かめのさんの映画レビュー・感想・評価 - 2ページ目

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アフター・ヤン(2021年製作の映画)

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核心となるシーンがなく、思わせぶりで終わってしまっているのが残念。

とりわけ、中心人物となる父親がヤンの記憶を辿り、彼について知っていく一方で、そこにさほど心的変化が見られないのは何故なのだろう。
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フレンチ・カンカン(1954年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます


有名な作品の割に、思ったより話の中身がなく、前半は退屈だった。

面白くなってきたのは、ニニが「私は彼の女よ」と言い逃げして出ていくかと思いきや、柱に抱きつく場面あたりから。悲劇のヒロインを存分に楽
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東京画(1985年製作の映画)

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自己愛と自惚れと感傷

と下書きに書いたままにしていたが、どういうことか記憶にない。見直すべし。

八月の鯨(1987年製作の映画)

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無駄のない作品。肉親に対するなんともいえない感情が丁寧に描かれていた。

河童の女(2020年製作の映画)

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途中まで面白かったが、
最後駆け抜けるアマチュア感が恥ずかしく、全体を台無しにしていた。

それから(2017年製作の映画)

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意味が分からない演出なのに、
観れちゃう。何でだろう?

泣き出すところなんか情けなくって、笑いながら何故か愛おしい気もして、でもやっぱり馬鹿馬鹿しい。

どうして、夏目漱石だったのか。考えてみたい
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パスト ライブス/再会(2023年製作の映画)

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ここ数年観た恋愛映画のなかで一番良かった。

子供時代の記憶を共有している、たったそれだけのことだけれど、故郷を離れて、アメリカ人となったノラには彼の存在こそが故郷であり、過ぎ去った子供時代を愛惜す
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エドガルド・モルターラ ある少年の数奇な運命(2023年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます


いかにもミニシアターでかかりそうな、静かな映画かと思いきや、迫力ある音楽で展開される演出などエンタメ性も強く感じて、そのバランスが面白かった。

特に、教皇がいかにも滑稽に描かれすぎていて、物語の雰
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ボブ・マーリー:ONE LOVE(2024年製作の映画)

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ピーター・バラカンさんのラジオでボブ・マーリーの曲を知って、なんとなく好き、位の気持ちで観たが、想像より楽しめた。いつも観る作品とは違うタイプなので、私にとってはあくまでも娯楽作品のような面白さにと
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怪物(2023年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

個人的都合で昨年見逃した本作、近所の映画館で再上映&是枝監督のトークイベントが開催されると聞いて、勇んで参加してきた。

序盤、安藤サクラ演じる母親の視点で展開されるパートは、教師たちとの話にならない
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ファイナル・カット(2004年製作の映画)

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お、惜しい……。
平野啓一郎さんの『本心』を読んだばかりなので、考えさせられることが多々あったが、終わり方がよく分からない。このテーマを引き継いで、もう一作いってみよう!

アニエスによるヴァルダ(2019年製作の映画)

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現実とフィクションを近づけていく、彼女の作品は常に「生きている」気がする。過去、歴史を蔑ろにせず、むしろそれらをちゃんと飲み込んで、現実を映していく。

色彩の切り取り方、アイディアの斬新さなどポッ
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ロバと王女(1970年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます


自分より美しい人と再婚を……と言い残して亡くなった王妃の遺言に従って、娘と結婚しようとする王様。現代の倫理観では理解できないが、妖精も大反対、王女を城外へ逃がす。

汚い姿に変えられてしまう、可哀想
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ラ・ポワント・クールト(1955年製作の映画)

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夫婦、そして漁村の危機を描きながらも、物事は自然に任せるように静かに進んでいく。何気なくみせて、物語はこれ以上ない完成度って凄い。

夫婦の会話を聞いていると、奥さんの不安感が強いのかな、と思ってい
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宇宙人東京に現わる(1956年製作の映画)

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敗戦から、たった11年か……。 
宇宙人、地球に現る、と言いながらも、敵は、パイラ人ではなく、新天体R。
日本を騒がせた宇宙人・パイラ人たちは、実は地球の原水爆開発に警告を発するためにやって来たとい
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市子(2023年製作の映画)

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やや演出過剰と思えるシーンが多いけど、もっとエグく、グロく見せられたところを間接的に描いて、ちゃんと描きたいものだけに焦点を当てていたのは好印象かな。

押し付けられたも同然の残酷な運命に、どこかで
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落下の解剖学(2023年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます


ドキュメンタリーのような、ニュース番組の切り取りのようなカメラ演出が「映画」という枠組みを丸見えにしてしまっているんだけど、がゆえに登場人物一人一人への感情移入を拒んでいて、主観性/客観性にフォーカ
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瞳をとじて(2023年製作の映画)

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素晴らしかった、ということ以上に語りたい言葉が詰まって出てこない。

言葉にしてしまったら消えてしまいそうな、瑣末な事柄を優しく包みこんで、ゆっくり丁寧に描いて、だからこそこの物語は映画じゃないと表
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天国にちがいない(2019年製作の映画)

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分かった気にはなりたくないし、
理解できないとも思いたくない。

そうしたら、ただ、彼のように口をつぐむことしかできないのか?

ハッピーエンド(2017年製作の映画)

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分からなさが心地よいのは、何故?

ティーンエイジャー特有の文化と、それに対する大人の理解出来なさが上手く表出されていて良かった。

愛してるんだよ、口下手でごめんと繰り返す父親。本当は、自分に都合
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わんぱくデニス(1993年製作の映画)

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アメリカ映画だな〜〜
デニスのちょっとしたイタズラやドジが、わんぱくの域を超えていて何も考えず笑えた。

デニス自身は結果まで意図してない、ってとこがポイント。

コット、はじまりの夏(2022年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

絶対好きに違いないと初日に劇場を訪れたが、いまいちハマらなかった。
皆さんのレビューを観ると、感情移入出来なかった自分が悔しくもあるが……。

第一に、結果から出来事が作られていることに、物語として違
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わんぱく戦争(1961年製作の映画)

5.0


こういう作品を観ると、口角がニンマリ上がるばかりで語彙力を失うの何でだろ。
特に、プチ・ジュビズが可愛くて可愛くて。隣村に住む大将のおじさんの気持ち、痛いほど分かるよ。めでたくなるもん。

一つ印象
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TOVE/トーベ(2020年製作の映画)

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好奇心と欲望に忠実だったことは分かったけど、むしろそのことに焦点が当たりすぎて、トーベって結局どんな人だったの?と置いてけぼりにされた感じ。

芸術家であることにこだわったトーベ。彼女の最期まで、見
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ミツバチと私(2023年製作の映画)

4.7

トランスジェンダーの子どもが主人公、という前情報だけで観たけれど、それはあくまで映画作品としての分かりやすい「情報」で、『ミツバチと私』はトランスジェンダーの子どもを持つ‟家族の物語”だった。監督は事>>続きを読む

リトル・ガール(2020年製作の映画)

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最初、母親の話を聞く場面、聞き手の男性が妊娠中のこと、その時女の子を望んだかを質問したことに潜在的な悪意を感じた。

母親は、もしかしたら自分が妊娠中、女の子を強く望んだせいじゃないか、と答えていたけ
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