DJあおやまさんの映画レビュー・感想・評価 - 8ページ目

レディ・プレイヤー1(2018年製作の映画)

4.2

あらゆる要素がごちゃまぜの闇鍋的な作品で情報量も多いのだけど、もう細かいことはどうだって良い。それくらい、ただただ楽しい映画だ。

舞台は2045年、人々は荒廃した現実世界から逃げ出し仮想世界「オアシ
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帝一の國(2017年製作の映画)

3.8

面白かった。原作の魅力を損なわず、かつ今をときめく役者たちの魅力も楽しめる、とても良い映画。

映画クレヨンしんちゃん 爆盛!カンフーボーイズ ~拉麺大乱~(2018年製作の映画)

3.8

やってきました、年に一度のお楽しみ“劇場版クレヨンしんちゃん”。いくつになってもやっぱり観に行かないわけにはいかない。今回は「全篇ノースタント」というキャッチコピーがあまりにも秀逸。

なかなか特筆す
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娼年(2018年製作の映画)

2.5

誰かが“松坂桃李のAV”と評していたが、まさしくその通りで驚いた。作品の8割近くが絡みシーンで、松坂桃李の体当たり演技は今後のキャリアを心配してしまうほど。

娼婦という仕事を通じて1人の青年の成長を
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リズと青い鳥(2018年製作の映画)

2.8

山田尚子監督による舞台挨拶付きの先行上映会にて。『たまこラブストーリー』『聲の形』の監督・山田尚子×脚本・吉田玲子ということで期待に胸を膨らませ。

みぞれと希美という2人の女の子の、歯がゆい関係性を
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シェイプ・オブ・ウォーター(2017年製作の映画)

4.3

冷戦下のアメリカを舞台に、言葉の話せない掃除婦と被験体として運びこまれてきた半魚人の愛を描いた作品。
半魚人の正体を紐解くSF作品ではなく、かなりマイノリティではあるものの、あくまでも2人の愛を描いて
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デジモンアドベンチャー ぼくらのウォーゲーム!(2000年製作の映画)

5.0

YouTubeにて無料公開されていたため、もう何度目だというほど観ているがまた鑑賞。何度観ても完璧な映画だし、何度観ても新鮮な気持ちで観られる。
当時最先端であっただろうISDNなんてワードが出てくる
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ちはやふる ー結びー(2018年製作の映画)

4.0

前作「上の句」「下の句」がまるで漫画実写化モノのお手本のような出来だったため、本作も期待を寄せていたのだが、その期待を上回る傑作だった。
キャスト、脚本、演出、どれも素晴らしい。

前作同様“競技かる
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富美子の足(2018年製作の映画)

3.0

“魅惑的な足”を持つ主人公・富美子が次々と男たちを狂わせていく、という谷崎潤一郎原案の変態映画。
もはやコメディと紙一重の、でんでんの怪演が印象的だった。また、次第に富美子の足に魅了され狂気を増してい
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映画ドラえもん のび太の宝島(2018年製作の映画)

3.7

ドラえもんは大好きだけど、劇場版シリーズは毎年そこまで惹かれず、劇場に足を運ぶことは少なかった。ただ、今回は星野源の主題歌が、『ドラえもん』という冒険的なタイトルに恥じない素晴らしい出来で、その楽曲の>>続きを読む

15時17分、パリ行き(2018年製作の映画)

4.0

実際に起きたテロ事件を、実際に事件に遭った当事者が演じるという新しすぎる試みで作られた作品。
核となる3人の生い立ちからしっかり描き、丁寧に積み上げられた人間ドラマの先に待つのはテロ事件。けして順風満
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パンとバスと2度目のハツコイ(2017年製作の映画)

3.4

独自の結婚観を持ち、パン屋で働く主人公・ふみ(深川麻衣)が、中学時代の初恋の相手・たもつ(山下健二郎)と偶然再会するところから物語ははじまる。
昨年末に観た『勝手にふるえてろ』も同じような“こじらせた
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ミスムーンライト(2017年製作の映画)

