あめのおとさんの映画レビュー・感想・評価 - 4ページ目

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アメリカン・サイコ(2000年製作の映画)

3.3

他者がいるから自分がわかる。でも他者の名前がわからなければ自分の名前もわからない。自己肯定を外側に委ねる恐怖と空虚さよ。
所々笑える。

少年は残酷な弓を射る(2011年製作の映画)

3.4

母の責任だけじゃない。ないけども、母と息子が似てるように見えて仕方なかった。
自由に思い通りに生きてきた女性が、思い通りにならない子育てに直面する。〜でなければならないが強く、几帳面が苦しい。
息子の
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ファーストラヴ(2021年製作の映画)

3.3

このレビューはネタバレを含みます

高校教師を思い出した。
だからもっと直接的な性的虐待なのかと思ったら、モノ扱いされるように性的に見られ続けることも考えてみたら立派な虐待で、それが長年父親からなんて、母も守ってくれないなんて。トラウマ
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人数の町(2020年製作の映画)

3.4

外国のB級SFのようで思ったより良かった。
アニメにして若い人が見るのもいいと思う。
「愛してる」には、んっ?いつから?と唐突さを感じたけど、中村倫也は演技の職人だなー。

エンディングノート(2011年製作の映画)

4.0

「死」ではあるけれど、砂田さんもご家族も幸せで豊かだ。
自分は親でも子でもある立場だけど、こんなに豊かな関係を築けていなくて。落ち込む私は捻くれてるのかな。
あんなふうに見送り見送られるようになりたい
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空に住む(2020年製作の映画)

3.3

お伽話のよう。
岩ちゃんの哲学の本っていうのだけがわからなかった。それっぽいことは語ってたけどあれは哲学なのか?それをあの小説家に書かせたいというのも??
空に住むことによって得たもの失ったもの。
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影裏(2020年製作の映画)

3.3

ミステリーかと思ったら恋愛映画だったー。
親しくても家族でも人のことはわからないし、基本孤独なもんだ。でもだからこそ想像力や理解力が大事なわけで。
あんな不穏な雰囲気必要だったのかなー。

メランコリック(2018年製作の映画)

3.6

0と−1を行ったり来たりがいやで、0と+1を行ったり来たりになりたいと思ってた。でもごくごく稀にくる+1や+2でいいのかな、とこの映画みて思った。殺し屋映画だけどさ。
いやお仕事映画か。
低予算だから
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隔たる世界の2人(2020年製作の映画)

3.9

安直には語れないのはわかってる。
でも被害者でいる限りは被害者だし、相手を変えようとしたって変わらないのだから、自分の見方を変えるしかないよな…と思うんだけども。そういう次元で語っちゃいけないのかな。
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水曜日が消えた(2020年製作の映画)

3.7

ミステリーかと思ったらファンタジーな世界観。
火曜と日曜以外をもっと見たかったけど、やさしい火曜日倫也さんがたくさん見られて中村倫也ファンは満足。

愛がなんだ(2018年製作の映画)

4.2

都合のいい女っぷりが痛々しく、それは自己愛にすぎないーと最初はひいた。
でもだんだん愛がなんだって気になってくる。ラストは清々しい気持ちにさえなったのがおもしろい。
迷惑かけてるわけじゃないし、そんな
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ダンケルク(2017年製作の映画)

3.4

ダンケルクの戦いを調べてから見る方がいい。
この子どこかでと思ったら、聖なる鹿殺しの子〜!身構えたけど、普通の少年だった。

火花(2017年製作の映画)

3.3

菅田将暉みたさに鑑賞。
夢をあきらめる切なさはあったけど、夢を叶えるための過程が描かれず、居酒屋で飲んでるばかりだった。常にボケとツッコミの会話って疲れないのかなー。
人を笑わすって尊い仕事。

TENET テネット(2020年製作の映画)

3.6

難しい映画大好きでわくわく。時間軸は1つとしたら、大体は理解できた。
けど、考察終えたらそれで終わり。友情はあったものの、インセプションやインターステラーのような余韻はなかった。

海獣の子供(2018年製作の映画)

3.5

人の中に宇宙はあると子どもの頃から思ってた。この宇宙も誰か、何かの中なのかも。
わかりづらくても何となく伝わるものがあればいいと思う。が、感情移入できないから伝わるものが半減してしまった感じ。
200
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ラブ&ポップ(1998年製作の映画)

3.6

何かを得れば何かを失う。失うっていうかひろみの場合は損なわれてる。たとえあの日指輪を買えたとしても、すぐ手放してしまっただろう。ま、それでもいいのかな。
ないから欲しいし、欠落は埋めたくなるけれど、埋
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式日-SHIKI-JITSU-(2000年製作の映画)

3.5

寺山修司を思い出した。
10代にあんなふうに寄り添ってくれる人がいたら、救われる人いっぱいいるよね。
虚構だってわかってるけど、ジメジメしたビルは汚れるだろうし、生活費はどうしてるの?洗濯は?とか現実
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窮鼠はチーズの夢を見る(2020年製作の映画)

