鰹よろしさんの映画レビュー・感想・評価 - 25ページ目

鰹よろし

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風のたより(2016年製作の映画)

3.5

 ペンキの塗り方に物の食べ方に対称的な2人であるとする描き出し方はとてもストレートでわかりやすい。互いに端っこからペンキを塗ったり、レンガ?を築き上げて行ったり、互いに背を向けながら食事をするというの>>続きを読む

人狼ゲーム ラヴァーズ(2016年製作の映画)

3.4

このレビューはネタバレを含みます

 何だかんだ引っ張てきた運営という存在が垣間見られるわけだが、なぜこのゲームが存続しているのかという1つの答えを提示して作品は終わる。この連鎖の暗示がいや~怖い。

 ゲームに勝ち残るというより単純に
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海すずめ(2016年製作の映画)

1.5

 もう少し丁寧に本を扱おうよ・・・ 本をバッグに詰めたり、届けたり、資料探しているときから乱雑なんだけどさ・・・ 一番はラストだよね・・・

 それなりの覚悟を決めて探していた本が見つかった時にね、そ
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テイキング・アース 地球侵略(2016年製作の映画)

1.8

 状況が見えない中誰も事態が呑み込めていない中、親子愛、男女愛、友情というものを起点に、出会い、別れ、再会が描かれていく。最近流行り(いつでもか)の少年の成長譚ものだ。

 必然的に初対面同士の集団に
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モーガン プロトタイプ L-9(2016年製作の映画)

3.1

 人間らしくあろうと感情を抑えていたモーガンと、人間らしくあろうと感情を表現しようとしていたリー。どちらがより人間的だったのか、より人間らしくあったのか。独り歩きする人間らしさというものをベースに両者>>続きを読む

ハイテンション(2003年製作の映画)

3.5

 劇中の事件がどうやって成立し得るのかという事を模索するのが我々鑑賞者の勝手な役目であるわけだが、この視点をマリーに投影させるラストは秀逸だった。ん?逆か…、マリーの視点を我々鑑賞者に投影させたのか・>>続きを読む

絶対恐怖 Pray プレイ(2005年製作の映画)

1.5

このレビューはネタバレを含みます

 1組の男女がどういう経緯で誘拐に至ったのかが明かされないまま誘拐が完了しているという話から、学校という舞台において繰り広げられる人間ドラマ(過去回想及び過去清算)への流れはまぁまぁまぁ・・・ 

 
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ブリザード(2011年製作の映画)

1.9

 テンポを意識したのか毎度毎度、しかも定期的にイベントが起きすぎてどうも落ち着かない。「引き」と言えば聞こえは良いが、謎を落とし込む前に新しい展開が為されようとするので、映画という媒体にはどうも合って>>続きを読む

シンクロニシティ(2015年製作の映画)

2.5

 最初に行われる実験にて指示する者と実行する者の間でハンドルを回す方向に関して揉めている。左右がわからなくなり間違えてしまうとしているわけだが、この右や左というのはどこを支点とするかを定めない限り定義>>続きを読む

シン・アルマゲドン(2016年製作の映画)

2.0

 記憶喪失的な曖昧な記憶を辿るというプロセスと、現在と過去とを繋ぐことでの時間干渉を、それぞれ掛け違いにより構築することで、如何にして渦巻く陰謀を阻止するのかというところに持って行ったのはよかったと思>>続きを読む

サベイランス -監視-(2001年製作の映画)

3.0

 人がアイデアを生むわけであるが、まだカタチを見ない(見せない)アイデアは一体誰のものであるのか、あるべきなのか。特許によりその人のアイデアが守られるとして、その恩恵は誰が受けるのか、受けるべきなのか>>続きを読む

スティールワールド(2014年製作の映画)

2.0

このレビューはネタバレを含みます

 ロボットは嘘をつかない。規則を遵守し見境無く躊躇の無いロボットや人間がついている嘘を織り交ぜることでロボットの話に信用を置かせることをするわけだが、この「嘘をつかない」というのは必ずしも「真実を語る>>続きを読む

