いのさんの映画レビュー・感想・評価 - 12ページ目

オートクチュール(2021年製作の映画)

3.3

ナタリー・バイが起きがけにチョコのカケラを口に頬張る。そんなオープニング。この始まりはいい。でもその数秒後にかかる曲が??? このセンスはいったいなんなんだ? 開始数秒で違和感が始まってしまった💦>>続きを読む

流浪の月(2022年製作の映画)

4.0

少し前に、おっきなポスターみた時、あぁ、松坂桃李は完璧に佐伯文になり切ったんだなあということを理解した。原作よりもっと良くなるという予感、というか確信。

とにかく松坂桃李と広瀬すず、主役のふたりの演
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シン・ウルトラマン(2022年製作の映画)

3.8

そっか、ウルトラマンって、ウルトラなマンなんだ。じゃあやっぱりヒトなの? って、そんなことはどうでもいいですね。オープニングの瞬間から楽しくてワクワクする。シトみたいな禍威獣。地面が揺れるとその衝撃で>>続きを読む

わたしたち(2016年製作の映画)

4.3

仕事からぐちゃぐちゃの感情をそのまま持ち帰ってしまい、自分でもどうにもその感情をおさめられなくて、明日は金曜日で仕事帰りに映画館駆け込むんだし、早く寝ないとまた映画館でウトウトしてまって懺悔しなきゃだ>>続きを読む

緑の光線(1986年製作の映画)

3.8

いけね、喜劇だということ忘れて、主人公デルフィーネと同じく真面目な態度で観てしまったらなんだか痛いな。もっと余裕ぶっこいて彼女を客体化して観れば良かったのにw 主人公デルフィーネは、いわば拗らせ女子=>>続きを読む

ジョゼと虎と魚たち(2020年製作の映画)

4.1

結論は、好きですこのアニメ。ツッコミ処はもちろんいくつもあるけれど、それよりも好きな気持ちの方が上回った。ジョゼがどうして魚に惹かれるのか、わりと最初の方の画でわかる。そこからスーッと、魚の群れと一緒>>続きを読む

ジョゼと虎と魚たち(2003年製作の映画)

3.8

このレビューはネタバレを含みます

好きなのにうまくいかない映画にはどうしても惹かれてしまう。観終わった後で、どうしたら彼等はうまくいったのか考えてしまい、ひとり反省会を開いてしまう(自分でもほんとアホやと思うけど) でもどう考えても、>>続きを読む

厳重に監視された列車(1966年製作の映画)

4.0



若きミロシェの悩み



 以下、ネタバレ気味です






ホームカミング時のトムホピーターにそつくりの主人公ミロシェ。まだ幼い子どものままのようなface&body。とっても親しみやすい。新
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スイート・スイート・ビレッジ(1985年製作の映画)

4.2

チェコ版「ラースとその彼女」(©くるみさん)というパンチライン放たれては、観ないわけにはまいりませんっ💦くるみさんはブックオフで、この隠れた名作に出逢ったということですが、わたしにはきっとそのような幸>>続きを読む

ドクター・ストレンジ/マルチバース・オブ・マッドネス(2022年製作の映画)

3.0

このレビューはネタバレを含みます

まったくわかってない人の的外れな感想です💦


またもや理解できない。でもわたしは一個の宇宙uniウニバースですらよくわかってないんだから、マルチ商法、ち、違かった、multiマルチバースは難易度高す
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ヒート(1995年製作の映画)

4.3

『荒木飛呂彦の超偏愛!映画の掟』でセンセイがベスト1として推していた作品。だけど、だからこそ、こんなわたしが観てよいものか気が引けて、長くクリップしたままにしていました。仕事疲れで長尺でも構わないから>>続きを読む

林檎とポラロイド(2020年製作の映画)

5.0

【追記】2023年12月上旬 再鑑賞

スコア:4.1→5.0に変更します!


