『オーメン』のような作品を期待して観たが違った内容の作品だった。
作品的にはハネケの『白いリボン』の作風に近い。後のナチス親衛隊になるだろう子供達を描いた作品で、不穏さが印象的。
『シークレット・オブ>>続きを読む
隣の芝生は青く見えるもの。でも一見幸せそうに見える者にも、それぞれに抱える悩みがある。ミステリーの謎解きの先は女性ならればの共有する苦悩。
物語はレイチェル、アナ、メガンの登場する3人の女性視点で物>>続きを読む
ストーリー的にどうしても『セブン』を意識してしまう作品。
邦画らしい魅力があればと期待したが、回想シーンでいちいち物語がストップしスタイリッシュさに欠け、もう少し巧いこと描けないものかと思ってしまった>>続きを読む
このレビューはネタバレを含みます
宮沢りえとその娘役の杉咲花のやり取りがとにかく素晴らしく、本当の母娘のように思え、ずっと観ていたくなった。
宮沢りえによる肝っ玉母ちゃんは"来る者は拒まず"で懐深く、出逢う人すべてが惹きつけられるのも>>続きを読む
ことの真相は徐々に解明されて行く作りの作品なのだが、『ボーン・シリーズ』のように主人公が記憶喪失なので、唐突に物語にぶっ込まれるような感覚を覚える。
トム・ハンクスとフェリシティ・ジョーンズの共演。2>>続きを読む
事件が起きる以前は、夫(利雄)の何事にも無関心さとは対照的に一家を切り盛りする妻(章江)。事件後はそれが逆転し精力的な利雄に対し病的にまでに塞ぎ込んだ章江が印象的。
娘の蛍を一生サポートして行かなけれ>>続きを読む
黒澤清監督作とは相性が悪い。だから正直、楽しめるか不安だったが、意外と楽しめた。
ゴシックホラーと日本的な怪談話、そして黒沢清の作風が思いの外マッチしていた。
鑑賞してから1ヶ月半以上経っているので殆ど内容は覚えていないが、意外とコメディ色多めで笑え、相変わらずサイモン・ペッグが良い味を出し、白色の女性キャラのアクションがカッコ良く、カーク船長の大活躍とスポ>>続きを読む
めんどくさい爺いに終始苦笑。そんな爺いにも人生ありで哀愁を感じる。
上野樹里とリリ・フランキーのごく自然な感じの演技が素晴らしく、歳の差カップルの違和感はなかった。
爺いをボウリングに連れてっては行け>>続きを読む
『裏切りのサーカス』と同じ原作者という事で鑑賞。でも、ユアンマクレガー主演で同じ巻き込まれ型サスペンスと言った点では『ゴーストライター』の方が共通点が多いような気がした。
正義感の強い"うっかり系の>>続きを読む
良質の作品を撮りたい金正日の命令によって、シン・サンオク監督とその元妻の女優チェ・ウニを北朝鮮に拉致。「事実は小説よりも奇なり」を地で行く作品。
韓国で破産し映画を撮れなかった監督が北朝鮮に拉致され>>続きを読む
人に与え過ぎてスッカラカンになる典型的な人のように思えた。
今年観たドキュメンタリー『エイミー』もそうだったけど、有名になればなるほど周囲には人は集る。でもそれに比例して孤独感は募る。
愛情深いが故に>>続きを読む
軍事クーデターによるアジェンデ政権の転覆とその混乱が描かれる前半部は『チリの闘い』というドキュメンタリー作品を観ていたので余計に楽しめた。
ナチスものというよりはカルト教団的な趣きだったが、緊張感の>>続きを読む
映画作品と言うより、歴史的に貴重な作品。
劇場で観たので第一部上映後、第二部の上映時間まで一旦館内を出て再入場しないといけないのだが、その待っている間中ずっと早く続きが観たくて堪らなかった。それぐら凄>>続きを読む
倦怠期気味の夫婦、浮気中に不慮の事故で妻を亡くす夫の話。設定からして監督さんは意地悪。
亡き妻の携帯を覗き見てしまうシーンはその最たるもの。
本木雅弘による体裁だけを気にする嫌な役所はグッド。冒頭か>>続きを読む
トマス・ウルフ役のジュード・ロウのオーバーな演技に当初は違和感があったが、徐々にトマス・ウルフの人柄がそう言った者と分かり、違和感がなくなった。
活力漲るヘミングウェイ、落ちぶれたフィッツ・ジェラルド>>続きを読む
このレビューはネタバレを含みます
復讐の旅は自分探しの旅であり、真実を知った時に絶望する。
落ちは『エンゼルハート』
認知症とナチスへの復讐の組み合わせは意外と斬新。
老人役が板に付いているクリストファー・プラマー。『人生はビギナーズ>>続きを読む
話の筋はジェーン・オースティンの「傲慢と偏見」のままで、そこにゾンビが蔓延してると言う内容。
((原作のパロディ小説はベストセラーらしいが知らない))
「傲慢と偏見」をパロディ化している割にはドラマ>>続きを読む
