サスペンス、エロティック、ハードボイルド、結局人間は自分も含めて誰のことも信用できない、ということだろうか。有名な映画なので一度は見ておこうと思って見たのだが、この世界は僕には荷が重すぎた。作品世界に>>続きを読む
クリスティの作品が好きなのでこのシリーズも見ているが、映画のテンポとかリズムとか、どうも僕には合わない。クリスティの作品ならもう少しゆったりとしてユーモアを漂わせているほうが好き。今回は特に原作を大き>>続きを読む
服装や生活スタイルからいつの時代設定なのかと思ったが、たった十年ほど前と知って驚いた。キリスト教の中にも昔からの生活や考えを頑なに守り通しているひとたちがいるとはきいていたが、外部との交流がないとこん>>続きを読む
莫大な遺産の相続を巡る連続殺人事件、そう聞くと因縁の絡み合った呪われた血族とか犬神家か多治見家か鬼首村かと思ったけど、意外と爽やかなラストだった。昔からのつまらない因習を断ち切って子どもたちに幸福にな>>続きを読む
美容整形界を舞台にしたあの手この手でのしあがっていくコメディーだけど、なんかはじけなかった。疑心暗鬼とか裏切りとかあるんだけど、いまいちスッキリしない。ちょっと期待はずれだったかな。
見終わって本当に辛い気分になる。100年前に起きたことなのにこういうことがあったということを最近まで知らなかった。福田村の人たちはあの後どう生きたのだろう。世間の人たちはどう捉えたのだろう。井上ひさし>>続きを読む
まあにぎやかなこと。あのアトラクションが好きな人ならものすごく楽しいのだろうが、ディズニーとはとんと縁のない僕はそこそこ楽しかった。ストーリーはあってないようなもの。あれに出てくるゴーストって日本でい>>続きを読む
予告編以外なんの予備知識もなく暇潰し的?な感覚で見たのだが、面白かった。トリオのロードムービー感、次第に絆が強まっていく感じがよかった。絵柄が好き。丸っこい戦車がかわいいけど、メカとしてちゃんと考えら>>続きを読む
現実を反映した物語だからああいうストーリーになるのだろうが、見終わって気持ちが重くなった。故国に残してきた家族のために密入国して薬の密売のパシリをして懸命に稼いで、それでも追い付かない。ラストも悲しい>>続きを読む
大林監督の作品で懐かしい尾道の風景に、製法と品質にこだわる豆腐屋の親父と娘、気のおけない仲間たち。自身の身体の変調が気になる親父は一人娘の再婚を進めたいが、いざ目の前にすると偏屈になってしまう。善意の>>続きを読む
ロバのEOから見た人間とは… という映画らしいけど、すごく深い意味を含んだらしい映像や音響みたいだけど、僕にはその深い意味がつかみきれなかった。こういうアート系の映画を理解するには、僕はまだまだ勉強不>>続きを読む
わりと近くにスカイツリーを臨む懐かしい街並み、懐かしさと新しさが混在するのがいかにも山田洋次監督の世界だと思った。やや現実離れした今となってはやや古くさいほんわかした人情の世界に、”今”を忍び込ませる>>続きを読む
神の名のもとに、その御心に従って町を浄化するために娼婦を殺す。そしてそれを英雄視する人たち。宗教って恐ろしい。神の御心は人に罰を下すことではなく、人の心を救うものだと思いたい。売春しないでも暮らしてい>>続きを読む
父娘が並んで無言で仕事をしている、聞こえるのは津軽塗の作業の音だけ。そのシーンに伝統工芸の持つ厳粛さを感じた。伝統工芸の伝統ゆえの弊害とか考え方の固さ古さも描かれている。息子が父になぜあんなに反発する>>続きを読む
佐藤浩市と横浜流星、二人とも役によって全く違う顔を見せる。横浜流星は極真空手とボクシング、窪田正孝と片岡鶴太郎はボクシングをやっていたそうで、とにかく役作りがハンパない。ボクシングの試合シーンの迫力と>>続きを読む
もう何回も見てるけど全く色褪せない。見る度に輝きが増す。オードリー・ヘプバーン、グレゴリー・ペック、エディー・アルバートの魅力はもちろん、花屋のおじさんやスクーター被害にあった人たちの粋なこと。秘密警>>続きを読む
公開から10年。その間に両親を亡くして改めてこの映画を見ると、両親にああしておけばよかったこうしておけばよかったと、とにかく悔いる気持ちでいっぱいになった。10年で僕自身の状況が変わり、同じ映画なのに>>続きを読む
第一話のロケ地になった深谷シネマで鑑賞。上映後、山口雄也監督、鈴木太一監督、沖正人監督、第一話に出演なさった河野智典さん、近藤雄介さん、新宅康弘さんのトークイベントがあった。やはり撮影の裏話や作品への>>続きを読む