-

松本卓也監督、和泉美沙希さん、HANA&MOMOの舞台挨拶付きで鑑賞。

登場人物が撮影したPOV映像で、3つの視点を織り交ぜた全5章で構成された巧みな脚本が光る青春群像劇。
新潟県・新発田市の町おこ
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リバーズ・エッジ(2018年製作の映画)

4.0

岡崎京子の伝説的な同名コミックを、監督・行定勲、主演・二階堂ふみ、主題歌・小沢健二という非常に心が弾む布陣で実写化。脚本も役者も演出も、どれも原作に忠実で、若い役者たちのパワーを感じる傑作だった。>>続きを読む

悪女/AKUJO(2017年製作の映画)

3.8

先行して公開され話題にもなった、日本刀バイクアクションに心を鷲掴みにされ、公開を待ち望んでいた。
すごい。これはとんでもないアクション映画だ。

まるでFPSゲームを彷彿とさせる、主人公視点でバッサバ
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犬猿(2017年製作の映画)

3.7

それぞれ対照的な二組の兄弟・姉妹の愛憎劇を描いた作品。さすが吉田恵輔監督、散々心をかき乱されてしまった。

兄弟という友達でも恋人でも親子でもない不思議な存在。自分に最も近しい存在で、つい「もし逆だっ
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不能犯(2018年製作の映画)

3.3

白石晃士の作品はあまり観たことはないが、ただ松坂桃李が好きという気持ちに突き動かされ鑑賞。白石晃士といえば、過去に『貞子vs伽倻子』や『シロメ』のようないかにもなB級ホラー映画を撮っているイメージ。そ>>続きを読む

スリー・ビルボード(2017年製作の映画)

4.3

本年度アカデミー賞・主要6部門においてノミネートされている本作。どういった作品なのかとあまり前情報を入れずに観に行ったのだけど、なるほど、評判通りの大傑作でした。もう凄すぎた。

ミズーリ州・エビング
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ガールズ&パンツァー 最終章 第1話(2017年製作の映画)

3.5

地元のイオンで上映が開始されたので早速。
ガルパン最終章(全6話)の第1話にあたる本作。まだまだ序盤ということで、戦闘シーンは少なめで、かなり良いところで終わってしまう。こんな調子で進むのかと思うと、
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デジモンアドベンチャー02 前編 デジモンハリケーン上陸!!/後編 超絶進化!!黄金のデジメンタル(2000年製作の映画)

2.8

少年たちのひと夏の冒険的ロードムービーで、まるで「スタンドバイミー」のようだ。
全体的に物静かでダークな演出に、“時の不可逆性”をテーマにした感傷的なストーリーで、子供向けにしてはかなり異質な作品。も
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映画 プリキュアオールスターズ New Stage みらいのともだち(2012年製作の映画)

3.0

少し前にネットで話題になっていた例の動画を観て気になったので鑑賞。
僕はおジャ魔女世代なので、プリキュアを観るのは生まれて初めて。案外みんな武闘派で、ドラゴンボールばりの高速バトルを繰り広げていて驚き
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デジモンアドベンチャー02 ディアボロモンの逆襲(2001年製作の映画)

4.8

名作「デジモンアドベンチャー ぼくらのウォーゲーム!」の続編にあたり、再びディアボロモンが登場する本作。監督は細田守から今村隆寛へ変更されたものの、前作のテイストを色濃く感じる作品となっており、見劣り>>続きを読む

アニー・ホール(1977年製作の映画)

-

「午前十時の映画祭」にて鑑賞。ウディ・アレンといえば、「タロットカード殺人事件」と「ミッドナイト・イン・パリ」しか観たことがなかったため、特別ファンではないが代表作も観ておこうと思い鑑賞。

開始早々
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夜明け告げるルーのうた(2017年製作の映画)

3.9

今年は「夜は短し歩けよ乙女」で記憶に新しい、湯浅政明監督の初めてのオリジナル長編作品。
ポップな絵柄に優しい世界観、人魚・ルーをはじめ純粋なキャラクターたち、そして作品を包み込む音楽たち、そのすべてが
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勝手にふるえてろ(2017年製作の映画)