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原作者が『桐島、部活やめるってよ』の朝井リョウって事だけで興味本位で鑑賞。原作は未読で内容もろくに知らない状態で観たので、監督が三浦大輔だと後で知った。演劇出身の人だからああ言った演出なのだろ。
お話>>続きを読む
ボーンシリーズは全部作観ているが、内容は覚えていない。その為、本作の会話の内容や登場人物の動機や目的がよく分からず、終始ちんぷんかんぷん状態で、お話に入って行けなかった。
この作品は予習が必要だった後>>続きを読む
過剰な演出はほぼ無く、終始シンプルで淡々と描かれる。全体的に程よく品がある。
鑑賞後は絶妙なテイストの上品な珈琲でも飲んだような感覚になる。
周囲からは英雄のような扱われ方されながら、浮かれる事なく、>>続きを読む
このレビューはネタバレを含みます
直接的には関わらない登場人物たちが、残虐な一家殺人事件を通して、怒りや悲しみや絶望といった感情でリンクする。疑われる者、信じたいが疑ってしまう者、信じ裏切られる者、そんな人たちの群像劇。
本作を観て>>続きを読む
元奥さんに踏ん切りつかない白岩と風変わりで心に傷を負った聡とのラブストーリーは『世界にひとつのプレイブック』ぽかった。
最初っから聡は求愛していたしね。でも実際にあんな女の人が目の前にいたら、少しは>>続きを読む
ビートルズの曲はもちろん聴いているが、熱狂的なファンではない。ビートルズ×ロン・ハワードという事で内容もろくに知らずに鑑賞。
内容は1963年の初渡米から1966年頃までを追った作品。
当時のアメリカ>>続きを読む
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業界の仕来り・パパラッチの生業などの描き方が手際よくテンポが良いので、観ていて楽しい。
序盤から中盤にかけて、福山雅治演じるパパラッチと二階堂ふみ演じる新人との互いに軽蔑し合いながらも、徐々にお互い>>続きを読む
孤児のソフィーと夢を運ぶ巨人BGFの交流を描いた作品。
心優しい巨人BGFを演じるのはマーク・ライランス。『ブリッジ・オブ・スパイ』では常に“すました”感じで食えない役所だったけど、本作では感情表現>>続きを読む
回避性人格障害の典型的な主人公。
いかにもアニメ表現らしい所が随所にあるが、ストリート的には割と踏み込んだ内容。
時が静かに流れ、少しずつ人との距離が縮まる感じが素敵で、顔✖︎演出で主人公の心の壁を表>>続きを読む
役者さんの演技やチャラクターの各々の造形は素晴らしい。観ていてゾクゾクし楽しい。
でも、肝心のストーリーはめちゃくちゃ。話が進むに連れ、ゾクゾク感は失速する。
デヴィッド・エアー監督の過去作はかなり好>>続きを読む
3週間前に鑑賞したので内容をほとんど覚えていない。覚えているのは、上映時間86分が長く感じたのと、隣の女性が終始あくびを連発していた事ぐらい。
難解な作品ではないのだが…あまり飲み込めず、自分には合わ>>続きを読む
前半はワクワク。後半は展開がグタグタでワクワク感が失速。それでも大竹しのぶ&豊悦の演技は最高で一見の価値あり。
尾野真千子と大竹しのぶのバトルシーンも最高っす。
究極のすれ違いドラマ。
素直にときめいて、途中からグッと来る。
そして聖地巡礼がしたくなる。それぐらい素敵な作品。
ひと昔前の、昔のアニメを観てるような感じで、可愛らしい絵にほのぼのとした。
監督さんはジブリ作品などに影響を相当受けたらしいが、フクロウの魔女が湯バァバァに見えて仕方がなかった。
そして兄ベンと魔女>>続きを読む
油断して観ていたら、リトルボーイの姿に思わず涙腺が決壊してしまった。
反戦映画でもあるが、何かを願う事や信仰の意味を考えさせられた。
とても好きな作品。
ありそうで無かった美男子による役立たずのお馬鹿秘書役。クリス・ヘムズワースが物凄く良い。
ジリアン役のケイト・マッキノンはカッコ良いし、下品な下ネタもけっこう笑え、いろんないい所がある作品である。
で>>続きを読む
『大統領の陰謀』や『スポットライト』は巨大な権力に挑みある種の勝利を得るが、こちらの話は敗者の話。ダン・ダザーなる人物やこの出来事をよく知らないので、ストーリー的には地味に感じた。
なので、あまりカタ>>続きを読む
吹替えで鑑賞。
吹替えはバナナマンの設楽と日村。
いい意味で、"バナナマン力"強め。主役のマックスとデュークの関係性に設楽と日村の姿を連想してしまった。
本編のハチャメチャな展開には笑えたが、あんな>>続きを読む