ごえもんさんの映画レビュー・感想・評価

ごえもん

ごえもん

映画(203)
ドラマ(0)
アニメ(0)

LION ライオン 25年目のただいま(2015年製作の映画)

3.8

脇役も含めた役者陣の演技力、音楽、映像美、そして実話に基づく物語と全てがはまっていた。
前半の失踪からのサバイバル譚はスリリングでインド社会を活写していて面白い。途中拾ってくれた裕福な女の人は子供だか
>>続きを読む

リベリオン(2002年製作の映画)

4.0

言わずと知れたガンカタに目が行きがちだが、平和のために感情を封じたディストピアの中で原題どおり平静を装いながら戦うという設定がなかなか面白い。
マトリックスには及ばないかもしれないが、設定に加え小道具
>>続きを読む

箱男(2024年製作の映画)

2.5

原作から思想的面白さを抜き、映像的滑稽さを足した感じ。匿名性をアイデンティティーとしてる箱男の顔がいきなり出てくるつまらなさ。
オープニングも時代背景を語った後に、いきなり現代に飛んだ必然性がなく理解
>>続きを読む

ロスト・イン・トランスレーション(2003年製作の映画)

4.3

倦怠期の中年男性と新婚生活にとまどう女性が、滞在先の東京でひとときの恋に落ちるという旅ドラマの王道映画。
ある意味ありきたりのストーリーだが、2人の距離感の描き方が秀逸。バーでタバコの火を貸したり、通
>>続きを読む

フェラーリ(2023年製作の映画)

4.0

IMAXとかドルビーアトモスでやってないのが悲しすぎるド迫力の映画で、マニュアル車に乗ってて良かったと本当に思える映画。

エンツォ・フェラーリのフェラーリ家の歴史と会社、それから何より二人の妻と二人
>>続きを読む

ノック・ノック(2015年製作の映画)

3.6

割りと酷評だが、個人的にはジョンヴィックまんまのキアヌが一方的にやられマヌケ面をさらすだけでも笑えるのに、アナデアルマスらのあどけなさとサイコが入り交じった誘惑具合も見事だし、何よりどんな真面目な男性>>続きを読む

FALL/フォール(2022年製作の映画)

3.4

このレビューはネタバレを含みます

自分で判断も行動もできない気弱な主人公ベッキーがダンとベッキーの死により成長するという胸糞映画だが、密室に近いシチュエーション、意外性のあるストーリー、三角関係や親子の人間関係、映像美、高所でのホラー>>続きを読む

ザ・ビーチ(2000年製作の映画)

3.0

コメディとして見ると最高におもしろい。いつものことながら臭すぎるディカプリオの迫真の演技がよい方向に出た映画。ここじゃないどこかを探して、タイをぷらつくガリガリの青年に完璧にはまってる。
サルに楽園を
>>続きを読む

スコア(2001年製作の映画)

3.8

カナダが舞台のサスペンスものは珍しく、フランス文化も混ざった独特の文化がとても新鮮に感じた。
最後の展開は読めるが、豪華キャストがしっかり役作りしてる映画は最後まで良い意味で安心して観られる。
個人的
>>続きを読む

ゾンビーバー(2014年製作の映画)

2.9

B級映画にこういう邦題付けがちだけど、がちの原題(複数系はちゃんと抜けてる)の時点で笑える。
プロットはアメリカの携帯も通じないとんでもないクソ田舎(なおアメリカの大部分はそう)の別荘に、セックスのこ
>>続きを読む

きさらぎ駅(2022年製作の映画)

2.0

親元から離れた一人暮らしの大学生が深夜ホラーを無性に観たくなった時におすすめ。
怖さゼロなので千鳥の相席食堂のつもりで、VTR止めてつっこみを入れつつ観るとバラエティーとして楽しめる。
ひとつ不可解な
>>続きを読む

ミッション:インポッシブル/デッドレコニング PART ONE(2023年製作の映画)

4.2

安心と信頼の戸田奈津子訳。
いきなりEntityを「それ」と訳すのは、哲学に馴染みがない日本人向けには仕方ないのかもしれないが、ガブリエルが判事に解説したとおり、どこにでもありどこにもない「存在」とい
>>続きを読む

インディ・ジョーンズと運命のダイヤル(2023年製作の映画)

4.0

テレビで放映される度に楽しみにしていた小学生時代が懐かしい。
これで一度は考古学者に憧れた人は多いはず。とんでも考古物のクリスタルスカルからのとんでもない本物のアンティキティラ島の機械に対象が変わった
>>続きを読む

モニカ・ベルッチの情事(1992年製作の映画)

3.2

豊かな生活を送るも、主人が莫大な借金を残して事故死。しかも浮気をしていた。
どん底から苦悩しながらも、中古車を駆って這い上がる美しきモニカベルッチ。文字通りタダでは寝ないそのしたたかさがかっこ良い。
>>続きを読む

あしたのパスタはアルデンテ(2010年製作の映画)

3.2

邦題がひどいシリーズ。
映画への冒涜。

イタリア映画にありがちな美しい景色と人間関係のゴタゴタと、ゲイが要素。
しかし、原題のとおりゲイの主人公だけでなく兄を筆頭に登場人物それぞれが何かしらの爆弾を
>>続きを読む

グレート・ビューティー/追憶のローマ(2013年製作の映画)

3.8

セルみたいな独特の映像美。
老若男女分け隔てなく躍り狂うのイタリアらしくて面白い。
特にラコリータは楽しそう。

ローマに消えた男(2013年製作の映画)