初鑑賞では推定93%くらいウトウトしていたのだと思いました。それなのに、そのとき4.1をつけたという💦でも、これはわた
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英雄の証明(2021年製作の映画)

4.0

今作のファーストショットは、「別離」のラストショットと繋がっていた。だから、「別離」の夫さんの、その後にあり得たかもしれない人生のようなつもりで観始めた。


 1
主人公ラヒムの行動は観ていると心も
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ディアスキン 鹿革の殺人鬼(2019年製作の映画)

4.1

副題が盛大なネタバレしてました。パケ写にある「お前は着るな、俺がキル!!」もくだらなくてサイコー🦌でもその通りの映画なんです🦌 ったく、シカたがねぇなあ 


大金払って手に入れたジャケットと、そのお
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とうもろこしの島(2014年製作の映画)

4.2

両岸は、ジョージアとアブハジア。その間にエングリ川。その中州。その中州は、さながら非武装中立地帯のよう。だけど安全とは言えない。中州の広さは、つつましいという言葉がぴったりくるほど、心もとない。この中>>続きを読む

みかんの丘(2013年製作の映画)

4.3

紛争の地に立つ家。思いの丈が詰まっているイヴォの家は、時に“ノーマンズランド”になったりする。賢人老先生と中青年生徒たちの白熱教室のようになったりもする(ちょっと違う)。緊迫感マックスの場になったり、>>続きを読む

ポンヌフの恋人(1991年製作の映画)

4.5

やっぱりこの映画もうまく言葉にできない。言葉にするとどこかが決定的に違ってしまって大事なことがすり抜けてしまう気がする(わたしの語彙力不足ゆえ)。すごくヘンで、すごくあつくて、すごく凄い。唯一無二とは>>続きを読む

別離(2011年製作の映画)

4.1

アスガー・ファルハディ監督作品を観るのは、これで3作品目。今作はイランの中流階級(の上流)を描いているとのこと。離婚調停成立せずから始まり、そこにもうひと家族が絡んできて、事態は思わぬ方向へと展開し、>>続きを読む

カモン カモン(2021年製作の映画)

-

このレビューはネタバレを含みます

そっか、これはマイク・ミルズ版“親密さ”なのかと。映画観ている最中、わたしは軽く混乱し、摑めたと思ったら遠のき、遠のいたと思ったらいきなりわたしの近くまでやってきて、かなり揺れ動いた。大丈夫だし大丈夫>>続きを読む

ジャンゴ&ジャンゴ: コルブッチとマカロニ西部劇のレガシー(2021年製作の映画)

5.0

ワンハリで、レオがコルブッチ&ノラ・コルブッチ夫妻とどんな会話を交わしたか? レオはコルブッチ監督作品でどのような活躍をしたのか? 今作の始まりは、そんな楽しい妄想が、紙芝居のようなアニメ(かな?)で>>続きを読む

汚れた血(1986年製作の映画)

4.3

これが「映画」だって思う。これぞ「映画」だって思う。画の切り取りかたが格好良くて、色づかいもめちゃめちゃCOOOOL、観ながらドキドキしてぎゅーって心を鷲掴みされて、じぶん今 「映画」にふれて、贅沢な>>続きを読む

スリ(掏摸)(1959年製作の映画)

3.3

掏摸はきっと薬物とかに似ていて、癖ヘキというのか常習になってしまって、やめたくてもやめられなくなるんだと思う。でも、この映画の主人公には、やめたくてもやめられないといった葛藤はない。やってしまった行為>>続きを読む

セックス・アンド・ザ・シティ(2008年製作の映画)

3.7

↓下のハッシュタグを集めている者です。集めてること他のレビューで書いたら、今作のコト教えていただきました。みきちゃさま、ありがとうございます。この図書館シチュエーション本当に良かったです!あの場所であ>>続きを読む

スパークス・ブラザーズ(2021年製作の映画)

4.1

スパークスを知ったのはおよそ2週間前のこと。予告篇みて面白そうだなって。エドガー・ライトによるドキュメンタリー。しかも、アネットもスパークスじゃないか!!! 映画に登場してくる誰もが、この兄弟のことを>>続きを読む

