DJあおやまさんの映画レビュー・感想・評価 - 10ページ目

ラ・ラ・ランド(2016年製作の映画)

4.0

やっぱり映画には夢があって、でも、もちろん夢ばかりではなくて、そんな夢を追いかけることの悲哀が描かれている。
自分も夢があったはずなんだけど、仕事に忙殺され忘れてしまったな。夢を追いかけるのも、夢を
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人生フルーツ(2016年製作の映画)

4.5

春日井・高蔵寺ニュータウンに住む、90歳と87歳の夫婦を追ったドキュメンタリー。
夫・修一さんは、戦争を体験し、アントニン・レーモンドの元で建築を学び、都市計画に携わり、晩年は妻・英子さんとともにスロ
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ANTIPORNO アンチポルノ(2016年製作の映画)

4.5

自分の人生に納得のいっている人間なんているのだろうか。もしかしたらいるのかもしれないが、自分には到底理解できない心理だ。
この人生は創作で、撮影で、いつかどこかでカットがかかる。きっといつかどこかで肩
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湯を沸かすほどの熱い愛(2016年製作の映画)

3.8

三越映画劇場にて鑑賞。名古屋市内ではやっと初公開ということもあってか、劇場はほぼ満席。

どうも自分は“親子もの”に弱く、とりわけ母親のたくましさと無償の愛を描いたものにはめっぽう弱い。それに加えて、
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劇場版カードキャプターさくら(1999年製作の映画)

4.0

リバイバル上映にて。
20年近く前の作品だというのに、今見ても古さを感じないキャラクターデザイン、安定して美麗な作画。もう、オーラがムンムンです。
それにしても、とても懐かしい。アニメシリーズ放映時、
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麻雀放浪記(1984年製作の映画)

2.5

戦後間もない日本で、博打で飯を食う男たちの物語。
戦後の荒廃した雰囲気を表現するため、全編モノクロ。また、当時のモノクロ映画を模して、EDのスタッフロールはなく、黒バックに白字の「終」で、すっぱり終劇
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ジムノペディに乱れる(2016年製作の映画)

3.0

今池にある雰囲気たっぷりの老舗映画館・シネマテークにて初めて。

「日活ロマンポルノ」リブートプロジェクトのうちの1作。本当は園子温監督の方を観たかったのだけど、名古屋ではまずこちらが先に公開というこ
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ドレミファ娘の血は騒ぐ(1985年製作の映画)

4.0

NETFLIXのラインナップの幅広さに感服。はっきり言ってまったく面白くないのだけど、素晴らしい映画。
随所に散りばめられた意味深すぎるカットの数々、ストーリーなんてあったものじゃない。そのひとつひと
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ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー(2016年製作の映画)

4.2

公開日に観るぞ!と息を巻いていたもののなかなか予定が合わず、やっと今日観ることができた。しかし、今更観たからこそラストシーンにはより一層胸に込み上げてくるものがあった。
これまで描かれなかったEP4へ
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ダラス・バイヤーズクラブ(2013年製作の映画)

3.5

まだエイズへの偏見も強かった時代、エイズで余命わずかだと宣告された男が生きるために戦い続けたのは、その病でも偏見でもなく権力だった。くよくよせずただ生きるために、まだ認可のされていない最新薬を求めて、>>続きを読む

この世界の片隅に(2016年製作の映画)

4.6

なるべく前情報は無しに、と挑んだものの、原作があの「夕凪の街 桜の国」の方だと聞いていれば、だいたい想像はできるもので、いつ広島の空がピカッと光るのか胸をざわつかせながら観ていた。
戦争を描いた作品は
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がんばっていきまっしょい(1998年製作の映画)

3.5

1970年代の松山が舞台。行ったこともなければ、そもそもまだ生まれてもない。それなのに、まるで遠い昔の朧げな記憶のような温かみ、そして、今にも消えてしまいそうな儚さをおぼえる。
この作品がデビュー作と
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溺れるナイフ(2016年製作の映画)

3.4

全体的に雑なつくりで、いびつな映画。しかしながら、その不安定さが、今にも破裂しそうなキャラクターたちの心情みたいなものを演出していた。
構成や演出、またキャラクターの描き方、どれもが雑。船上のシーンの
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ルーム(2015年製作の映画)

3.8

親子ものという最強のジャンル。家で観ていて、ついつい声を出して泣いてしまった。お母さん、ありがとう。
監禁生活から抜け出してハッピーなはずなのに…人間の心ってまったく単純でないよなあって。それにしても
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バットマン(1989年製作の映画)

3.0

ハロウィーンの季節なので、ハロウィーンっぽいこちらの映画を。
ノーラン版のバットマンが大好きな自分にとっては、ブルースはハゲだし…ジョーカーはデブだし…って感じはあるんだけど、こちらの方がよりアメコミ
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たまこラブストーリー(2014年製作の映画)

5.0

あまりにも良くて、わりとずっと泣いていました。ああ、もう、ね。

千と千尋の神隠し(2001年製作の映画)

5.0

ジブリ総選挙で見事1位に輝き、現在再上映されているこちら。過去何度も観ているが、劇場で観るのは初めて。やっぱり何度観ても、何歳になって観ても、非の打ち所がないほど素晴らしいと思える作品。
社会人になっ
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おんなのこきらい(2014年製作の映画)

1.2

ここまで観てらんないなって映画も久しぶり。作品のテーマ的な意味でも、クオリティ的な意味でも。もともと劇場に観に行こうと思っていたから危なかった。
森川葵ちゃんの可愛さ、ふぇのたすの音楽の良さが勿体無い
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スーサイド・スクワッド(2016年製作の映画)

