imaponさんの映画レビュー・感想・評価 - 16ページ目

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絶倫海女 しまり貝(1985年製作の映画)

3.5

藤浦敦先生の作品とはいえ、よくこの役を引き受けましたな談志師。
陰謀ラスボス的社長の役だが潔く物分かりの良い老人(充分若い)
お鬚の生えた口元芸に笑っちゃう。
立川談志に叱られる野上正義w
橘家二三蔵
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死霊の盆踊り(1965年製作の映画)

3.8

初めて観たがこれはす、素晴らしいではないか。映画としてはアレだけど。そもそもこの企画で長編一本作っちゃう狂気でいささか冗長ではあるが、おっぱいや髪色、サウンドがバラエティに富み金粉やねこちゃんまで。>>続きを読む

丹波哲郎の大霊界2 死んだらおどろいた!!(1990年製作の映画)

3.2

あの世を描くなら天国や霊界より地獄こそが映画的魅力に相応しい事が証明された。メチャクチャなカオスだが俄然良くなる。
主人公が素晴らしいと言うお花畑霊界の素晴しさがさっぱり理解不能。

有名人のカメオ出
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丹波哲郎の大霊界 死んだらどうなる(1989年製作の映画)

2.8

中川信夫、石井輝男、神代辰巳の流れを温い霊界にしてしまった丹波さん。イメージ勝負になるがそこが貧相で新興宗教臭が気持ち悪い。
食欲や自己保存欲は減退しても性欲はそのままでやりたい放題。せっかく良い設定
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トイ・ストーリー4(2019年製作の映画)

4.3

自分の内なる声に従い突き進む。
おもちゃにとっての最高の幸せは常に持ち主とともにある事?
新しい概念に導く久々復帰のテカテカ陶ボー・ピープがメチャ良い。色気、勇気、聡明、ツンデレ。
シリーズ4作目、期
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キングコング対ゴジラ(1962年製作の映画)

4.0

久しぶりに見たけど当時の特撮の魅力に溢れた1本だし、有島一郎のお笑い芸、お人形になっても可愛い浜美枝、密林の似合う根岸明美と、なんとまあ楽しめた。怪獣輸送手段がエラい事になってるな。
自社開発製品使っ
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歌ってみた 恋してみた(2018年製作の映画)

3.4

音楽映画としては少し物足りなさあるし、恋の行方は、え?そこに治まるか?・・・ではあるけれど、ライブ、舞台演劇、着ぐるみショーと遊び要素が楽しい。
上海クロニクルのサウンドは女優しじみ(ベースゆりか役)
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青春の蹉跌(1974年製作の映画)

3.6

今見ると良くも悪くも
ショーケンはあくまでショーケンらしく、桃井かおりはあくまで桃井かおりらしい。神代辰巳もいかにも神代辰巳。加えて言うなら高橋昌也然り。
少し典型が過ぎるけど当時は新鮮でカッコ良かっ
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COLD WAR あの歌、2つの心(2018年製作の映画)

4.7

雄弁なモノクロ映像と多用な音楽で綴られる情熱的な15年愛。
冒頭の民族音楽採集からワクワクが止まらない。
場面の切り替わり。次の音がドンと入り、美しい構図が連なる。
ミラーを背にした二人に話しかけるの
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ハウス・ジャック・ビルト(2018年製作の映画)

3.6

流石、ラース・フォン・トリアー。胸糞悪い展開の中で見せるユーモア・ギャグ。途中退席は勿体無いですよ。自由ですが。
ジャックのシリアス・キラーぶり然り、ユーモア然り。個人的には「ハウス・ジャック・ビルト
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ガールズ&パンツァー 最終章 第2話(2019年製作の映画)

4.0

久しぶり。間空きすぎてこの先思いやられるが、ガルパンはいいぞ。
ドンパチは冒頭と終盤。
戦地、じゃなかった試合場で歌でもって士気を上げるのは基本中の基である事が解るし、各学園の隊長のリーダーシップに泣
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バスケット・ケース(1982年製作の映画)

