Ibeさんの映画レビュー・感想・評価 - 2ページ目

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リコリス・ピザ(2021年製作の映画)

4.0

'70sを舞台にした甘酸っぱい青春ムービー。
デビュー当時から大好きなバンド、Haimのアラナ・ハイムが主役を演じると聞いて興味津々で鑑賞。アラナだけが出演するのかと思いきや両親含めハイム一家総出演で
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ホーリー・マウンテン(1973年製作の映画)

3.5

昨年『DUNE 砂の惑星』観てから『DUNE(1984)』、『ホドロフスキーのDUNE』を立て続けに鑑賞。その結果ホドロフスキーが生み出す映画に興味が湧いたので明らかにキワモノ臭のする本作品に恐る恐る>>続きを読む

わたしは最悪。(2021年製作の映画)

4.0

ひと昔前に比べて人生の選択肢が広がった現代の30歳。多様な生き方が認められることは喜ばしいことだけど、選択肢が多いからこそ様々なことに目移りしてしまうし、なりたい自分を定めることに苦悩している人も少な>>続きを読む

少年の君(2019年製作の映画)

4.0

甘酸っぱくてほろ苦い青春映画なのかと思ったけど全然違った。口の中で血の味がするような重すぎるストーリー。生まれ育った環境とか受験の結果でその後の人生が決まってしまうなんて悲しすぎる。警察官の尋問には腹>>続きを読む

トップガン マーヴェリック(2022年製作の映画)

4.0

トム・クルーズのかっこ良さは永遠。序盤のバイク通勤とマッハ10に挑むシーンで一気に心を掴まれた。とはいえ流石に歳も取ったし今回は教官役なのね、と思ったのも束の間。結局お前が行くんかい!とツッコミを入れ>>続きを読む

シン・ゴジラ(2016年製作の映画)

4.0

社会派ドラマとしてもパニック映画としても存分に楽しめる秀作。東京が壊滅する映画って最近は意外と作られてない気がするから逆に新鮮。外国映画では得られないリアルな恐怖感を味わえた。ゴジラへの立ち向かい方も>>続きを読む

シン・ウルトラマン(2022年製作の映画)

3.5

ウルトラマンのハイライト映画。SF要素が強めで内容も濃かったけど登場人物の掘り下げは少し物足りなかったかなあ。そんな中で外星人の不気味さと人間臭さを絶妙なバランスで演じた山本耕史はお見事。大河ドラマ・>>続きを読む

サマー・オブ・ソウル(あるいは、革命がテレビ放映されなかった時)(2021年製作の映画)

4.5

目黒シネマで鑑賞。映画館の音響でライブ音源を堪能する至高の体験。全身で音楽を感じられて最高だった。

貧困・差別・分断が絶えない社会への憤り、黒人を表す“BLACK”に込められた想い、そして彼らが決し
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mid90s ミッドナインティーズ(2018年製作の映画)

4.0

疾走感が半端ない。目まぐるしく変わる楽曲、走り回るスケーター、そして登場人物たちの感情の機微。全部一気に見せられて、感動が後から追いついてくるような作品だった。

とにかく自由な若者たちが眩しく感じた
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家族ゲーム(1983年製作の映画)

3.5

高校受験を控えた主人公が家族や家庭教師に支えられながら苦難を乗り越えていく家族ドラマ。とあらすじだけ書くとハートフルなんだけど、登場人物のクセが強すぎて感動とは逆方向に進んでいくシュールな映画。半音ズ>>続きを読む

あのこは貴族(2021年製作の映画)

4.0

廻船問屋と聞いて海鮮丼屋しか思い浮かばなかった自分はこの映画で言うところの東京の養分だなとつくづく実感。
ほとんどの登場人物が自分とは住む世界が違うんだけど、内面的な部分で共感できるシーンは多かった。
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プロミシング・ヤング・ウーマン(2020年製作の映画)

4.0

テンポの良さと後味の悪さが際立つ復讐劇。起承転結の流れがとにかくスムーズ。それに加えて色彩や構図、音楽やジョークのセンスも光っていたから観ていて全く飽きなかった。後味の悪さも決して悪い意味ではなくて、>>続きを読む

