ひでやんさんの映画レビュー・感想・評価

ひでやん

ひでやん

映画(585)
ドラマ(1)

一番美しく(1944年製作の映画)

3.4

郷里を離れ寮生活をしながら工場で働く女子工員たちの姿を描いたヒューマンドラマ。

女優たちを実際に入寮させ、工場で働かせたという黒澤は、女優の雰囲気を取り払った彼女たちの姿をドキュメンタリータッチで描
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悲しい色やねん(1988年製作の映画)

3.0

にじむ街ぃ~の灯を~ふたりぃ~見て~いた~桟橋にぃ~止めた~車に~もたれて~

泣い~たら~あかん、泣い~たら~ せつ~なく~な~るだけ~

ええ歌や…。胸に沁みる。ほんでサビがまたええねん。

Ho
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サマータイムマシン・ブルース(2005年製作の映画)

4.5

再鑑賞。

突然現れたタイムマシーンで、過去と現在を行き来しながら奮闘する大学生の姿を描くSF青春劇。

SF研究会なのに野球で汗を流した部員たちは銭湯へ。そこで事件が起きる。なんと、愛用のシャンプー
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フラガール(2006年製作の映画)

4.8

3回目の鑑賞。

福島県の炭鉱町を舞台に、レジャー施設の誕生に向けて奔走する人々を描く。

昭和40年、エネルギーが石炭から石油へと代わる時代が押し寄せ、危機に陥った炭鉱町は、町興しとしてレジャー施設
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ピクニック(1955年製作の映画)

3.5

労働祭の朝、カンザス州の田舎町にやって来た青年と、町一番の美女との恋愛を描く。

無一文で大学時代の友人に会いに来たハル。その町は夏の終わりに町中の人たちが総出でピクニックに出かける習慣があり、ハルは
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ブラック・ムーン(1975年製作の映画)

3.8

少女リリーが迷い込んだ幻想世界を描くルイ・マル版「不思議の国のアリス」

冒頭、車を運転している少女がアナグマを轢く。それが引き金となり不思議の国への扉が開かれたようだ。

男女戦争、死体と羊の群れ、
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好奇心(1971年製作の映画)

3.7

近親相姦という際どいテーマに挑んだルイ・マルが、思春期の少年と美しい母親の関係を、ジャズをBGMに明るくお洒落に描く。

主人公は14歳の少年ローラン。裕福な家庭で暮らす三人兄弟の末子。兄の悪ふざけに
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リアリティのダンス(2013年製作の映画)

4.4

チリの田舎町トコピージャを舞台に、ホドロフスキーの少年時代を幻想的に描いた自伝的ファンタジー。

金貨が降る中にホドロフスキーの顔が現れるオープニングから引き込まれた。サーカス団の衣装やメイク、テント
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獣人(1938年製作の映画)

3.8

大酒飲みの遺伝子が彼の血を毒に変え
自分で制御できぬ凶悪な行動に駆り立てた──

そんな字幕がオープニングで流れる。主人公を苦しめる遺伝的な発作の説明だ。「獣人」というタイトルから、抑えられない殺人衝
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スワンプ・ウォーター(1940年製作の映画)

3.9

第二次大戦中、ドイツがフランスに侵攻したためパリを逃れたジャン・ルノワールがアメリカに渡って撮った第一作目。

アメリカ南部にある広大な沼地、そこにはワニ、毒ヘビ、豹などの野生動物がいて、足元はぬかる
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クリーピー 偽りの隣人(2016年製作の映画)

2.9

妻と新しい町に越してきた犯罪心理学者が、怪しい隣人に不信感を覚えながら、6年前に起きた一家失踪事件を調べるサスペンス・スリラー。

映画の予告やポスターは、インパクトのある映像やキャッチフレーズが必要
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ジム・キャリーはMr.ダマー(1994年製作の映画)