3.8

松岡茉優の魅力を存分に楽しむことのできる作品。松岡茉優が最高に輝いていた。あれだけ可愛いのに非モテ役をやらせればしっくりきてしまうのは何故なのか。ほとんどモノローグを中心に物語が進んでいくため、松岡茉>>続きを読む

メッセージ(2016年製作の映画)

3.8

「ブレードランナー2049」といい、ドゥニ・ヴィルヌーヴ監督はずいぶんハードなSF作品を作りなさる。異星人とのファースト・コンタクトものは数あれど、そのなかでも異質な作品。
突如地球に現れた異星人は敵
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ブレードランナー 2049(2017年製作の映画)

3.9

前作より実に35年ぶりの続編。前作はもはや古典と化しているというのに、なぜ今さら“ブレードランナー”なのかと思っていた。だが、いざ観てみると、前作に取ってつけたような作品ではなく、しっかり正統な続編で>>続きを読む

ディレクターズカット ブレードランナー 最終版(1992年製作の映画)

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明日「ブレードランナー 2049」を観に行くので、数年ぶりに鑑賞。

クライマックスはまるで恐怖映画。ルトガー・ハウアーの顔芸が光っていた。

スター・ウォーズ/最後のジェダイ(2017年製作の映画)

4.2

このレビューはネタバレを含みます

あの耳をつんざくような爆音のメインテーマが流れ、今年もこの瞬間がきたのだと胸が高鳴る。毎年スター・ウォーズの新作を楽しむことができる、なんて幸せなんだろう。
ただ、今回はEPVIIの時ほどの興奮はなく
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マン・オブ・スティール(2013年製作の映画)

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世界観が意外とファンタジーなのに、ひどくシリアス。それと相反して、相変わらずダサすぎるスーパーマンのデザイン。いまいちのめり込むことができなかった。

お嬢さん(2016年製作の映画)

4.2

もう今年も残り1ヶ月を切ったので今年見逃していた作品をと思い、こちらの作品を鑑賞。ーーーなんなんだこれは。間違いなく年間ベストに食い込んでくる傑作。噂通りの、超ど変態ミステリー。いろいろな意味で痺れた>>続きを読む

鋼の錬金術師(2017年製作の映画)

3.0

あの「鋼の錬金術師」が実写化、そう発表された時、誰もが嫌な予感がしたはず。熱烈なファンの多い作品なだけに、その実写化に注がれる視線は厳しく、本作は見事にそのファンたちの逆鱗に触れたようだ。劇場公開前か>>続きを読む

劇場版3D あたしンち 情熱のちょ〜超能力♪母 大暴走!(2010年製作の映画)

3.4

劇場版「あたしンち」2作目、前作より7年ぶりとなる本作。前作が“もし母とみかんの中身が入れ替わったら…”といった設定だったのに対し、本作は“もし母が超能力を使えたら…”という、これまたベタにファンタジ>>続きを読む

ソナチネ(1993年製作の映画)

3.6

北野武監督、4作目。キタノブルー、久石譲の音楽、ヤクザ、バカヤロー!という台詞、いかにも北野武監督作品といった要素がふんだんに詰まった作品。

ストーリーの起伏の緩い作品ではあるが、際立つのはビートた
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菊次郎の夏(1999年製作の映画)

3.3

北野武監督、8作目。久石譲のあの有名すぎるテーマソングで物語がはじまる。おじさんと少年のひと夏の冒険。このテーマは相変わらずずるい。

全体的にほのぼのと心温まる作品なものの、北野映画らしく、背中の刺
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HANA-BI(1997年製作の映画)

4.5

北野武監督、7作目。これほどまでに静かに、そして美しく、愛を描いた作品があるだろうか。

同僚の死に心を傷める元刑事と死にゆく妻との逃避行。そこに台詞はほとんどない。あるのは、眩しいほど純粋な愛。
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