imaponさんの映画レビュー・感想・評価 - 8ページ目

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ひらいて(2021年製作の映画)

3.7

またしても綿矢りさか!

美雪の手紙モノローグで始まるその手紙の青い文学性にドン引きでどうなる事か心配したけどラストもう一度その手紙に戻った時には素直に終われた。手紙の先まで読んだってのもあるけど。
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ヨーロッパ一九五一年(1952年製作の映画)

3.7

バーグマンの到達する至上の愛、聖なる愛。実際に聖職に就くものは俗で理解の外なのか恐怖すら憶えてしまう。至上の愛の源は自己嫌悪。

冒頭ストの中自家用車で帰ってホームパーティーと愛息の間でのバーグマンの
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天使(1937年製作の映画)

3.8

スリリングな三角関係。会話とカメラの狙いどころ、扉使いといちいち洗練されてる。
「男は理由を求めて恋を失うのよ」とか「時間通りに来る女はクソよ」(うろ覚えだけど)とか神字幕も凄い。
タクシー運転手、花
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ここではないどこかへ わたしが犯した罪と罰(2021年製作の映画)

3.6

このレビューはネタバレを含みます

R18「密着指導 教えてあげる」の方で。
城定秀夫監督の下で助監督していた小南敏也初監督作品。監督、助監督の関係ってやはり師弟関係。古川いおりの先生キャラは悲しき玩具の流れを引くハマりキャラで眼鏡をは
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ベロマリカ(2021年製作の映画)

3.3

このレビューはネタバレを含みます

結婚3年目、夫がオマーンに単身赴任で寂しい人妻(きみと歩実)が謎の生命体ベロ(byはきだめ造型)にだばだは杉の如く淫夢・妄想・自慰まみれになるという面白いシチュエーション。
一人っ子のはずなのに妹が訪
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胸騒ぎがする! ~ヒールズ爆誕~(2021年製作の映画)

3.8

このレビューはネタバレを含みます

塩出監督のピンク2作目。前作よりもキャラの楽しい3人組がコント仕立てで進行しながらいくつかの事件、お悩みを解決していくパターンに満足度が高かった。

またしてもきみと歩実のハマりキャラがまさに爆誕!
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新橋探偵物語 駅前サウナの怪人編(2021年製作の映画)

3.6

このレビューはネタバレを含みます

R15で見た前作。続編が作られたらR18で見たいと思ってたが結局またR15。それはどうでも良いか。
なんとスピンオフでリトル・チャイナ・ガールなな(きみと歩実)が主演。より神楽を研究して寄せるかと思わ
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ストロンボリ/神の土地(1949年製作の映画)

3.3

イングリット・バーグマンとロベルト・ロセリーニの訳あり一本で期待したんだがなぁ。
鉄条網越しプロポーズで結婚したものの…。イングリット・バーグマンのこんなはずじゃ無かった大冒険。
島に着くなり、もう無
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凱旋門(1948年製作の映画)

3.2

第二次世界大戦勃発直前のパリ、亡命者。時代に翻弄される男女というかなり興味深い背景を持ちながら肝心の時代感があまり感じられず単なるメロドラマっぽい。
バーグマンのマドゥも面倒な女に思えて来たので、途中
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コレクティブ 国家の嘘(2019年製作の映画)

3.6

コロナ禍を経ても一向に投票率が低いのは沢山の要因が考えられるがジャーナリズムの劣化もその一つ。本作でルーマニアを見る限りそこんところは日本よりまともそうだと思ったが追及してるのはスポーツ紙ではないか。>>続きを読む

本番 ほんばん(1977年製作の映画)

3.7

P女優の中でもお顔の好みというと山口美也子。山口美也子のデビュー作がこの「本番」とは知らなかった。ロマンXの「ザ・本番」シリーズと誤認して危うくスルーのところだった(^_^;)

藤本義一の波乱万丈昭
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なぜ君は総理大臣になれないのか(2020年製作の映画)

