痛快SFアクション。脳ミソ至上主義ですけど、何か?
ロバート・ロドリゲスなB級感もスパイスされていて思わずニヤリ。
マハーシャラ・アリが『ブレイド』のウェズリー・スナイプスや鈴
>>続きを読む

ゴッド・タウン 神なきレクイエム/ゴッド・タウン 裁かれる街(2014年製作の映画)

4.0

傑作。喜劇。悲劇。
『スリー・ビルボード』の様な雰囲気に、ブラック・ユーモアてんこ盛り。映画というより舞台演劇を観ているようでもある。
農耕民族ばりの閉ざされたコミュニティ。よそ者には問答無用の暴力を
>>続きを読む

Dr.パルナサスの鏡(2009年製作の映画)

3.8

めくるめく想像の世界。鏡の外と中は表裏一体。仏教から派生したニューエイジ思想炸裂の世界観が煙い。ひたすら煙い。
10年代後半のCG映像に慣れてしまってるせいか、ファンタジーとしての圧は見劣りするけれど
>>続きを読む

ヒトラー 〜最期の12日間〜(2004年製作の映画)

3.5

マインドコントロールの悪夢。
自分の生命に危機が及んでもなお他者の思想にコントロールされてる人、解ける人。
1945年はヨーロッパ諸国における帝国主義の崩壊と資本主義によるグローバルな展開との分岐点か
>>続きを読む

ブラックブック(2006年製作の映画)

3.5

同作監督による作品群は何処と無くじめっとしたエロや暴力がイメージとしてつきまとう。
本作も御多分に洩れずヌルッとじめっとした展開がひたすら続く。
レジスタンスを正義一辺倒に描いていないところがミソで物
>>続きを読む

ネオン・デーモン(2016年製作の映画)

3.0

美と対極にあるグロ。フラクタル図形を応用したかのような鏡を多用した描写。正三角形の整合性とシンメトリーなモデルを同期させる色の使い方。全編に渡り打ちっ放しのコンクリートの様なケミカル臭全開からのエンデ>>続きを読む

アクアマン(2018年製作の映画)

-

どストレートな神話をベースに時事ネタを絡ませ、ソーやらブラック・パンサーやらのテンプレートをかっさらい、見事にオリジナルとしてのアクアマンに仕上がっていて、凄い。
アクアマン=アメリカが望む英雄感があ
>>続きを読む

マンチェスター・バイ・ザ・シー(2016年製作の映画)

4.0

オープニングの風景描写、登場人物達の心理を上手く投影している時折挿入されるマンチェスターの街並み。兎にも角にも切ない。
過去の過ちを悔やみながら生きる。乗り越えられないと呪詛を吐く。劇中、ケイシー・ア
>>続きを読む

ファースト・マン(2018年製作の映画)

-

月面着陸生中継。まさかの60年代。オモチャのようなコクピットに人力で固定しただけのおぼろげなネジ。会話を聞くからに不味そうな宇宙食。資本主義の総力を結集したアポロ計画の物語は終始地味に展開しアナログに>>続きを読む

帰ってきたヒトラー(2015年製作の映画)

3.5

ネットの情報を鵜呑みにしちゃう傾向はイギリスのEU離脱問題以降顕著さを増し、どれが本物か偽物か何て当事者ですら、「あれ〜どっちだったけな〜」って事になり、声が大きい奴が勝つみたいな風潮が強まってる昨今>>続きを読む

メリー・ポピンズ リターンズ(2018年製作の映画)

-

前作未鑑賞、予備知識なしで鑑賞。
話の流れは『プーと大人になった僕』をそのままなぞった感じ。子供の頃には見えてた世界は大人には見えないの件。ピンクを基調としたカラフルな色彩は頭の中お花畑感を増長させ、
>>続きを読む