Hashimaさんの映画レビュー・感想・評価

Hashima

Hashima

ダンサー・イン・ザ・ダーク(2000年製作の映画)

4.7

このレビューはネタバレを含みます

胸を斬るミュージカルは初めて体験した。ビョークの歌声、どうしてあんなにも少女で純なのだろう
思わず守ってあげたいと心が震えるけれど、私ならどこまでやれるんだろう。そして当事者なら、どんな思いで日々生き
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ギルバート・グレイプ(1993年製作の映画)

3.5

ジョニーデップのぼそぼそした話し方、昔からなんだ〜!と終始ときめいていられる。演者美しすぎ。今の映画たちも数十年後に観てこんなに純度を感じさせるのだろうか。

アステロイド・シティ(2023年製作の映画)

4.0

「私たちは致命的に傷を負っているのに、その痛みを知られないようにしている」窓からスカヨハを観るだけでもう満足した

エドワード・ヤンの恋愛時代 4K レストア版(1994年製作の映画)

4.0

ストーリー自体はゴシップガールなだけ(?)で正直面白みを感じないんだけど、絵の美しさがたまらなくてたまらなくて、息を呑んだりため息が出たり、尊くて儚い良い時間。
なんだコイツは!とつい思ってしまう登場
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ブリュッセル1080、コメルス河畔通り23番地、ジャンヌ・ディエルマン/ブリュッセル1080、コルメス3番街のジャンヌ・ディエルマン(1975年製作の映画)

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曜日ごとに決まった食事、毎週同じ時間の来客、つけたら必ず消す部屋の灯り。
音楽もセリフもほぼなく、大きすぎて不快な生活音だけが響きながらスクリーンに流れる日常と緊張感なくそれを眺める私。
映画を観る行
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青葉家のテーブル(2021年製作の映画)

4.0

大人も子どもも、みんな何者かになりたくて、でもわからなくて、こわくて、不安。それでも大丈夫よって、優しい食事とともに誰とはともなく背中を押してくれる。
優子ちゃんの瑞々しい美しい細胞がまぶしかった

君たちはどう生きるか(2023年製作の映画)

3.7

ぎゅうぎゅうの最終回。観劇中はそのメッセージを解釈しようと頭を回転させるのに精一杯だったけれど、エンドロールが始まった瞬間に思考が解き放たれて、監督の愉しみがここに終わってしまう、その寂しさに純粋に胸>>続きを読む

その日、カレーライスができるまで(2021年製作の映画)

4.4

人が死んでしまうのは悲しい、人と離れ離れになるのも悲しい。
あなたが誰でもないあなたとしてその悲しみに静かに向き合って、希望がみえて本当に良かった

MEN 同じ顔の男たち(2022年製作の映画)

3.5

こわくてグロくてきもちわるーい!
のに、社会で自分たちが晒されている(自分でも気が付かない)息苦しさに共感できる怪作。
人に勧められないけど、観たことのある人とはもっと話したい

怪物(2023年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

どうだ!という気合と気迫。
校長が促すホルンの音、疑うばかりでこわばった心にどろりと落ちて隙間に行き渡っていく感覚がした。

一生懸命生きることは誰かの悪役になることだという誰かの言葉を思い出す

レア・セドゥのいつわり(2021年製作の映画)

3.0

「物語から人生を見出すのか、物語に人生を投影するか」19歳でそんな議論ができるなんて、その大人な知的さが羨ましくて痺れる

レアセドゥが今日も麗しい...ありがとうございます

ケイコ 目を澄ませて(2022年製作の映画)

3.4

淡々と静かなフィルムに岸井さんの熱量が詰まってる。音が消える演出なんかもなく、ミット打ちの音や周りの話し声、弟の楽器やら電話の音...彼女には聴こえていないことを想像させる

こちらあみ子(2022年製作の映画)

4.8

・あみ子が裸足でいることを、自由の象徴だと言ってくれた彼。100億個のきもちわるいところ、私だったらなんと答えただろうか。
・自分が生きているだけでは知り得ないことに触れ、考えさせてくれる。映画はすご
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ホームワーク(1989年製作の映画)

3.5

「創造性が育まれず、真似することが上手くなるだけの世代になる」
イラン・イスラム世界での勉強することのタフさとそれを支えられない家庭を浮き彫りにしていて、そのまま日本の教育にも当てはまってズキリ。
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エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス(2022年製作の映画)

4.3

激流に流されて必死に手掛かりを探っていると、気が付かないうちにたまっていた心の温まりが最後は涙に溢れて、どうしようもなくマムに会いたくなっている。
どんな時だって、たとえどんな選択をしていたって、あな
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おんなのこきらい(2014年製作の映画)

2.6

森川葵が泣きまくるシーン、全部後ろ向きでしゃがみ込んでいてアツい。安藤サクラより早くこの演出があったとは!
平成感だだもれている

パンケーキを毒見する(2021年製作の映画)

4.0

あーあ!かなり面白くて超最悪!
妖怪の孫も同じ気持ちにさせられるのかな...
タイトルの秀逸さたまらない...

少年の君(2019年製作の映画)

4.3

チェンニェンの内側からそっと溢れるような涙がこちらの心を震わせる。静かに芯の強い儚いふたりを他人事だけと見ることができなかった。いじめの抑止に繋がればという監督や演者の強い想いを受け止める。
「世界を
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悪の教典(2012年製作の映画)

-

なんで今夜選んだのかをずっと考えていて、どうしようもないものを観たかったから?ん?
学生役の皆さんが今それぞれ大活躍していて、皆しぶとく頑張っているのだなぁ私もがんばっていこう、と思った

スキン~あなたに触らせて~(2017年製作の映画)

3.3

冒頭の裸のおばあちゃんも自分の素をさらけ出していたということなのか?
メッセージとしてもビジュアルとしても、もっと話題になって良さそう

ブルー・バイユー(2021年製作の映画)

3.4

法や制度の隙間で掬い上げられなかった人たち。この厳しさと共存している人が今も世界中にいることに思いを馳せる

時々画面の中に気泡か汚れ?が混じっていたのが気になってしまったのは私だけ?

燃ゆる女の肖像(2019年製作の映画)

4.7

振り返らない、二人を永遠に終わらせないために。その涙には力強い炎が宿っている

RRR(2022年製作の映画)

5.0

説明不要、心が燃えに燃え上がる!
大量のアドレナリンとともに駆け抜ける、一切ムダのない白熱の3時間
劇場では拍手が湧き起こる熱狂ぶり、私もあなたもきっと口ずさんでしまう、ナートゥ❤️‍🔥❤️‍🔥❤️‍
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オアシス(2002年製作の映画)

4.6

2人それぞれの愛が、誰にも、きっとお互いにも正しく伝わっていないのが悔しくて悔しくて。映画が終わって現実に帰ってから、想いが込み上げてきてしばらく涙が溢れた。でもその全ては私のエゴで、ただ2人のオアシ>>続きを読む

アプローズ、アプローズ! 囚人たちの大舞台(2020年製作の映画)

3.8

ガラの悪い囚人たちのあいさつもフランス語ではBonjour、と上品に聞こえる

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