Jumblesoulさんの映画レビュー・感想・評価 - 21ページ目

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ガス人間第1号(1960年製作の映画)

2.0

東宝変身人間シリーズ第三作目。
SF作品のネタが日本舞踊というのが面白い組み合わせ。全ての踊りのシーンではないにしても、さすが元宝塚の八千草薫は様になっている。当時30歳丁度位でお美しい。
珍しいとい
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電送人間(1960年製作の映画)

1.5

東宝の変身人間シリーズ第二作目。原作は日本SFの父、海野十三の短編らしい。
キャストは東宝特撮系オールスターに鶴田浩二。あまり重要でもない役で、特撮クィーン白川由美も出ている。
テレポートというよりは
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ヨーロッパ横断特急(1966年製作の映画)

3.0

アラン・ロブ=グリエ監督作品初鑑賞。本作はタイトルは知っていたが、デジタル配信で自宅で観る事ができるとは思わなかった。
列車の中での映画製作ミーティングと映画自体が同時進行という凝った設定。麻薬の運び
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火宅の人(1986年製作の映画)

3.5

最後の無頼派作家、檀一雄の遺作の映画化作品。監督は深作欣二。
実物の壇の写真を見ると髪はボサボサでいかにもという印象だが、演じる緒形拳は外見がキッチリとしていて少し違うかなという感じ。太宰治はともかく
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ニノチカ(1939年製作の映画)

3.5

グレタ・ガルボ主演の大人のラブコメ。
笑わない大物女優のガルボが途中大爆笑するという目玉があるという事自体、今にしてみれば凄いセールスポイント。
脚本にビリー・ワイルダーが参加している為か、テンポのい
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ボイス・オブ・ムーン(1990年製作の映画)

2.5

巨匠フェリーニ監督の遺作。
いつも通り、変人奇人老人がズラリと出てくる珍奇な話。明るい雰囲気だが奇妙な世界に、ロベルト・ベニーニがフラフラと歩き回るといった作品である。
イタリアの田舎町にいきなり特大
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さらば、愛の言葉よ(2014年製作の映画)

2.0

ゴダール監督が作った3D作品を2Dで鑑賞。
巨匠の作品なので贔屓目に見たいところだけど、これはねぇ。
冒頭の方は相変わらずの社会派テイスト。21世紀になって10年以上経っているのに、まだヒトラーがどう
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リグレッション(2015年製作の映画)

2.5

実話を元にした作品。テーマが集団妄想というべきもので、宗教が個人の生活に大きく関わっているアメリカならではの話。日本ではまずこんな事は起きない。
妄想の元凶はすぐに分かるけど、観ている方が最後までズル
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地の群れ(1970年製作の映画)

3.0

配信は殆どがテレビにキャスティングするか、ノートパソコン& Bluetoothスピーカー使用で観るが、本作はパソコン画面にして良かった。
というのも、冒頭のタイトルバックに映るのが檻の中の鶏一羽と無数
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アナベル 死霊博物館(2019年製作の映画)

3.0

『死霊館』シリーズ最新作。
一応スピンオフという形になっているが、主役のウォーレン夫妻久々の登場で一作目の前日談というメインストーリーという事でいいと思う。
主役は夫妻の一人娘ジュディ。ホラーとしては
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ヴァスト・オブ・ナイト(2019年製作の映画)

2.5

50年代の古典SF映画をリメイクしたような作品。
しつこい長回しや凝ったカメラ・アングルは今時の作品らしくユニークだが、話がありふれていてウーンという感じ。特にクライマックスに出てくるマザーシップは、
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キートンの大列車追跡/キートン将軍/キートンの大列車強盗(1926年製作の映画)

3.0

バスター・キートン主演のサイレント作品で、75分の大作コメディ。
ポーカー・フェイスで黙々とドタバタ・ギャグを続ける徹底した芸風は、キートンの美学といっていい。当時スタントマンがいたのかは不明だけど、
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アス(2019年製作の映画)

