カナイさんの映画レビュー・感想・評価

カナイ

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燃ゆる女の肖像(2019年製作の映画)

5.0

私は、この映画が、とても好き。
できれば、映画館で、もしくは浸れる環境でぜひ。

とても繊細。そして鮮やか。
うまく言語化できないのですけれど、細心の心配りを持って丁寧に大胆な潔さを、そして相手に届け
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TENET テネット(2020年製作の映画)

4.3

このレビューはネタバレを含みます

面白かった。映画館で浴びて良かったと思った作品。尺の長さをまったく感じない。
音も、シーン(伏線)とシーンが頭の中でばちっとはまる感覚も気持ちいい。体験。

観たあと、考察を読んでなるほどと理解するの
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帝一の國(2017年製作の映画)

4.0

あんまり邦画観ない方なんですが、めっちゃ面白かった〜!上手い勢いのある役者さん達が漫画的世界観を本気でやってて演出もバチッと決まってる。謎の説得力。すごい。なんの違和感もなく観た。観てて超気持ちがいい>>続きを読む

search/サーチ(2018年製作の映画)

3.8

面白かった〜!SNSで以前話題になっていた作品。かなり臨場感あって入り込める。
途中で、伏線に気づいて多少予測ついた所もありつつ、それでもぐいぐい最後まで観た。

先に愛した人(2018年製作の映画)

5.0

2018年台湾映画。冒頭から描き方が絶妙。センスがいい。

入口では、旦那に先立たれた妻、息子、夫の愛人という構図。ドロドロしてるのかと思いきや、軽妙さと軽やかさもあり素直に観られる。面白かった。
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マダム・イン・ニューヨーク(2012年製作の映画)

4.2

面白かった。そして、かなりグッときた。生活は安定しているが、「妻/母親」の枠に入れられ、どこか透明な存在として扱われている主人公シャシ。彼女にとって、お菓子のラドゥ作りは楽しみであり自己実現でもあるん>>続きを読む

ストーリー・オブ・マイライフ/わたしの若草物語(2019年製作の映画)

3.7

舞台の時代は原作どおりですが、現代版にアップデートされた「若草物語」。思春期の頃の自分に観せたい気持ちにもなりました。

「交渉」のシーンも良かったなぁ。大事ですよね。

アップグレード(2018年製作の映画)

3.6

Twitterで話題になってたので観ました。見せ方もうまく、90分でサクッと一気に観られる。面白かった。

国家が破産する日(2018年製作の映画)

3.7

実際にあった韓国通貨危機を脚色し映画化したもの。知識なくても普通の人々から見た状況も見せてくれるので、ストレスなくついていけます(実際に味わった人だとより分かるものもあるでしょうが…)
他の韓国映画に
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神と共に 第二章:因と縁(2018年製作の映画)

3.4

作品の根幹にある善悪の判断基準と家父長制がどうにも合わなかったんですが、キャラクターの描き方がよく、楽しんで観られる。続きも楽しみ。

オールド・ガード(2020年製作の映画)

3.6

Netflixオリジナル。話題になっていたので、なんの予備知識もなく視聴。なので、設定が分かって来たときはなるぼど〜!いい意味でゲームっぽい。
アクションシーンが今までにちょっと観たことないかんじ。カ
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パラサイト 半地下の家族(2019年製作の映画)

4.6

見終わって1日すぎた今日も、鮮明にシーンを思いだすことのできる作品。
ちょっとしたディテール、表情、台詞、行動の積み重ねも見事。 私も、できればネタバレ入れずに行くのオススメ。

韓国情報サイトさん「
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金子文子と朴烈/朴烈(パクヨル) 植民地からのアナキスト(2017年製作の映画)

3.8

去年に観た作品。言葉に迷って書きそびれ、今頃の感想になってしまった。

金子文子と朴烈のエネルギーが渦を巻くよう。元になった史実の重さも勿論あるのだけれど、二人の疾走感がさわやかなほどだった。走れ、い
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闇金ドッグス2(2016年製作の映画)