3.6

隣人のお色気肉感姉さん登場のBGM
ドウェインの札を狙うオヤジの抜き足差し足。
ベリアルのコマ撮りの暴れっぷり。
いかにもベタなB級演出を楽しんでいたけど、後半、異形怪物ベリアルの嫉妬、性欲、慟哭に悲
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チャパクア(1966年製作の映画)

3.4

幻覚映画にしちゃ表現が陳腐で「LSDやってもこの程度だからリスクしょわない方がいいよ」って映画なのかと思ったw
でも1966年の作品なのね、それなら納得。まだサイケ表現出現前か。
幻覚にインド音楽って
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ハネムーン・キラーズ(1970年製作の映画)

3.7

結婚詐欺師が肥満で嫉妬深い女とペアを組んだら成果上がらないわけでマーサもやがて捨てられるのか?・・・
溺れそうになるところから様子が違ってくる?それに気づいた水着の女性は難を逃れる。
文通から始まった
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餌食(1979年製作の映画)

3.6

褪色したフィルム、新東京国際空港に降り立つ内田裕也にレゲエ。ピーター・トッシュ、マトゥンビがカッコいい。
いきった近田春夫に殴りかかる内田裕也。
片手の多々良純の皿洗いを変わってやり「オレ、(皿洗いの
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水のないプール(1982年製作の映画)

4.6

イエジー・スコリモフスキもヒントにしたに違いない名作。
まだまだ、エアコン完備もセキュリティも充実しておらずALSOKも自動改札も無かった時代、現実にあった性犯罪を題材にした作品。
キップ切りの仕事っ
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ラ・ヨローナ~泣く女~(2019年製作の映画)

4.2

怖かった!ラテンアメリカ悪霊。いや、悪霊の恐ろしさじゃなく、演出か?
基本、威かし系怖さのホラーは好きじゃ無いんだが、本作は虚仮威し感は無い。何べんもビクッとさせられた。前半が特に良い。後半もホラー・
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ゴジラ キング・オブ・モンスターズ(2019年製作の映画)

3.6

なんかもう怪獣バトルが凄かったけど、何故か映画としては入って来にくいな。
エンドロール見て、やっと良いもの見せてもらったという感情沸いてきた。

オマージュ、オマージュって言うけど小美人は出せるまい。
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ガルヴェストン(2018年製作の映画)

3.6

ハードボイルドとしちゃストーリーに捻りも無くありふれてる感あるけど単なるハードボイルドでは無いので.....

嵐とクリーニング工場が絵的に良い。
エル・ファニングのビキニと泣き叫び。
医者の話は怖が
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シザーチンP(2018年製作の映画)

3.6

超高速で吐かれる友松理論が痛快に炸裂。
「それは言わない約束」がいかに大事な事かを学べる。
男と女の断罪なすりあいだが・・・
主演した範田紗々がこの年(2018)出演した映画でこれが一番好き。って変な
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悪人志願(1960年製作の映画)

3.7

この度のシネマヴェーラ特集は「日本ヌーヴェルヴァーグとは何だったのか」と銘打っているが、鑑賞後まさにそう呟きたくなる珍なる作品。

「太陽の墓場」で初めて観たギラつく太陽と汗がにおい立つよな炎加世子が
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愛がなんだ(2018年製作の映画)

4.0

人と人との関係性で自然と生まれる上下。微妙なバランス。対等が望ましいけれど、だからってそれでうまく行くとは限らないし。
脇役陣の台詞が普遍的でいちいち深い。

すみれさん(江口のり子)がまもちゃん(成
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ヒズ・ガール・フライデー(1940年製作の映画)

3.4

マシンガントークで進むスクリューボールコメディなれどケーリー・グラントのクソっぷりに今一乗り切れず。
むしろスラプスティック側面で評価。
多くの人物の出入り、複数電話の取扱い 。
死刑囚脱走の報せにロ
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白昼の女狩り(1984年製作の映画)

