かめのさんの映画レビュー・感想・評価 - 3ページ目

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ずっとお城で暮らしてる(2018年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます


数年前、漫画家の吉野朔実さんがご著書のなかで紹介されていて原作を読んだことがあるはずなんだけど、あまり思い出せないまま鑑賞。

姉妹と伯父さん三人の生活に突如として現れた従兄弟のチャールズ。はじめは
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健康でさえあれば(1966年製作の映画)

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「不眠症」なのに、ハラハラドキドキ系の小説を読んじゃうところから可笑しいんだけど、彼がのめり込めばのめり込むほどそれが矛盾となって楽しくなってくる。

全四タイトルすべて、そうした滑稽さの積み重ねで
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ムーミンパパの思い出(2021年製作の映画)

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上映館少なくて驚いたけど、正直ライトなムーミンファンが観るには物語がやや羅列的で、強固な「ムーミン愛」がないと観ていられない内容だった。

日本のムーミンアニメで最も人気作品である「楽しいムーミン一
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枯れ葉(2023年製作の映画)

5.0


あらすじだけ話すと陳腐なのに、カウリスマキ作品だとどうしてこんなに素敵に撮れるの?

二人とも仕事をクビになるし、
すれ違ってなかなか会えないし、
ラジオからは絶え間なく悲惨な戦争について流れてくる
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ひばり チエミ いづみ 三人よれば(1964年製作の映画)

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なんとも気楽な娯楽映画!深く考えちゃだめなのさ!しかし皮肉じゃなく、どうしてこんな話思いついちゃうんだろう?拍手で閉じる平和な終わり。

顔芸は、やっぱり江利チエミが断トツでした。

子猫をお願い(2001年製作の映画)

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こういう、他愛のない日常を描くのは難しい。激しい感情を呼び起こすことなく、静かな波のように物事がやってきて、過ぎていく日々が不思議と心地よかった。

嫌なことを何度も言われたら、もう友達でいたくないし
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ミモザの島に消えた母(2015年製作の映画)

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主人公が最悪すぎて、周りの人たちが本当に可哀想。謝ることも知らない甘ったれで、隠し事を暴くためなら何をしてもいいと勘違いしている。

それに、同性でも恋愛なんだから不倫じゃん。別段同情もしかねるし、
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プチ・ニコラ(2009年製作の映画)

5.0


愛おしくて、楽しくて、声を出すほど笑って、泣いて。胸がぎゅっとなる、素晴らしい作品だった。絶対、「子どもを描いた映画ベスト10」に入る。

解釈なんて必要なくて、この作品はもうエンドロールまでが全て
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ほつれる(2023年製作の映画)

4.3


良い人は良い言葉、行ないしか選ばない、ってわけではないし、人として不道徳な道を選んだからといって必ずしも悪人というわけでもない。この作品では完璧な人は(完璧な善人も悪人も)誰一人出てこなくて、どうし
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波紋(2023年製作の映画)

5.0


あ〜〜映画館で見逃したの悔しすぎる。一秒も目が離せなくて、無駄がない。なのに、filmmakersでは意外と低評価。こんな最高なのに、ぶっちぎりで低評価があるから、面白い。

主人公の苛立ちの元凶は
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トムボーイ(2011年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます


リザに初めて会った時、ロールは意図的に「ミカエル」という名前を使い、男の子を装った。けれども、それが成立したのは、「男の子らしい」髪型、服装をしていたから。これが妹と同じ見た目だったら、すぐに嘘と見
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カリガリ博士(1920年製作の映画)

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学生時代に衣笠監督の『狂つた一頁』がすごく好きで、その繋がりで知っていたけど、数年寝かせてようやく観ることができた。

改めて、映画ってどんどんテンポを早くして進化してきたんだな、としみじみしてしま
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アガサ・クリスティー ねじれた家(2017年製作の映画)

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ラストには驚いたが、そこにいたるまでの人物描写が物足りないことの方が気になる。

ねじれた家の、変わった一族のなかで、ソフィアはきっと彼に助けてほしかったんだろうなと思いつつ、探偵としてはやや洞察力
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欲望という名の電車(1951年製作の映画)

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興味深いのは、ステラの感情のブレ方。

荒々しく、刺激的なスタンリーに強く惹かれている一方、姉ブランチとの再会で、時折彼が敵のようにも感じる。愛憎は表裏一体といえど、彼女はどちらにも付けず、心が引き
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カモン カモン(2021年製作の映画)

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たくさんの言葉、感情が流れ込んできて、冒頭からエンドロールまでずっと続くのは少ししんどかった。表面的な意味はすぐに分かるけど、その塊の持つ意味たちがずっしり重い。

初めは先進的な考えを持つジョニー
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密告(1943年製作の映画)

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きちんとキャラクターを描いていない点が残念。主に、状況や展開に焦点が置かれている。
だから、余計に上映禁止になったということかな。

街中の秘密を知るカラスは、本当にあの人だったのか?誰が犯人なのか
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活きる(1994年製作の映画)

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財産を全て失わなければ、大切なものに気付けなかった、というのは愚かだけど、そこからの姿勢が大事なんだよね。

なんてことない選択が自分自身、そして周りを苦しめる結果になるなんて思いもよらず、大切なも
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犯罪河岸(1947年製作の映画)

4.5

このレビューはネタバレを含みます


気軽な気持ちで観たが、意外にも脚本がよく練られていて面白かった。

見終わって一番後に残るのは、ジェニーとモーリス両者の事情を知る女性写真家の存在。

最初、ジェニーからモーリスとの関係を疑われてい
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アドレナリン・ドライブ(1999年製作の映画)

4.5


あーーーやっぱり矢口監督の初期作品好きすぎる。次々繰り出されるパンチにハラハラ。でもって、過激にしすぎないところが最高。

そして、何だかんだ振り回される男性を描くのが上手いんだ!個人的に、悟が要所
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クローズ・アップ(1990年製作の映画)

3.6


正直、途中眠くなった。
何故か?それは、彼が語ることに、「語られたこと」以上の何も見いだせなかったからだ。

本物の加害者と被害者が当時のことを再現することによって生まれたものは、一体何だろう。

ミツバチのささやき(1973年製作の映画)

5.0


午前十時の映画祭(町山さんの解説付)

作品のことはずっと知っていたけれど、今回初めて鑑賞。

どの場面を観ても素晴らしく、取りこぼさないよう慎重に、ゆっくり吸い込んだ。

町山さんが解説してくださ
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アステロイド・シティ(2023年製作の映画)

4.6


お久しぶりのウェス・アンダーソン。
最高すぎて、目バキバキで観た。
意味が分からないのに、何で面白いの?

それに、宇宙人を描く、ってなかなかハードルが高いことなのに、ちゃんと登場させてるから凄い。
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サザエさんの赤ちゃん誕生(1960年製作の映画)

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サザエさん恒例のミュージカルタイムで、まさかのマスオさんbabyバージョーンが。シリーズ8作目なのに、はっちゃけ方が変わらなくてすごい。

しかし、マスオさん、もう少し先進的だと思ったわん。時代が時
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聖なる泉の少女(2017年製作の映画)

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水にザブザブと入っていくシーンが良かった。

良い映画ではあったけど、悲しいかな、言葉が生まれない。