「ブロンテ姉妹」
BD買って2度目の鑑賞をした本作は今もなお読み継がれる文学の誕生を細やかに描いたテシネの名作で相変わらず彼の作品に多く見受けられる季節の強調…とりわけ野外撮影や自然体で自由に動かす女>>続きを読む
「無防備都市」
タイトルに惹かれ昔に観て再度鑑賞したくなりBD購入。戦争、占領、破壊を題材にしロッセリーニ戦争3部作の一つが本作…でパルムドール受賞した映画で何度見ても彼の冷静な眼差しと言うか戦争経験>>続きを読む
「ロベレ将軍」
本作を初鑑賞したが ロッセリーニの過去作とは対照的にロケ撮影が少ない。だが中身は変わらず戦争と反ナチやパルチザン闘争を描いてる。主演のデ・シーカの俳優としての役割も一流で抵抗運動>>続きを読む
「イタリア旅行」
BD買って再鑑した本作は当たり前の日常がまるで異る現実になり修復不可能な世界が夫婦に訪れる映画と言える…シンプルな作品だが各名所を周りながらも夫婦の心境ともどかしさを映す。それ>>続きを読む
「自転車泥棒」
先月初鑑賞したデ・シーカ作品のウンベルトDの良さにこの度BDを購入し再鑑。貧困層が貧困層から盗む…この映画の素晴らしさは人間の尊厳のあり方を伝えてる点と異なる主役2人の圧倒的な芝居だろ>>続きを読む
先日借りて来たパウエル監督の黒水仙が余りにも良かった為、パウエル&プレスバーガーの「赤い靴」のBD購入。彼の作品で持っているのは去年角川から発売された血を吸うカメラくらいで復刻シネマライブラリーから>>続きを読む
「幸福」
今回初鑑賞したヴァルダが銀熊受賞した本作は超好きな映像のオンパレード。特に自然光を使って撮ったり色彩設計が尋常じゃない程優れていてまるで額の中の絵を覗き込む感覚だ。風致に合わせ衣装や壁>>続きを読む
「5時から7時までのクレオ」
今回BD買って久々の再鑑。冒頭のタロット場面をカラーにし主役の心境が分かるに連れモノクロの世界へと変わる…この映画は細部に拘りリアリティある生活が映し出されている。>>続きを読む
「ザ・ミューティレーター」
この映画のテーマ曲マジで好き。本作はホラーブームにトドメを刺したとされる激痛映画で長年円盤化を待たされた。兎に角使われる凶器の残虐さに殺し方まで美学を感じる…青春要素+異常>>続きを読む
「ミッドウェイ」
大東亜戦争のターニングポイント。日米豪華共演で贈る戦争スペクトルの本作をBDで再鑑賞したが役者らが懐かしい。この時代の映画はまだ楽しかった…だが本作は手抜きをしていると批判も受>>続きを読む
「フューリー」
皆ご存知の超能力少女を描いたキャリーのデ・パルマ監督が描く超能力サスペンス。本作はストーリーが兎に角面白くあっという間に終わる。新鮮な映像演出…中でも人体爆発のシーンは凄く彼の才>>続きを読む
「妖婆死棺の呪い」
人生2度目の鑑賞をした本作はプトゥシコがゴーゴリのヴィイを映像化したソ連映画のカルトとして有名。映像は幻想的で非現実的な状況にいる男の心理を巧みにファンタスティックに写す。妖>>続きを読む
「生きる」
本作はこの世の物とは思えない描写がいくつかある…例えば名シーンとされるブランコ場面ではゴンドラの唄を口遊む志村喬の声は死そのものに感じる。普遍的で厭世的なシーンは記憶に残り公務員を通して人>>続きを読む
「影武者」
本作でパルム受賞し5年後の乱では賞を逃したのが個人的には辛い。唯一黒澤が自身の映画を傑作と発言し乱を撮る為の土台として創られたのが影武者で尚本作を完成させる迄様々な出来事が起きた…国宝級の>>続きを読む
「生きものの記録」
本作は黒澤映画の中でも途轍もなく好きな作品で米ソの核競争…とりわけ水爆の恐怖を凝視する三船演じる男と家族の物語だが本作の凄さは平凡な日常を優先する家族とは対照的にビキニ環礁で行われ>>続きを読む
「素晴らしき日曜日」
これは凄い好きな黒澤映画の一つで敗戦直後の東京で貧困に苦しむ若い恋人同士を実験的に描いた作品でこんな敗戦後の日本で日常のささやかな出来事を優しく美しく描いているのは流石黒澤と言え>>続きを読む
「蜘蛛巣城」
本作はシェイクスピアのマクベスを戦国時代に変えた黒澤の傑作の一つで大好きな映画。この作品の見所は巨大なセット即ち蜘蛛巣城の聳え立つ強烈な雰囲気とラストの三船に数百本の矢を射かけられるシー>>続きを読む
「隠し砦の三悪人」