茜色に焼かれる(2021年製作の映画)

3.0

交通事故被害者遺族の普遍的な不幸を描いた作品なのかなと思って見始めたけど、個別具体的な話だったから学びのようなものは特になかった。
ストーリーも、主人公親子に降りかかる不幸にいまいち現実味がなくて終始
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プレステージ(2006年製作の映画)

4.0

マジックのタネを探り合うだけでこんなに心惹かれる映画が作れるのかと感動。テスラの機械に乗り込む時のヒュー・ジャックマンの心情もクリスチャン・ベイルが歩んできた人生も、想像するだけで背筋が凍るほど恐ろし>>続きを読む

かそけきサンカヨウ(2021年製作の映画)

3.5

会話で魅せる今泉力哉監督らしい作品。今泉監督の会話劇って長回しが多いし絶妙な間が魅力だから演じる役者はさぞかし大変だろうだけど、この映画では若手俳優たちが違和感なく役になりきってたから本当に凄い。思春>>続きを読む

エクストリーム・ジョブ(2018年製作の映画)

4.0

頭空っぽにして楽しめる映画。設定がまず面白いし、キャラクターもみんな個性的で笑える。特に班長は不憫というか同情を誘う感じがして応援せずにはいられない笑
最後はお約束の展開で格闘シーンになるんだけど、そ
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ミッドサマー(2019年製作の映画)

3.5

ホラー映画苦手だからこの映画もずっと避けてきたけど、意外と人口に膾炙している気がして教養のために渋々鑑賞。感想としては怖いというより面白い。シュールな笑いを誘う奇妙な映画だった。セックス中におばさんか>>続きを読む

キツツキと雨(2011年製作の映画)

3.5

ちょっとずつ距離を縮めていく役所広司と小栗旬のコンビが最高。個人的にはカメラマンが「レール敷いてもいい?」っていうシーンが一番胸熱だったかも。とにかく映画全体が優しい雰囲気に包まれていて、『横道世之助>>続きを読む

明日に向って撃て!(1969年製作の映画)

3.5

悪党コンビのブッチとサンダンスが馬に跨ってひたすら強盗と逃亡を繰り返す映画。彼らのアウトローな生き様と男らしい振る舞いは西部劇特有のセピア色の雰囲気と相まってめちゃくちゃ格好良かった。
でも同じく実在
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42〜世界を変えた男〜(2013年製作の映画)

4.0

野球好きの友人が「ベースボールファン必見」とレビューしていたので鑑賞。Jackie Robinson Dayの存在は知っていたけど、その背景にこんなに勇敢な物語があったことは知らなかった。
印象に残っ
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男はつらいよ 寅次郎夕焼け小焼け(1976年製作の映画)

4.5

友人の薦めで男はつらいよシリーズを初鑑賞。
軽い気持ちで居酒屋からお爺さんを連れて帰ってきたのかと思いきや細かすぎるくらい彼の事情を慮っていた寅さん。迷惑がっていた家族を諭すシーンで一気に心を掴まれた
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リトル・ミス・サンシャイン(2006年製作の映画)

4.0

序盤から下品な言葉しか発してなかったグランパが大事な場面で残した名台詞——本当の負け犬とは負けるのが怖くて挑戦しない奴らのことだ——、劇中では7歳の孫娘を励ます言葉だったけど三十路手前の自分にも見事に>>続きを読む

ベルファスト(2021年製作の映画)

4.0

紛争中のベルファストを舞台にした映画。突如として日常が暴力に侵されていく様子は現在のウクライナに重なる部分もあって悲しかった。
でもこの映画は無邪気な少年・バディの目線で描かれているから物語の中心はほ
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くれなずめ(2021年製作の映画)

3.5

前田敦子が笑顔で言ってくれた「下手くそー」が好き。大勢の前で何かするときってあの一言に救われるよな〜。彼女もそうだけどキャストがみんな素敵。俳優さん目当てでいろんな邦画みたくなった。

