たまに無性にC級映画が観たくなることがある。万人ウケを狙っていない自由奔放さ、低予算ゆえアイデアを振り絞った奇抜さ、しかし隠しきれないチープさ、そういったものがC級映画の魅力だ。この作品はそんな魅力の>>続きを読む
窮屈で息の詰まる現実に苦しむ少女のもとに現れた1人の少女。まさにこの広い世界において奇跡とも呼べる邂逅。そこからすべてが始まっていく美しさ。
どうしようもない閉塞感から、無性に逃げ出したくなるあの感じ>>続きを読む
恥ずかしながら元になっている『くるみ割り人形』についてよく知らないし、そもそもファンタジーもあまり好きなジャンルではない。ただただマッケンジー・フォイが見たくて鑑賞を決めた。
マッケンジー・フォイ、め>>続きを読む
伝説的バンド・“クイーン”の伝記映画。多少鑑賞前に予習はしたものの、正直クイーンのことはよく知らなかったのだが、それでも強く胸を打たれた。特にクライマックスの『ライヴエイド』での演奏シーンには思わず目>>続きを読む
こういったジャンルの作品は久しぶり。全体的に小難しくなく肩の力を抜いて楽しめる快作。
予告編を観る限り、ダークで残虐なテイストの作品かと思いきや、ヴェノムがかなり人情味のあるキュートなキャラクターだっ>>続きを読む
“LGBT”をテーマとした青春映画。あくまでも当事者ではなく、自分と同じような周囲の人々の視点で描いた作品。観ていて、こんなにも胸を締め付けられる映画は久しぶりな気がする。ただ、心の底から観て良かった>>続きを読む
ストーリーが100%PC画面上で展開されるという斬新さが話題の本作。通常であれば表情や台詞で表現されるべき感情が、カーソルの動きや文字入力によって巧みに表現されている。また、ストーリー自体も上質なサス>>続きを読む
高校生たちの“カンニング”が題材ながらも、スリリングかつスタイリッシュな映像と相まって、「オーシャンズ11」や「ミッション・インポッシブル」にも負けず劣らずな超一級のクライム・サスペンスに仕上がってい>>続きを読む
40歳手前の引きこもりニート・城宮(千原ジュニア)が、ひょんなことから虐待を受ける少女・ヨヨ子(平尾菜々花)を誘拐し、一緒に暮らし、“親子ごっこ”をはじめるーーー。
寂しい男と血の繋がっていない小さ>>続きを読む
交わっている最中に抜けなくなってしまった男女が、交わったまま敵から逃げるというアクション映画。くだらない、くだらなすぎる。史上最高にくだらない15分だ。
設定だけではなく、全編通してあまりにも雑すぎる>>続きを読む
新たな名作アニメ映画の誕生だ。児童向けアニメの皮を被ったハードな人間ドラマであり、もはや児童向けという枠では収まりきらないほど素晴らしい作品だった。
両親を交通事故で失い、“春の屋”の若おかみとして>>続きを読む
吉田恵輔監督、今年2本目となる新作。相変わらず心を抉られるような愛憎劇。そして、前作『犬猿』になかったバイオレンスさと下品さが復活している。また、少子高齢化、介護、外国人妻といった社会的な問題の要素を>>続きを読む
タイトルが示すとおり、“僕”は大人になってしまい、一方で“プー”は“プー”のままなのである。仕事に忙殺され、もはやあの頃のクリストファー・ロビンではなくなってしまった僕が、プーと再会することで大事なも>>続きを読む
なんて言葉に表しづらい映画だろう。この映画の良さを語る語彙力を持ち合わせていないことが苦しい。
夜明け前、薄明かりの町を千鳥足で歩く。そんな、けして絵に描いたような青春ではないけれど、間違いなく青春の>>続きを読む
最悪だ。主人公の言動すべてがまるで理解できず、ただただ主人公が最低最悪な言動を繰り返す。ここまで終始嫌な汗をかいたのは初めてだ。素晴らしい。
この映画には主人公・朝子のモノローグはなく、感情を直接的>>続きを読む
けっして悪い作品ではないが、あまりにも共感するものがなくて、1ミリも心が動かなかった。
本作は、韓国映画『サニー 永遠の仲間たち』に、90年代のコギャル文化などアレンジを加えたリメイク作品。主人公た>>続きを読む
実在する将棋棋士・瀬川晶司の自伝的小説の実写化作品。事実である以上、ネタバレにはならないと思うが、瀬川晶司とは史上初めてプロ編入試験によってサラリーマンからプロ棋士となった人物。ただ、お恥ずかしい話、>>続きを読む
「地獄のようなすさまじさだぜ!」ーーークエンティン・タランティーノ
