imaponさんの映画レビュー・感想・評価 - 13ページ目

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横須賀綺譚(2019年製作の映画)

3.9

女優しじみの実力全開の本作、コロナ延期を経て東京上映、待ち望んでました。
大塚監督は作中さまざまなトリッキーな演出を散りばめて現実にある不条理を表現しようと試みた(その試みはパンフレットにも及ぶ)が、
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シェイプ・オブ・ウォーター(2017年製作の映画)

3.7

監督が子供の頃から創作していたという「大アマゾンの半魚人」のアナザー・ストーリー。
グロテスクでちょっと可愛い半魚人くんと声帯を失った掃除のおばさんとの、このロマンチックな映画の世界観。色彩コーデが徹
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黒い家(1999年製作の映画)

3.3

森田芳光のホラーってどうなんだろう。
やたら挙動不審な登場人物を多く配して(田中美里までおかしい)いるけど不穏な感じは今一。
途中、お化け屋敷展開にされても.....

大竹しのぶが一々カッコいい。
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美女と野獣(2014年製作の映画)

3.3

ゴスファンタジー、美しい中に男前見せるレア・セドゥを愛でる。
ブリンセスは変顔と思ったら鹿似のナイスキャストだったのね。
まさかの徹夜読み聞かせ?

透明人間(2019年製作の映画)

4.5

まさかの古今東西何度も映画にされた透明人間の中でも最高傑作では。
面白かったー。
モラハラ、ストーカー気質の男に透明化を与えるなんてアイデア最高。
作品としてもホラーからサスペンス。しかも終盤はちゃん
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ザ・緊縛(1984年製作の映画)

3.6

今コロナ禍で注目のドライブインシアターならぬドライブインSM劇場で幕開き。手作り感の規模。伊藤幸子のお面。
雨の公園でタクシードライバー中根徹と西川瀬里奈のダンス。良い意味でアステア、ロジャースとは違
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MOTHER マザー(2020年製作の映画)

3.6

全てのママ大好き男必見か。

母親の異性子への愛について考えさせらる。
愛に間違いも正しいも無いとすれば秋子のも愛ではある。
息子を自分の所有物のように考えるのは明らかに間違ってるけど、彼女の母親(木
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リトル・ミス・サンシャイン(2006年製作の映画)

4.6

12ぶり鑑賞。え?もう12年前か!
劇場では初。やはり良いな。
12年前レンタルした時はまったく存在を知らなかったスフィアン・スティーブンスの曲が良い感じで使われてんのね。

素敵な家族のその面々にに
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レイニーデイ・イン・ニューヨーク(2019年製作の映画)

3.9

ジャズ・スタンダード・ピアノとニューヨークの雨音が見事に融合していてとても良い雰囲気。

ウディ・アレンがエル・ファニングを撮った。
しまった!ウディ・アレンの映画は饒舌なので字幕追ってるとエル・ファ
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虚空門 GATE(2019年製作の映画)

3.6

UFO研究家の先生が可愛い。
UFOの存在を信じるとか信じないとかに関心が無いからその手の番組も見ないのだけどこの先生は見覚えある。今度出てたら見てみよう。
小菅刑務所のお巡りさんもそうだし、出てくる
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竜馬を斬った男(1987年製作の映画)

3.1

竜馬を斬ったとする佐々木只三郎をショーケンが演じるそのダンディズムと茶目っ気。これだけやって臭くならないのは流石。
佐々木を付け狙う元足軽・喜助の屈辱。佐々木との関係どうなるかと思ったらストレートなB
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ぬるぬる燗燗(1996年製作の映画)

3.2

バカバカしい原案良いが、そこに藤田敏八、渡辺護といった大御所の暗~い演技でどうなる事かと心配になる。膜で解決とはバカバカしいにも程があるw
娘たちの反乱の前に親父の夢は霧散する。そりゃそうだ。
大和屋
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美人妻白書 隣の芝は(2013年製作の映画)