ハサミ男(2004年製作の映画)

2.5

 ハサミ男を追いかける捜査官の傍ら描かれるのは男女ペアの犯行。男女の関係に何か違和感を覚えつつも、ここで明らかになるのは前提を組み違えて捜査に当たる捜査官たち。単独犯であること、そして男であると決めつ>>続きを読む

ゲスト(2009年製作の映画)

2.9

 事故後別れたとしてアナという存在にアレックスという対比(姉妹)を配置することで、レイチェルという存在に両端からアプローチさせたかと思えば、実はアナとレイチェルという対立を促しその間を取り持つ存在に成>>続きを読む

ザ・フォッグ(2005年製作の映画)

2.0

 オリジナルは一見関連性の無い事象に関して暗に繋がりを示すことで事実と歴史認識の相違を露わにしたが、この作品は島民の歴史解釈にそもそも事実誤認があるとしてアプローチさせようとしている。過去と現在とで段>>続きを読む

ワナオトコ(2009年製作の映画)

3.3

 雇われた家に盗みに入るという利点に対して、外部からの侵入を想定し防犯対策を施していたことが侵入ではなく逆に脱出しにくくなるといったところに作用させているのはうまい。さらには相手が自分の存在に気付いて>>続きを読む

ルール3(2002年製作の映画)

1.5

 陰キャと陽キャ(ガリ勉とビッチ)が付き合うという現実味が必ずしも無いかと言われればそこまででもないんじゃないのという微妙なところで願いが叶うアイテムの曖昧さを演出しており、この辺りは学園ものとしては>>続きを読む

キャビン・フィーバー(2002年製作の映画)

3.5

 何かしらのイチ原因に発するイチ行動を起点としていたのが、その前となる原因や別のところに存在する原因を小出しにしていくことで、段々と結果論におけるアプローチへと変遷させていく。これにより抱く若者たちの>>続きを読む

ファイナル・デッド(2006年製作の映画)

2.5

このレビューはネタバレを含みます

 人間の管理を離れた犬は一体どうなるのか? そしてそれが戦闘犬として鍛えた犬たちだったら? その犬たちが繁殖をし続けていたとしたら?

 犬という生き物は人間にとってはペットとして馴染みが深い。そのお
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ヒッチャー2004(1998年製作の映画)

1.5

 妻の一方的な別れの申し出に原因が主人公(夫)にあるのではないかと観せていく。ギャンブル、タバコ(禁煙)、浮気性?・・・etc 仕事はやりがいがあるとし順調そうだが、我が強すぎる面も垣間見られる。自分>>続きを読む

グースバンプス モンスターと秘密の書(2015年製作の映画)

3.3

 緊急事態において普段気を付けていない気が回っていないことなどそう簡単にできるわけもなく。とりあえず平常心を保とうと自分自身を落ち着けようとするはたらきかけ、普段何気なくしている行動への回帰がものの見>>続きを読む

ヒッチャー(2007年製作の映画)

2.0

このレビューはネタバレを含みます

 ヒッチハイクの現実味というところに苦悩したのだろうか。1986年と2007年とでヒッチハイクに関する見識というか常識というかおそらく異なっているのだろう。

 ハイウェイにおいてウサギが横断しようと
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ヒッチャー2 心臓“完全”停止(2003年製作の映画)

2.5

このレビューはネタバレを含みます

 無警戒むしろ歓迎してヒッチハイカーを乗せた前作ありきで観せられる導入。惨劇再びと警戒心を抱かせるが実は・・・と逆転させて観せる。ヒッチハイカーが正義であったと。誘拐犯を追っていた警官だったと。

 
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イントルーダーズ(2011年製作の映画)

2.5

 「母―息子」という関係性において見舞われる不可解な現象にて、頼るべきところが神父ということも踏まえ、この関係性に本来存在しているはずだろう欠落した部分に意識が行く。

