軽率さんの映画レビュー・感想・評価 - 2ページ目

きみの鳥はうたえる(2018年製作の映画)

2.8

うーん、私向けの映画じゃなかったな。という感想しか浮かばない。こういうぼやっともやっとした関係、「わかるなぁ」だったり「バカだなぁ、若いなぁ」だったりのどちらにしても、違うタイミング・人生のシーズンで>>続きを読む

夜明けのすべて(2024年製作の映画)

4.2

じんわり良かった。おかゆみたいなあたたかさ。寄り添うまで行かなくてもいい、見守るくらいがちょうどよいってこともある。あまりこういう映画を好んで見ていないので、何も起こらなさに動揺しつつ、ポロポロ泣いて>>続きを読む

呪術召喚/カンディシャ(2020年製作の映画)

2.8

このレビューはネタバレを含みます

バカなことしたから落とし前をつけるっていうだけの話なんだけど、そもそもの発端は復讐心なので、なんかそこらへん…もっとさっぱりした話にしてあげたっていいじゃんと、モヤッとする。1番悪いやつあっさり死ぬし>>続きを読む

キケンな誘拐(2013年製作の映画)

3.5

有力者は誘拐しない、高額は要求しない、殺すタイプの脅迫しない、武器は持たない、捕まったら即投降する。無職の三馬鹿が偶然出会ったのは、誘拐五箇条を信条として小金を稼ぐ誘拐犯だった。のに、大物に手を出した>>続きを読む

哀れなるものたち(2023年製作の映画)

4.5

このレビューはネタバレを含みます

概ねセックスばっかで笑っちゃったけど、奇妙で爽やかな…あるいは奇妙に爽やかな、面白い映画だった。『フランケンシュタイン』みたいな話かなぁとは思っていて、実際そうでもあるんだけど、大人の女性の体に子ども>>続きを読む

市子(2023年製作の映画)

3.8

このレビューはネタバレを含みます

うっすらと戸籍がどうとかという話だとは知っていたので、市子として生きられないのは市子のせいではないのに…と思っていて、ところが(市子に対して社会が容赦ないのは当然としても)市子がしたことも、意外と容赦>>続きを読む

ベンジャミン・バトン 数奇な人生(2008年製作の映画)

3.2

なぜか(というか、私がバカな映画大好きってのはおおいに関係あって、なんかちょっとヒューマンドラマ系苦手なんだよねーみたいな感じで)今までこの映画を避けていて、やっと見た。ヒューマンドラマっていうか、設>>続きを読む

Saltburn(2023年製作の映画)

4.5

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ダウントンアビーほどではないけどわりとあんな生活を普通にしてるご家族が"蛾"を招き入れたことで食い尽くされていく…うーん、めちゃくちゃ面白かったけど…信仰の話だと思っていたからなぁ。愛憎半ばする崇拝。>>続きを読む

アクアマン/失われた王国(2023年製作の映画)

3.5

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オーム君を100倍好きになる映画だった!アーサー一家をみんな好きになれ!
実は最初の方、なぜか情報が全然頭に入ってこなくて「あれ…私…楽しめてない…」と思ってたんだけど、オーム君が出てきたあたりからは
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コンクリート・ユートピア(2021年製作の映画)

4.0

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見ている間ずっと「これ、普通の人たちなんだもんな」と思っていて、最後も「普通の人たちだったんです」だったので、すごく良かった。と同時に身を引き締めねば…とも思う。
拡声器で喋ろうとしてもピギャー⚡️と
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ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー(2023年製作の映画)

3.2

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2人一緒なら何があっても大丈夫って、いっさいの曇りがない目で言うのでちょっとビックリしちゃった。マリオがルイージに言うから。そして武闘派お姫様。ドンキーやキノピオもかわいかったねぇ。国破壊して求婚して>>続きを読む

(2000年製作の映画)

3.8

知らずに見たので本当にたまたまなんだけど、今年始まってから2日目にして、2本も地震描写のある映画見ちゃった。"その日"だから逃げられた、地震がちょっとだけ関係してる。
引きこもり殺人犯の逃亡劇。孤独だ
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春画先生(2023年製作の映画)

