ダウンセット

ピンポンのダウンセットのレビュー・感想・評価

ピンポン(2002年製作の映画)
3.8
「この星の一等賞になりたいの卓球でオレは。そんだけ!」
「月にタッチするなんてわけないよ」

原作のテイストを窪塚君というフィルターを通す事で何とも憎めないペコの名言が炸裂する本作。
スポ根物という古典的な装置を舞台に当時の若者の空気感を見事にペコやスマイルが代弁してみせる。原作が素晴らしいのは言うまでもないのだけど、本作から原作に入った人も多いのではないだろうか。(僕もその口)

強い相手と繋がりたいという欲求や、たとえ自分より弱い相手でも全力で勝負する。礼を尽くすという言葉や表現は普遍的でいて日本人ならではの美意識だったりする。テキトーな解釈だけど、武士道みたいなものにも通じているのかも。

「おかえり。ヒーロー」