ホドロフスキーのDUNE(2013年製作の映画)

3.5

DUNEの熱を冷まさないために鑑賞。
予算の都合で完成に至らなかったホドロフスキーのDUNE。その制作過程から想像する未完のDUNEは少なくとも1984年版より面白そうだった。上映時間12時間はぶっ飛
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コーダ あいのうた(2021年製作の映画)

4.0

家族の優しさに満ちたハートウォーミングな映画。鑑賞後は自然と心にゆとりが生まれた気がする。主人公の歌声もめっちゃ綺麗。今度カラオケに行く時は自分も小型犬〜大型犬のトレーニングをやってみたい。
あと先生
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ウエスト・サイド・ストーリー(2021年製作の映画)

4.0

1961年版を初めて観た時の衝撃は忘れられない。どんな映画だろうって身構えてた自分を一気に物語へと引き込んでくれたあの”Prologue”。チンピラみたいな男たちが突如として美しく舞い踊るあのオープニ>>続きを読む

ミステリー・トレイン(1989年製作の映画)

4.0

深夜2時の雰囲気が好き。登場人物たちの力のない会話があの時間帯のなんとも言えない心地よさに浸らせてくれた。おかげでプレスリーのブルームーンは3回とも寝落ちしたけど笑
永瀬正敏の独特な喋り方も魅力的。グ
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ナイト・オン・ザ・プラネット(1991年製作の映画)

4.5

ロサンゼルス: 映画スターになることよりも自分で決めた人生プランを優先するウィノナ・ライダーが素敵。”Take it easy”からの“Sure, Mom”は立場が逆転しててかっこよかった。

ニュー
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コーヒー&シガレッツ(2003年製作の映画)

4.0

コーヒーとタバコだけで11本もの物語を生み出してそれを映画にしてしまうジム・ジャームッシュ監督は天才か。出演者もめちゃくちゃ豪華。まさかThe White Stripesの二人を映画で観れるとは思わな>>続きを読む

お茶漬の味(1952年製作の映画)

4.5

ねこまんま(みそ汁ご飯の方)で妻に愛想を尽かされた夫がお茶漬けで仲直りをする物語。夫が口にした「夫婦はこのお茶漬けの味なんだよ」という言葉が優しくて好き。素朴でいいんだな、夫婦って。そういえば結婚式の>>続きを読む

早春(1956年製作の映画)

5.0

サラリーマンの悲哀を通して描く人生観。小津監督の映画らしく味わい深い会話がいくつもあって面白かった。主役の池部良さんは知る人ぞ知る立教大学のレジェンド。映画の中で不倫、友人の死、地方転勤と身の回りにい>>続きを読む

東京暮色(1957年製作の映画)

4.0

主人公が不幸すぎて鬱になる映画。季節も冬だから哀愁マシマシ。頭に巻いたスカーフと身体を覆う外套が有馬稲子さんの暗い表情を引き立てていた。観ていて本当に気が滅入りそうになったけど、終盤の大事な場面で明大>>続きを読む

tick, tick...BOOM!:チック、チック…ブーン!(2021年製作の映画)

4.0

同じ29歳として若いうちに何かを成し遂げたいっていう感情に凄く共感できた。葛藤を抱えながらも周りに流されずにそれを形にした主人公は凄いな、尊敬。作家の命を削って生み出されるミュージカル、All Tha>>続きを読む

ちょっと思い出しただけ(2022年製作の映画)

4.0

タイトル通りちょっと思い出しただけの恋愛を振り返る映画。だからストーリーというよりは、その時その時の思い出を楽しむ感じ。先が気になる訳でもないのに飽きずに見れたのは、個性豊かな登場人物たちのおかげかな>>続きを読む

偶然と想像(2021年製作の映画)

4.5

ドライブマイカーのオスカーノミネートを受けた新聞記事に「『偶然と想像』の方がはるかに分かりやすい面白さを持っている」と書いてあったので即日鑑賞。個人的にはドライブマイカーもエンタメ的に十分面白いと感じ>>続きを読む