3.8

おおらかだけどなんだか奇妙な話。セックスにしてもわりとずっとおかしみがあって、あぁ春画ってこういうことか、みたいな。…そうか?
最初は面白かったけど、弓子、自分で自由と言うほどには自由じゃないのでは?
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サンクスギビング(2023年製作の映画)

3.8

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人が!景気良く!死ぬ!不謹慎でごめん。
ハロウィンや十三金から一周してラストサマーやスクリームもあって、高校生(のやらかし)と謎で引っ張る系&季節イベント殺人鬼系のこういうジャンルってやり尽くされてる
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ツイン・ピークス/ローラ・パーマー最期の7日間(1992年製作の映画)

4.2

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わかっているかと訊かれればわかってないのは相変わらずなんだけど、いろいろと辻褄が合ってきたというか、誰かの語るローラだったものをやっとこの目で見られたという、謎の満足感?がある。
ドラマ本編は「え⁈こ
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⻤太郎誕生 ゲゲゲの謎(2023年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

面白かったは面白かった。アニメだからこそ見ていられたというか、あまりにも精神がグロテスクじゃないですか?水木とゲゲ郎の相棒関係とか面白かったし、最初は横溝正史じゃん!(だから美人で健気なサヨちゃんは犯>>続きを読む

ウォンカとチョコレート工場のはじまり(2023年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

「オリバー・ツイスト」と「パディントン」をシェイクしてチョコレートでコーティングしたような、キラキラ楽しい映画だった。ただの夢から始まって、機転と頼もしい仲間の助け、ゲリラチョコレート作戦を経て開かれ>>続きを読む

ブルービートル(2023年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

かっっっこいいガジェット&ファミリー映画!だいたいにおいておばあちゃん(お年寄り)がかっこいい映画は良い映画なので、これは最高です。ふざけた感想みたいになっちゃった…。前向きでお互いを大切に思い合って>>続きを読む

女神たちよ(2016年製作の映画)

3.5

女神を、女性を蔑ろにする男に鉄槌を。そんな因果応報。とはいえ、おとなしめの映画かも。
女神像泥棒を企てた男たちがそれぞれに受ける罰。(今まで見たスッバラージ監督作品と比べても)わりと落ち着いていてしっ
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ポーラー・エクスプレス(2004年製作の映画)

4.2

全然実写でもいけそうな気はする。というのは置いといて、めちゃくちゃハッピーなクリスマス映画だった。面白かったー!こんなね、ジェットコースターみたいな映画だと思ってなくて。ホットココアの歌がすっごい楽し>>続きを読む

ハート・オブ・ストーン(2023年製作の映画)

3.2

うーん…何ということもないスパイアクションムービー。面白かったよ、派手だし。でもすべてにおいてあっさり気味で、グレッグ・ルッカに期待したほどの重さとかが無かったかなぁ。「オールドガード」はバシバシにキ>>続きを読む

リトル・バットマン クリスマスの大冒険(2023年製作の映画)

3.8

バットマン版ホームアローン。家どころか街まで半壊するドタバタコメディ。ブルース&ダミアン(そしてアルフレッド)の親子愛とジョーカーおじさん&仲間たち?のフレンドシップ?にちょっとホロリとする、良きクリ>>続きを読む

愛にイナズマ(2023年製作の映画)

3.8

このレビューはネタバレを含みます

生きるのにも死ぬのにも、意味や理由なんか、必要ないでしょ、と私は思う。それでも答えが欲しいから、ハナコはカメラを向ける。それがハナコにだけ必要で、ハナコにだけ真実で、ハナコにだけ納得できる答えならいい>>続きを読む

怪物の木こり(2023年製作の映画)

2.8

このレビューはネタバレを含みます

もともと期待してなかったけど、それにしたってわりとがっかりな作品だった。
「怖い思いをさせてごめん」お前が謝るのは怖い思いをさせたことじゃねえだろぉぉぉ。面白すぎて吹き出した。お父さんのことだけじゃな
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蜜蜂と遠雷(2019年製作の映画)