3.9

安定の城定監督が今回古川いおりに与えたのは、昼間からウォッカでヘベレケのちょっと寂しい人妻。悪かろうわけがない。
パレート改善を饅頭と煎餅に例え現実はそう単純では無いと言うが、まんま単純に治まるね。
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カセットテープ・ダイアリーズ(2019年製作の映画)

4.2

ブルース・スブリングスティーンは多く聴いてたわけじゃないけど流石にヒット曲は解るな。
ムスリムの青年がボス童貞卒業する嵐の夜が最高!音楽との出合い。歌詞の文字が投影されるファンタジー感。歌詞大事。
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レベッカ(1940年製作の映画)

4.0

一切登場せずとも登場人物を支配するレベッカ。
無表情のダンバース夫人はホラー。
天下一品の不穏さ。
それぞれの不安が思い込みによる物だと解った時にストーリーの方向が微妙な角度にずらされていく快感。
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美巨乳コスプレ戦士 クインビー・ハニー(2001年製作の映画)

2.8

中野貴雄のコスプレギャルショッカー物。ヒロイン平石一美のポニョボニョ。
当然くっだらねーわけだが、2001年作品で、女中、怪人アンブレラをキレキレノリノリで演じる里見瑶子が抜群に良く、しかも可愛いいん
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悲しき玩具 伸子先生の気まぐれ(2015年製作の映画)

4.2

石川啄木の詩をモチーフとして抜き出すが、啄木の中のエロティシズムを抽出して展開は極めて谷崎的で良い。
母親の呪縛から二面性を見せる伸子先生。ハネケ「ピアニスト」オマージュの「懺悔 松岡真知子の秘密」か
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悦楽交差点(2015年製作の映画)

4.3

R18「悦楽交差点 オンナの裏に出会うとき」の方を2回。R15版もいづれ。

視点反転
「綺麗で幸福そうな女にも裏がある」そんな誰でも想像のつく常識を、まったく新発見のように気づかされる城定脚本・構成
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狂覗(2017年製作の映画)

3.4

前半は胸糞悪くなる反吐設定の変態映画と思ったけど、結構面白かった。
教師のやり取りの面白さは自身が潜在的に持ち抑圧している偏見心を擽ってきてムズムズする。
「本校にはいじめは存在しません!」がパワーワ
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山羊座のもとに(1949年製作の映画)

3.1

元々身分が違った夫婦ジョセフ・コットンとイングリット・バーグマン。
過去の傷を引きずる夫婦の愛は確固たるものなんだけど、この二人西洋人夫婦のくせに接吻しない。抱擁止り。そこは熱く接吻だろー!とモヤモヤ
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ラッキー(2017年製作の映画)

4.6

ハリー・ディーン・スタントンの遺作
ワンシーン、ワンシーン、ラッキーの言葉、哲学、歌、どこを取っても欠け甲斐が無い。
孤独と一人暮らしじゃ意味が違う。

モーニングルーチンのOPからガッツリやられた。
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おいしいコーヒーの真実(2006年製作の映画)

3.5

生産者の途上国、農場、人々の事なかなか考えて飲み食いしないからこういうのは良い。ただもう15年も前のドキュメントで知識が無いから現状が解らない。
ハンデ背負って交渉に臨むWTO.カメラは交渉の密室には
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群衆(1941年製作の映画)

3.6

80年前の映画。
メディアは新聞とラジオのみ。
フェイクニュースでっち上げ、やらせ演出、政治利用、群衆心理、掌返し、誹謗中傷。。

元投手で架空投稿者ジョン・ドゥに仕立てられる青年ゲイリー・クーパー、
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シェフ 三ツ星フードトラック始めました(2014年製作の映画)

3.7

美味そうなキューバサンド。
シェフが料理の腕もさることながら人に恵まれてる。
可愛い息子、別れた嫁も新しい若い恋人も美人だし、信頼できる同僚。やがては仇も。
オーナーにより好きなように料理が出来なく退
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血を吸う宇宙(2001年製作の映画)

