Shioriさんの映画レビュー・感想・評価 - 5ページ目

ドライブ・マイ・カー(2021年製作の映画)

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英文法的にいえば"drive my car"は”I drive my car”の”I”の省略もしくは「私の車を運転しなさい」という命令形の二択である(単に"driving my car"だと語呂が悪い>>続きを読む

空白(2021年製作の映画)

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歩行者のみ通行可能になっている工事現場を警備員の制止を無視して無理やり車で通り抜ける、娘が自分に内緒で持っていた携帯電話を取り上げ窓の外に投げ捨てる、威圧的、高圧的、つねにブルドッグのような不機嫌顔、>>続きを読む

アイデンティティー(2003年製作の映画)

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何の気なしに観始めたけど面白かった。核のオチに気が付くのはたぶん難しいと思うけど(そんで気が付かないほうが楽しい)、最後のオチは「もしかして?」と思ってたところがやっぱりそうだった!というタイプのオチ>>続きを読む

シンデレラ(2021年製作の映画)

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選曲にイギリスのプライドを感じた。

PCが過剰、もしくはむしろ時代遅れみたいな感想も拝見したけど、過剰どころかもっと欲しいし、多少時代遅れだろうがこういう話がもっともっと必要ですよ。

しかし、これ
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マイ・プレシャス・リスト(2016年製作の映画)

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アマプラのあらすじの「読書ばかりしてるコミュ力0の屈折女子」ってやつ、どうなんだ......人とうまくコミュニケーションが取れないというより(というかコミュニケーションは普通にできてる)、嘘をつくこと>>続きを読む

ロング・ショット 僕と彼女のありえない恋(2019年製作の映画)

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Dirty jokeがことごとく面白かったのはそれらが女性を揶揄するタイプのものではなかったからだろうなと観終わってから思いました。いろんな面でさりげない風を装いながらかなり気を配ってる映画だと感じた>>続きを読む

ホテル・ムンバイ(2018年製作の映画)

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予想はしていたけど、宿泊客を守る/逃がすためにホテルの従業員が多数亡くなったことを過度に美化するのはどうなのか……映画の内容自体は従業員、宿泊客、犯人、警察それぞれに焦点をあてていて、従業員の自己犠牲>>続きを読む

ジャック・ドゥミの少年期(1991年製作の映画)

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多くの方が「愛を感じた」と仰っていて、そうなのか……と思った。私にはどちらかというと全体的に努めて距離をとっているように感じられた(≠愛がない)。形態(大半が役者による再現映像)ゆえなのかなと思ってい>>続きを読む

ブルーノート・レコード ジャズを超えて(2018年製作の映画)

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ジャズって即興が肝というか本質だから、一枚のレコードを作成するのに二十何テイクも重ねることがあるなんて知らなくて驚いた。一発勝負かと……。

たしかに60年代のジャズメンたちを撮った白黒写真のミステリ
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テルマ&ルイーズ(1991年製作の映画)

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まれにレズビアン映画の文脈で語られることがあるのでどんなもんじゃいと思って観たらシスターフッドの話だった。物語先行なので映画自体のリアリティはあまりないが、社会の女性の扱い方はいつまで経っても変わらな>>続きを読む

ブレイン・ゲーム(2014年製作の映画)

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予知能力系って映画(映像表現)とかなり相性いいよな〜と。断片的に差し込まれるまったく無関係の映像たちが意味をもった瞬間の快感ときたら......。

夜明け告げるルーのうた(2017年製作の映画)

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あの日海に行ったっきり帰ってこなかったあの人は人魚に噛まれて人魚になってしまったんだ、と思う切実な気持ちがよくわかった。そして例えそれが虚しい思い込みに過ぎないとしても、ファンタジーはそれを本当のこと>>続きを読む

終戦のエンペラー(2012年製作の映画)

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マッカーサーに命じられて当時全く素性のわからなかった昭和天皇(の戦争関与)について調査するアメリカ軍人の話。エンドロールで実話だと知った。宮内庁が念押しした作法を全無視するマッカーサーが良かった。

THE GUILTY/ギルティ(2018年製作の映画)

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徹底的にミスリードを誘う(ポスターの煽りの「犯人は音のなかに潜んでいる」もなんだか......)。主人公マジでずっと嫌な奴。反省する素振りを見せるのが尚更タチ悪い。

ノッキン・オン・ヘブンズ・ドア(1997年製作の映画)

