YUKIさんの映画レビュー・感想・評価 - 5ページ目

YUKI

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台風クラブ(1985年製作の映画)

3.9

台風という黒船が学校生活を少し変えてくれるんじゃないか?という微妙な高揚感の極北がこの映画って感じ。
針一つで破裂しそうな感情を淡々と描いているのは薄気味悪さすらあるけど、「ハイ」な感じも同時に伝わっ
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花様年華 4Kレストア版(2000年製作の映画)

4.0

眼前で起こっている事象よりも、気持ちが共有されていることのほうが官能美があるのかも。
全編通して「何も起こらない」けど、濃密な印象があるし、英題のin the mood for loveっていうのは言
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ロスト・イン・トランスレーション(2003年製作の映画)

3.5

映像、音楽は最高。ストーリーはやや単調だけど、結構好き。それでもやっぱり日本やアジアへの表現みたいなのは気になるかな。発音分かんなくて聞き返す下りや、寿司屋の店員をちょっと馬鹿する感じとかはあんまり愉>>続きを読む

ザ・ロイヤル・テネンバウムズ(2001年製作の映画)

3.9

全然ダメなやつがいないと、世の中うまく回んないよなって思います。
厚顔無恥な嘘や、身を弁えない態度が起爆剤となって、物事が変化していくさまの快楽が確かに存在している。
グウィネス・パルトロウみたいなロ
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NOPE/ノープ(2022年製作の映画)

3.7

面白いけど、手放しに褒める!ってほどはノレない感じかも。
今作もマイノリティの視線がありながら、デジタルVSアナログの構図や、過去の大作映画的なエッセンス、日本のアニメへの目線は新鮮だった。
その一方
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天使の涙(1995年製作の映画)

4.2

恋する惑星から続けざまで見てよかった。まさに恋する惑星のパラレルワールド的作品。似通ったモチーフも多い。パイナップル、ジュークボックス、銃撃、金髪の女。
湿度をしっかりと感じるカットと極彩色の組み合わ
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恋する惑星 4Kレストア版(1994年製作の映画)

4.5

狂気に溢れたフェイ、どうしてこんなに魅力的なのかな、ヤンデレかくあるべきを見せられて非常に心が豊かになった!

天使の涙 4Kレストア版(1995年製作の映画)

-

開始15分ほどで、機材トラブルにより上映中止に。それまでの感じだとめちゃくちゃ面白そうだった。

「A」(1998年製作の映画)

3.9

オウムを追いかけるマスコミ、オウム関連施設の近くに住む住民、警察、そしてオウム信者。
それぞれの正しさは時に狂気的な加害性をもって他者を傷つけ、終わりのない分断に繋がる。
これを見ると、狂気の側にいた
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バグダッド・カフェ(1987年製作の映画)

3.8

高校生の時に見た。いくつかのシーンは鮮明に覚えている(コーヒーのくだりとか)のに、どんな話かあんまり覚えていない。
母が若い頃に見たらしいが、やはり話を覚えていなかった。

ゆきゆきて、神軍(1987年製作の映画)

4.8

戦争中の犯罪を追求し、責任の所在を明確にしたいと願う奥崎謙三であるが、彼自身の正義を通すにあたって法律は存在しないので、暴力・恫喝お構いなし。
そんな彼をメインにしているので、ドキュメンタリーとして撮
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ブギーナイツ(1997年製作の映画)

3.8

ポルノ業界で成功することの難しさ、成功後の難しさ、業界に対する要求への逡巡、産業的な差別、そしてデカ過ぎるブツで成功する主人公。
確かに重たくなるテーマをできるだけ軽快なトーンで描いてはいるし、ラスト
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パンチドランク・ラブ(2002年製作の映画)

5.0

ベタなシーン満載だけど、違和感も満載で胸を突く映画!
「君なしでは生きていけないから」みたいなセリフをあんなに違和感なく受け入れられるとは思わなかったし、電話でキスを要求されるのも最高。
一方で、主人
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選挙(2006年製作の映画)

3.7


この映画は日本における選挙、政治の空虚さを過度な説明になしに伝えてくれる。
主役(と呼ぶべきか)の山内氏の政策は最後までよくわからないし、そもそもなぜ彼が立候補したかも伝えられない。
3秒に1回叫ば
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ビリーバーズ(2022年製作の映画)

3.6

もう少し宗教の構造がはっきりしていたら、もっと面白かったかも。
あるカルト宗教の無人島生活プログラムを通じて主人公が性と倫理を破壊していくのだけど、性の部分にフォーカスがかなり当たっていて、少しそこに
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X エックス(2022年製作の映画)

4.0

もう絶対こうなるじゃん、が分かっていても面白い。
「サイコ」と「13日の金曜日」、「シャイニング」とか80年代のドラマ(ナイトライダーとか?)を足したような風合いの今作は、単なる懐古趣味的なオタク映画
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リコリス・ピザ(2021年製作の映画)

4.1

結局これはなに?ってという気持ちは分かるけど、恋愛映画ってそれで良いのでは?と思ってしまう。
愚直な、進みの遅い、自我が抑えられない恋愛は好きです(見ているのは)。

互いが双方向から出会い、走るのは
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あなたの顔の前に(2020年製作の映画)

4.0

初めてホン・サンスの作品を見た。よく言われる、特徴的なカメラワークが相当好みだったし、「偶然と想像」が影響を受けているというのも納得。
加えて、虚実が微妙に分からないストーリー展開も良い。飛躍している
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夜を走る(2021年製作の映画)

4.5

くたびれた表現かもしれないが、殴られたような感覚になる映画。
映画館を出ても、雑踏の話し声が背景の音声で使われるように聞こえていて、自分が映画の延長線から抜けられていないような気持ちになった。
疾走す
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