何度も観た黒澤の傑作の一つ。本作を一言で表すなら冒険娯楽作…ワイド画面を活かした迫力ある映像は間違い無く当時の観客を興奮させた。CG時代に変わった今観ても全く劣らず疾走する馬、火祭>>続きを読む
「七人の侍」
銀獅子を溝口の山椒大夫と同受賞した54年の傑作時代劇にしてこの手の映画の写実主義を確立した日本映画最高峰の一つ。今更語る必要も無いがこの一本の作品が全世界の巨匠とされ伝説化された監>>続きを読む
「どん底」
本作はゴーリキーの同名戯曲を翻案し、江戸時代に置き換え様々な相対的貧困を味わう人々を今で言う集合住宅と言う空間で描いた人間ドラマで今改めて鑑賞したらそこに出演している俳優は皆亡くなってる…>>続きを読む
「醉いどれ天使」
黒澤、三船が初タックを組んだヤクザと中年医師のやり取りを描いた作品で三船が若くカッコ良い…三船と志村の強烈なぶつかり合いのインパクトは凄く更に戦後風俗を鮮やかに描き闇市のセットも壮大>>続きを読む
「虎の尾を踏む男達」
正直本作は演劇形式なシーンがあり黒澤明映画では異色とも言える。本作は歌舞伎の勧進帳を基に7人の男らを中心に描き59分で終わる作品で昭和20年に製作し公開されたのが7年後と言う…大>>続きを読む
「どですかでん」
本作は黒澤の初のカラー作品かつ5年ぶりの映画で、安定の三船とのタッグから離れ今までになかった落ち着いた作風に仕上げた。この色に対しての徹底ぶりな演出やトリックは凄く人一倍に敏感>>続きを読む
「天国と地獄」
本作は凄まじく黒澤の誘拐罪の軽さに対しての怒りを感じれる…更に徹底的に拘った脚本と台詞は素晴らしく終始手に汗握る緊迫感とダイナミックさには従来の犯罪映画には無く衝撃を受ける。善悪>>続きを読む
「赤ひげ」
本作は全く壮大性が無いものの180分越えと言う人間ドラマになっており、江戸後期を舞台に貧困に喘ぎ苦しむ人々を知識豊富な医師と若医師を通して成長して行く物語…オープンセットのクオリティ>>続きを読む
「わが青春に悔いなし」
本作は憎っくきGHQが強く勧めた民主主義映画の一つで反戦色が凄じく感じる昭和21年に原節子主演に迎えキネマ旬報ベスト2位に輝いた黒澤に珍しい女性主演の青春映画で今でこそ女尊男卑>>続きを読む
「悪い奴ほどよく眠る」
本作は黒澤が東宝から独立し創始した黒澤プロの初作品でストーリー性が非常に好きな作品。元から黒澤は権力や社会悪や未来に向けてメッセ性が強い作風を撮り上げてきたが本作もその一つで政>>続きを読む
「一番美しく」
本作は黒澤映画の中でも一番可愛らしい作品と言える。前作姿三四郎とは180度変わる内容と風貌…そして第二次世界大戦中に働く女子挺身隊員達の姿を漲る覇気と共に丁寧に描いた黒澤の人間ドラマ。>>続きを読む
「椿三十郎」
前作用心棒がヒットし、引き続き三船を主役にし前代未聞の二十人斬りを披露する…三船の熱演が伝わる時代劇で一番画期的で驚異的な名場面はやはり終演を迎える仲代との睨み合いの末一瞬の居合でケリを>>続きを読む
「用心棒」
本作は海外でも様々な視点からリメイクされ、当時には無かった特異な役者作りと殺陣が一番の魅力だろう…更に三船と仲代の素早い立ち回りを見せるラストは拍手喝采ものでカッコ良い。速い展開に描写、黒>>続きを読む
「續 姿三四郎」
本作は戦争末期の昭和20年に製作され公開した黒澤明少ない続編映画…。息もつかせない波乱の姿三四郎の再登場シーンや雪の中を素足で立ち回る姿や一対二の格闘場面は凄く、熱血多感な三四郎を垣>>続きを読む
「姿三四郎」
BDにて再鑑賞。本作は黒澤明のデビュー作にして数少ない続編だ…物語は痛快娯楽作で姿三四郎が柔道家として大きく成長していく姿を壮絶に絢爛に描いた作品で凄いのが何度かある格闘シーンの趣向が違>>続きを読む
「ドリーム」
物語自体は痛快、感動的で米国の最悪な時代を面白く描き満足だ。だが60年代の米ソ宇宙開発競争の裏では米国の若者が異国の地で前線に立たされ(ベト戦)更に国民の関心は宇宙計画に関心を持ち>>続きを読む
「キュア」
リングのゴア・ヴァービンスキー 監督とデインデハーンのコラボには興味は出るよね。物語は秘密の療養施設を舞台にデハーンがめちゃくちゃにされる映画…監督お得意の狂気と不気味な映像美は中々>>続きを読む
「ロスト・シティZ」
探検家の物語は基本的にロマンに満ち嫌いではない。比喩的にも謙虚さや魅力、砂時計のような功績を持つ探検家パーシーフォーセットの冒険を描いたアドベンチャーで芸術を追求した結果140分>>続きを読む