ヒラセシオさんの映画レビュー・感想・評価 - 2ページ目

ヒラセシオ

ヒラセシオ

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愛・アマチュア(1994年製作の映画)

4.3

このレビューはネタバレを含みます

ラストシーンとオープニングシーン。
突然失われた命と偶然救われた命。

悪人のトムは、冒頭、窓から落とされて死んでいたはずであった。しかし、数日だけ新しい人生を送るチャンスを神様から与えられ、恋に落ち
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DUNE/デューン 砂の惑星(2020年製作の映画)

5.0

まず、ブレードランナー2049に続き、伝説的、カルト的作品に挑戦するドゥニ•ヴィルヌーヴの姿勢が素晴らしい👏

DUNEの映画化が困難だという理由の一つに、原作小説の尺が映画の時間に収まらないというこ
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ビフォア・サンライズ 恋人までの距離(1995年製作の映画)

5.0

2人の会話のみで映画を作り上げた意欲的な作品。
会話のみという単調さは、ウィーンの街並みを歩くという空間移動と、「朝まで」という時間の制限を導入することで、映画に広がりと緊張感が与えられている。

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未来よ こんにちは(2016年製作の映画)

4.8

エンドロールが流れた時、
「The フランス映画」という感想だった。

Theというのは社会や文化イメージであって、日本人がフランス映画に対する、起伏が全くなく「え、これで終わり!?」というあのイメー
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リアリティのダンス(2013年製作の映画)

3.9

ホドロフスキー、苦手と分かってて見た本作。
そもそもホドロフスキーとの出会いは、高校3年生の頃に遡る。
ジョンレノンがエルトポのフィルムを買い取ったという逸話を聞いて、エルトポを見てみたら、全く歯がた
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007/ノー・タイム・トゥ・ダイ(2019年製作の映画)

4.5

Thank you James Bond

革新的であるが故、色々批判もあったと思うけど、クールでスタイリッシュなジェームズボンドが最高でした。

僕の青春のジェームズボンドは、間違いなくダニエルクレ
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孤狼の血 LEVEL2(2021年製作の映画)

2.0

前作は、一見ヤクザのような刑事を、松坂桃李演じる新米刑事日岡を介して、「正義」とは何かといったテーマを見事に描いていた。
観客は日岡自身となって、未知な極道の世界に片足を突っ込むスリリングさがあった。
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殺人狂時代(1967年製作の映画)

4.7

面白過ぎる

冒頭電車のシーン、ロベールブレッソンの「スリ」のようなかっこよさ!

アメリカン・ユートピア(2020年製作の映画)

4.5

デヴィッド・バーン×スパイク・リー

文学性の高い歌詞
思わず身体が動き出すリズム
圧巻のパーフォーマンスとカメラワーク

観賞後、自分もブロードウェイの観客の中にいたような、物凄い一体感に包まれた。
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プロミシング・ヤング・ウーマン(2020年製作の映画)

3.3

昨日見たゴダールの「女は女である」の余韻に浸りながら、映画は幻想世界の入口であるオープニングが重要なんだよなぁと思いつつ、この映画のオープニングシーンがオッサンのお尻だったので、変な気分になった。>>続きを読む

女は女である(1961年製作の映画)

5.0

このレビューはネタバレを含みます

ゴダールってこんなに面白かったけ。
自由過ぎて最高。

ミュージカルコメディというテーマらしいが、いきなり音楽をぶつ切りしたり、音に合わせて悪口を言い合ったり、ふざけまくっていて、まるでコント。

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サウンド・オブ・メタル ~聞こえるということ~(2019年製作の映画)

4.8

ミュージシャンにとって命ともいえる聴覚。その命を失っても決して諦めなかった主人公ルーベン。
聴覚を取り戻すことではなく、現実を受け入れ、静寂の音を聴くことを教えてくれたジョー。

ノイズで溢れかえって
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ダウン・バイ・ロー(1986年製作の映画)

5.0

岐路に立った時、選択した道が自分が望んでた目的地に通じてなかったとしても、いい気がした。

コメディの中に美しいショットが散りばめられてた。

ナイト・オン・ザ・プラネット(1991年製作の映画)

4.6

ジム・ジャームッシュレトロスペクティブ2021にて鑑賞。

LA、NY、パリ、ローマ、ヘルシンキを舞台に、タクシー運転手と乗客が織りなすオムニバス映画。

タクシーという密室空間の中で様々な人間ドラマ
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ソング・トゥ・ソング(2017年製作の映画)

3.7

Back to the Simple Life

哲学映画

現在は未来のためにあるのではない

バッファロー’66(1998年製作の映画)

4.5

このレビューはネタバレを含みます

最後、YESが大音量でかかるシーンが見たいがため映画館で8年ぶりの鑑賞。

バッファロー66は、自分を犠牲にしても母親を最優先して生きる男の話。

一緒に観た恋人に、「自分で選択して生きなきゃ、バッフ
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CLIMAX クライマックス(2018年製作の映画)

4.7

かっこいい!!!
この一言に尽きる。

2回(lsd摂取の前と後)のダンスシーンはもちろん。スタッフロールやクレジットロールの映画の細部まで、映像表現としてクールだった。

世界を代表するフランス映画
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マイ・ライフ・ディレクテッド・バイ・ニコラス・ウィンディング・レフン(2014年製作の映画)