3.5

『ゲット・アウト』と同様に実に面白かったが、怖さが薄味になってしまったジョーダン・ピール監督作品。
自分が自分に襲ってくるというシチュエイションはそんなに新しくもないし、最後のオチもまぁ予想通り。前作
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カメラを止めるな!スピンオフ「ハリウッド大作戦!」(2019年製作の映画)

3.5

『カメ止め』の助監督が作ったスピンオフ、というより立派な続編。
1時間版という事で、ゾンビ中継の部分が短く内幕編がメインのため実に面白かった。笑いのツボを抑えた演出が好み。
人文字ハリウッドのアイデア
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潮騒(1975年製作の映画)

1.0

主演の山口百恵といえば、東京都渋谷区の生まれで横須賀育ちの典型的な都会の娘。この話は養女に出されて戻ってきたという設定ではあるが、とても三重県の漁村の娘には見えず、百恵のコスプレ・ショーみたいな作品で>>続きを読む

女と男の観覧車(2017年製作の映画)

3.0

ウディ・アレン得意の50年代もの。話はドロドロ愛憎劇。
ケイト・ウィンスレットが多分初の汚れ役。顔は綺麗だが心が醜い中年女を見事に演じている。こんなキレやすいオバさん、本当に苦手だわ。旦那役のジム・ベ
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昆虫大戦争(1968年製作の映画)

3.0

松竹のSFスパイ作品で、隠れた逸品といえる一本。
タイトルからカブトムシやバッタやゴキなど色々な昆虫が人間を襲うのかと思ったら、結局登場するのは蜂のみ。
特撮は蜂のドアップが出る位で少なめ。もっとこの
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ジョーカー(2019年製作の映画)

2.5

昨年話題になった作品。正直な感想を言うと、何だこの程度かといったところ。
サイコものとしては薄味で、所詮はバットマンのスピンオフ作品にすぎない感じ。ホアキン・フェニックスはこれまで色々な役をやっている
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黄金の腕(1955年製作の映画)

4.0

フランク・シナトラがジャンキーのディーラー役。ギャンブルのシーンがメインかと思ったら少なめで、依存症の更生話だった。
登場する人物のほぼ全てがロクでもない者ばかりの下町が舞台。この雰囲気が実にいい。車
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ガザの美容室(2015年製作の映画)

3.5

パレスチナ自治区ガザの女性が経営する小さな美容院が舞台で、ほぼ一歩も外に出ない密室劇。
能天気な店内の雰囲気とは逆に、すぐ外ではマシンガンを持った兵士や飼いライオン(!)がウロウロしているという異様な
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フランケンシュタインの花嫁(1935年製作の映画)

3.5

最近ややこしい話の作品鑑賞が続いたせいか、本作は実にシンプルな展開で面白かった。映画はやはりこうでなきゃ。
約80分の中に色々と詰め込み、クオリティが高い。森の盲目の老人と怪物のやりとりなんて哲学的な
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ザ・ビッグ・ツリー(1952年製作の映画)

2.0

西部劇の時代は過ぎ、現代アメリカになってからの一儲けしようとする開拓民のバイタリティ溢れる話。
法がやっと浸透した頃なので、何かと権利の申請をしたがるけど結構テキトーなところもある。なので、物語の展開
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シングルマン(2009年製作の映画)

1.5

先に観た『ノクターナル・アニマルズ』と同じく、ファッション・デザイナーが本業の片手間で作った作品。
冒頭の雪のシーンは綺麗だが、後はコリン・ファースがブツブツ独り言を言ってるだけで中身が薄い。約50年
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ふたりのヌーヴェルヴァーグ ゴダールとトリュフォー(2010年製作の映画)

2.5

60年代フランス映画文化のドキュメンタリー。
親友同士だったゴダールとトリュフォー監督が、やがてそれぞれ別の道を進んでいくまでのプロセスは興味深い。
ゴダール作品は配信で観る機会はあるが、トリュフォー
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青春の殺人者(1976年製作の映画)