3.7

鑑賞は2020年10月
小選挙区当選おめでとうございます。
ああ、知識が増えるほどイライラ思っているよ。
「なぜ君は立憲民主党代表になれないのか」

志が高いのに今の政治システムでは国を導く位置に付け
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べイビーわるきゅーれ(2021年製作の映画)

3.7

ギャル二人組アルバイターの本業は殺し屋。
コミュ障キャラってやっぱり刺さるんだよな、どーしても。自分は凡人だからあそこまで酷くなくてなんとかなってるかもだけど本当はあそこまで徹底したかったな。伊澤彩織
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素晴らしき、きのこの世界(2019年製作の映画)

3.4

にょきにょきにょきのばさぁ
しゅわしゅわしゅわ
きのこの可能性と魅力を紹介するドキュメンタリーとしてはタイムラプスが視覚的に優秀。
しゅわしゅわしゅわ
は菌類の分解力で感じた擬音よ。ネズミの死骸のとこ
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富美子の足(2018年製作の映画)

3.6

谷崎原作は富美子の容貌肢体、浮世絵のポーズを文章で微細に描写するところが変態的で醍醐味なので視覚一発で片山萌美のスタイル出ちゃう映像向きではない。そこはインスパイアされたストーリーと当然の所片山萌美勝>>続きを読む

スター毒殺事件(1958年製作の映画)

3.3

万里昌代との青春イチャイチャが可愛い天知茂の振られっぷり!
恋人でソフィア・ローレン似の万里昌代を映画の世界に紹介して自分同様スターにしようとするが、ドンファンのスター江見俊太郎に奪われてしまう。
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勝利者の復讐(1958年製作の映画)

2.9

金庫破り職人の細川俊夫は2年の服役を終え美しい妻・小畑絹子と可愛い娘と更生し再出発をしようとするが世間は前科者に冷たく、昔の仲間に騙され再び悪の道へ。根は良い人なだけに一卵性双生児で2役の天知茂の極悪>>続きを読む

ときめきに死す(1984年製作の映画)

3.5

昔テレビで観た時にすごく良くていつかまた観たいと思ってたやつ。久々待望の鑑賞は劇場で。
あれ、そーでもないか?過大評価?
もっとも3人の食事シーンで遠景で格闘してる人物の事くらいしか憶えてないんだから
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パンケーキを毒見する(2021年製作の映画)

3.3

7月30日公開もご本人が退く事になって、一気に旬を逃した感じがあるけど、まだ終ってない。まあ、ご本人はコロナ対策に全力を尽くすため総裁選に出馬せず卒業旅行に出ていますけど。多分、悪気は無いんだろう。政>>続きを読む

エクソシスト/ディレクターズ・カット版(2000年製作の映画)

3.6

話題になった当時、関心無くても有名だから内容はあらかた知ってて、TVで断片的に見たりはしてるけど、っていう映画を今さらちゃんと観てみようシリーズ第⚪弾。

ウイリアム・フリードキンという監督の映像作り
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アントニオ・ダス・モルテス(1969年製作の映画)

3.9

このカオスは凄い。一度見ただけでお腹一杯なんだが、消化しきれないので繰り返し何度でも観たい。

アタシ アサヒノ ネバネバヨ
コーチョーシエーン(独自ヒアリング)

民衆のブラジルリズム(サンバっほい
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デッド・オブ・ナイト/夢の中の恐怖(1945年製作の映画)

4.1

このレビューはネタバレを含みます

予知の悪夢と言わないまでも誰もが経験がある既視感、デ・ジャブ。それの濃い〜やつ。

複数監督がかかわるオムニバス的構成は百物語式、各話、世にも不思議な物語。

建築家が仕事でとある屋敷を訪れると、そこ
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銀河(1969年製作の映画)

3.5

「奇想天外映画祭2021」

前半部、台詞の多い展開に何度か寝落ちしてしまった。完全覚醒したのはやっと決闘シーンや森でのマリア出現のあたり。従って登場人物の関係性とか掴みにくいというかなり不利な状況。
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鬼灯さん家のアネキ(2014年製作の映画)

