カイトさんの映画レビュー・感想・評価 - 4ページ目

カイト

カイト

映画(139)
ドラマ(0)
アニメ(1)

隔たる世界の2人(2020年製作の映画)

4.1

このレビューはネタバレを含みます

1人の黒人男性が一夜を共にした女性宅を出ると警官に詰め寄られ、不条理に殺害される。死後、目を覚ますと同じ日にループしてしまうという強いテーマ性とSFがかけ合わさった本作。

全編を通してアメリカ社会に
>>続きを読む

カモン カモン(2021年製作の映画)

4.2

ホアキンフェニックスが不器用ながらも優しく穏やかに子供達と向き合うラジオジャーナリストを演じた本作。

前作主演ジョーカーからは到底イメージできない心優しい中年のジョニーを演じたホアキンの本作での演技
>>続きを読む

シェイプ・オブ・ウォーター(2017年製作の映画)

4.1

言葉を発することのできない女性イライザと特殊な力を有した半魚人の愛を描いた本作。
ギレルモデルトロのクリーチャーへの愛が全面に出ていて観ているだけで癖になるような色使い、質感が表現されていた。
タイト
>>続きを読む

ボヘミアン・ラプソディ(2018年製作の映画)

4.4

伝説のロックバンドQUEENの結成からライブエイドでのパフォーマンスまでを名曲に合わせてドラマチックに描いた本作。
やはり最後のライブシーンは圧巻で涙が止まらなかった。
クイーンを演じた俳優全員が圧倒
>>続きを読む

モービウス(2022年製作の映画)

3.8

このレビューはネタバレを含みます

天才医師モービウスの覚醒と葛藤。
幼い頃から不治の病に侵されるモービウスは不断の努力で医師となり、血液分野での権威となるが、自身の病気を治すことができない。そこで吸血コウモリと自身のDNAを融合させる
>>続きを読む

ファンタスティック・ビーストとダンブルドアの秘密(2022年製作の映画)

4.0

ハリーポッターの唯一無二の魔法世界をパワーアップさせて描くファンタスティックビースト3作目となる本作。
ハリーポッター時から確率された魔法世界に没入することができ、最高の映画体験だった。
前作でダンブ
>>続きを読む

グッバイ、リチャード!(2018年製作の映画)

4.3

このレビューはネタバレを含みます

ジョニーデップが残された命と向き合う文学教授を全身全霊で演じた1作。
冒頭の余命宣告を受けるアップのジョニーデップで完全に引き込まれた。少なすぎる余命に呆然としながら放送禁止用語を吐きまくるリチャード
>>続きを読む

ベルファスト(2021年製作の映画)

4.1

巨匠ケネスブラナーが道端でサッカー、決闘ごっこで遊び回る少年バディの無邪気目を通して思想、暴力による生まれ育ったベルファストの分断を描いた本作。
なんと言ってもバディの見ていて笑顔になれるような無邪気
>>続きを読む

SING/シング:ネクストステージ(2021年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

コアラの支配人バスタームーンと仲間たちが歌で夢を掴んだシングの続編。
本作も興奮しっぱなしで笑いあり涙ありの最高のエンターテイメントだった。
シングシリーズの最大の特徴として予想の出来ないハプニングの
>>続きを読む

ナイトメア・アリー(2021年製作の映画)

3.8

このレビューはネタバレを含みます

ギレルモデルトロ監督によるショービジネス界に迷い込んだ若者の隆盛と衰退をミステリアスに描いた本作。
終始、じっとりした質感だったり、濁ったグリーンのような雰囲気で進んでいて特に序盤は本当に悪夢のように
>>続きを読む

SING/シング(2016年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

夢に生きる動物達の挫折と復活。
シング2を観るために鑑賞。
大満足だった。
こんなにもそれぞれの動物に感情移入し、揺さぶられるとは思わなかった。これまで海外アニメは子供に向けられた可愛らしいものだとい
>>続きを読む

KAPPEI カッペイ(2022年製作の映画)

3.5

大人が全力でふざけた究極のアホ映画。
冗長に感じるシーンも少なくずっとクスクス笑える内容だった。
古田新太が1999年のノストラダムスの終末に備え、鍛え上げた数多の戦士に解散を告げる。2022年に精悍
>>続きを読む

孤狼の血 LEVEL2(2021年製作の映画)

4.2

大上亡き後、呉原の治安を任された日岡は大上流を引き継ぎ、均衡を保っていたが鈴木亮平演じる上林の出所により、血にまみれた決戦が幕を開ける。
前作で圧倒的な存在感を放った役所広司不在の中、前作の熱すぎる男
>>続きを読む

余命10年(2022年製作の映画)

4.1

劇中、鑑賞後もずっと涙が止まらなかった。
小松菜奈演じる茉莉が20歳の時に不治の病に侵される。その時点から10年を家族、友人、彼氏の変化、茉莉自身の変化を藤井道人監督が繊細かつリアルに描いた本作。
>>続きを読む

THE BATMAN-ザ・バットマンー(2022年製作の映画)

3.9

このレビューはネタバレを含みます

ロバートパティンソンを主演としたダークすぎるバットマンを描いた本作。

本作を観終えた時にまず、ずっしりとした疲労感を感じた。その理由として全編通して暗く、重い雰囲気が立ち込めるゴッサムを十分すぎる臨
>>続きを読む

ちょっと思い出しただけ(2022年製作の映画)

