Johnny54さんの映画レビュー・感想・評価 - 9ページ目

Johnny54

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ある人質 生還までの398日(2019年製作の映画)

2.0

映画そのものは、綺麗事で済まない現実を描き、家族との対比を絡めながら長さを感じさせない作りになってると思う。政治絡みな主張もあえて控えめだ。

ただ、いろいろと考え方はあろうが、この映画で描かれる人質
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すばらしき世界(2021年製作の映画)

3.0

説明的なセリフやシーンが少し鼻をつく。特にラスト。情緒的な付け足し感が強すぎる。その直前の洗濯物取り入れの窓のシーンは良かったのに台無しだよ。あそこからモノローグで良かった。
とはいえ全体的にはまあま
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プラットフォーム(2019年製作の映画)

4.0

なんとなくキューブなSFスリラー。というより教訓めいた御伽噺。
思ってたより全然グロくはなくて、過度に説教臭くも無い。舞台設定から絵作りも制約され、単調になりがちな話だけども最後まで緊張感たっぷりに描
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KCIA 南山の部長たち(2018年製作の映画)

3.0

イ・ビョンホンさんがいい演技してる政治サスペンス。知らんかったけどそんなことがあったのね。

2021-012

花束みたいな恋をした(2021年製作の映画)

4.0

想像してた映画とは全く違ってた、良い意味で。
恋愛映画、というよりは明るくさわやかなレボリューショナリーなブルーなバレンタインという方が近いか。
大人になっていくってどうしようもないってことを嫌味なく
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樹海村(2021年製作の映画)

2.0

前半はそこそこ良かった。犬鳴村を去年ワーストにした私からしたら、おお!前作よりましだ!と感涙したのも束の間。
つるべ落ちの失速で、またしても訳のわからない展開に加えてコント級のお化けたちの動作。いやパ
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ヤクザと家族 The Family(2021年製作の映画)

4.0

綾野剛くんがいい演技してるヤクザ映画を纏った格差ドラマ。
結局こう生きてくしかないんだよ、が切なくもあるのだけど、なんで今更現れるんだよ!という率直な気持ちもよくわかる。
「ファミリー」を大切にする気
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さんかく窓の外側は夜(2021年製作の映画)

3.0

ホラーというよりもファンタジーなミステリー。
そこそこ楽しめますが、とにかく放りっぱなしの設定が多すぎて、雑だなーというのが先に来る。
平手友梨奈の使い方も少しもったいないというか、なんというか。。。
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キル・チーム(2019年製作の映画)

4.0

重い重い戦争ドラマ。
負の連鎖とはこのこと。
なぜか、カジュアリティーズを思い出した。

2021-007

スタントウーマン ハリウッドの知られざるヒーローたち(2020年製作の映画)

3.0

すごい人たちがたくさん出てくる。
ドキュメンタリーとしては平板な作りなのは否めないけど、素直にスゲーなと。
2021-006

聖なる犯罪者(2019年製作の映画)

4.0

コメディのようなお話だけども、そんな要素はほとんどないシリアスな人間ドラマ。サイドストーリーとして、多くの若者が犠牲になった交通事故をめぐる顛末がミステリー風に織り込まれ、それがメインストーリーとうま>>続きを読む

ヒッチャー ニューマスター版(1986年製作の映画)

4.0

「勢いで乗り切る」とはこういうことさ、のお手本!
シナリオ的には「破綻」してるし、特にラストあたりの動機付けもようわからんけど、素直に「めっちゃ面白かった!」という感想に至る作品は希有。
ルトガー・ハ
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ルクス・エテルナ 永遠の光(2019年製作の映画)

3.0

実在の人物が実名でそれっぽく出てきてメタ・フィクションっぽく描くギャスパー・ノエの新作は正直ワケワカメ。
わずか1時間弱のラスト15分くらいはいろんな意味ですごい。
これは心に刻むよね。

新感染半島 ファイナル・ステージ(2020年製作の映画)

4.0

世間的評価はイマイチのようだけど、私はとても楽しめましたよ。
「前作」とは舞台背景を共有しただけで、作品の世界観も全く異なるので別物と捉えた方が正しい。
ワールドウォーZ×マッドマックス2&サンダード
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Swallow/スワロウ(2019年製作の映画)

4.0

なんとも重たい心理スリラー、を纏った自立モノ。
私的昨年ベストの「透明人間」と似たような話でもあります。
が、爽快さのかけらもなく、私的には共感ポイントも皆無。結婚相手の親族も嫌な人ばっかり出てくる。
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ヘルムート・ニュートンと12人の女たち(2020年製作の映画)

3.0

俺は女しか興味がないからそれ以外は撮らない!という潔さの背景に迫るドキュメント。
構成的には、ほとんどが著名女優やモデルからのインタビューとその作品から成るのですが、写真作品そのものに力があるので飽き
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燃ゆる女の肖像(2019年製作の映画)

4.0

同性愛モノは正直苦手なのだけど、評判の良さに釣られて鑑賞。
WW84と違ってこちらは全く期待していなかったこともあってか、予想以上に良かった!
同性愛モノ、といえばそうなんだけど、そこを大きな主題に置
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ワンダーウーマン 1984(2020年製作の映画)

2.0

ガル・ガドットは相変わらず素晴らしいし、人助けシーンはとても良かった。コロナ禍での劇場上映への決断にも拍手を送りたい。オケストレーションな音楽が常に鳴り響いてる映画も久しぶりな気もする。
しかし、、期
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ミッドナイト・スカイ(2020年製作の映画)

