淡く儚い初恋。
立場の違うふたりが
細く線をなぞるように
心を通わせ、
やがて来る別れ。
清く清く描かれる。
もやを帯びたくすんだ山道や、
舗装されていないカサカサとした
砂っぽい町の道や、
澄ん>>続きを読む
イーサン・ホークによって
目の前にスッと差し出された
シンプルな映画。
奇をてらったところなど
変なひねりなど何もなく
シーモアさんの
優しい目と語り口が
シューーっと身体に沁みる感じ。
シーモ>>続きを読む
実はインドの魅力を
カメラに収めたかった…
だけではないかと思える程
舞台がインドであることが
成功している作品。
物語として
鮮烈さはないけれど、
嫋やかな河のように心を包み込み、
後からじんわり>>続きを読む
絶叫マシン。
案外好きだったのに
いつの頃からか
乗ると心臓がバクバクと
するようになった。
それを不覚にも(?)
再確認してしまった作品。
低い低いフェラーリ目線で
凱旋門を抜け、走る。
パリの>>続きを読む
【午前10時の映画祭】
4Kピカピカの七人の侍
観てきました♪
困・求・遭・集・移・惑・信
繋・笑・緊・戦・涙・春・平
映画の色んな要素が
ぎゅーーーっと詰まっていて
敢えて書くこともないくらい>>続きを読む
37歳で亡くなるまで
44作品。
ファスビンダーが
どれ程の速度で
作品を撮っていたか。
伝えたい事が山盛り
だったのかもしれない。
溢れるアイデアが
止まらなかったのかもしれない。
けれどもし、>>続きを読む
ファスビンダーが
亡くなる1年前に撮った
テレビドキュメンタリー。
1981年にケルンで催された
15日間に及ぶ世界演劇祭に
参加した100余の
団体の中から13講演を
ファスビンダーの好みで
セレ>>続きを読む
生きる事に希望が持てる
そんな作品に
良い映画を感じる
的な事を以前レビューに
書いたのだけど、
その真逆を行く作品。
けれど間違いなく良作。
何故だか惹かれてしまう、
狂気と性と暴力と愛の作品。>>続きを読む
イソップ童話に
田舎のネズミと町のネズミ
というお話があるけれど、
それの
可愛い女の子バージョン
というか。
フランス女子バージョン
というか。
田舎のネズミは田舎でこそ光る。
可愛いけど野暮った>>続きを読む
手さばきの美しさ
素晴らしく。
するりと抜き取り、
ふらりと戻す。
指から生まれる
エクスタシー。
満たされる。
華麗さに見惚れてしまうけれど、
連携プレーの軽やかさに
胸はときめいてしまうけれど>>続きを読む
3.4.5と観てきた
喜劇と格言劇シリーズの
ラスト、6作品目。
気になる人がいるけれど
友だちの不在時に
友だちの彼と
仲良くなっちゃって
その友だちも
友だちの気になる彼と…
ありがち少女漫画>>続きを読む
少年たちのキラキラを
陽光とともに浴びる作品。
彼らよりオドレイ演じる
「お母さん」の方が
確実に歳が近いので、
おばさん目線で感想を書くと
可愛い子には旅をさせよ
(中2可愛い…)
この一言に尽>>続きを読む
鑑賞後の独特な余韻。
エホバの証人への信仰が
大きな流れになっているが、
決してそれだけではない
人々が行き交う群像劇。
罪を重ねる人にも愛はあるし
信仰のためにつく嘘もある。
航空機の事故によ>>続きを読む
17世紀スウェーデンに
実在した
雄々しい女王。
父の死により
齢6歳にして王に即位する
知性溢れる才女クリスチナ。
作中のスペイン人との
ランデブーはいざ知らず、
おおよそ史実に則った話。
3>>続きを読む
若くて青い映画。
「おセンチいっぱい」の
心の描き方が
今の日本的、と思った。
アニメのことは
よく分からないけれど
アニメじゃないと
描けないであろう
光の粒が綺麗だった。
あと。何ともかんとも>>続きを読む
鑑賞後に「彼女」の事を
あれこれ話したくなる
想像がしやすい身近な作品。
(突拍子なくないのだ)
緑の光線の後、彼と彼女は
どうなったと思うー?
