Ryotaさんの映画レビュー・感想・評価 - 6ページ目

Ryota

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パラサイト 半地下の家族(2019年製作の映画)

4.1

インディアンのかぶりものをして茂みに隠れた、父の無邪気な蔑視が忘れられない。そして、ポリコレとか貧困とかぶっ飛ばしてしまうような、包丁を持ったもう一方の父の目。どちらの家族も、真っ白や真っ黒だけでなく>>続きを読む

ビッグ・シック ぼくたちの大いなる目ざめ(2017年製作の映画)

3.7

お父さんの不倫。妙にリアルで印象的やった。ラブコメをコメディタッチで描くのも、面白くないコメディながら面白かったな。

ワンダフルライフ(1999年製作の映画)

3.8

「過去の同じ瞬間だけ生きていくっていうことはものすごく辛いことなんですけど、ぼくにとって」。不思議な世界観な分、そこにあるたんぽぽとか、桜の花びらの綺麗さでハッとするというか、それでいてすんなり入り込>>続きを読む

アド・アストラ(2019年製作の映画)

3.5

お父さんが彼方に消え去り、銃撃戦が始まり、未知の生物に遭遇する、アドベンチャーな宇宙の映画は、もういいな、個人的に、とても個人的には、宇宙のほんとに殺伐として綺麗な側面が強烈に描かれたのを観たい。

ジョン・ウィック:チャプター2(2016年製作の映画)

3.5

コンチネンタルホテルなくなっちゃったあとが一番気になる。

ジョン・ウィック(2014年製作の映画)

3.6

コンチネンタルホテルは最強。ストーリーラインはあんまり覚えてない。

オンリー・ザ・ブレイブ(2017年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

体育館での目線、観ている方までリアルに痛い。
勇気とか努力、悲しみの共有の押し付けをされた気がしてしまって、深くは入り込めなかった。

ザ・ピーナッツバター・ファルコン(2019年製作の映画)

3.6

このレビューはネタバレを含みます

どうしても、ワンダーを思い出してしまう。施設からでたダウン症の子が、仲間外れになった漁師と一緒に逃げながらレスリングへの夢を追う、と。ほら、社会には弱者がこんなにいて、強く生きてるんだよ?モードを感じ>>続きを読む

ウインド・リバー(2017年製作の映画)

4.0

息の詰まる、漆黒への遁走。一方で胸の空くような、晴天下での断罪。このコントラストのあいだに刻まれた、父や人、ネイティブアメリカンとしての生き様や苦悩、とても見応えがあった。死に化粧、やり方がわからない>>続きを読む

かぞくのくに(2012年製作の映画)

3.8

国家は、兄を奪っても良いのか?逆に、家族は、国家に抵抗できるものなのか?両者の矛盾が強烈な理不尽さを生んで、そして、喫茶店のコーヒーカップが、割れる。ひとりひとりの人間らしさが、さらなるどうしようもな>>続きを読む

ヒトラーの忘れもの(2015年製作の映画)

4.0

ひとつ、地雷が爆発するたびにひとつ、何かが壊れていく。綺麗に描かれた海岸と束の間の悦びが、それを越えてあまりある悲惨さを際立たせて、映画をみながらずっと息を詰めた。観てよかった。

キャロル(2015年製作の映画)

3.8

ふたりの間に揺蕩う感情が、目や表情で語られる。激しい恋愛と、冷たい現実と。

ある女流作家の罪と罰(2018年製作の映画)

3.8

大型書店ではなく個性的な本屋が、カメラを持った観光客の代わりに一縷の未来にすがって生きる作家たちがひしめいた時代の、ニューヨーク。本も売れず、アル中で生活が手一杯で、もしくはエイズに侵されて、どうしよ>>続きを読む

ファースト・マン(2018年製作の映画)

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家族、同僚、人のこころ、数えきれない犠牲のうえにあった「成功」。「探索を目的にしてはならない」との言葉は、国の威信とか、後悔とか、反発心にと目的が移りゆく月面探索を、皮肉に聞かせる。結局、なんのための>>続きを読む

ソラニン(2010年製作の映画)

3.8

「ソラニンって、ジャガイモの芽の毒なんだよ」。あのとき、こうすれば、という後悔がどうしようもなく溢れて、平気でなんかなくて、でも、生きる。辛すぎて泣いた。マンチェスター・バイ・ザ・シーや、雨の日は会え>>続きを読む

百万円と苦虫女(2008年製作の映画)

3.6

「ま、来るわけないっか!」、切なすぎたな。いじめとか排斥とか、描いてながらも少しあっさりな締めくくりはもったいない気がする。あと、桃娘辞退の会議のMCが個性的過ぎてワロタ。

プール(2009年製作の映画)

3.3

プールに浮かぶ、落ち葉をすくう。ひとの感情もそうやって拾っていくものでもあったりして。目新しいことはないけど、丁寧な映画。

ウォールフラワー(2012年製作の映画)

