Ryotaさんの映画レビュー・感想・評価 - 7ページ目

Ryota

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リトル・フォレスト 夏・秋(2014年製作の映画)

3.5

やあ、やっぱ田舎は鈴虫の音が良いなあ!と思ってイヤホン外したら普通に自分の家の外から鈴虫聴こえてたのがもはやハイライト、しかし松岡茉優すごいいなあ!

怪盗グルーのミニオン危機一発(2013年製作の映画)

3.8

ケビンさいこう、もう1日の半分くらいはミニオンをみて生きていきたい。

ドゥ・ザ・ライト・シング(1989年製作の映画)

3.9

「スピーカーの音がうるさい」という単純な事実が、白人と黒人、善と悪、正と負の二元論に還元されてしまうことについて。正しいことをしろ、というタイトルからして、アメリカの病巣の描き方がロックなスパイクリー>>続きを読む

KUBO/クボ 二本の弦の秘密(2016年製作の映画)

3.3

穿った見方なのは承知の上で。折り紙、サムライ、ハンゾウとか、とっても日本「ぽい」映画。綺麗な空の色とか、折り紙が宙に浮きながら折られる様子、ストップモーションということもあって目を奪われた。けど一方で>>続きを読む

アバウト・タイム 愛おしい時間について(2013年製作の映画)

4.0

タイムトラベルはできるけど、時間が進むのはどうしても止められなくって。何か、新しいことが、どうしようもなく起こっていく。「明日死ぬとしたら」っていうような、とても単純なことだけれども、一瞬ずつ噛みしめ>>続きを読む

怪盗グルーの月泥棒 3D(2010年製作の映画)

3.8

ミニオンの可愛さに勝手にやられてる。このシリーズ好きやなあ。

そうして私たちはプールに金魚を、(2016年製作の映画)

3.7

びしょ濡れの女子高生が、夜の真っ暗な水面が、お祭りの赤提灯の灯りが、まるでストップモーションのCMを見てるみたいに、まぶたの裏に活写されていく。けっきょく、何だ。けっきょく、理由もないかもしれない。け>>続きを読む

イエスマン “YES”は人生のパスワード(2008年製作の映画)

3.8

何にでも断っていると、何かうまくまわっていかないことはけっこうある。ちょっと反省しつつ、いまの自分にとっては面白い映画やったな〜

バーレスク(2010年製作の映画)

3.7

田舎上がりの女の子がお店のスターを奪取するという、けっこうありきたりなストーリーだけども王道に楽しめた。声量すごい。

クレイジー・リッチ!(2018年製作の映画)

3.8

これぞハリウッドという感じの贅を尽くした撮影。思ったより興味深かったのは、作品に通底してあった「シンガポールに住む中国人」と、「中華系アメリカ人」、つまり在外中国人のアイデンティティの置き方の対立。こ>>続きを読む

ゴールデン・リバー(2018年製作の映画)

3.3

可もなく不可もなくという感じやったなあ。中途半端に科学者たちが入るよりか、兄弟愛ならそれで突き通したらよかった。
でもそれにしても、ひと昔前のアメリカは過酷やなあ。全土が国立公園みたいな気分。

ボーン・アイデンティティー(2002年製作の映画)

3.8

ボーンシリーズ鉄板ネタ過ぎるけどやっぱりアクションものだとキングスマンに次いで好き。

レディ・バード(2017年製作の映画)

3.9

嘘をついて、でも堪らず聞く、「私たち、まだ友達?」。小さい自分を精一杯大きく見せようと嘘をつくけれど、それも露見してしまった時。「もしも、これが最高の私だとしたら?」。小さな欺瞞と隣り合わせの、瑞々し>>続きを読む

愛がなんだ(2018年製作の映画)

4.0

とん、と打ち合わせる二人の足。寝顔をじっと見つめるテルコに、愛は見えているか。言い切れそうで何か曖昧な関係、「お互いがよければそれで良いんじゃない?」では、ダメなんです、と。「ううん、良いの、これから>>続きを読む

日日是好日(2018年製作の映画)

3.6

「毎日、良い日ってことかなあ?」。季節の移り変わりを丹念に、なぞるように暮らしていく、お茶との時間。ちょっとした季節感、着物の色、茶碗の柄が可愛かった。ただ、年の流れと登場人物の突然さはすこしついてい>>続きを読む

万引き家族(2018年製作の映画)

4.0

「ほんとに好きだったらね、こうするの」と抱きしめた安藤サクラ、「あんたねえ」と、皮ごとミカンにかぶりつく樹木希林、老い、病いを背負ったあの目つき、鳥肌。家族って、お母さんって、人のものってなに?警官が>>続きを読む

ヘイト・ユー・ギブ(2018年製作の映画)

4.2

「黒人じゃない、お前を見てるんだ」「だけど私は黒人なのよ」。—差別反対の活動にすらも白人-黒人の二元論は存在するけれど、Colouredであることを乗り越えつつ、そして受け入れて。

It’s not
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カメラを止めるな!(2017年製作の映画)

3.8

気づいたらぐっと前に乗り出して観てた。面白かったけど、前評判が高すぎて期待も高すぎて、それは少し残念。やっぱりこういうのははじめにみやななー。

ともしび(2017年製作の映画)