最近はこういったひと昔前の作品を、自ら選ぶことがめっきりなくなっていたのだが、他人から勧められたため鑑賞することにした。その方から>>続きを読む
話題の『カメラを止めるな!』上田慎一郎監督のショートムービー。同じく映画を撮る映画ということだが、19分という短い上映時間のなかでこちらも巧みな脚本でした。伏線回収とエンディングの入り、多少ベタなもの>>続きを読む
『夜は短し歩けよ乙女』に続く、原作・森見登美彦×脚本・上田誠のタッグ。ただ制作は、長編作品初となる“スタジオコロリド”という見知らぬ制作会社。そのため、鑑賞前は一抹の不安があったものの、それは杞憂に過>>続きを読む
前作『Mr.インクレディブル』より実に14年ぶりの新作。前作のラストである“アンダーマイナー”の出現から物語がスタートするーーー。
前作の直後より始まり、予想だにしていなかった大好きな作品の新作を観ら>>続きを読む
『インクレディブル・ファミリー』と同時上映の短編作品。
我が子を、擬人化した肉まんに見立てて、母親の愛情を描いた作品。こういった作品にはつい涙腺が緩んでしまう。無声かつ短編ながら、なかなかの見応えでし>>続きを読む
数年ぶりに観たけどやっぱり面白い。
ゴージャスなラスベガスを舞台に、ブラッド・ピットをはじめ豪華スターが勢揃い。それだけで自然と心が躍ってしまう。ストーリーは意外にも淡々と進み、肩の力を抜いて楽しめる>>続きを読む
最新作の予習のために鑑賞したけど、何度観ても良い映画。なかなかディズニー(及びピクサー)作品は観ないのだけど、大好きな作品。やっぱり家族愛の素晴らしさについ涙が溢れてしまう。
ただ、改めて観るとシニカ>>続きを読む
東京での公開当時からあらゆるところから絶賛の声が上がっていて、こちら名古屋で上映されるのを心待ちにしていた。
そして、7月21日、迎える名古屋での公開日。場所は老舗のミニシアター・シネマスコーレ、こう>>続きを読む
生まれつき人とは違う顔を持つ少年・オギーと、彼を取り巻く人たちの1年間を描いた感動作。もう、終始涙が止まらなかった。
オギーだけではなく、彼を取り巻く家族や友人、先生、それぞれにもフォーカスを当てて>>続きを読む
若き日のハン・ソロを描いたスピンオフ作品。ミレニアムファルコン号やチューバッカ、ランドそれぞれとの出会いや、“ハン・ソロ”という名前の由来が紐解かれるストーリー。
胸が熱くなる部分はあるものの、そもそ>>続きを読む
シネマスコーレにて、内藤瑛亮監督の舞台挨拶付きで鑑賞。ミッドランドスクエアでの上映を見逃していたため、スコーレでアンコールがかかったのは嬉しい限り。
もともと、原作のショッキングさを知っているからこ>>続きを読む
舞台は一見、江戸時代のようだが、開始早々“ビジネス”だの“Win-Win”だの外来語が飛び交う。“和製マッド・マックス”とでも言おうか、民衆が貧困や政治に対する不安を抱える、荒廃としたディストピア的な>>続きを読む
年金の不正受給や児童虐待など、現代の日本を取り巻く社会問題を、是枝監督らしい繊細なタッチで描いた作品。パルム・ドール受賞も頷ける力作だ。
けっして起承転結がはっきりしたストーリーではない。血の繋がりも>>続きを読む
岩切一空監督の前作『花に嵐』は、モキュメンタリーという形式をとった、虚構と現実の入り混じったカオスな作品で、設定が自身と同じく映画研究会ということもあって心を揺さぶられる快作であった。
そして本作は、>>続きを読む
好きな漫画作品が実写化となればどうしてもその出来を心配してしまうが、この作品に関しては発表されていたキャストのおかげで一切不安を感じなかった。橘あきら役を小松菜奈が、店長役を大泉洋が演じているのだが、>>続きを読む
ヤクザ映画とは思えないほど豪華なキャストに、東映のこの映画にかける情熱がうかがえる。『アウトレイジ』に大ハマりして以来、ヤクザ映画に目が無い自分にとって、この作品の公開は待ち遠しくて仕方なかったのだが>>続きを読む
あまりにも有名なホラー映画なのだが、なにぶんホラー映画が好きじゃないため観ていなかった。ただ、先日観た『レディ・プレイヤー1』に登場していて気になったので鑑賞。
正直面白さはまるでわからなかったけど、>>続きを読む
『キネマ純情』のラスト・ノーメイクスによる『ハイ!敬礼』に、至極の多幸感を味わった。それ以来、ノーメイクスが気になっていたのだが、なかなか活動を見る機会はなく、次回作と予告されクラウドファンディングも>>続きを読む