ヒロさんの映画レビュー・感想・評価 - 4ページ目

バース・オブ・ネイション(2016年製作の映画)

3.7

白人に対して反乱を起こした、黒人奴隷宣教師の実話。

白人達に家畜のように扱われながら、抵抗も出来ずに殺されていった黒人が多い中、南北戦争に繋がっていく小さな火種を起こした主人公達の勇気と無念さが伝わ
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英雄の証明(2021年製作の映画)

3.5

仮釈放中に金貨の入ったバッグを拾ったイランの囚人。
初めはそれをネコババし換金して借金返済に充てようとしたが、人の良さから思い止まり、持ち主に返そうと奔走し無事返し、善人としてテレビにも取り上げられ、
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BIUTIFUL ビューティフル(2010年製作の映画)

3.1

末期癌の夫。

躁鬱の妻。

生きるのも辛い、でも死にたくない。残された問題は山積み。

タイトル通り、生こそがビューティフル。

アプローズ、アプローズ! 囚人たちの大舞台(2020年製作の映画)

3.6

スウェーデンで昔実際に起きた事件をモチーフにしたストーリー。

舞台はフランスの刑務所。
一人の売れない舞台俳優と、無気力で暴力的だった囚人達は演劇を始め、ついにはパリの有名な劇場で公演する程人気にな
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博士の異常な愛情 または私は如何にして心配するのを止めて水爆を愛するようになったか(1964年製作の映画)

3.3

このレビューはネタバレを含みます

アメリカの狂った司令官により、ソ連に核兵器を撃ち込む作戦が勝手に遂行されてしまい、反撃としてソ連は人類死滅作戦を開始しようとしていた。
官僚達は会議室に集まり、どうしたものかと何も決まらずにいる中、一
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ベルファスト(2021年製作の映画)

3.5

わざわざ白黒映画にしなくても良いんじゃねえか映画No.1!

日本人には分かりづらいカトリックとプロテスタントの確執だが、中東のように不毛で決着はつかなくて、結局酷い目に遭うのは無関係な市民なのはよく
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娘は戦場で生まれた(2019年製作の映画)

3.6

戦場のシリアで生き抜く夫婦と小さな命のドキュメンタリー。

毎日どこかの街が壊され、戦闘機の爆撃により負傷した重症の怪我人が病院に運ばれて来るシーンが多めで、血が生々しくて現地での混乱ぶりに言葉を失う
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エコール(2004年製作の映画)

2.6

このレビューはネタバレを含みます

ロリコン変態映画。

フランスだから作ったのか、作れたのかは分からんが、大体どの国でも問題になりそうだし、まず作らないような内容。しかも監督は女性。
元祖「約束のネバーランド」。アニメ観た事ないけど、
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ウォーターワールド(1995年製作の映画)

3.2

海の上のマッドマックス。
平日の昼間にテレ東でやってそうな映像で凄い懐かしかった。

冒頭の「ヒュッハー」って感じで、ならず者達が水上バイクで港を襲うシーンや文明が滅んで野蛮な世界観は、まさに北斗の拳
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アトミック・ブロンド(2017年製作の映画)

4.2

ベルリンの壁崩壊が起きる直前の冷戦時代のドイツが舞台。
イギリスの諜報機関MI6の女スパイが世界最高の機密リスト入手と二重スパイを暗殺する為、ベルリンに潜入する。

冷戦時代のスパイ映画って、人間関係
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あの夜、マイアミで(2020年製作の映画)

3.3

ホテルの部屋に集まった4人の有名な黒人の男達。
何か起きそうで何も起きず熱いトークだけが続く。

マンコムXの自伝映画を最近観たばかりだったから、内容は理解できたが思想色が強い割に特に響かなかった微妙
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PLAN 75(2022年製作の映画)

3.4

75歳以上の高齢者は死を選べる国の施策、PLAN75。
実際にはまだすぐにはこんな世の中にはならないだろうが、あり得そうな未来の日本が描かれていて人ごとでは無い恐ろしい内容。

