Ryotaさんの映画レビュー・感想・評価 - 8ページ目

Ryota

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Ága(原題)(2018年製作の映画)

4.0

ニュージーランド航空の帰国便で鑑賞した。圧倒的に少ない言葉と同じくらいシンプルな白銀の世界。口琴の鈍重な音から始まる映画では、超自然のなかの生き様と、その隣にある「文明社会」、ふたつの間を行き来するエ>>続きを読む

スイス・アーミー・マン(2016年製作の映画)

3.5

くだらなさもここまでハイクオリティやと芸術。おもろかった。

ハクソー・リッジ(2016年製作の映画)

3.6

日本史上最悪の地上戦となった沖縄での決戦。敵味方問わず命を救おうとすることが、デズモンド自身の助けにもなったのやろうな、と。戦争はいつ見ても酷で、どちらが悪いとかではなく、人間の業やなあと思う。

ブレッドウィナー/生きのびるために(2017年製作の映画)

3.9

タリバン支配下のアフガニスタン。生き延びるために命の危険まで犯して外に出る女の子。物語らしく優しいタッチで描いてるけど、内容には最後まで絶望が付いて回る。ストーリーが廃止されるということは嘘なようで世>>続きを読む

戦場のピアニスト(2002年製作の映画)

3.9

凄惨で陰鬱で、みてられなかった。でも戦争とはそういうことなのやろうなあ。ポーランドから見たナチスドイツの描き方が、日本の視点ばっかり見てる自分にとっては新鮮やった。

ビール・ストリートの恋人たち(2018年製作の映画)

3.9

冒頭のファニーの表情が良い。黒人差別と切っても切り離せないジャズで優雅に紡がれる映画。若いカップルの不安定で脆くて、でもだからこそほんとに綺麗な瞬間が、クローズアップの表情で描かれるところが多くて、そ>>続きを読む

ワイルドライフ(2018年製作の映画)

3.4

崩壊する家族の狭間に立ちすくむ息子の視点から紡がれていくはなし。アメリカのモンタナは自分の大好きな場所で、それは堪能したのだけど、ちょっと映画が多分繊細すぎたので笑 あんまし個人的に良さはわからなかっ>>続きを読む

スケート・キッチン(2018年製作の映画)

3.7

甘酸っぱいのと、不安と、混沌がぎゅっと詰まってる18歳。アメリカの青春の味でした。こんなに演者が自由に演技してる映画久しぶりに見た。

クジラの島の少女(2002年製作の映画)

4.5

世代間の衝突、性別による役割、そしてバックグラウンドとなる先住民の貧困。少し前のマオリの姿を、存分に描き切った映画と言えると思う。Once were warriorsにあるようにも決してこれだけではな>>続きを読む

まったく同じ3人の他人/同じ遺伝子の3人の他人(2018年製作の映画)

3.9

アメリカであった実際の話。1900年代後半、大学寮での間違いをきっかけに別々の家庭で育たられていた双子、三つ子がいることを発見した兄弟たちが集い、大ニュースとなる。生き別れになった兄弟たちが集って幸せ>>続きを読む

モリーズ・ゲーム(2017年製作の映画)

3.2

ひとりの女性の記録として、スキーヤーとしての挫折からポーカークイーンまでの足跡を、法廷と前後しながら映し出す。圧倒的に説明が多くて尺も長く、後半だれた。

UTU(ウツ)/復讐(1983年製作の映画)

3.8

拭えないB級映画感はあるけど笑、80年代の映画だから作れるものも垣間見える作品。1800年代のニュージーランドに焦点を当て、先住民であるマオリと白人との血で血を塗るような争いを描く。

この時代にマオ
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存在のない子供たち(2018年製作の映画)

4.3

タイトルは、レバノン語の「混沌」。自分のせいではない、環境のせいだと訴える親、奇跡のように見つかった我が子を胸に抱いて国外退去したエチオピアンのお母さん、最もましだと感じるシーンがジメジメとした牢獄の>>続きを読む

グリーンブック(2018年製作の映画)

4.0

アメリカの階級社会の中で、黒人は地を這い、それでも強く生きる —みたいな定石じゃなく、むしろ逆の構図からそれでも差別を描いてみせた、映画でした。軽いタッチで、見てて楽しい。ケンタッキー州やからフライド>>続きを読む

ビリーブ 未来への大逆転(2018年製作の映画)

3.9

法のもとに、性は平等である。を胸に抱いて、合衆国憲法を相手取って訴訟を起こした女性の実話。フェリシティジョーンズがらしい役やった。話とは関係なかったけど、これに中国のアリババが出資してたのがとても驚き>>続きを読む

ボーイ(2010年製作の映画)

4.0

将軍て呼んで、とお父さん。いいよ、しょうがん!という男の子。普通に可愛い。笑 ニュージーランドの片田舎からマイケルジャクソンに憧れて、オトナの世界を夢見る彼。マオリ、であることのジレンマとか、ドラッグ>>続きを読む

COLD WAR あの歌、2つの心(2018年製作の映画)