3.8

特定の日付を何年も繰り返し、一組のカップルの別れから出会いまでを遡っていく本作。
タクシードライバーの伊藤沙莉とダンサーの池松壮亮というなぜかしっくりくる配役やバーのオーナー國村隼、気のいい成田凌、待
>>続きを読む

ブラック・スキャンダル(2015年製作の映画)

3.5

ジョニーデップが実在の犯罪王ジェームズバルジャーを演じた本作。
ストーリーとしてはギャング、FBI、政治家のアメリカを揺るがした癒着事件をバルジャーの手下の証言をもとに明らかにするもので、これが実際に
>>続きを読む

tick, tick...BOOM!:チック、チック…ブーン!(2021年製作の映画)

4.0

本作はジョナサンラーソンが自身の劇の方向性を決めた作品を作り上げるまでの物語。

アンドリューガーフィールド演じるジョナサンは30歳目前で世に出ていない劇作家。アルバイトをこなし、自身の劇の脚本執筆、
>>続きを読む

ナイル殺人事件(2022年製作の映画)

4.0

ケネスブラナー監督のポアロシリーズ2作目。
第一次世界大戦の一幕で始まる本作は頭から予想を裏切られ、完全に心を掴まれた。
ポアロの立派な口髭や本作のテーマである愛について冒頭で描く事で観客に本作の方向
>>続きを読む

シラノ(2021年製作の映画)

3.0

フランスの劇作品を映画化した本作。
本作の主人公シラノを演じたピーターディンクレイジが剣術に長け、勇敢な性格だが繊細さを持ち合わせたシラノを演じきっていて、劇中で圧倒的な存在感を放ち、物語を牽引してい
>>続きを読む

ドリームプラン(2021年製作の映画)

3.2

ウィルスミスが世界最高の姉妹テニスプレーヤーを育てた熱血な父親を演じた本作。
父親リチャードのプランに対する異常な程の執着心は自身の人種や環境に対するコンプレックスによるものとで娘たちに同じ思いをさせ
>>続きを読む

ラストナイト・イン・ソーホー(2021年製作の映画)

4.3

このレビューはネタバレを含みます

2021年ベスト映画。
現代と60年代のロンドンを舞台に2人の少女が時代の闇に取り込まれていく様子をエドガーライト監督が当時のロンドンカルチャーを完全再現した怪作。
本作はとにかく音楽が印象的だった。
>>続きを読む

アンチャーテッド(2022年製作の映画)

3.7

スパイダーマンでお馴染みのトムホランド主演のアドベンチャー映画。
50億ドルもの財宝を探すネイトとサリーの歳の差コンビ、それを阻む組織や敵か味方か分からない美女との裏切り合いなどアドベンチャー映画に欠
>>続きを読む

ジョジョ・ラビット(2019年製作の映画)

5.0

このレビューはネタバレを含みます

人生で一番感動した映画。
第二次世界大戦真っ只中のドイツを内側から描き、観客に愛を伝えたこの映画に出会えて本当に良かった。
全体的に重いテーマであるが、色鮮やかで可愛らしいテイストでタイカワイティティ
>>続きを読む

ドクター・ストレンジ(2016年製作の映画)

3.8

今、MCUで最重要キャラクターであるドクターストレンジの第1作目。
公開当時や以前にも何度か観る機会があったが、インフィニティウォー、エンドゲーム、ノーウェイホームを経た上でこの一作目を観るとストレン
>>続きを読む

ゴーストバスターズ/アフターライフ(2021年製作の映画)

3.9

このレビューはネタバレを含みます

今までのゴーストバスターズの迫力、陽気さ、コメディ要素をそのままに家族愛を十分に取り込み、最後にはじんわりと感動する、全く新しいゴーストバスターズに生まれ変わった。
 レトロなゴーストバスターズの雰囲
>>続きを読む

さがす(2022年製作の映画)

3.7

このレビューはネタバレを含みます

佐藤二郎主演、片山慎三監督の商業長編映画デビュー作である本作。
 まず、佐藤二郎のハンマー素振りという強烈で画力抜群の冒頭でお馴染みの佐藤二郎の滑稽さとシリアスさが同居するという本作のテイストが提示さ
>>続きを読む

スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム(2021年製作の映画)

5.0

このレビューはネタバレを含みます

トムホランドを主人公に据えたスパイダーマンホームシリーズの最終章。
本作は予告編から前2シリーズの歴代ヴィラン登場による圧倒的な盛り上がりを見せていた。
正直、マルチバースの展開や歴代キャラの登場によ
>>続きを読む

フレンチ・ディスパッチ ザ・リバティ、カンザス・イヴニング・サン別冊(2021年製作の映画)

3.9

本作はビルマーレイ演じる編集長が亡くなったことで廃刊が決まった雑誌の追悼号、廃刊号を作るため、個性的な編集者が奔走する物語。
本作はどのシーンを切り取っても一枚の絵として成立するほどこだわり抜かれてい
>>続きを読む

コーダ あいのうた(2021年製作の映画)

4.1


聾者の家族を持つ少女をコミカルかつドラマチックに描いた本作。
周囲とは異なる環境で育ち、自分を信じることできないルビー、歌を歌うことが生き甲斐だが、周囲の前では上手く表現することが出来ない。少女を愛
>>続きを読む

ハウス・オブ・グッチ(2021年製作の映画)

3.9

1人の女性によって崩壊へと追い込まれた名家の物語。
この事件についての予備知識は全くない状態で鑑賞したため、グッチという世界的有名ブランドが絵に描いたような一族崩壊を辿っていたことに驚いた。
ストーリ
>>続きを読む

|<