「だ・か・ら、あなたはこの映画を『Facebookのこじらせ坊やのサクセスストーリー 』なーんて目で見てるからいつまで経ってもバカ、素人、初心者丸出しなのであって、少なくともフィンチャー映画史の中で相>>続きを読む
これもまた、ある意味ではメタフィクションのひとつになるのだろうか。さほど面白いとは思わないが....「つまらなくもない」程度の評価はすべきだろう。
取っ掛かりは、モダンアート論の書物『贋作』の作家に>>続きを読む
老老介護を題材にした、ある意味ではとても今っぽい映画で、(皮肉ではなく)中学校の道徳の授業などで使えそうな主題である。要介護者の人権、認知症患者の自己決定性、尊厳死の可否、社会的な包摂のあり方、そして>>続きを読む
「いやいやいや!」と。「お前、コッポラなら他に見るべき作品が山のようにあるだろう」と(笑)、そんな真面目なツッコミが四方八方から飛んできそうですが.....
ともかく、コッポラのほぼ無視されているこ>>続きを読む
言うまでもなく、今この社会が「今こうしてこの社会として」成り立っているのは、すごいことである。法律の下で人を裁いたり、罰を与えたりするのにも、様々な人が一生を捧げながら、その分野の発展に携わり、いろい>>続きを読む
うーむ、引き続きキュアロン監督ですが、これまたどこにも繋がらない点がまた一つ増えてしまった(笑)
ディストピア小説『人類の子供たち』をベースにしたという暗黒郷モノ。この架空の2027年では、人類はす>>続きを読む
いずれも映画史に残しておいて欲しい傑作2本、恋の手ほどきを交えた青春ロードムービー『天国の口、終わりの楽園。』、そして宇宙からの息を呑む生還劇を超ハイテク映像でリアルに実現した『ゼロ・グラビティ』。ど>>続きを読む
親もいない、家族もいない、字も読めない、友だちもいない、特技は警官を襲うことだけ....という粗暴な、しかしどちらかと言えば内省的な少年が、6年喰らった刑務所で得た経験とコネクションと友だちだけで暗黒>>続きを読む
えーと、ごめんなさい。これは....面白いのか??
まず、『1』よりも明らかに敵が弱い(もしくは弱く感じられる)。あそこまでやるなら、「最強の存在」は、やはり一度は敵側に付かなくてはダメなのでは。パ>>続きを読む
これは面白い。と言うか「興味深い」。
一義的には、アンダーグラウンド(バンクシー)が、後にマドンナのアルバム・ジャケットまでをも手掛けることになるポップ(ミスター・ブレインウォッシュ)の誕生過程を暴>>続きを読む
映画におけるリアリズムとは、いったい何であったのだろうか。
それは、一義的には、「現実のこの世界と同じ科学法則下で物体が運動しているように見える映像」であり、「現実のこの世界と同じ社会の力学下(政治>>続きを読む
この監督は2作目の鑑賞ですが、映画科の学生、不倫相手の先生、酒、タバコ、振り回される男(複数)、天然魔性系の女、という題材はもはやお馴染みに。ある種の歴史からすればものすごく正統派な映画なのかもしれな>>続きを読む
うーむ、良くも悪くも中庸的と言うか。実在したティーンの窃盗団(リアル・ブリング・リングとアルファベットでググッてみよう)の疑似ドキュメンタリーものなのだが、とにかく映像にパワーを感じない。ヒット曲をテ>>続きを読む
ゾンビ映画には厳格な学派が存在し、ゾンビの歩行速度や造形をめぐっては深刻な対立に発展することがあるという....。これは恐らく古典派の部類なのでしょう。という話はともかく、この人のポップ感って『(50>>続きを読む
『ワールズ・エンド』と『邪悪な元カレ軍団』のあまりにも荒唐無稽な世界を通底していたのは、「よく分からんがよく分からんやつに狙われる・追われる・襲われる」という鉄則だと思われ、その意味でこの監督はどれも>>続きを読む
片手で数えられるほどの本数しか見た事のない立場でこんなことを言うのは僭越だが、同じイラン映画の国際的話題作である『チャドルと生きる』が見せたマッドがMAXな焦燥感(あれはもはや実験性と言ってもいいと思>>続きを読む
不思議な映画だ。人の顔がカメラと正対して写されることがほとんどなく、被写体との距離も曖昧なミドルレンジがほとんどで、画面の上辺で頭部が切れる構図が多用されている。また、カメラが本来捉えるべき空間の重心>>続きを読む
すげー。『ワールズ・エンド』の秘宝的暴走(観ればワカリマス)にちょっとついていけなかったので「やれやれ」と思って消化試合的に見始めたのだけど....とにかく編集のテンポにやられた。YouTubeに彼の>>続きを読む
ケーキ屋の事業に失敗し、男に捨てられ、破産ギリギリまで行き、唯一の親友にも結婚で先を越され、何かと焦るも何もできず、遊び人の3番目のセフレのポジションを何とかキープしているだけ、というアラフォー女子(>>続きを読む
男だけが囲う食卓の静けさがまず写され、すぐに女だけが囲う食卓に切り替わり、やがて性別で分けられた雑魚寝の中から黙って去ろうとする女が写される。怯える女はすぐに男に追われ、切羽詰まったのか、しばらく音信>>続きを読む
「インディー好きの人たちが逆張り的に褒めるアニメ映画というなら、まあ、このくらいかな?」と勝手に設定していたラインよりもはるかに良かった!!!