4.0

邦題が酷いシリーズ。
これは本当に酷い。

瓜二つな外見ながら、政治家と哲学者という別々の道を歩んできた双子が主人公。
二人ともダニエルを愛し、ダニエルも二人を愛したという過去から元来二人の性格は似て
>>続きを読む

SEXドールズ(2014年製作の映画)

2.0

邦題が酷いシリーズ。

ルーマニアの工場で働く少女が、街をたまたま訪れたプロデューサーに認められ芸能人デビューかと思いきや、人身売買され娼婦にされ揚げ句殺されかける話。

原題のとおり希望も救いもない
>>続きを読む

アオラレ(2020年製作の映画)

3.9

ラッセルクロウのきちがいっぷりが痛快。B級映画としてはカーアクションも迫力があり、仕事も家庭もうまくいかない女性が懸命に生きる描写もそこそこ丁寧で好感。

この映画の見所はかわいそうだけど最後まで自己
>>続きを読む

フェノミナ(1985年製作の映画)

3.5

ジェニファーコネリー美少女過ぎやろ。
やっぱこの世界観のホラーは好きかも。

麻婆茄子食べながら観たのは致命傷。ひき肉が蛆虫に見える笑

サスペリア PART2 完全版(1975年製作の映画)

3.8

小学生の時ビデオ借りたなぁ。
オープニングから音楽が最高。
サスペリアより前の作品というね。
ホラーだけど映像がスタイリッシュやなぁ。

ゲーム(1997年製作の映画)

4.3

金も権力も全て手に入れたがどこか満足できない毎日を過ごすニコラス。その原因は幼少期に尊敬する父の死を目撃するというトラウマ。
その父が死んだ年齢の誕生日に弟の粋な(行き過ぎ)のサプライズで、トラウマを
>>続きを読む

ロスト・ワールド/ジュラシック・パーク(1997年製作の映画)

2.8

小さい頃観た時に単にイライラしたのを覚えていたが、今回観ると痛烈な社会批判となっていて楽しめた。
ローランドとエディ以外主要キャラで他人を思いやれるまともな人がいないのは恐らく意図的だろう。

前回の
>>続きを読む

オールド(2021年製作の映画)

3.0

自然の不思議な力で、細胞の成長だけが異様に早くなるビーチで、そこに集まった人々の人間模様を描いたパニックSF。
設定は興味深く、映像も美しい、カメラワークも独特で面白い。
指摘されている通り確かにいく
>>続きを読む

バクラウ 地図から消された村(2019年製作の映画)

2.6

ブラジルの乾いた大地と粘着質なバクラウの人々、そこに入り込んだ陽気なアメリカ人たちを待つ運命とは…
ブラジルの現代社会を寓話的に丁寧に描いている。とされているが、さしあたり現代版八墓村。
50年前の日
>>続きを読む

トップガン マーヴェリック(2022年製作の映画)

5.0

一作目でパイロットに憧れたお陰で裸眼保ててるから、感謝の気持ち込めて問答無用で5.0。

最近めっきり減ってしまったけど、映画館で観るべき迫力と、過剰じゃない笑いと、そこそこの社会性を包含した大人のお
>>続きを読む

事故物件 恐い間取り(2020年製作の映画)

1.1

亀梨が玄関で絶対に靴を揃えない描写だけプラス1。まあ、玄関汚い家は何でも入ってくるやろ。
大阪から上京して、北稲毛に行くのに上野駅通るのは謎過ぎる。

芸人が主人公なのにクソホラーに必須の笑いすらない
>>続きを読む

フューリー(2014年製作の映画)

2.0

一人の気弱な新兵が、歴戦の先輩や敵との闘いを通して一人前になっていくというストーリーは戦争ものやスポーツものの王道だがこの映画もその例にならったもの。
そこからの描き方に手腕が問われるのだが、とにかく
>>続きを読む

アルカディア(2017年製作の映画)

2.0

なんか既視感あると思ったら村上春樹の1Q84のだわ。

過去に抜け出したカルト教団から送られてきたテープをきっかけに兄弟で教団に戻るという話。
時間ループに捉えていくという発想は面白い。ただ、弟が本物
>>続きを読む

最後の決闘裁判(2021年製作の映画)

4.5

リドリースコットのシェイクスピアがかった台詞は本当に好き。

真実はいつも一つでも、視点や立場によって見え方は全く違うものということを中世の決闘裁判から伝えてくれる傑作。

羅生門ぽいなと思ったら、本
>>続きを読む

ケープ・フィアー(1991年製作の映画)

4.0

マックスは被疑者に有利な証拠を持ちながらそれを使わずレイプ犯の被疑者を14年間の監獄送りにした過去を持つ。それから14年、そのレイプ犯のサムが出所した。弁護士に裏切られたことを偶然知った上で。

アメ
>>続きを読む

ハウス・オブ・グッチ(2021年製作の映画)

4.2

グッチ家の栄光と没落をマウリツィオとパトリツィアの恋愛を通して描いた作品。
80年代から90年代の社会が丁寧に描写されていて興味深い。
携帯はなく、日本が何度も出てくるほどイケイケだった時代。御殿場ア
>>続きを読む

ホテル・ムンバイ(2018年製作の映画)

3.8

いきなりテロリストが襲ってきたらどう動くか、それぞれの生きざまが現れててとてもスリリングな映画だった。
最近は日本でも無差別事件が増えてきてるから決して他人事ではないなと思った。
個人的にはソ連のもと
>>続きを読む