3.5

長谷川和彦監督の二本だけの劇映画の一本で、監督デビュー作。
実際にあった親殺し事件を元にした中上健次の小説が原作。主人公が何故父親を刺殺したのか、肝心な点が判別できないのが難点。
『傷天』のアキラその
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ここは退屈迎えに来て(2018年製作の映画)

1.0

タイトルが面白いので暇潰しに観たが、映画そのものが退屈で何とかしてくれよと言いたい薄っぺらなシロものだった。
こんな作品で仕事をさせられる若手俳優陣もそうだが、何よりも入場料払って観たお客が一番可哀相
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さびしんぼう(1985年製作の映画)

2.5

尾道というやたら坂の多い港町のロケーションが美しい。特に自転車通学をする学生や、自動車数台を載せて航行するフェリーが圧巻。今でもあるのだろうか?
肝心の話の方はピンとこない。まず16歳の母親のさびしん
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砂塵(1939年製作の映画)

2.5

西部劇なのに牧場や荒野ではなく、殆どがキャバレーみたいな大型の酒場が舞台という変わった作品。ちなみに邦題から連想される砂漠も出てこない。
悪人が仕切る町に、法と秩序で正義を貫こうとする保安官代理ジェー
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戦場よさらば(1932年製作の映画)

2.5

ヘミングウェイの恋愛&反戦小説『武器よさらば』を原作とした映像化作品。爆撃を受けるシーンは沢山あるが、戦闘シーンは一切なしという珍しい戦争映画。
若く長身のゲーリー・クーパーは相変わらず格好いいが、相
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黄昏(1951年製作の映画)

2.5

ウィリアム・ワイラー監督の不倫&駆け落ちメロドラマ。
ワイラー監督の恋愛ものというと『ローマの休日』がいい例で夢物語が多い。本作も同じで、現実にこんな男女がいるはずもない。
ローレンス・オリヴィエ演じ
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夕陽の挽歌(1971年製作の映画)

2.0

人間ドラマやコメディが得意なブレイク・エドワーズ監督の西部劇。そのせいなのか、何ともノンビリして緊張感が薄目。
主演のウィリアム・ホールデンは『ワイルド・バンチ』の次作になるし、原題も『Wild Ro
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巴里の女性(1923年製作の映画)

2.5

チャップリンが出演しないチャップリン監督作品。最近のイーストウッド監督みたいなもの。
時期は『キッド』と『黄金狂時代』の間の頃で、この作品が大当たりしたら監督専業でという野望があったかもしれない。だけ
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狂へる悪魔/狂える悪魔(1920年製作の映画)

2.5

二重人格もの古典の映画化作品。主演はドリュー・バリモアの祖父ジョン・バリモア。
ジキル博士がハイド氏に変身する時、何故か指が伸びるのが不気味。そして何といってもバリモアの顔芸が凄い。原作は貧相な優男キ
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散り行く花(1919年製作の映画)

3.5

Filmarksより先に鑑賞録を書いているKinenoteの方が本作で丁度3000本目。というわけで、映画の原点に戻るべくサイレントの名作を鑑賞。
大作の方はあまり評判が良くないD・W・グリフィス監督
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オペラの怪人(1943年製作の映画)

3.0

ミステリーの古典『黄色い部屋の秘密』の作者ガストン・ルルーの原作なので、もっと謎解きものかと思ったらベタな片恋の活劇だった。同時期に大人気だったルブランのルパンに対抗したのだろうか。
映画としては19
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スティルライフオブメモリーズ(2018年製作の映画)

3.0

アンリ・マッケローニという変わった被写体を好んだ写真家に触発された作品。撮る方ではなく、撮られる側から報酬を出して撮らせるというのはちょっと非現実な気がするが。
モノクロにするとあまり綺麗なものではな
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