3.0

クルーニー兄貴の新作は、SFの体裁を取った自身の表現を全て為し遂げたそうな映像作品。うまくいってるとは言い難い。
そも、中盤あたりの話のバラバラ感がひどく、異なるシチュエーションが同時?進行する醍醐味
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バクラウ 地図から消された村(2019年製作の映画)

4.0

血と暴力に彩られた現代の寓話—
このコピーに偽りなしのバイオレンス・スリラー。
ポスターやサブタイはSFチックな展開も想起させるけどミスリードなので注意。
とはいえ、西部劇をはじめとしてクロスジャンル
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ベター・ウォッチ・アウト: クリスマスの侵略者(2016年製作の映画)

5.0

ホラーコメディと思わせてのクロスオーバーなジャンルムービーの傑作!
とにかく何も知らずに見ることを超絶にお勧めしますので何も言うまい。
ホラーファンであればあるほど最初から最後まで存分すぎるほど楽しめ
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ミセス・ノイズィ(2019年製作の映画)

5.0

今年屈指の傑作邦画。
元ネタとなったらしい騒音おばさんのことを私はよく知らないのですが、物事には一面的には捉えられない複雑な事情があることを、説教臭くなくエンタメとして見事に昇華させた傑作ですよ。
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真・鮫島事件(2020年製作の映画)

2.0

序盤は結構怖かったですよ。
本当に。
そのあとどんな展開なんるかと思ったけど、アンフレンデッドなまんまだったら悲しさよ。。
2020-77

ザ・プロム(2020年製作の映画)

3.0

いま風なLGBTのエッセンス加えてみました感が鼻につくけど、王道のミュージカルとしては悪くないです。
ちゃんと期待通りに楽しめますですよ。ダンスシーンでストーリーが止まることもないし。
ただねえ、ミュ
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ミッシング・リンク 英国紳士と秘密の相棒(2019年製作の映画)

3.0

確かにすごい。
エンドクレジットで出て来る制作過程の一コマをみたら、あんたそりゃもう異次元ですがな。そこは超絶スゲーですよ!
が、作品評価として、そこを入れて考えるのかどうかは人それぞれ。私は「あまり
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ひとくず(2019年製作の映画)

4.0

なんとも言えない後味を残す、バイオレンスなハートウォーミングな傑作。
監督兼主演のどうしようもないクソ野郎があるところだけはとても優しいのと、その理由がなんとも心を締め上げられる。
よく言われる「ヤン
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ホモ・サピエンスの涙(2019年製作の映画)

4.0

何とも不思議な映画。
なのに何だか心が捉われる。
ぶつ切りの絵画的映像と最小限の言葉でも、人間というものはここまで心がかき乱されるものなのだね。
2020-074

罪の声(2020年製作の映画)

3.0

おじさんならお馴染みの「空き缶の中」をモチーフにしたドラマ。
星野源くんも頑張ってるし、マスコミとは論に(浅いながらも)ちゃんと踏み込んでるのも良し。
結局は涙モノになってしまうのが邦画らしいっちゃら
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おもかげ(2019年製作の映画)

3.0

他の方のご指摘通り、短編の後の展開がこれでは失望する方も多かろうとは思う。
でも、現実はこちらなのかとも。
見かけ以上に含んだ問題も大きそうで、たいそうに重い作品。
2020-072

ザ・ハント(2020年製作の映画)

5.0

これは思わぬ収穫!
人間狩りスラッシャーを期待して見に行くと肩透かしを喰らうかもしれない、スリラーを纏ったブラックコメディの傑作。

保守側が揶揄される映画は数あれど、現代的「リベラル」がここまであか
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超擬態人間(2018年製作の映画)

3.0

なるほど、ジャパニーズ・スラッシャー映画だ、これは!グロ表現は抑え目だけど、沼のところといい、日本映画が描いてきた凄惨性が滲み出てて良い感じ。
主演の杉山樹志さんはお亡くなりになっているそうだけど、子
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ストレイ・ドッグ(2018年製作の映画)

3.0

お肌ボロボロで挑むキッドマンの熱演が光るクライム・ドラマ。
たしかに「汚れ役やってます」感が少し鼻につくし、刑事のくせにそもそもガリガリで弱すぎる。
潜入捜査からある到達点にあたる心境の変化もよくわか
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朝が来る(2020年製作の映画)

4.0

永作ちゃんがいい演技してる社会派ドラマ。
劇中は何かと時系列が交錯するのですが、現代パートに加えて、主人公夫妻のこれまで、ある人のこれまで、がラストに向けて収束していく構成。養子を受ける人、出す人、取
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スパイの妻(2020年製作の映画)

4.0

光陰を使った演出が印象的な黒沢清の歴史ドラマ。
大正時代ってどんな言葉遣いだったのか、どんな文化だったのか知らないが、なんとなくイメージする「大正ロマン」が良く出てる。それは史実とは違うのかもしれない
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望み(2020年製作の映画)

3.0

清原果耶ちゃんはホンモノだ。
役者陣はみんな頑張ってると思うけど、彼女の存在感や感情爆発させるところなど、演劇的仰々しさでなくリアルこの上ない。

肝心の映画ですが、いちいちツッコミどころが気になる(
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異端の鳥(2019年製作の映画)

5.0

3時間近いけど、身体的疲れは除き、心理的長さはあまり感じない。基本的にオムニバス形式で長短のエピソードを絶妙に配置してるのも奏功してる。
お話は、少年に襲いかかる不幸のツルベウチと大人どもの暗部を抉り
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