3.5

静謐に埋もれる孤独。罪を犯した夫が家を離れ、時間を埋めるようにしてアンナは勤め先の男の子と時間を過ごす。全盲の男の子。慣れ親しんだ男の子との時間、水泳、少しずつ狂っていく中でのともし火は、何だったのか>>続きを読む

We the Animals(原題)(2018年製作の映画)

3.7

失職、仲違いを繰り返す親。カーテンの端をぐっと掴んで、ドアの向こうの両親に耳を澄ます三兄弟。親から受け継いだ小麦色の肌をじっと見つめて、白人になった自分を夢想する。性のこと、親のこと、お金のこと、多感>>続きを読む

ヘアスプレー(2007年製作の映画)

3.8

ソーシャルマイノリティとかLGBTQとかいう言葉自体がマイノリティな時代にこの映画を作ったのってほんとにすごいなあ。たのしかた!けど、正義に次ぐ正義を投げられているようで、少しんーってなってしまったの>>続きを読む

羅生門(1950年製作の映画)

3.6

豪雨の羅生門にたまたま集った3人が、嘘に嘘を重ねてしまう人の業。「おれはもう、わからないんだよ」ということ、「5人も6人も養うのは同じだ」との言葉、ひとつひとつの言葉が疑わしくて、あっけにとられてるう>>続きを読む

ニュー・シネマ・パラダイス(1989年製作の映画)

3.6

キスに固唾を飲み、乱闘に歓声をあげ、嫌いなやつはみんなでやっつける、古き良きイタリアの片田舎の映画館。映画を映画で撮る、というのが不思議な感じがして良かった。トトは成長が早くて、こればっかりは仕方ない>>続きを読む

(2017年製作の映画)

4.3

多過ぎても、少な過ぎてもいけないことば。「あのね、彼らの想像力って、思ったよりもすごいのよ」。万象の欠片を掬いながら、そのさざめきに耳を澄ますようなこと。美しくて、絶望的で、重くて、明るい、ひかり。>>続きを読む

ショーシャンクの空に(1994年製作の映画)

4.1

無実ゆえの虚無、諦観、それから真実を知った時の、絶望以上のもの。狂気の一歩手前。レッドの語りが、アンディーと観てる人との距離を良い感じに付かず離れずにしてる。息を止めて、ゆっくりと吐いて、最後はハッと>>続きを読む

パッドマン 5億人の女性を救った男(2018年製作の映画)

3.9

インドってとかく広いなあ、いろんな人がいるのやろうなあ。ラクシュミがコンクリートの建物の上で、クリーム色に霞む空と、広い川を眺めてるシーンが印象に残った。やっぱりあれだけ広い空のしたに生きてると、日本>>続きを読む

シング・ストリート 未来へのうた(2016年製作の映画)

3.8

話が上手いようにいきすぎてるなあと思ったけど、アイルランドの田舎の子がイングランドに憧れて、船で渡っていく、なんてとっても象徴的でああー頑張って!てなる。
そしてブレンドンが一番良い味出してるよなあ!

T2 トレインスポッティング(2017年製作の映画)

3.9

一段とえげつくなってロックなおっさんたち!映画自体の意味がわかるとかそういう次元ではなくて、若い頃集まって駄弁ってた人たちの、業を、そしてそれを清算していくというものを、強烈に覗いた気持ち。

七人の侍(1954年製作の映画)

4.1

3時間を超える大作なのに、農民の苦しみから侍の駆け引き、それに恋愛と、飽きることがない。モノクロで、言葉も訛ってあんまりわからないのにこうやって現代まで通時的に楽しまれるのってすごいなあと、単純に思う>>続きを読む

ハート・ロッカー(2008年製作の映画)

3.5

イラク戦争での爆発物処理班。生々しいシーンの連続だけども、ほとんどにおいて視点が米軍側にあって、手放しにはすごい!となれなかった。

BPM ビート・パー・ミニット(2017年製作の映画)

3.9

ドキュメンタリーみたいやった。生々しい肌感、絶望、それから抜け出そうとする一瞬の高揚、そして虚無感。鮮やかな色遣いが、花火みたいな生き方を逆説的に象徴してた。

わたしは、ダニエル・ブレイク(2016年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

「わたしは依頼人でも、顧客でもない。ゆすり屋でも泥棒でも、保険番号でもない。わたしは、ダニエル・ブレイク、市民であり、それ以上でも以下でもない」

ひとりひとりを記号にしておきながら、隙間にこぼれ落ち
>>続きを読む

スモーク(1995年製作の映画)

3.9

ひとりひとりのくゆらすタバコの煙が、年齢を重ねた人生の輪みたいにのぼっていく。重なってゆるやかに共鳴していく嘘も、苦いけれど、うん、まあ苦い、そんな人生。

横道世之介(2013年製作の映画)

4.1

手を振られたパトカーの中で、唇を噛んで下を向いてしまう世之介、新生活に不安で不安で、顔を見せずに男泣きしていた倉持、なかなか普段言葉には出すのが難しい刹那の気持ちがよく描写されていて、個人的に本当に好>>続きを読む

バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)(2014年製作の映画)

4.0

一人称で進む語りがすごい。見たこともない(ほぼ全編)一つの長回しで進む映画、ひとつひとつが計算しつくされたのかと思いきや、大半がぶっつけらしい。輝かしい俳優としてのキャリアを築いた一方、名前に食い潰さ>>続きを読む