かめのさんの映画レビュー・感想・評価 - 4ページ目

かめの

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哀愁の湖(1945年製作の映画)

2.8


エレンという女性が、父親に似ている男に一目惚れし、別の男性との婚約を破棄してすぐに結婚。しかし、生活していくなか、彼女は異常なまでの独占欲をみせる……。
という筋書きは理解できたが、「何故、彼女がそ
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わたしの叔父さん(2019年製作の映画)

4.3


クリスの気持ちが痛いほどよく分かるから辛かった。もし一人にして怪我でもしたらどうしよう、自分だけ楽しんでしまっていいのだろうか、どうして私に黙って介護士を呼んだの?、苛立ち、声を上げてしまってからす
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秘密の森の、その向こう(2021年製作の映画)

4.8

このレビューはネタバレを含みます


何といっても穏やかに、静かに流れる空気が素晴らしく、序盤から運転する母に何度もお菓子を運び、ジュースを飲ませてあげ、最後に抱きしめるネリーの優しさにぎゅっと胸をつかまれた。

原題を見て、亡くなった
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ぶあいそうな手紙(2019年製作の映画)

-


カエターノの音楽目的に観たが、それぞれの人間的魅力がよく分からず、入り込めないまま終わってしまった。

その終わり方も突然で、何の前触れもないから、ルシアもただ会いに来てくれただけだと思ってるんじゃ
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シスター 夏のわかれ道(2021年製作の映画)

4.5

このレビューはネタバレを含みます


皆がそれぞれの「正しさ」に従って生きていて、誰にもそれを否定する権利はない、ということがヒシヒシと伝わってくるからこそ辛かった。

養子先へ勝手に電話した伯母さんも、麻雀ばっかりしている叔父さんも、
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逃げきれた夢(2023年製作の映画)

4.3

このレビューはネタバレを含みます


予告篇を公開された時から絶対観よう!と決めていた作品だが、良くも悪くも想像外に展開していく物語に驚かされた。

馴染みのお店でお金を払い忘れ、元教え子に記憶を失う病気であることを告白する……というの
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そばかす(2022年製作の映画)

-


あっ、まだこの段階なんだ?という印象。私自身もアセク寄りだけど、恋愛を中心とした世界線で生きている人とは関わろうと思わないし、自分が快適でいられる人間関係を作っていくしかないもんね。つまり、ほぼ人と
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はなればなれに(1964年製作の映画)

-


時々寝たけど、ちゃんと踊っているシーンを観られて良かった。

久しぶりにゴダールを観たから、終わったあとは一番に思ったのは「ファー、ゴダールだー」って感想で、でも究極それがゴダールだよね。きっと。
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GSワンダーランド(2008年製作の映画)

3.2


ここ最近GSばかり聴くようになったので、小ネタが面白く楽しめた。

最初から、ザ・ライオンズ。「好きなんだ〜(好き〜)」単純な繰り返しなんだけど、その不安定さが好きになっちゃう。それに、筒美京平×橋
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ぼくのおじさん(2016年製作の映画)

-


くしゃみがでそうで出ない、みたいな、面白くなる手前のムズムズ感が続いて終わってしまった。

あの頃。(2021年製作の映画)

-


ハロプロも含めアイドルが好きなので、辛いことがあった時どれだけアイドルの笑顔に救われるか、身にしみて分かっているんだけど、共感できるのはとりあえずその涙だけ。

女子大の文化祭であのノリかましちゃう
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思い出のマーニー(2014年製作の映画)

-

このレビューはネタバレを含みます


ポスターや予告の雰囲気は好きだな〜と思っていたら、本当に雰囲気だけのお話だった。

自分のことが嫌い、周りと仲良く出来ないという設定に共感しつつ観ていたら、突然のふとっちょ豚発言。いやいや、もっと描
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花束みたいな恋をした(2021年製作の映画)

4.1


花束のように美しく見え、花束のように「その他大勢」と同じ恋。

同じ趣味を持つ麦と絹はそれゆえに近い感覚を持っていたと思うんだけど、たった1つのボタンのかけ違いが次の違和感を生んで、もう戻って直すこ
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ももへの手紙(2012年製作の映画)

4.5


丁寧に作られていて、無駄に手を広げすぎない感じが良い。

喧嘩別れしたまま、事故で亡くなった父が書き残していた手紙。見つけた便箋には、ただ「ももへ」としか書かれていなかった。

そもそも喧嘩の理由は
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森崎書店の日々(2010年製作の映画)

-


神保町と菊池亜希子が好きなので観たが、なんか本好きの薄っぺらなところだけ集めた感じがして嫌だった。

志賀直哉、知らないの?って話し込むおじさんなんて最悪じゃん。そういうことだよね?そういう意味で描
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山河遥かなり(1947年製作の映画)

4.3

このレビューはネタバレを含みます


公開は、終戦から2年後の1947年。舞台はドイツだが、良くも悪くも戦勝国アメリカだからこそ作れた作品かもしれない。

序盤描かれているように、大人たちに怯え、強制収容所にいた頃の後遺症を抱えた子ども
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コンプリシティ/優しい共犯(2018年製作の映画)

4.3


主人公の過去が途中途中挿入されているにもかかわらず、何故日本で偽物の名前を買わなければならなくなったか、という点には触れられていない。そのため、恐らく受け入れ先と上手くいかなかったんだろうと推測する
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ダイヤルMを廻せ!(1954年製作の映画)

4.7

このレビューはネタバレを含みます


ミステリーものを観るといつも、周囲が計画通りに動かなかった場合どうしたんだろう?と、そのことばかりが気になる。何故なら、犯罪者の計画には、アリバイを立証してくれたり、罠に引っかかってくれたりする周囲
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ナビィの恋(1999年製作の映画)

3.8


これ以上の結末はないよね、ってところにちゃんと着地してくれた。

ナビィおばあちゃんは何十年もの間ずっとサンラーを愛し続けていたか、というとどうなのかは分からない。むしろ、ちゃんとおじいのことも愛し
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まほろ駅前多田便利軒(2011年製作の映画)

4.2


立派な大人なのに、大人になり切れていない二人が昔とは違う、けれど青春時代のような関係になるのが面白い。

行天は幼い頃虐待されていたために、自分を大切にすることを知らない。だから、誰かを守るために平
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断崖(1941年製作の映画)

4.4


平気な顔で嘘を吐ける、こういう人は絶対に信用ならない。リナもそのことが分かっているはずなのに、愛ゆえに(自己愛も含め)別れられない。

印象に残ったのは、リナの父親が亡くなったと報告を受け、リナとジ
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帰郷(2004年製作の映画)

4.4


予想以上に良かった。
昔のまんま変わらないハルオ。彼も彼なりに精一杯生きてるはずなのに、周りはそれよりも早いスピードで変わっていく。

チハルを肩車して、浜辺を歩くシーンにここがクライマックスか?と
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