4.0

この日を待っていた!やっと公開を迎えられて晴れやかな気分。2016年、最も楽しみにしていた映画のひとつだ。

期待に胸を膨らませいざ観てみると、ストーリー展開はのっけからフルテンションで、クライマック
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あの娘、早くババアになればいいのに(2013年製作の映画)

2.2

「キネマ純情」を観て、主演であるノーメイクスのメンバーの一人・中村朝佳さんが気になったのでこちらを。
アイドルヲタであり、父親であることの悲哀と葛藤を描いているはずなのだが、正直あまり伝わらないほど中
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そんな無茶な!(2007年製作の映画)

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「おばあちゃんキス」監督・井口昇

〈シネマスコーレ来館10周年記念 井口昇 愛の劇場2016〉にて、「キネマ純情」とともに、こちらのオムニバムの一作「おばあちゃんキス」を鑑賞。井口昇鑑賞の解説付きと
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キネマ純情(2016年製作の映画)

4.2

シネマスコーレの井口昇監督特集にて。公開当時、見逃してしまっていた、念願のこちらを。
いかにも井口昇監督らしい、いっさい映画の常識にとらわれないあまりにも支離滅裂な展開の連続、けっして面白い映画ではな
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映画 聲の形(2016年製作の映画)

4.6

例のごとく試写会にて。原作は、当時読切を読んであまりにも辛くて、連載が始まってもとてもじゃないけど読む気になれなかったので未読。

すごい。京アニの本気を見せつけられた。作画、演出、配役、どこを取って
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キングコング対ゴジラ(1962年製作の映画)

2.2

「シン・ゴジラ」に感銘を受けて、ゴジラシリーズ第1作目「ゴジラ」に続いてこちらの作品を。
なんじゃこりゃ。1作目がわりと硬派な作品なのに、3作目にしてこのふざけっぷり。なんたるアホアホ映画。メッセージ
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言の葉の庭(2013年製作の映画)

2.0

やっぱり新海誠は苦手。
秦基博がカバーする大江千里の「Rain」はとても良いけどね。

君の名は。(2016年製作の映画)

3.6

公開よりひと足先に試写会にて。新海誠に特に思い入れはなくて、予告編で流れていたRADWIMPSがただ印象的だったので。
よくある、見知らぬ男女の中身が入れ替わったら…って話でもなくて、中盤から思わず声
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ONE PIECE ワンピース 珍獣島のチョッパー王国(2002年製作の映画)

3.4

仲間になって間もないチョッパーとの絆を、より強く感じさせるエピソード。チョッパーの葛藤や、愛らしさの詰まった良い作品なのだけど、TVスペシャルかのようなスケール感、そして敵キャラの小物感を感じずにいら>>続きを読む

ONE PIECE ワンピース ねじまき島の冒険(2001年製作の映画)

4.0

huluで配信されているのを見つけて、あまりの懐かしさに。思い出補正もあるけど、やっぱりこの麦わらの一味が5人だった時代良いなあ。
上映時間は1時間弱と短く、展開がかなり早いけど、コメディ、ドラマ、な
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ゴジラ(1954年製作の映画)

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「シン・ゴジラ」があまりにも面白かったので、原点であるこちらを。はっきり言って古すぎてつまらないのだけど、当時の第五福竜丸の被爆事件から着想を得て、核実験がゴジラという怪物を生み出したというなかなかシ>>続きを読む

シン・ゴジラ(2016年製作の映画)

4.8

結論から言いますと涙がでるほど最高でした。開始2秒で高揚感で胸がいっぱいに、感動とかではない謎の涙をこらえることに必死。この涙は、この映画を観られる幸福感からなのか。
そもそもゴジラシリーズといえば、
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ONE PIECE FILM GOLD(2016年製作の映画)

4.4

全体的に内容の薄さを感じつつも、アクションシーンが多くスピード感のある展開で、まったく飽きさせない。ONE PIECEはこれくらいがちょうど良い。前2作も面白かったものの、少し冗長的に感じる部分もあっ>>続きを読む

ヌイグルマーZ(2013年製作の映画)

2.8

井口昇の作品ももう何作か観ていると、ある程度のクソ映画なら平然と観てられてしまう。なんなら、「ゾンビアス」や「デッド寿司」と比べるとクソさが足りない、と思えるほど。
この映画は諸事情により、かなりの荒
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帰ってきたヒトラー(2015年製作の映画)

3.8

祝日で、さらにauマンデイということもあり、劇場はおじさま・おばさまたちでほぼ満員状態。当時のドイツはおろか、今のドイツの情勢もあまり詳しくはないため、なかなか感想を述べるのは難しいが、ただシンプルに>>続きを読む

グランド・イリュージョン(2013年製作の映画)

3.2

マジックショーの壮大さ・華やかさに胸が高鳴ったものの、全体的に作品のテンションについていけず。クライマックスの展開には、また最初から見直したいと思えたが。
メラニー・ロランがとにかく可愛かった。そして
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冷たい熱帯魚(2010年製作の映画)

4.2

NETFLIXに再び登録したので、なんとなく景気付けにこの一本。居心地の悪さを感じるほど狂気に満ちた映画だが、それ以上にとにかく痛快で、2時間半があっという間。
なんと言ってもキャストが完璧。でんでん
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シング・ストリート 未来へのうた(2016年製作の映画)

3.8

評判が良かったので、早速期待に胸をはずませ劇場へ。劇場はほぼ満席状態という盛況ぶりで、ますます期待に胸が高まる。しかしながら、観終わった感想としては、少し期待をしすぎてしまったみたい。とても良いのはわ>>続きを読む