4.4

天才も普通の人

彼が撮った映画を見た時は、クールでストイックな監督なんだろうと想像していたが、全然普通の人物だった。才能の塊とも思える人でも、他人の批判を凄く気にしていたり、3年かけて考えている映画
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花様年華(2000年製作の映画)

5.0

花様年華は、映画に於いて、いかにカメラワークとカット割、画面の構図が重要か証明した映画だと思う。
(個人的には、前衛と後衛で画面を2分割にする構図や、極端に短いカットの挿入でリズムを変えたり、静止やス
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ウルフ・オブ・ウォールストリート(2013年製作の映画)

2.7

長い。
120分にまとめてくれ。
白状すると、スコセッシは大河ドラマの様で苦手。
でも、気になって見てしまう。
120分にまとめたらまとめたで、スコセッシの良さは全部消えるんだろうな。

シン・ゴジラ(2016年製作の映画)

2.6

趣味に合わなくてほぼ爆睡。
ゴジラの恐怖感が殆ど伝わってこなかった。

ゴジラをコロナに置き換えても成立するような、政治的なメッセージはお見事だった。

シン・エヴァンゲリオン劇場版(2020年製作の映画)

4.9

庵野さんのドキュメンタリーを見て、最近エヴァの世界に捕まった者です。ストーリーとか用語も半分も理解してないニワカだけど、劇場で宇多田ヒカルのエンディングが流れた後は凄い幸福感に包まれました。

庵野さ
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花束みたいな恋をした(2021年製作の映画)

4.9

恋愛映画と思って、観るのを躊躇している人は、観た方がいい。
愛と哲学と人生の映画だった。

わたしはロランス(2012年製作の映画)

4.8

Laurence Anyways
のタイトルバックからのオープニングシーン
いきなり、心を持ってかれた。

劇中もそういう心を持ってくシーンが何度もあった。
カメラ目線の登場人物(映画を見ている私達へ
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すばらしき世界(2021年製作の映画)

5.0

「シャバ(社会)は我慢の連続だけど、空は広い」

真っ直ぐで純粋な三上を通して、損得勘定で生活する社会を批判的に描いていた。
間違っていると分かっていても、見て見ぬ振り。自分を殺して我慢するしかない。
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燃ゆる女の肖像(2019年製作の映画)

3.9

最後のワンカット、映画史に残る名シーン。
眠気が吹き飛び、心が震えた。

主人公2人の裸体と、そこでラフな絵を描き合うシーンがとても美しかった。洋服を着て髪をセットしている時よりも、美しく思えたのは、
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シカゴ7裁判(2020年製作の映画)

4.7

このレビューはネタバレを含みます

「窓の内側は50年代のまま、一方窓の外側では60年代が今まさに起きていた。」
劇中では、内側から外側が見えていたのは1人の女性のみだったが、
僕もちゃんと窓の外側をに目を向けないといけないと思った。
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オールド・ボーイ(2003年製作の映画)

4.4

たまにはいいよねこういう映画。

ストーリーの辻褄云々より、純粋に楽しめた。

オン・ザ・ロック(2020年製作の映画)

5.0

「この酷い現実を素直に表現した映画なんて、誰が見たいんだ?
せめて、映画の2時間ぐらいは素敵な気分にさせてくれ」
こんな感じのことを、映画監督のグザヴィエドランが、言ってたのを思い出した。

腕時計っ
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mid90s ミッドナインティーズ(2018年製作の映画)

4.1

空気感

学校や会社以外に、ああいうコミュニティがあるのっていいよね。

観てて心地い映画だった。

ストレンジャー・ザン・パラダイス(1984年製作の映画)

5.0

この映画を一言で言い表すと「自由」だと思う。
直感的にこの映画から凄い自由を感じた。

「人生、何したっていいじゃん」
「好きなことして生きよう」
「好きな時に、好きな場所に、好きな人と行こう」
こう
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TENET テネット(2020年製作の映画)

4.0

面白いっちゃ面白いんだけどね。
逆再生の映像なんて、観たことない。

観ててthe Beatelesの楽曲、RainやOnly Sleepingを思い出した。
あっちはシュルレアリスム的な感覚(軽いノ
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わたしは、ダニエル・ブレイク(2016年製作の映画)

4.2

俺、ダニエルブレイク
自分の発言に責任を持つこと。
自分が何者か名乗り、自分の意見を言う。

匿名で誹謗中傷しあう現代ネット社会 f**k you

氷の微笑(1992年製作の映画)

3.9

才色兼備の女の色仕掛けに翻弄される阿呆な男の話。

完璧なアンドロイドに、まんまと手玉に取られる人間という構図にシフトすると恐ろしい。
エクスマキナ的な感じで。

例のあのシーン、一時停止した男は要注
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タリーと私の秘密の時間(2018年製作の映画)

4.5

分かっているつもりでいる夫(オトコ)

子育ての大変さに比べれば、生産性のない会議に出て、大体ルーティン化しているサラリーマンの方が、よっぽど気楽なんだろう。

でも正直、そこまで子育てが大変だなんて
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