2.8

私向けの映画ではなかったかな。音楽の素養がさっぱりないので、一定以上の人ばっかだと「みんなすごい」で違いがわかんないんだよね。コンテストなのに。音楽…ピアノに真摯で良かったと思うよ、違いがわからない私>>続きを読む

古の儀式(2020年製作の映画)

3.2

このレビューはネタバレを含みます

取材でメキシコに行った主人公が監禁されて悪魔祓いされるだけの話なんだけど、悪くない。行っちゃダメな場所に行ったとはいえ、特別悪いことはしてない主人公が、なぜこんな目に…と思っていたのだけれど、思ってた>>続きを読む

プーと大人になった僕(2018年製作の映画)

3.8

きっと見たら明日から仕事行きたくなくなっちゃうだろうな…と思って避けていたものをやっと見た。ほのぼのと始まって、変わってしまったクリストファー・ロビンという苦しいのが最初に来るからちょっと辛かったけど>>続きを読む

復讐するは我にあり(1979年製作の映画)

3.5

殺しては逃げ、ヤリまくって遊びまくって金を騙し取って…また殺さずにはいられない。そんなの長く続くはずないのに。全然そうじゃないのに穏やかに見えるし、会話がうまくてするっと人の懐に入り込む巌の手腕も怖い>>続きを読む

エビータ(1996年製作の映画)

3.2

男を踏み台にどんどん成り上がるエビータ。アルゼンチンの労働者からの圧倒的な支持と、上流階級や軍部からの強烈な侮蔑。どちらも描いているのは何の不思議もないけれど、アントニオ・バンデラスは不思議だった。最>>続きを読む

ウィッシュ(2023年製作の映画)

3.8

このレビューはネタバレを含みます

試写会にて。
真実と願いを求めて戦う、100周年らしい目配せと希望に満ちた映画で、とても良い話だった。ディズニー作品が好きな人ほどいろいろ気付けて楽しい作品だと思う。そんなに詳しくない私でも楽しかった
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CURE キュア(1997年製作の映画)

3.5

期待が大きすぎた…。もっと不気味で面白いかと思ってたけど、なんか普通だった。ムカつくんだもん、間宮。あれじゃあ、本当に思っていることじゃなくて、誘導されて思い込まされたことに過ぎなくて、それだったら別>>続きを読む

追憶の森(2015年製作の映画)

3.8

死ににくるなんて迷惑な話だ、まじで。というのはおいといて。
なんだかおかしなことを言うな?と思ったあたりからなんとなく結末は見えるのだけれど、それでもやっぱり、これは結構好きな話だった。一緒に暮らして
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ダンディー少佐(1965年製作の映画)

3.0

北軍士官のダンディー少佐が志願兵を募って先住民討伐+誘拐された子ども奪還へ。志願兵といっても囚人やそこらへんの酔っ払いだったりでこぼこで、使えそうなのは少佐に含むところのある南軍兵士(捕虜)くらい。ま>>続きを読む

聖なる鹿殺し キリング・オブ・ア・セイクリッド・ディア(2017年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

聖なる鹿殺し鑑賞。
私はファンタジーに出てくる"古のルール"が好きだ。たぶん『ナルニア国物語』で育ったからだと思う。
で、これはものすごく現代のものすごく普通の(とはいえ、とても裕福で洗練された)ご家
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ホテル・ルワンダ(2004年製作の映画)

3.8

たまには真面目な映画を見ないとね。と思ったがあまりのことに言葉を失う。
ゴキブリと呼んで殺す相手と自分とにどれほどの違いがあるのか。次の世代を残さないためにと子どもまで殺し尽くす。本当にどこまでも残酷
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スーサイド・スクワッド: ヘル・トゥ・ペイ(2018年製作の映画)

4.2

やー、スピーディーだし、どんどん死ぬし、オープニングからエンディングからなんならメニュー画面まで音楽もめちゃくちゃかっこよいし、面白かったー!ウォラーのコッパーヘッドの使い方よ…流石ですわ。それにして>>続きを読む