Jumblesoulさんの映画レビュー・感想・評価 - 22ページ目

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ミスエデュケーション(2018年製作の映画)

2.5

19歳のクロエ・グレース・モレッツ主演作。
もはや、あのヒットガールのイメージは微塵も無い。このまま成長すると、シェリー・ウインタースかキャシー・ベイツ化しそうな気配の丸顔になった。
同性愛をテーマに
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壁男(2007年製作の映画)

1.5

諸星大二郎の95年のコミック実写化作品。
コミックは三部構成の連作短編で、この内Part2、3を原作として使用している。ホラーというよりはSF作品のカラーが強い事もあり、映画も怖さは全く無かった。
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翼よ!あれが巴里の灯だ(1957年製作の映画)

2.5

テレビの洋画劇場の定番だった作品。
リンドバーグ役のジェームズ・スチュアートはこの頃ヒッチコック作品を三本立て続けに主演していた頃。その手のサスペンスよりも、やはり本作のようなアメリカの良心役が似合っ
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ハレンチ学園(1970年製作の映画)

3.0

お下劣マンガの元祖ともいえる永井豪原作の実写版。
黒澤明の文芸大作かと間違う程の、豪華な出演陣が凄い。当時の喜劇界のオールキャストともいえる顔ぶれに圧倒される。
日本を代表するコメディアン達が、原作に
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田園に死す(1974年製作の映画)

2.5

寺山修司の自伝的作品。
現在映像作家になった主人公が田舎での少年時代を振り返る、というと思い出すのはあの有名作品。つまり本作は『ニュー・シネマ・パラダイス』の日本昭和版といえるかもw
前半のみの出演の
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書を捨てよ町へ出よう(1971年製作の映画)

2.0

劇映画というよりは、70年代初期の日本若者文化の記録といっていい作品。
キャストは素人が殆どだが、美輪明宏や浅川マキといった有名人も顔を出している。意味のあるような無いようなシーンが、ロングで延々と続
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別離(1939年製作の映画)

3.5

「私は彼の人生の間奏曲なのです」の名セリフで知られる、イングリッド・バーグマン初ハリウッド作品。不倫ものの古典といえる名作である。
20代のバーグマンがとにかく美しく、カメラワークや照明が巧みに演出を
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ファースト・ワイフ・クラブ(1996年製作の映画)

3.0

三大女優に若手の頃のサラ・ジェシカ・ハーパーと豪華なキャスティングなのに、あまり話題にならなかったコメディ。でも、面白かった。
一番笑ったのはダイアン・キートンがセラピストの女医に旦那を寝取られるとこ
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うず潮(1975年製作の映画)

4.0

カトリーヌ・ドヌーヴ、イブ・モンタン共演のコメディ。
当時のフランス俳優トップクラスの二人の共演という事で、大人のメロドラマになりそうなものだけど、見事な一級品のドタバタ・ラブコメになった。
このドタ
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ロケットマン(2019年製作の映画)

3.0

エルトン・ジョン総指揮の自身をネタにしたミュージカル作品。
日本の映画ファンの大半はエルトンの曲は1~2曲しか知らないと思うが、そんな人達が観てもあまり面白くはないだろう。
『クロコダイル・ロック』が
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遥か群衆を離れて(1967年製作の映画)

3.0

3時間近い恋愛もの。原作は『テス』と同じイギリスの文豪トマス・ハーディ。
実直な仕事人、年配の金持ち、女たらしのイケメンの三人に求婚され、迷いもなくイケメンに応じた女性の話。当然、幸福になれるはずがな
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毒薬と老嬢(1944年製作の映画)

2.5

ブロードウェイで上演された舞台劇を、フランク・キャプラ監督が映画化したブラック・ドタバタ・コメディ。
大半が邸宅の居間の映像で、舞台中継を見ているような感じ。こんな設定なので、登場人物達も芝居が大袈裟
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どら平太(2000年製作の映画)

2.5

山本周五郎の短編『町奉行日記』(読了済)を市川崑監督が映像化した作品。脚本は四人の巨匠の名前がズラリと並んでいるが、四騎の会の共同作業といった方がいいだろう。
原作の方はかなり短め。山本周五郎の世界観
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マーターズ(2015年製作の映画)

3.0

2007年のフランス作品のリメイク版。オリジナルの方は未見なので比べられないが、ホラー&サスペンスとしては標準の出来で悪くはない。
監禁、拷問、マッド・サイエンティストにカルト宗教っぽいのが出現。最後
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痴人の愛(1967年製作の映画)

2.5

増村保造監督版、谷崎潤一郎原作『痴人の愛』の映像化作品。
この原作で重要な、主人公が少女を引き取って育て上げる序盤が省略されているため、単なる水商売の女を囲ったら痛い目にあったという話になってしまった
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片目のジャック(1960年製作の映画)

3.5

マーロン・ブランド唯一の監督&主演作。低評価のレビューがあるのが理解できない程、見応えのあり面白い西部劇だった。
タイトルの片目の人物は出てこない。トランプのハートとジャックの組み合わせが語源で、『半
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若草物語(1949年製作の映画)

3.0

原作は女流作家が書いた女子向け文学という事で、今までスルーしていた物語の一番有名な映像作品。『リトル・ウィメン』という地味な原題を『若草物語』という邦題にしたセンスが素晴らしい。
四人姉妹の内、長女で
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飢餓海峡(1965年製作の映画)

4.0

水上勉原作の邦画ミステリーの傑作。
ただし純文学作家が書いたミステリーなので欠点もある。殺した遺体に自分の顔写真が載った新聞記事の切り込みを入れたまま遺棄する殺人犯なんているわけない。最後の青函連絡船
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ソフィー・マルソー/恋にくちづけ(1984年製作の映画)