3.7

トンネルで手を広げて立つなんて恐ろしいけどやってみたい。瑞々しい青春の感じ!肌の触れ合いにフラッシュバックする叔母の記憶、「細かいところは省くけど」って言ってしまうのは少しがっかり。全体を貫くバックボ>>続きを読む

わたしはロランス(2012年製作の映画)

4.1

いちばん最後に、いちばん初めの二人の出会いを。最初で最後、AZという名前、映画のそこかしらに散りばめられた伏線。男とか女とか、ゲイとか関係なく、「とにかく、ロランス」なのだ。「後悔はしていない。あさ目>>続きを読む

フロリダ・プロジェクト 真夏の魔法(2017年製作の映画)

3.9

妙にアップトーンで進む映画。ドラッグ、売春を見ているのに、ポップな世界を見ている、不思議な気分。それこそが、この映画のミソなのかも。子役が素晴らしかった。

ミリオンダラー・ベイビー(2004年製作の映画)

3.6

イーストウッド監督うますぎてすごかった。自分がいちばん大切にしている人が、生き殺しになるということは、知るものではないが、見ていて辛かった。

ゴッドファーザーPART III(1990年製作の映画)

4.0

脆い氷山がゆっくりと崩れるように、優美に、しかし着実に凋落していくコルレオーネ家。一瞬の悦びと悔恨、家族での悲哀、最後まで魅せ切るゴッドファーザーシリーズ。素晴らしいしかないなあ。

ゴッドファーザーPART II(1974年製作の映画)

4.1

このシリーズはどこを見ても「重厚」の一言。愛憎の人間模様、息を飲む銃撃戦、どろっと流れ出る血のような暗い屋敷で行われる密会。ぜんぶが絡み合って奏でられる低音のハーモニーが、3時間以上にもわたる映画を、>>続きを読む

ヘイトフル・エイト(2015年製作の映画)

3.5

血がトマトソースみたい。密室でのミステリー劇、最後はそこにいるんかい!てなった。良い感じに汚くてハラハラする映画ん観たい時にオススメ。でもちょっと長すぎやな。

アクアマン(2018年製作の映画)

3.9

最初こそアクアマンの安っぽいメイクアップに辟易してたのだけど、世界観がぶっ飛びすぎてとても楽しくなってきた。恋愛も戦いもハッピーエンディングもしっかり盛り込まれてる超超超ベタなストーリーなんやけど。

イエスタデイ(2019年製作の映画)

3.8

やっぱり普通が良いなあって呟く。この映画の監督、ビートルズ、オアシスなんかの大スターたちに主人公みたいに憧れて、棚いっぱいに並べたカセットに目を輝かせたような青春時代があったのやろうなあと、なんとなく>>続きを読む

五億円のじんせい(2019年製作の映画)

3.7

「人の一生には、2億100万円かかるんだって」。なら、ひとの人生ってマイナスを返すためのゼロサムゲーム?ひとの気持ちも何も、正味ゲームの余興?そうじゃないと思いたいのにね。ベネディクト『菊と刀』に描か>>続きを読む

ブックスマート 卒業前夜のパーティーデビュー(2019年製作の映画)

3.6


パンクでロックな青春。必死に楽しむ周りがとても羨ましくて、でも怖さが邪魔をする、もどかしさ。そこを打ち破れるのはやっぱり若さなんだろうか。パンケーキ食べようぜ!おういぇあ!みたいな2人の女の子から溢
>>続きを読む

ホテル・ムンバイ(2018年製作の映画)

3.8

実話を元にしている映画で、ほんとの映像も使っていて、凄惨さ、緊迫した空気に、目が離せなかった。一面的に悪として描かれがちなテロリストの独白も所々であったことが、この映画がもっと良いところやろなあ。

T-34 レジェンド・オブ・ウォー(2018年製作の映画)

2.7

本物の戦車を使って、ロシアで大ヒットという噂の映画。でも一言で言えば、とても残念やった、個人的には。ストーリーが雑で見え見えやし、それをカバーする演技力があるでもないし、ねえ。そして何より、戦闘シーン>>続きを読む

長いお別れ(2019年製作の映画)

3.8

蒼井優好演やったなあ。けど、アメリカパートの要らない……いれるならもうちょっとだけできるはず……

僕のワンダフル・ライフ(2017年製作の映画)

3.4

むっちゃ穿った見方は承知なのだけど、ものすごく人間中心的よなあ。人間のために生きるのが犬の幸せ!を押し付けてくるような、ほんまかい。

アラジン(2019年製作の映画)

3.4

キャストの性別、エスニシティであったり、鉄板ネタを時代に合わせてリメイクするあたり、さすがディズニーやなあと思う。ダンスが思いのほかすごいイケイケやった笑

リトル・フォレスト 冬・春(2015年製作の映画)

3.6

田植え、草抜き、稲刈り、そして食べる時間。圧倒的に食べること、を中心に回ってる生活。まさに、生を営むことってこうやんなあと、頷いたり、羨ましかったり、もどかしくなったり。