4.0

過去鑑賞。

コメディ映画のオススメは?と訊かれると、この作品を言っている。人それぞれ笑いのツボは違うので合わない人もいると思いますが、自分は爆笑でした。

主演はジム・キャリーとジェフ・ダニエルズ。
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醜聞(スキャンダル)(1950年製作の映画)

4.3

有名人の「瞬間」を捉え、あることないこと書きなぐるゴシップ誌。結婚、離婚、熱愛、不倫、幸も不幸も追いかけ金にする。

撮る側は報道の自由があり、撮られる側にはプライバシーがあり、買う側には好奇心がある
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希望のかなた(2017年製作の映画)

3.9

フィンランドに流れ着いたシリア難民の青年が、周囲の人々に助けられ希望へ向かう物語。

難民認定のため警察へ向かった後、収容施設に移送されるカーリド。彼の希望は生き別れた妹を見つける事。

一方、酒浸か
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過去のない男(2002年製作の映画)

3.9

暴漢に襲われ記憶を失くした男が、周囲の人たちに助けられながら希望へ向かう姿を描くカウリスマキ監督の敗者三部作の第二章。

冒頭からいきなり悲劇!もう敗者。運び込まれた病院で意識を取り戻し、そこから抜け
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少女ムシェット(1967年製作の映画)

4.2

ロベール・ブレッソンが冷徹に描いた不幸な少女の物語。

少女ムシェットは貧しい家庭に育ち、母は病気で寝たきり、父はアル中で乱暴、兄は会話も無く、赤ん坊は腹を空かせて泣いている。

学校では無視され、行
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抵抗(レジスタンス)-死刑囚の手記より-(1956年製作の映画)

4.4

ナチス・ドイツによって収監されたレジスタンス派の青年の脱走劇。

青年、フォンテーヌ中尉が収容された独房、そこはどのような場所なのか、カメラは主人公の視点で一つ一つ情報を集めていく。

布団とバケツと
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フレンチ・カンカン(1954年製作の映画)

4.5

名匠ジャン・ルノワールが、15年ぶりに故郷パリで撮影した作品で、劇場「ムーラン・ルージュ」の誕生を煌びやかに描き出す傑作オペレッタ。

興行師ダングラールが経営する寄席、そのステージ上では看板スターの
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大いなる幻影(1937年製作の映画)

4.6

「第17捕虜収容所」「大脱走」など、数々の戦争映画に影響を与えた作品で、反戦映画の傑作として語り継がれる不朽の名作。

ドイツの捕虜収容所を舞台に、捕虜となったフランス人将校たちの脱走劇、捕虜仲間や敵
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ホドロフスキーの虹泥棒(1990年製作の映画)

3.1

犬にキャビア、人間に骨という可笑しなディナーの後、7人7色の娼婦レインボウガールズに囲まれながら老人が心臓発作を起こす序盤は良かった。

ホドロフスキーの独創的な世界を楽しめたが、中盤からつまらなくな
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ホドロフスキーのDUNE(2013年製作の映画)

4.2

アレハンドロ・ホドロフスキーが映画化に挑んだものの未完に終わった幻のSF大作「デューン 砂の惑星」に迫るドキュメンタリー。

絵コンテ、デザイン画、特殊効果など、各分野の人材を探し、自らオファーしたホ
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マッチ工場の少女(1990年製作の映画)

4.0

工場の製造ラインを延々と映し続けるオープニング。

何を作っているんでしょうか?というクイズのようにひたすら続く描写…そっかマッチだ。「マッチ工場の少女」だもんね…て、全然少女じゃねえ!