1.5

『ラ・ブーム』で人気者になった当時のアイドル女優ソフィー・マルソーが、大物俳優ベルモンドと共演したドタバタ・コメディ。
絶倫オヤジ役のベルモンドがとにかくせわしない。1秒も落ち着かない男なので見ていて
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ジャン=ポール・ベルモンドの 道化師/ドロボー・ピエロ(1980年製作の映画)

2.5

ジャン=ポール・ベルモンド得意の泥棒コメディ。
アラン・ドロンの新作が毎年公開されていたのに比べ、この作品は日本未公開。格付けではドロンよりも上だったのに、日本での存在感が無くなっていった。
前半のコ
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翔んで埼玉(2018年製作の映画)

1.0

魔夜峰央が約40年も前に書いた原作を、何故今更引っ張り出したのか意図不明な去年のヒット作。
最初の10分間は笑えたけれど、後半のバトルものになってからは退屈でほぼ寝てしまった。
たぶん初本格コメディ主
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かごの中の瞳(2016年製作の映画)

1.5

ブレイク・ライヴリー主演のサスペンス・ドラマ。
ブレイクは鮫と戦った『ロスト・バケーション』みたいな役は魅力的なんだけど、テレビ・シリーズ並のクォリティのこんな作品では、その辺にいるハリウッド女優並の
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深夜の告白(1944年製作の映画)

3.0

どこかで見たような話だと思ったら、『郵便配達は二度ベルを鳴らす』と同じ作者の原作。こちらは保険金詐欺と殺人の話。脚本はビリー・ワイルダー監督とレイモンド・チャンドラー。
この時代でも変死人がいたら検死
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山河遥かなり(1947年製作の映画)

4.5

フレッド・ジンネマン監督の初期作品で、ホロコーストその後ものの大傑作。
出演作はこの一本だけの子役イファン・ヤンドルの名演がとにかく素晴らしい。物語前半の悲しげな瞳は、どんな名優にも演じられないもので
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七年目の浮気(1955年製作の映画)

2.0

マリリン・モンローの代表作とされるが、中身は舞台版も主演だったトム・イーウェル劇場。想像力豊かというよりは、妄想癖の固まりのような男を熱演。こんな人が実際いたら嫌だな(笑)
モンローの例のスカートのシ
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みじかくも美しく燃え(1967年製作の映画)

4.0

実話を元にした恋愛悲劇。スウェーデンの映画といえば、これまでベルイマン作品しか観た事がなかった。
若い美男美女の不倫カップル、綺麗なロケーション、モーツァルトやヴィバルディの音楽が流れるという美しい映
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チップス先生さようなら(1939年製作の映画)

4.5

学園ものの名作中の名作。教師が主役の映画がそれほど多く作られていないのは、この古典作品があまりにも偉大すぎるからだと思う。
ピーター・オトゥールとペトゥラ・クラーク主演のミュージカル仕立てのリメイク版
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我等の生涯の最良の年(1946年製作の映画)

4.0

ウィリアム・ワイラー監督の大戦その後もの。三人の復員兵達の終戦後の人生を描いた、静かな反戦ものともいえる。
地味なテーマにこれといった大事件が起こるわけでもないが、約3時間の上映時間を飽きる事なく観さ
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タリーと私の秘密の時間(2018年製作の映画)

3.5

育児ノイローゼが題材のため、正直なところ話にピンとこないのは仕方ない。とはいうものの、役作りのために18キロ増量したシャーリーズ・セロンの役者根性に圧倒されて最後まで一気に観てしまった。
後半の町に出
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わが谷は緑なりき(1941年製作の映画)

3.0

ジョン・フォード監督の家族もので、この年のアカデミー賞の作品賞、監督賞などを受賞した作品。
舞台はアメリカではなく欧州のウェールズの炭鉱村。そこに住む平凡な大家族の末っ子が主人公。貧しいが誠実な家族が
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チャプター27(2007年製作の映画)

2.0

ジョン・レノン射殺事件の実録もの。
製作総指揮とマーク・チャップマン役はジャレッド・レト。オマケみたいな役で、今では干され女優のリンジー・ローハン。
金持ちのレノンを逆恨みして殺害したというのが事実と
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少女邂逅(2017年製作の映画)

3.0

主演の二人はもちろん、監督も20代前半の女性という若手達が作り上げた佳作。
傑作とまでは行かなかったのは細かいところで雑な面があるから。たとえば主人公のおとなしい女の子はかなりハードなイジメの被害者だ
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ラ・スクムーン(1972年製作の映画)

3.0

70年代前半のブームだったギャングもの。
非情だがそれほど凶悪でもない悪党は、いかにもベルモンド。
フランソワ・ド・ルーベの、シャンソン風オルガンによる音楽がとにかく美しい。映画本編よりも、音楽の方が
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こおろぎ(2006年製作の映画)

3.0

2006年製作だがお蔵入りになっていて、13年後の昨年にやっと公開されたもの。
60年代のヌーヴェルバーグ映画を思わせる不条理な世界を描いているので、物語を追っていても意味がないタイプの作品。死んで退
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ジェニーの肖像(1947年製作の映画)

3.0

40年代に作られたSFテイストの恋愛ファンタジー。タイムトラベルというよりも、実体のあるお化けが過去からやって来たというような話。
そのお化けの少女役がジェニファー・ジョーンズ。あまり美少女というタイ
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忘れじの面影(1948年製作の映画)

3.0

ヒッチコック監督の『レベッカ』『断崖』で主演したジョーン・フォンティンの純愛もの。
ウブな少女が、女たらしのイケメン・ピアニストを好きになったばかりに悲しい運命を辿る。清楚タイプのフォンティンの美女っ
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