から始まって、
主人公デルフィーヌ
(つまりは、彼>>続きを読む
ロメールという監督は
軽やかな女の子たちの
恋愛あるあるを
素敵に可愛く、
しかしながら
とても細やかに撮る、
そんな監督なのだと
特集2作目にして思う。
声が甘く、
普段のダボ服からは想像しがた>>続きを読む
んむむむ。
イケメン叩きになるような、
イケメン揃いだから
マイルドになったような、
何とも難しい作品でした。
胸糞悪いと
言われるであろう事を
敢えて取り上げた監督の
意欲作というか。
特権階級>>続きを読む
この作品が
このビジュアルで
撮られていなかったら、
予告で惹かれなかったし
観ていなかったと思う。
そうしたら
ピロスマニという画家を
知らないままでいたはず。
知れて得したなという気分。
彼の>>続きを読む
岡目八目映画。
他人ことはわかるのに
自分のことは
さっぱりなんっすね。
なんて感じの恋模様が
軽いタッチで
可愛くお洒落に撮られてる。
日本で初めて紹介されたロメール映画。
しゃべりにしゃべる>>続きを読む
タイトルから食指が動かず
見逃していた作品。
チャンスがあって観てみたら
良作だった。驚いた。
邦題に偽りあり((ΦωΦ))
幻想的であり
現実的であり
心に迫ってくる程、美しい。
雄大な風景と>>続きを読む
下手なところから
徐々に上手くなっていく。
そんな音楽の話は
よくある話なんだけど、
なんだろうな、グッとくる。
そこには環境もあって、
抜け出したいけれど
抜け出せない子供たちが
打ち込めるも>>続きを読む
ハイライズ難しい。
マンション購入から
緩やかに
歪んでいく日常。
そこに潜む格差社会は
如実に露呈し、
無秩序社会はエグかった。
道徳心の薄い人間が変に力を持つと、
ロクなことないよ。
って話>>続きを読む
スーツも似合うけれど、
身体にフィットした
ぴったりピタピタの
衣装も似合う。
半裸も似合う。
怖いものなし。
そんなボウイが
銀色のモジモジくんで臨む宇宙人。
全裸も辞さない潔さ。
(安心して下さ>>続きを読む
何気に初見。
いろんなことを
省いて書くと、
全てにおいて
野暮ったいって素晴らしい。
心がトキメキました。
監督の自伝的映画。
ウニー・ルコント三部作の
第二部が今作品。
知的な雰囲気のエリザ。
いかにも
フランス人な空気。
そんな彼女が頑なに、
食らいつくように、
生活の場を変えてまでも
産みの母を捜>>続きを読む
サルバドール・ダリの
不思議な世界観が
ディズニーと
コラボすることで、
ドラマティックに
動きだしてしまった…
そんな感じの短編アニメ。
写実的ゆえ、
夢と現実の境目が曖昧な作風の
ダリの絵画だけ>>続きを読む
美しい肉体の強さ。
コンテンポラリーダンス。
身体表現の豊かさと
人の絡まり方の妙。
発される言葉はなくても
身体から言葉が
湧き上がってくる。
カルメンから着想された作品
…とは思えない(!)>>続きを読む
淀川さん曰く、
わかりにくい方が面白い。
Me too.
観客に解釈を委ねる作品。
衝撃的かつ
謎めいた映像に
私たちは想いを巡らせる。
この作品の丁度良さは17分という
見返しやすい短さにあって>>続きを読む
回顧展のための
ドキュメンタリー映画。
PRとして上手い構成。
来年、是が非でも
天王洲まで観に行かねば…
なんて思ってしまった次第。
会場観て回って、元素記号の前では
そりゃー色々好き勝手話した>>続きを読む
マペットに囲まれた
デヴィッド・ボウイの
青白いキメ顔。
シュッとした顔で
歌い揺れるミュージカル。
妖精界の王というメルヘン。
MVとしても秀逸な舞踏会。
ストーリーそのものは
素直な気持ちで>>続きを読む
暑いうちに水モノを。
サクッと観れる映画を。
そんな気分でドリーを。
大人と子どもにしっかり響く
ストーリーにづくり。
身体的コンプレックスと
各々のトラウマを越えての、
行動力をそっと盛り込む。>>続きを読む
デニーロが白目を剥き
ストップモーション。
そしてスローモーション。
あの演技。
彼の凄みを感じた時、
この物語に色がついたように
面白いな、と思った。
そこに行き着くまでは
スコセッシのカメラ運>>続きを読む
音楽が喜びを運んでくる
青春バンドムービー。
爽やかな余韻が残る。
こういう作品は
定期的に観たくなるし、
こういう作品があることが
嬉しかったり。
展開が速くて単純明快なのも良い。
前作「はじま>>続きを読む
噛めば噛むほど
監督に興味を持つ作品。
フィクションなのに
ノンフィクションなのかと
見紛う作品。
出演者の拙さと
演技をしていない
素のような雰囲気が
生々しさを増す。
会話シーンは特に長く時>>続きを読む
田舎が舞台と思いきや
北品川のお話。
アイスクリームじゃなくて
アイスキャンデーな映画。
甘いんじゃない。
シャリシャリとした感じ。
気だるい夏の映画。
豆の皮を剥きながらの会話が秀逸。
時々、会>>続きを読む