アネット(2021年製作の映画)

4.3

カラックスちょっと前に知ったばっかだけど臆せず書きたいように書きたい。妄想でも構わないから好きなように書きたい。盛りに盛りたい。

これは凄い。つかみはオケ!って最初から心を摑まれちゃったよ。アダム・
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TOKYO!(2008年製作の映画)

4.2

そうだなー、わたしがこのオムニバスに邦題をつけるとするなら、やっぱり『東京奇譚集』だなww


①「インテリアデザイン」
監督:ミシェル・ゴンドリー
こんな藤谷文子好きだし、こんな加瀬亮もいいなぁ。こ
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ホーリー・モーターズ(2012年製作の映画)

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はじめましてのレオス・カラックス。副反応による高熱のなかで観賞。全然わからなくて、全然わからないまま最後までいってしまったけど、花を食べたり紙幣食べたり老婆になったり殺したり殺されたりしてその都度リセ>>続きを読む

モービウス(2022年製作の映画)

4.0

フィルマの平均点低っ! このところアタシはマーベルと相性があまりよくないみたいで、10コの輪がなんとかとか、何千年も前の神様みたいな方々がなんとかとか、話が全く理解できず落ちこぼれ、ほぼ寝て拗ね拗ねし>>続きを読む

ザ・ユナイテッド・ステイツvs.ビリー・ホリデイ(2021年製作の映画)

3.8

音楽に造詣の深い方や、ビリー・ホリデー大好きな方が、この映画をどう思われるのかはわかりません。この映画のどこまでが事実で、どこからが創作なのかも、わたしにはわからないです。でも、これからビリー・ホリデ>>続きを読む

ザ・フォッグ(1980年製作の映画)

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不思議に光る霧のなか、灯台を守るべくスパービー岬に集まったコンパニェーロは、およそ5名。我等はラジオから繰り返される必死の放送を聴きながら、この映画を観た。開始時に、金時計を揺らしながら怖い話をするお>>続きを読む

ニューヨーク1997(1981年製作の映画)

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時は1997年、マンハッタン島にて観賞。そこに集ったコンパニェーロは、およそ25名。そのなかには、アーネスト・ボーグナイン、リー・ヴァン・クリーフ、カート・ラッセル、ハリー・ディーン・スタントン等々、>>続きを読む

ゼイリブ(1988年製作の映画)

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教会と見まごう映画館。そこに集ったコンパニェーロは、およそ10名。我等は、聖歌隊の音楽を外に向けて大音量で流しながら、この映画を観た。もたつきながらも超絶長いガチんこ勝負をした後だったので、疲労度もパ>>続きを読む

マッハ!(2003年製作の映画)

3.7

チョコレートファイターがめっちゃお気に入りとなったので、同監督の作品を鑑賞してみた。おおきな木にジャリカットゥみたいな人々が群がる不思議な映像から始まる。ムエタイがなんなのかもわかってないけど、おもし>>続きを読む

MIND GAME マインド・ゲーム(2004年製作の映画)

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「うんこしっこちんこうんこしっこちんこって10回続けて言うてみ。すごく速くだ」(「はぁー?」)「そして最後にチューーーーって付け加えろ」(「兄貴ぃ」)「チューーーーーって付け加えろ!ほんだら許したるわ>>続きを読む

皆殺しのジャンゴ/復讐の機関砲(ガトリングガン)(1968年製作の映画)

3.7

テレンス・ヒルが演じるDJANDO🔫
オープニングクレジットのレタリングや色遣いからしてマカロニで、それがうれしくてにこやかに観賞🐴フランコ・ネロのDJANGO(『続・荒野の用心棒』1966)を意識し
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マグニフィセント・セブン(2016年製作の映画)

5.0

冒頭 居酒屋に入ってくるデンゼル・ワシントン。緊張が走る。その場にいる各々が身構える。短い言葉のやりとり。ちょっとした仕草。
銃を手にする前からわかる。誰が強いのか。

もうこの場面からしてやられる。
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