役所の人やコールセンタ
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望み(2020年製作の映画)

4.0

失踪した高校生の息子。
息子が絡んだ殺人事件が起き、加害者なのか被害者なのかわからぬままストーリーが進んでいく。

どちらの結末であれ救いよう無いし、親の心情としては、自分の子が死んだ被害者では無く生
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LAMB/ラム(2021年製作の映画)

4.0

まず、全然ホラーじゃない!
ホラーはすごい苦手だけど、怖さ的には100点中6点くらいでグロくも無いし、薄気味悪いってだけ。


北欧系の映画であるあるの、人間がほとんど登場せず広大な自然を舞台にした、
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偽りの忠誠 ナチスが愛した女(2016年製作の映画)

3.2

復権を狙う軟禁状態のドイツ前皇帝を絡めた、ヒムラー暗殺計画。

偽りの忠誠ってタイトルが大袈裟で、ユダヤ人スパイがナチスの将校と恋仲になって、隠れ家が見つかって、同志が拷問されてみたいな定番のストーリ
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ワンダーウーマン 1984(2020年製作の映画)

2.6

何でも願いを叶えるビィランが中途半端なキャラで、見せ場のはずのワンダーウーマンのアクションも地味で、最後まで観なきゃって義務感で無理やり観終えた。

前作の方がまだマジだったな。

ワンダーウーマンの
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神は見返りを求める(2022年製作の映画)

4.4

人柄の良いおじさんと二人三脚で頑張っていた底辺YouTuberが、成功してからは調子に乗り出して恩人のおじさんに恩を仇で返すストーリー。

仇で返した方も返された方も報復合戦はエスカレートしていき、狂
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ボーイズ・ドント・クライ(1999年製作の映画)

3.9

性同一性障害の女の子と不良少女の恋愛ストーリー。

フィクションかと思って観てたら実際の事件らしく、なんとも残酷な話。

やっと居場所を見つけたのにそれを壊される不条理と悲しさに溢れた作品。

フェノミナン(1996年製作の映画)

2.9

平凡な男が未知の光によって天才的な能力を手に入れるが、その能力によって街の人間からは変人扱いされ、国からは人体実験の材料にされそうになる。

もっと複雑で深いストーリーかと思いきや、シンプル過ぎてすご
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偽りなき者(2012年製作の映画)

4.1

このレビューはネタバレを含みます

通っている幼稚園の先生の事が大好きな女の子がついた嘘が、周りの大人を巻き込んで一人の善良な男を性犯罪者として壊していく胸糞ヒューマンドラマ。

犯罪の疑いを持たれた人間に対する、周りの親しい人の掌返し
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ミリオンダラー・アーム(2014年製作の映画)

4.1

アメリカ人のスポーツエージェントと、インド人初のメジャーリーガー候補生の成長物語。

インドといえば国民的スポーツのクリケット。
そんな場所に金の卵を探しに行ったスポーツエージェントのJBは、二人の逸
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ドラゴンボール超 スーパーヒーロー(2022年製作の映画)

3.4

このレビューはネタバレを含みます

覚醒したピッコロと悟飯が主役。

悟空、ベジータ不在でオマケのゴテンクスや18号と共にレッドリボン軍が復活させたセルマックスと戦う。

セルが知性の無いただの巨大なモンスターになってて、連載当時のセル
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ブラッド・ダイヤモンド(2006年製作の映画)

3.8

世界一治安の悪い国とも言われるシエラレオネを舞台に、ダイヤモンドを探す傭兵アーチャーと、息子を革命軍に攫われ探し続ける父親ソロモンの友情物語。

ストーリーは地味だが、アフリカでの日常茶飯事であろう、
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ムーンフォール(2021年製作の映画)

3.3

月が地球に落ちてくる!