4.1

白黒の深みある映像も、ポーランドの民謡も、美しい。あなたのために、結婚したのよ、とズーラ。お互い違うひとと一緒にいてさえ思い合うのに、ほんとにうまく行かない時もあって。ビクターが涙を流しながら弾いてた>>続きを読む

White Lies(原題)(2013年製作の映画)

4.1

ニュージーランド先住民であるマオリと、白人を描いた物語。召使いと女主人の関係だった二人の立場は、妊娠をきっかけにとても不安定に、なっていく。母親になるということ、先住民と支配民の構造をよく描いた作品で>>続きを読む

ザ・ダーク・ホース(原題)(2014年製作の映画)

4.0

ニュージーランドの先住民・マオリの血を引く中年のおっちゃん(ジェネシス)が、心の病を抱えながらも地元のチェスチームを全国優勝に導く話。バカにされてもダメに思えてもチェスだけは離れられずに、幼い頃からの>>続きを読む

アンストッパブル(2010年製作の映画)

3.0

危機感を電車で刻むのは良かったものの後はデンゼルワシントンだけやなー

タリーと私の秘密の時間(2018年製作の映画)

3.9

幼い3人を抱えて子育てに奔走するお母さん。ほんとに頼れる人がいなくて、自分がやってるのは普通だ、と言い聞かせて良いお母さんの幻想に向けて走り続ける。
寝室に帰ればゲームしてる旦那さんに愚痴もきけないく
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私の中のあなた(2009年製作の映画)

3.7

泣ける映画すぎて泣けなかった
と思ったらきみに読む物語と同じ監督らしくて、なんかおんなじようなの作りはるなあ😶

ロング,ロングバケーション(2017年製作の映画)

4.0

じ、人生……。なんも言えないけど、選び取りながら、受け入れながら、向き合っていくのやなあ。

ROMA/ローマ(2018年製作の映画)

4.0

白黒のカットが、1970年代のメキシコを滑らかに映していく。長回しがとても綺麗。単調すぎるほど単調な日々も、すべては最後の海を語るためにあって、「生まれて欲しくなかった」という言葉が、短いほど強烈な重>>続きを読む

ローマンという名の男 信念の行方(2017年製作の映画)

3.5

くすんだような色で描かれるアメリカ。車に乗れよ、と言われるもそれを拒否して歩くロマンが、その後の生き方を暗示してる。役の質にばらつきがあったような気がするも、デンゼル・ワシントンで映画が締まってた。オ>>続きを読む

レディ・プレイヤー1(2018年製作の映画)

3.5

2018年からみた20年後の描き方がちょっと笑ってしまうけれど、(ゲームや3D、VRなんかで)現実が拡張された世界の先にあるもの、として興味深い作品やった。そうした時、人にとって肉体って、現実って、や>>続きを読む

ペンタゴン・ペーパーズ/最高機密文書(2017年製作の映画)

3.4

政権を相手取って機密を暴くという、メディアの役割。時々それって犯罪になるんだろうかいや大丈夫なんだろうかとか考えたりした。

シェアハウス・ウィズ・ヴァンパイア(2014年製作の映画)

3.3

自分の住んでるところとバンパイアが交錯する絶妙なリアリティ、ばからしいのに楽しかった。

アリー/ スター誕生(2018年製作の映画)

3.6

昔の映画のリメイク版らしい、リメイク4作目なのかな。傍にいても何をしててもレディーガガの圧倒的な存在感があるのは、すごい。最後の歌の切り替わりにほろっときた。切ない、

ミッション:インポッシブル/フォールアウト(2018年製作の映画)

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アクションのレベル違ってびびった。シリーズ物ちょっと避けてたけどくそかっこいいやん。

ボーン・アルティメイタム(2007年製作の映画)

3.3

手持ちカメラの臨場感と小気味良い音楽で画面から捉えて離さない。スケールの大きさでも、アクションでもピカイチでした。でも話の性質上、アクションに偏りすぎてストーリーを楽しむ余裕がなく、あんましついてけな>>続きを読む

ビューティフル・ボーイ(2018年製作の映画)

4.0

なんで、なんでだ、といくら聞いても、いくら考えても、答えがない。その間にも家族は壊れていって、自分も壊れていく、麻薬の連鎖。ホスピスから逃げてしまった息子、大学を続けられない息子に渾身に寄り添う父親に>>続きを読む

グースバンプス 呪われたハロウィーン(2018年製作の映画)

2.8

ハロウィーンに見たらよかったすぎる映画。ちょっと好みでなかったけど、こどもたちにはウケが良いやろな、家の隠し穴とか出てきて面白かった。

スリー・ビルボード(2017年製作の映画)

4.1

社会的正義の中枢である警察を弾劾するところから始まる映画。登場人物各々の人柄、生活、苦しみを深く描き出す中で、徐々に揺らいでくる正義や善悪のライン。細かな感情描写の果てには見てる方の気持ちもまったくわ>>続きを読む

ボーン・スプレマシー(2004年製作の映画)

3.8

期待してなかったけどえ、かっこいいやんてなった。緊迫した場面の連続で、結構楽しかった。ただの銃撃戦ばっかりじゃなかったからかな。シリーズものだそうなので他のやつも見て、ストーリーをもっと知れてたらなあ>>続きを読む