3.3

「発狂する唇」に続く佐々木浩久監督2作目。キャストも被るが続編というよりとても良く似たもう一つの世界観。
支離滅裂度は前作以上。これ見ると前作が論理的に思える(まさか!?)ひょっとしたらその辺りを反省
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スタア(1986年製作の映画)

3.5

筒井センセがDr.Strangelove的に犬神博士を嬉々として演じられててこちらも嬉しくなる。
原作読んだのもとうの昔だが可視化されたドタバタより文章の方が面白いと言うのは戯曲の場合褒め言葉にならぬ
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発狂する唇(1999年製作の映画)

3.7

近年ピンク映画界で怪作を連発している佐々木浩久監督のカルト作やっと観た。
気きしに勝るカルト!

「絶倫謝肉祭」とかといろいろ繋がった。

三輪ひとみの床雑巾かけとゲロ✖3
さらに昭和歌謡。

十二人の怒れる男(1957年製作の映画)

4.8

偶然選ばれた十二人の陪審員。会話だけでそれぞれの人物像がくっきりと浮かび上がってくる。
早く帰りたい奴、揺れる人、真面目に議論する者、差別意識。
たった一人、確信は無いが無実に挙手したヘンリー・フォン
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サウンド・オブ・ノイズ(2010年製作の映画)

3.6

音楽テロ集団とそれを追う刑事。
端のイアン・ペイスもぶっ飛ぶドラミングハイウェイスターやテロ集団の演奏シーンが良い。第一楽章、第二楽章のご機嫌さ。第三楽章の破壊力、第四楽章に至っては強引ロマンスまでw
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カメラを止めるな!リモート大作戦!(2020年製作の映画)

3.8

この状況下でのチャレンジが沁みる。
制約を逆に利用する監督のテーマに勇気付けられる。
頼りになる娘・真魚の影の監督ぶり。最後のしゅはまさんとのやり取りにはグッと来る。
演者の拙い幇間芸が楽しめますw
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おとなのけんか(2011年製作の映画)

4.0

子供同志が喧嘩で相手に怪我をさせ、被害側と加害側の親たちが話し合いの場を持つ。

ゲロ は無敵!実に見事な突破口。
お互い取り繕っていても何か不穏で一触即発感のドキドキ。ハムスターとさらにゲロ契機に爆
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SOMEWHERE(2010年製作の映画)

3.8

昼からベッドに横たわり、ツインズのポールダンサーズをデリバリーしてずっと眺めてる生活してみたいw

最初、エル・ファニングはまだあまりに幼すぎる(11歳クレオとほぼ同じ)と思ったが....
フィギュア
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フレンジー(1972年製作の映画)

4.0

池島ゆたかのピンク作品が本作をモチーフにしているとの事で観てみた。
ヒッチコックの中でもアダルト度が高く満足できる。
連続殺人魔が主人公の別れた妻に暴行に及ぶ際Lovely連発の異常さが不気味。殺人現
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犬神家の一族(1976年製作の映画)

3.6

TV放映で何度かながら見していた本作。謎解きにあまり興味が無いので佐清マスクや湖中逆立ちを面白がっていた。今回2006年版を確り観てから続けざまに確り鑑賞。キャストが圧倒的に素晴らしい。
高峰三枝子、
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犬神家の一族(2006年製作の映画)

3.1

公開当時、名作と言われた前作をキャストだけ変えセルフリメイクする市川昆監督の真意に興味を持ちながらも見ずにいたがこれは面白い。それは前作あってこその面白さ。同じ内容であれば当然1作目に分はあるとしたっ>>続きを読む

ストレンジ・シスターズ(2019年製作の映画)

3.1

「チョコレートファイター」の監督さんてことで.....
神田うの似(ブロイユコン・ロージャナカタンユー、以下うの)のお姉さんが清水富美加似(ナンナパット・ルートナームチュートサクン、以下富美加)の妹に
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