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タイトルといいパケといいおしゃれ系映画と思っていたらがっつりコメディ映画だった。90分と短いためか、ご都合主義的なところはあります。いや、コメディにご都合主義もくそもないか。リアリティがないというのが>>続きを読む

マローボーン家の掟(2017年製作の映画)

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ジャンルを断定できないところにこの映画の良さがあると思う。ホラーという言葉はあまりしっくりこない。びびらせ表現もあるという点ではホラーかもしれないけど、少なくともこのポスターや書いてあるあらすじから想>>続きを読む

ヴィジット(2015年製作の映画)

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個人的にはすごくおもしろかった。笑いの使いどころ(映画について熱く語る姉の画のあとに大写しになった変顔の弟のカットを持ってくる)とか、「姉の製作した作品である」という姿勢をぎりぎりのところで耐えながら>>続きを読む

キッズ・オールライト(2010年製作の映画)

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レズビアンカップルであることや母親を二人持つことそれ自体に焦点を当てた物語でないのは、2010年製作の映画としてはわりと先進的だと思うけど、どうだろうか。映画が、彼らの珍しい家族構成について長々と説明>>続きを読む

ロスト・イン・トランスレーション(2003年製作の映画)

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(※注意 別作品『はじまりのうた』のネタバレを一部含みます)

訪日外国人たちの悲哀を同情しつつみていたが、病院の車椅子で遊ぶシーンで「ひょえ~」となってしまった。見知らぬ土地で話し/聞き慣れた言語を
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BPM ビート・パー・ミニット(2017年製作の映画)

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原題が『120 BATTEMENTS PAR MINUTE』なので、おそらく映画の印象的な場面で使われている曲はテンポ120なのだと思う(違うかな?)
そこだけ際立って、というわけではないが、やはりラ
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RUN/ラン(2020年製作の映画)

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よく出来ている。考えられ得るあらゆる終わり方のなかで、いちばんベストな締め方だったのでは......爽やかで、しかし余韻は充分に残って。個人的にはsearchよりこっちの方が好み(ラスト故か?)>>続きを読む

アメリカン・ユートピア(2020年製作の映画)

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この人のこともこの人のいたバンドのこともなんも知らないけど楽しそうなので観ました。スーツを着たイケオジ(死語か?)が気怠そうに、あるいはひょうきんに踊っているのがなかなか愉快でした。あのビーズのすだれ>>続きを読む

なぜ君は総理大臣になれないのか(2020年製作の映画)

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インパクトのあるタイトル。
民主党から議員のキャリア(って言っていいのか)を始めた小川淳也氏が、党のゴタゴタにかなり巻き込まれながら議員を続ける17年間を撮影したもの。

基本選挙や大事な局面のみ撮影
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メン・イン・ブラック:インターナショナル(2019年製作の映画)

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続きがありそうだけどその場合この二人の関係性をどうさせるかが気になるところ

パーム・スプリングス(2020年製作の映画)

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サントラがよかった。伏線というか、「あれ?」と思うシーンの挟み方のさりげなさが上手だった。

江分利満氏の優雅な生活(1963年製作の映画)

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編集がめちゃくちゃ凝ってる。これ本当に60年代の作品?別に特別なことが起こるわけでもない淡々とした語り口の映画だけど、すっと引き込まれた。


主人公が家でマジで何もしないのが腹立った。

ウトヤ島、7月22日(2018年製作の映画)

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事件の概要を全く知らない状態+映画館で観たら、実体験に近い気持ちを味わえそう。
全くそんな意図がないことは百も承知なんだけど、こういう撮り方だとデスゲーム映画みたいに思えてしまうんだよな。

最初木が
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女が階段を上る時(1960年製作の映画)

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個人的には『乱れる』の方が好きだけど、退屈せず最後まですっと観られるのはこれも同じ。
個人的に年下の男性が年上の女性に(静かに)恋するみたいな話が大好きなんでこれもハマりました。こまっちゃんが年下かは
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ライ麦畑の反逆児 ひとりぼっちのサリンジャー(2017年製作の映画)

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かなり良かった。映画だ......。全部演技と演出で魅せてくれた。余計なことを省くと映画はこれくらいの長さに落ち着くのかも。


宗教があって良かった。人を殺すか自殺しかねないところだった。

許せな
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モード家の一夜(1968年製作の映画)

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女性の解像度が低いように感じた(まあ男性が主人公の話なんでそれでもいいんですけど)
会話のシーンなど、コンディションのせいも大いにあるけど途中とにかく眠くて眠くてちょっとまどろっこしいと思ってしまった
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