 片や「母―娘」という関係性か
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ゴースト・イン・ザ・シェル(2017年製作の映画)

2.9

このレビューはネタバレを含みます

 「自分とは何者なのか?」という問いに対して、まず視覚というものからとっついたのはよかっただろう。自分が見ているものは果たして何なのか。今現実に起きているものなのか、過去の記憶なのか、はたまた観せられ>>続きを読む

キングコング:髑髏島の巨神(2017年製作の映画)

4.0

 不確かで荒唐無稽とも感じる都市伝説。未知のモノへと向かっていく演出にガッチガチな軍隊を観せられることで信憑性や頼もしさを覚える。そして人類こそが支配者であると髑髏島を蹂躙するかのような錯覚を覚えた矢>>続きを読む

女子高生サバイバル・ドライブ(2006年製作の映画)

1.0

 もっと美しく撮ってあげればいいのに。単に女の子が蹂躙される様を映し出したかっただけで、それをさらに女性にヤらせることで正当化しようとしてるのなら悪趣味なだけだよ。

G.I.フォース(2008年製作の映画)

1.5

 何かしらの作戦実行中に見舞われる非常事態。ナニモノかに襲われそれに対処する兵士たちが描かれる。彼らが主体として襲ってくる対象が定められるわけだが、実は彼ら兵士こそが標的だったとして観せる導入はうまい>>続きを読む

ヒッチャー(1986年製作の映画)

3.5

 人気の無い夜道(田舎?ハイウェイ?)を独りただ黙々とひたすらに走っている。タバコにコーヒー(水筒)にラジオに眠気を紛らわせながら。そんなところにヒッチハイカー。旅のお供にと親切心あり下心ありで軽い気>>続きを読む

ブレア・ウィッチ(2016年製作の映画)

2.5

 一作目でも書いたのだが、その時代だからこそ受けたという前提があり、今作もその現代という時代故のものを描こうとしているわけだが、もうそれ自体全て使い古されたモノになってしまっている・・・ 「ブレア・ウ>>続きを読む

標的の島 風かたか(2017年製作の映画)

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 辺野古基地やミサイル基地建設予定地への抗議。1つ自然破壊という内容が含まれている。宮古島の生活基盤である地下水が汚染される恐れがあるという訴えは最もだと感じる。

 片やヘリパッド建設予定地に抗議す
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ファンタスティック・ビーストと魔法使いの旅(2016年製作の映画)

3.3

 魔法という便利ツールをひたすらに観せられる中で、逃げ出した魔法動物たちを捉えるのはそれぞれの特性・習性を知っているからこその見事なアナログ。ここにニュート・スキャマンダーという男への理解を促されるわ>>続きを読む

トリプルX(2002年製作の映画)

3.2

 エクストリームスポーツにおける魅せるというジャンルにおいて、よりリアルさ(本物さ)というところが肝なわけだが、この根幹を意識させての主人公の実力を推し測らせていく導入からワクワクする。

 ただのカ
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バイオハザード:ザ・ファイナル(2016年製作の映画)

2.4

 こんな奴ら(怪物?)までいるんやでというのをミラ・ジョヴォヴィッチを魅せたいとする意志で描く導入はまぁまぁまぁあ~バイオハザードシリーズだわ~という安心感を得られ懐かしさに浸れる。・・・が、それを以>>続きを読む

ラスト・ウィッチ・ハンター(2015年製作の映画)

3.0

 魔術及び魔術対策の知識が豊富であり、魔女及び魔術を見分ける術に長け、現場検証後も自らで再度検証し、評議会の判断にも異を唱えるほどの人物。

 昔は魔女の住処まで広大な土地を徒歩で制覇したほどだが、今
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インフェルノ(2016年製作の映画)

3.3

 ラングトンという存在により、ゾブリストが提示した人類の未来に関する究極の二者択一に橋渡しが為されるわけだが、その判断の指針としてある歴史というものを、じゃあその解釈(歴史認識)は?というまぁ難しいと>>続きを読む