なんかまとまりのない印象。半グレの闇集団の物語? より良い自分になりたいという青春もの? ちょっとBL寄りの友情もの? 中途半端な感じ。物語もたまたま、偶然、なんで? が多くて入れなかった。ビジュアル>>続きを読む
東宝特撮初の宇宙人侵略もの。やっぱり大きなスクリーンで大音量で見るのがいい。あの有名な「ワレワレハ、ウチュウジンダ」という言い方はこの映画が始まりだとか。宇宙空間で戦闘挺同士が派手なビーム合戦を繰り広>>続きを読む
このタイトルを見るとあの“ハマ○ウ”という政治家や、この前見た「台風騒動記」という映画に出てくる地元のボスが連想されて、いい印象が持てなかった。でも、実際に見るとそんなことはなかった。かつての横浜があ>>続きを読む
このレビューはネタバレを含みます
タイムリープものということで楽しいコメディーや見終わってスッキリする映画を想像していたけど、予想外だった。タイムリープの渦から抜け出せない焦燥、絶望など、シリアスな捉え方は新鮮ではあった。でも、彼女へ>>続きを読む
88分って上映時間、見終わってその短さが意外だった。父と息子のギクシャクした関係がある出来事を通して見直されていくってのはよくある話だけど、それだけ普遍的なんだろうな。ベテランの父と新進気鋭の息子。父>>続きを読む
言葉って大事だな、と思った。子供が心の中で思っていることをうまく導き出して言葉にしていくことで曖昧だった気持ちも次第に整理がついて、自分が何を考えどう感じたのかがはっきりしていく。それを先生方は、あく>>続きを読む
おもしろい。山本薩夫監督というととても固いイメージがあったけど、これはかなり辛辣なコメディー。「天災の後に来るのは人災」とあったけど、大きな台風の被害で命からがら避難した人たちを差し置いて、いかに補助>>続きを読む
正直、この映画を今作って公開していいものなのかわからない。あの事件そのものは決してやってはいけないことだけど、その背景や犯人の心の中はまだまだわからないこともある。この映画の存在そのものが意義があるの>>続きを読む
コメディータッチでなかなか面白かった。冥婚という風習があるとは知らなかった。同性婚が法律で認められている台湾でも、同性愛を毛嫌いする人も差別する人もいるんだな。お父さんの本音が伝わってよかった。国が個>>続きを読む
目の見えない白鳥さんがアートを見に行く。どうやって見るのか。いろんな人にその絵やアート作品について語ってもらうことで感想を共有するやり方だった。あとは作品に触れたり匂いを嗅いだり。全盲だからアート作品>>続きを読む
もう40年以上前の作品なのか。当然だけどみんな若い! そして寅さんの世界は変わってないなぁ。当時新宿松竹の館内に田中裕子の声で撮影中の案内が流れていたのを思い出す。今回は色褪せた16㍉フィルムでの上映>>続きを読む
やっぱり見所はハリーハウゼンが担当したダイナメーションのシーン。俳優の動きに合わせて人形を1コマずつ動かして撮影したと知ってはいるはけど、映画館のスクリーンで見るとすごく緻密で迫力がある。青銅の巨人と>>続きを読む
ほぼ一室内だけでの会話劇なので、しかもチャーリーがあの容姿なので、しかも画面がスタンダードサイズなので、ずっと息苦しさを感じてしまった。父と娘の話だけど、僕には重い内容だった。恋人の妹で看護師のリズの>>続きを読む
時々この人たちは誰のためにこの仕事に就いたんだろうと思わせられる政治家のニュースを見る。これは本来政治家に限ったことではないけど。ぼく自身、「お前はどうなんだ?」と聞かれたら、まともに答えられないのだ>>続きを読む
久しぶりに見た。やっぱすごくいい! これは家族の物語だ。ばあちゃんのキャラが素晴らしい。人の命を救うためなら絶対に諦めない、人の道に外れることは絶対に許さない。このばあちゃんいてこそのあの家族。今日8>>続きを読む
このシリーズの2、3、4をまとめて製作したそうだが、そうすると今作は三部作の中間部分。前作の面白さを引き継ぎつつ次回へ話と興味を繋げていく難しいけど大切なところだ。前半はエイ政の王位につく前のエピソー>>続きを読む
なんかとってものほほんとした感じ。昔テレビでも見たけど、日本の民話にもあるようなお話。上方落語の「七度狐」にも似たような話が出てくる。最後に出てくる魑魅魍魎どもは水木しげるさんの絵みたいだし、大映の「>>続きを読む
少年たちのある夏の小さな大冒険を描く。日本にもこういう映画はあるけど、死体を見つけに行くなんていかにもアメリカ。普通じゃ考えられないけど、12歳という子供から少し抜き出しかけてる頃だとありなのかな。バ>>続きを読む