3.5

例えばドランの映画を観てると、男とか女とかじゃなく人と人に思える。でもこれは成田凌が男だったから成り立つ話。
女だと重くてうざくて都合のいいだけの存在になる。
おしゃれとセンスがいいは違うんだな。
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ミッドナイト・スカイ(2020年製作の映画)

3.3

それほど難しくはない。けど既視感が…。インターステラー?ゼログラビティ?
静謐なSFはとても好き。家族愛のジョージ・クルーニーも好き。ジョージ・クルーニーに見えなかったけど。

マチネの終わりに(2019年製作の映画)

3.6

蒔野さんは原作の方がよく、洋子は映画の方がよかった。
石田ゆり子がかわいいのと、美しいギターの音色と街の風景が補正されてて、原作があんまり…だった私には映画の方がすきでした。
日本では年齢を経た人の素
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レイニーデイ・イン・ニューヨーク(2019年製作の映画)

3.8

ウッディアレンの映画は昔から好き。
現実は夢をみるのをあきらめた人の世界だと。いつのまにか現実しか生きられなくなってしまったな。夢をみたいのに。
だからせめて映画をみる。

怪物はささやく(2016年製作の映画)

3.4

かなしいことだけれども、そう思ってもいいしそれが母の愛で、母だって息子を胸に抱いて最期を遂げるなら本望だったのでは。
かなしいだけの映画じゃないけど、子供がいる身としては辛い内容でもありました。

イエスタデイ(2019年製作の映画)

3.9

ビートルズ好きだけど熱狂的なファンでもなく。なのにあの人が出た時はなぜだが泣きそうになった。
すごくあったかい映画。いい人だけの幸せな世界があってもいい。

レベッカ(2020年製作の映画)

3.5

ヒッチコック版は忘れてたので、新たな気持ちで見ることができておもしろかった。ザ強い女。

ジョジョ・ラビット(2019年製作の映画)

3.3

ほんわかした切り口は新しいけど、皮肉にしても成長物語にしても物足りなかった。あんな経験したというのに。
評価高いから期待し過ぎてしまった。わかりやすさがいいのかな。

メイジーの瞳(2012年製作の映画)

3.5

子育ては自分を犠牲にすべきとは思わないけど、優先順位はつけなければならない時はある。
愛してると言いながら、行動がともなわず、どんどん愛してるが虚しく響いていく。
救いはあるけれど、あの先どうなるのか
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ジョン・F・ドノヴァンの死と生(2018年製作の映画)

3.8

孤独でないように見える人もいるけど、大体みんな孤独なんじゃないかな。世間や家族が受け入れてくれないのは苦しいことだけど、それらがどうであろうと、自分が自分を受け入れられればそれでよし。ま、それが難しい>>続きを読む

タリーと私の秘密の時間(2018年製作の映画)

3.5

子育てに仕事に家事、世のお母さんは頑張りすぎだ。
子育ては特に2人の子供なのだから、「手伝う」ではない。けど母じゃないとできないこともある。お腹で育み産んで育てることは命がけの大仕事。もっと母を、世の
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十九歳の地図(1979年製作の映画)

3.0

悪意や犯罪はああやって生まれるのか。男の鬱屈はリアルなんだろうけど、稚拙で陰湿で見るのをやめたくなった。新聞配達だけはやけに真面目。
彼が今いたらどんな生き方してるんだろう。

20センチュリー・ウーマン(2016年製作の映画)

3.5

集中して見れなかったけど、好きな雰囲気だった。
息子は母を愛してるし、母も息子を愛してる。
そしてその後会うことはなくても、思い出や記憶は刻まれていて、その人の一部になってる。

37セカンズ(2019年製作の映画)

3.4

障碍があろうとなかろうと、自立や成長、自分や家族を受け入れることは普遍的だから、どの人の胸にも刺さるものがあると思う。
主人公の行動力には感服だけど、出会いに恵まれていて、特に大東俊介がなぜあんなに優
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君の名前で僕を呼んで(2017年製作の映画)

3.5

こんな恐れのない世界があるのか。
映画だから?理想型?
性別関係なく、素敵な人と出会って両思いで、たとえ別れがあっても、美しい場所で豊かな暮らし。
君は僕で僕は君なのかー。

もう終わりにしよう。(2020年製作の映画)

3.0

妄想や想像力は使い方によってはポジティブなのに、これは気落ちした。元気がある時に観た方がいい。

パターソン(2016年製作の映画)

3.8

映画も詩になるんだな。
日常の繰り返しだけど、変化やトラブルもあって。でも生活くさくなく、穏やかで美しい。
主人公に詩があるからなのか、心が豊かだからかなのか。本来の人生ってこうなのかもしれない。
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あまくない砂糖の話(2015年製作の映画)

3.0

糖質が良くないのはわかる。カロリーや脂質より、糖質を気にすべきだと。
自分も炭水化物やお菓子をやめたらもっと元気にいきいきと暮らせるんだろうな。
でもこれは普通の食事でなく、ジュースばかり飲んで、食事
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ハドソン川の奇跡(2016年製作の映画)

3.9

臨場感がすごくて泣きそうに。
私が今さら言うまでもないけど、トム・ハンクスの演技はさすがで、機長でしかなかった。冷静でいなければならないけど、微かに変化する表情。
タイミングと奇跡、称賛と代償、英雄と
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