3.4

お蔵入りさもありなんな作品の中、なぎら建壱が光ること。

またしてもラヴェル「ボレロ」の魔曲っぷりを思い知らされる。
アップ長回しでヒロインの感情が溢れ出してからのまさかのエンディングが何気に、か・い
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硝子のジョニー 野獣のように見えて(1962年製作の映画)

3.7

ジュリエッタ・マッシーニの百倍は可愛い芦川いづみにイノセントをやらせるのは反則。風呂でのヘン顔とかに完全にやられるでしょう。
ザンパノ感はむしろアイ・ジョージの体躯 か。
そしてまさかのエースのジョー
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赤い暴行(1980年製作の映画)

4.0

「デビル、さいこぉ!」
「内田裕也なんか大嫌いっ!」
青春映画として傑作。実在の売れないロックバンド デビルのメンバー4人 。芝居は下手だがサウンドはメチャカッコいい。イケてると思うがなぁ。これだけの
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阿吽(2018年製作の映画)

3.3

8mmのザラついた感じの風景とか太陽肛門スパパーンによるサウンドが良いし、思ったより全うな怪奇映画だったので短編であればかなり満足したであろう。そう、ちと長かった。

堂堂たる人生(1961年製作の映画)

3.5

モテモテ裕次郎映画を理由に敬遠していると芦川いづみのキュート作品を見逃しちゃうって事に気付いた。ただところどころにテンポが悪く上映時間以上に長く感じちゃった。
芦川いづみのブルーコーディネートな衣装が
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怒りのキューバ(1964年製作の映画)

4.8

とてつもない物を見せられた。
モノクロ長回し。ローアングルの美 。なんちゅうカメラワークしてんの?
圧巻は葬送の超絶俯瞰。
壕無き掘建て小屋生活での空爆からゲリラ化の瞬間。爆煙の中から浮かび上がる長剣
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絶対痴女 奥出し調教(2012年製作の映画)

3.6

友松直之・城定秀夫
現在のピンク界にあって最も信頼おける二人の共同脚本。
劇中劇「午後のアグダプティ」でUFO、宇宙人の蘊蓄 友松テイスト?
サークルクラッシャーあいかわ優衣の正体チープな衣装 城定テ
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ROMA/ローマ(2018年製作の映画)

4.5

Netflix 皮肉なもんでこれこそは劇場で観なけりゃいけない作品。

新しきモノクロの美しさ。
丁寧にゆっくりパンするカメラ。長回し横移動。劇伴も廃し生活音のみ。
映像に客観性を持たせてなおかつリア
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性と愛のコリーダ(1977年製作の映画)

3.8

ポルノにしては長尺だが、その中に詰め込まれたオマージュの数々。まさにロマポの缶詰め。
並走する二つのストーリーと坂本長利のシュールなコメディーパート。
無関係に走りながらたまに気まぐれのように接点をも
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孤独なふりした世界で(2018年製作の映画)

3.6

夕日陽光美しいディストピア。
ラフでもプリティなエル。
釣りする侏儒、ディンクレイジの男前。
謎多く説明少ないがなぁーんとなく解るので気にせずに。
少なくともこのキャストでこんだけ面白そうなストーリー
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君たちのことは忘れない(1978年製作の映画)

4.3

黄金色の麦畑。
馬橇での雪中出征。
列車車窓からの勝利終戦。馬上の松明。
映画としての力強さの中、共犯関係に陥ってしまった母子の悲劇。

母親、ノンナ・モルジュコーワが名演。
神父に「懺悔に来たのか、
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私はモスクワを歩く(1964年製作の映画)

5.0

このレビューはネタバレを含みます

久々(11年ぶり)に観たが、やっぱりイイ!
ロシア語で書きたい
Я шагаю по Москве

昨日までまったく面識のない地下鉄の工事現場で働くモスクワ生まれのコーリャと旅行の途中に一日だけモ
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