3.8

人って愛される事、愛する事でちゃんと成長できるんですね。
前半ちょっとエッチなラブコメ展開から、エロ姉貴の本心が見えてくる後半へ。
為さぬ仲でこの展開に持っていくの本当スゴい。原作があるらしいが四コマ
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半分処女とゼロ男(2011年製作の映画)

3.6

股間を弄って気持ちよくなると人の額に数字が見えるようになった男。どうやら数字はその人の性体験人数らしい。とは言え街は処女ばかりだし、人妻さえも処女だ。これはミスリード狙いだと知れるのだが、3から4の謎>>続きを読む

インリン・ジョーンズ クリサヘル滝川の王国(2008年製作の映画)

2.2

想像はしていたもののよくこんなつまらない物を拵えるな。
インリン・オブ・ジョイトイのエロカワ目当てでも、そのニーズも今一。
キモい北京原人のオッサンをメインにしてどうする。

ただ一つラスト・インリン
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インモラル物語(1974年製作の映画)

4.0

ノーカット、フランス語。英語字幕にて。日本語にしなくても十分堪能できる映像美を伴う動くエロ本なのだが、エロ本と言うにはあまりにも格調高く素晴らしい。女優も皆透き通るような滑らかさで美しい。
公開当時だ
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下妻物語(2004年製作の映画)

3.6

中島哲也ワールド楽し。
舞台は茨城県下妻市もヒロインは尼の女だったのね!
自分の好きなモノだけに夢中になれるワガママロリータ深キョンとわがままヤンキー土屋アンナのちょっとイイ話。
脇キャラもそれぞれ良
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ゼロの焦点(1961年製作の映画)

3.8

北陸の情景、曇り空と荒い海、ちらつく雪。撮影が見ごたえ。主人公久我美子が憧れた地での謎を追う。
身元不明の自殺体を確認しに行く三明の安置所(小屋)を覗く時にちらついてる雪が妙に印象に残った。

断崖の
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シャンプー(1975年製作の映画)

3.6

公開時にやらしそーで見たかったやつをやっと見た。たいした事ないだろうと踏んでたが、どーしてどーして十分やらしいセックス・コメディ。
カリスマモテモテ美容師がノーヘルバイクで女の元に走る。普通は反感抱く
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FLARE フレア(2014年製作の映画)

3.3

フランス人男優と少し韓国系に見える少女の物語。
芝居が稚拙でもフランス語と日本語で成立するコミュニケーションのように映画として何とかなるもんだな。と前半見てたが、さすがにダレた。
退屈しはじめた所に広
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キラーソファ(2019年製作の映画)

3.6

ジャケットから連想するテイストとは随分違ってしまったが、これが案外良かった。BC級おバカ映画にしちゃ、テイストはシビアでおふざけ感は抑制されている。(よくよく考えるとおバカに違いないのだが)

ストー
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結婚のすべて(1958年製作の映画)

4.0

岡本喜八長編第一作はジャパニーズ・スクリューボール・コメディの傑作なのね。流石のテンポで飽きさせない。
現代(1958年当時)見合い結婚して晴れてても蝙蝠傘持つ無粋な大学教授(上原謙)との夫婦生活には
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浅草紅団(1952年製作の映画)

3.7

川端康成原作だけどこれはその中からの1Epを引張り出して来たんかな。
別れ別れの姉妹ストーリーは兎も角、京マチ子・紅龍子の劇中剣劇がもう、いいぞ!日本一!な素晴らしさ。外連味、殺陣、見栄、早変り、芝居
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ミニミニ突撃隊(1968年製作の映画)

3.6

前半は西野バレエ団のダンスを存分に楽しめる仕様で後半に少しサスペンスなアクション活劇になる。良くも悪くも軽い感じ。
ミニスカワンピ、西野バレエ団の実力の中では一人寮生でなく自宅組のショートカット江美早
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悪魔の手毬唄(1977年製作の映画)

3.6

原作は読んでない。
複雑な状況を解りやすく。
謎の連続殺人を背景に磯川警部(若山富三郎)の女将リカ(岸恵子)への解りやすい愛がとても好ましかっただけに、ラストシーン総社発の汽車で発する金田一(石坂浩二
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