似たようなの観たことあって新鮮味は無し。アルマゲドンやインデペンデンスデイ以降はこういう系の映画は二番煎じに思えちゃうんだよな。

お決まりの、地球滅亡の危機に閣僚たちがすぐ
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閉ざされた森(2003年製作の映画)

4.7

このレビューはネタバレを含みます

鬼軍曹を大嵐の中、過酷な訓練中に森で殺したのは誰か?
閉ざされた森での謎解きミステリー。

生き残った二人の隊員から証言を取るが内容が食い違い、事件は思わぬ展開に。
嵐の中、五人の隊員の顔と名前の見分
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ヒトラーの贋札(2007年製作の映画)

4.0

収容所でナチスドイツの偽札製造に協力させられた、ユダヤ人絵師の物語。

主人公の、己が生き残る為に仲間の所内での反乱の決起にも冷ややかに振る舞いながら、怒りを抑え続けて苦悩する姿が痛々しくもあり魅力的
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ストックホルム・ケース(2018年製作の映画)

4.3

「ストックホルム症候群」の語源となった、スウェーデンで実際に起きた銀行強盗事件。

イーサン・ホーク扮する強盗犯がマヌケで憎めなくて、人質の健康を気遣うくらい根は良いヤツだから、銀行強盗コントのように
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アイヒマンを追え! ナチスがもっとも畏れた男(2015年製作の映画)

2.7

このレビューはネタバレを含みます

「顔のないヒトラーたち」の前日譚。

上記の作品では、主人公の理解者であり上司だったが今作は主役。
監督は違うがこの2作はセットで観るべし。

でも残念ながらタイトル負けしてて、アイヒマンを追い詰めた
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顔のないヒトラーたち(2014年製作の映画)

3.6

60年代のドイツ。
世界大戦の記憶が失われはじめ、時効も成立していくなか、正義感溢れる若い検事官はアウシュビッツ収容所にいた証言者達からナチスの所業を聞き、真実を暴く為メンゲルやアイヒマンなど大物も含
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皮膚を売った男(2020年製作の映画)

3.7

このレビューはネタバレを含みます

シリア難民のサムは自由を得る為、とある芸術家と自分の背中をアートにする契約を結び、美術館の展示品となり周りに注目してされていくなか、人生はおかしな方向へ進んでいく。

自らの意思でタトゥーを入れるのと
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砕け散るところを見せてあげる(2021年製作の映画)

4.2

すぐ警察行けよって、ツッコミ満載の重い純愛サスペンスストーリー。

原作との比較も含めた解説読んだけどよくわからなかった。

SABU監督らしい不思議な話。
波璃の親父はなんであんなイカれてんだ?
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ポストマン・ブルース(1997年製作の映画)

4.5

SABU監督の壮大な勘違いコント。

前作の「弾丸ランナー」風のひたすらチャリで走ってるシーン好き。
キャストも豪華だし、ラストもしっかりしていて、喜怒哀楽コメディで終始楽しめた。
堤真一のとぼけた感
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ミアとホワイトライオン 奇跡の1300⽇(2018年製作の映画)

4.1

南アフリカのライオンファームで、白ライオンのチャーリーと一緒に育った女の子ミア。
ハンターに殺される為に育てられていた事実を知り、チャーリーを救う為に両親には内緒で車で保護区を目指す。


南アフリカ
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マルコムX(1992年製作の映画)

4.3

このレビューはネタバレを含みます

黒人解放活動家・マルコムXの半生。

キング牧師と対照的で、過激で好戦的なイメージのマルコムって勘違いしていたが、たしかに若い頃はチンピラだったし、野心家だけど人間的な魅力はあり、彼を好きになれる作品
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ボブという名の猫2 幸せのギフト(2020年製作の映画)

3.2

前作の、ボブのかわいさや賢さなどが激減してて、ハッピークリスマスをテーマにした陳腐なストーリー。

1作目だけで十分かな。

怪物はささやく(2016年製作の映画)

3.2

病気の母親の死が受け入れられない少年コナーと、樹木の怪物の不思議な物語。

多感な少年の心情が痛々しくもあるが、退屈なストーリー。
感動するみたいな前評判だったが、それ程でも無く、リーアム・ニーソンが
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