カティ・オ
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トータル・バラライカ・ショー(1994年製作の映画)

3.7

いつもの哀愁が漂う人間ドラマを期待していたが、全編ライブ映像でビックリ。ヘルシンキで開催されたライブを収録したものと分かり、会場にいる観客の気持ちで彼らのステージを楽しんだ。

「ゴー・アメリカ」や「
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恋人たち(1958年製作の映画)

3.8

「死刑台のエレベーター」でデビューした25歳のルイ・マルが、その翌年にジャンヌ・モローを主演に迎えて描いた人妻の不倫愛。

夫に不満を持つ人妻が、偶然知り合った若者と恋に落ちるというシンプルな物語だが
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パッション(1982年製作の映画)

3.7

再鑑賞。

ゴダール映画史において第三章に突入した二作目。

この時代になるとゴダールの映像表現は更なる進化を遂げ、新たな世界をみせる。

絵画や音楽などの芸術と比較すると映画は随分遅れている。ゴダー
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ラルジャン(1983年製作の映画)

5.0

ベストムービー。

ドストエフスキーがロシアの小説に、
モーツァルトがドイツの音楽に対して占める位置を、ブレッソンはフランス映画に対して占めている。
──ジャン=リュック・ゴダール


一枚の偽札が巡
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スリ(掏摸)(1960年製作の映画)

4.0

「スリという許されざる冒険に駆られてしまった若者の悪夢を映像と音で描こうとする試みである」

冒頭、こんな字幕が流れる。冒険という過ちによって真実の愛にたどり着く物語
で、カメラはスリという行為にのめ
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サンタ・サングレ/聖なる血(1989年製作の映画)

4.5

幼い頃にトラウマを背負った少年フェニックスが、母親の呪縛により次々と女性を殺害していく狂気を描く。

ホドロフスキーが初めて商業映画を意識して制作したという事で、「エル・トポ」や「ホーリー・マウンテン
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ホーリー・マウンテン(1973年製作の映画)

4.8

再鑑賞。

ワケ分からんのにまた観てしまった。
ワケ分からんのに高評価つけてしまった…。

錬金術師と9人の男女が不死を求めて聖なる山を目指す巡礼の旅で、ざっくり言うと前半は塔に登り、後半は山に登る。
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エル・トポ(1969年製作の映画)

4.6

再鑑賞。

ジョン・レノン、ミック・ジャガー、デニス・ホッパー、寺山修司、氷室京介らを魅了し、中でもジョン・レノンはこの作品の興行権を45万ドルで買い取ったことでも知られる作品で、熱狂的なファンによっ
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レニングラード・カウボーイズ、モーゼに会う(1994年製作の映画)

3.7

「ゴー・アメリカ」の続編で、バンドを率いるウラジミールが行方知れずとなってから5年後を描くコメディ。

リーゼントとトンガリブーツという前作のスタイルを残しながら、髭を生やしてメキシカンスタイルとなっ
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カラマリ・ユニオン(1985年製作の映画)

4.0

貧困や治安の悪さに飽き飽きし、町の反対側にある理想郷を目指す男達の旅路。

ユニオンのメンバーが会合を終え、町から旅立つ冒頭、ローアングルから俯瞰に切り替わる映像にグッときた。

地下鉄に乗り込む男達
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罪と罰(1983年製作の映画)

3.8

26歳のカウリスマキがフィンランドを舞台にドストエフスキーの代表作に挑んだデビュー作。

「どうせ失敗するなら高いところから落ちたほうがましだと思った」

そう語るカウリスマキ。

イングマール・ベル
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ライムライト(1952年製作の映画)

4.5

落ちぶれた老芸人と人生に絶望したバレリーナの物語で、サイレントからトーキーへ移行したチャップリン後期の作品。

トレードマークであるチョビ髭もステッキもない白髪のチャップリンが、笑いを削ぎ落として人生
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帰ってきたヒトラー(2015年製作の映画)

4.0

現代に蘇ったアドルフ・ヒトラーが巻き起こす騒動を描くブラック・コメディ。

2014年のドイツにタイムスリップしたヒトラー。そこは戦車が走る戦場ではなくセグウェイが走る町。

向けられるスマホや差し出
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エール!(2014年製作の映画)

4.3

久しぶりに泣いた…。

LiLiCoにススメられて鑑賞した木村拓哉が、外出自粛中に観てほしい映画と言っていたので、どれどれ、どんな感動作なんだと鑑賞。

正直言って良かった。しかめっ面で腕組みして観て
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