この映画のサスペンスを面白いと感じてる私の好奇心。残念なことにものすごいエンターテイメント。
作り手の祈りが見えるから、こういう個人的な映画にはやられてしまう。
創作するならこうやって真ん中を歩かないと。
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川は上流から下流へ流れるが、思考は下から上へ右にも左にも遡り観察することができるので、どうしても原因を探ってしまうことに注意しないといけない。
この映画は、そういう人工的な物語への不信と、反して自>>続きを読む
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こういう、一瞬の輝きがものすごい映画好きなんだけど、語り手によってかなり見え方が変わるなぁと思った。
もしアーサーが主人公なら、妻の運命や縁と思いがけず邂逅して、葛藤しながらも未だ見ぬ妻と、本当の>>続きを読む
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『人生とはおかしなものだ。虚しい目的のために、なさけ容赦のない筋道が、どういう具合にか用意される。人生に期待できるのは、せいぜい自分について何事かを悟れるということだけだが、それは常に遅ればせな悟り>>続きを読む
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映画として本当にクオリティが高い。洗練した台詞のつるべ打ち。バキバキにキマった黒色。音のスペクタクル。Dolbycinemaで観たら尚更迫力があった。でも日本人は、これを観て高評価し辛いと思う。>>続きを読む
あすか先輩の追加シーンがたくさんあってよかった。
三日月の舞、何回聴いても良い。
これ以上ない最高の新入生が襲来し、最高のセリフを残しておわる。新入生とはこうあるべき。新入生とはこうあるべき。
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のぞみとみぞれが最後に化学室で話すシーン、はじめてのぞみの怖いところがこれでもかと表に出てとてもいいんだけど、それでみぞれが納得して一緒に帰るのはあんまり納得できなかった。
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サンドラが車の中でジョークを言ったあと大笑いをして、そのあと咽び泣くシーンがある。
この映画のすごいところは、映画という物語を使って物語そのものを批判しているところ。人は点と点を繋ぐ快感に逆らえな>>続きを読む
あの兄妹なんか好き。脚本は一人で書いた方がいいし、あんまり口を出したらだめよ。
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美しい映画。全編が1+1=1の世界を作り出してる。狂人ドメニコとアンドレイは2人で1。故郷と知らない土地、懐古とゆく末、信仰と落胆、すべて複合して1。悲しげな雰囲気の映画だけど、この全能感、すべてが>>続きを読む
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いいものみた。思ってたよりも剽軽な映画だった。一緒に映画観ただけで「結婚しかけた」は笑う。犬がとにかくかわいい。アルマ・ポウスティ超魅力的。最後のウインクにやられそうになった。
些細な台詞なんだけ>>続きを読む
この表現力を持ってして、世界に受け入れられるべき普通の価値観に収束していくのが残念だった。内申点をとるのがうまい優等生のような映画だった。
エマストーンが美しすぎる。劇伴も好き。
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新しい才能の到来きた…!!
直近の名作ホラーに目配せしつつ、油断してるとハッとするような独特のカットを見せてくれる。作り手にちゃんと哲学があるのがいい。一本道のあの撮り方、割り方、新鮮すぎて鳥肌たっ>>続きを読む
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墜落のシーンの迫力が凄い。足がぐにゃって曲がって折れるのがエグかった。
あと雪崩で生き埋めになったあと、妻を亡くした男と主人公が会話するシーンがあって、それがすごくよかった。主人公がこの理不尽の意>>続きを読む
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「どれほど考えたかは、言葉では言い尽くせないほど」
作者は平常心でこの脚本を書いていない。
この映画のクライマックスを「男性に力で負けて死ぬ」という顛末にするには、相当克明に現実を見つめていないと>>続きを読む
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フェリックスが死んだあと、真っ赤なカーテンを引いて家族でランチするシーンが一番好き。あのシーンの会話劇、ビビッドすぎる。
あとやっぱラストの全裸ダンス。気持ち良すぎ!
オリバーは利己利己マンだけ>>続きを読む
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「どうやって言葉を愛すの?言葉と愛しあうことはできない。愛しあえるのは人間だけよ。そうして人は完全になるの」
この言葉がベスとヤンの信仰そのものだった。知的障害のあるベスと、粗野なヤンの間に、この>>続きを読む