ゲームセンターのコインゲームの中のキャラクター達という>>続きを読む
全く関係ないところで新作(の予告編)をDISってしまったので、償いの為に140分を捧げました。
昔『アイアンマン』を見に行った時に「意外とショボい仕様なんだなー」などと呟いてしまった無礼な人間とする>>続きを読む
まだマーニー合う!まだマーニー合う!という、事故のように酷い煽りが公開終了の直前に入ったせいで完全に観る気が失せていたこちら、TSUTAYAのアイライン展開で目に付いたので借りてみました。
冒頭、「>>続きを読む
映画に難易度があるとしたら、久しぶりになかなかの「難」であるように感じた。
大筋としては、あるトライブ内での掟破りと制裁というストーリーでむしろ非常に分かりやすい部類だと思われるのだが、問題はコミュ>>続きを読む
物語論として見ると、いわゆる復讐劇の様式を更新するような目新しいものではないと思うが、「殺された親の復讐を決意する男が、必ずしも映画に出てくるようなタフガイとは限らない」という喜劇的なリアルさを盛り込>>続きを読む
音楽サイト『ピッチフォーク』が運営する映画サイト『ディゾルヴ』で10点中9点の高評価だったので観てみました。
が、なんとゆーか、あらすじからすると『暗黒街の弾痕』や『夜の人々』、まあ最低でも『俺たち>>続きを読む
ある一本の映画を前に言葉を失うという体験。久しぶりです、この感覚。
まず、1899年前後のパリの高級娼館を題材にした映画で、1960年代のアメリカのソウル・ミュージック(Bad Girl)を劇伴にす>>続きを読む
地球温暖化の進行が予測以上に早く、ある日の朝4:44にオゾンホールが炸裂して世界終了!という、低予算ながらも欲張った設定の終末モノだが、これなら『メランコリア』の方が何万倍も良い。とゆーか、世界が終わ>>続きを読む
国際的にも高く評価されていながら、このアプリでのマーク数がたったの7にとどまる前作、2010年の女版西部劇『ミークス・カットオフ』が見たかったものの、視聴自体が難しいようなので次作にあたるこちらを準新>>続きを読む
これまでに見た映画の中で最もモヤモヤした。もちろん、それはこの映画の狙いでもある。
尋常の理解では、35歳にして統合失調症を発症した男の急性期を描いた作品なのだが、「巨大な嵐が来る」という本人にしか>>続きを読む
見終わった者に疲労しか残さない納得の出来映え。
『2』や『3』でチラついた英雄論的な何かや文明論的な何かを全て打ち捨て、「核戦争で世界終了、その後」という小学生レベルにして前世紀的な世界観をアドレナ>>続きを読む
こちらも批評によっては90年代のトップクラスにランクされる一本。娯楽と思えばぜんぜん悪くはないけれど、見ていて全く「狂えない」映画だなーと。『俺たちに明日はない』程度のものをリスペクトしているならこん>>続きを読む
監督曰く「神話」らしい本作、主題とするとエディプスコンプレックスなのだろうけど、意味もなく舞台となるバンコク含めて「だから何?」感がすごかった。セリフと環境音をほぼ排し、密閉的な音響空間は嫌いじゃない>>続きを読む
コールドプレイの曲を映画にしたらこんな感じなんだろうな、という一本。ただ、ハンディを強調的に揺らしながら撮る意味はさっぱり分からなかった。「悪い意味で」映画として見れなかったです。
批評によっては、90年代ベストのトップクラスに評価されている作品。いい話だとは思うけれど、これ、逆を言うと「あなたの人生は、今からじゃあ無限にやり直さないと理想の人生にはなりませんよ」っていうすごく残>>続きを読む
ラスト30分までの禁欲状態に耐えられず(笑) あの半端な文明論?的な2つの街はなんなんだろう。さすがにとっ散らかってる印象が拭えない。今のところ、『1』の冒頭20分くらいがヒリヒリしていていちばん好き>>続きを読む