3.4

黒スーツ喫煙者元組長の闇金屋・安藤忠臣(山田裕貴さん)目当てで闇金ドッグス1〜4まで一気観。一気に見る予定じゃなかったのに90分の尺と面白さに結果的に一気観。
巻により、テイストが違っている。2は少し
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主戦場(2018年製作の映画)

4.2

去年に自主上映会にて鑑賞。  
どう感想書こうか迷ってそのままになっていた。
機会があればぜひ観て知ってほしい作品であると思う。
「知る」機会は大事だとあらためて思った。
いくつかゾッとした事があるん
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HiGH&LOW THE WORST(2019年製作の映画)

4.8

初めてのハイロー。気になるキャラがいたのと、シリーズ観てなくとも大丈夫!むしろ初見こそオススメ!との情報を得て映画館へ。

冒頭から格好いい。キャラクター多いけど混乱せずに観られる。アクション中心かと
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ハッピー・エンディング(2005年製作の映画)

4.0

この作品、観たのは15年くらい前。ときおり思い出す。
群像劇なのだけど、全ての人が繋がっているわけでないので、見る側だけが俯瞰している。
自分がそうであるように、自分の知らないただ通りすがりの人にもド
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恋するシェフの最強レシピ(2017年製作の映画)

3.4

軽めの作品を観たくて手にとりました。ちょうど良かったです。全体的にカラフルでポップな色調。美味しそうな食べ物。

料理は天才的、素はおっちょこちょいでナイーブな猪突猛進型のシェフ、チョウ・ドンユイちゃ
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正しく生きよう(2007年製作の映画)

3.6

面白かった。緊迫感のあるドタバタものかと思ったら、それだけでなく思わぬ方向に転がりつつ適度に淡々とテンポよく尚かつのんびりコミカル(?)で、抑えるところは抑えてこちらにぐっとくる部分もある。主役のジェ>>続きを読む

あなたの初恋探します(2010年製作の映画)

3.4

人間くさくてかわいいコン・ユ、勢いあってキュートなイム・スジョンさん。
いきなりインドからはじまる。異国情緒もあっていいです。
ひょっとしたらキャストが他の人だったら違った感想だったかもしれないけれど
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1987、ある闘いの真実(2017年製作の映画)

4.7

事実を元にした社会派の作品、出演者も多い。が、冒頭からぐいぐいと引き込まれて気がついたらそこにいた。「ひとごと」でない場所。物語の動線が見事で観る側を迷子にすることなく1987年に連れてゆく。重さだけ>>続きを読む

修道士は沈黙する(2016年製作の映画)

3.5

映像がきれい。音楽や撮り方、トーンが上品で美しい、絹のような手触りの作品だなと思った。
お話自体は何かを説明しすぎるという感じではなくって、群像劇でありつつ主人公である修道士のキャラクターが立っていて
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ファイティン!(2018年製作の映画)

3.6

マ・ドンソクのあまりの可愛らしさに身悶えながら観ていた。テディベアのよう…。パッケージだと暑苦しいイメージだけど、思わず力の入る腕相撲シーンとは別に、コミカルな部分や家族物など要素も多くあり。尺も約1>>続きを読む

エル ELLE(2016年製作の映画)

4.0

たぶん、観る人によってかなり感想が分かれるだろうと思う作品。 

私は彼女が、特殊な環境をサバイブするために、怒りを爆発させずコントロールしているように思う。
切り替えが早すぎるのも、なによりも普段の
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タクシー運転⼿ 〜約束は海を越えて〜(2017年製作の映画)

4.1

ソン・ガンホ演じる運転手が、本当にどこにでもいそうなちょっと調子のよくてズルさもある笑顔の素敵なおじさんなのが、又よい作品だと思う。
少しコミカルにお話が進むうちに、ぐいぐいと引き込まれて、気がついた
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共犯者たち(2017年製作の映画)

4.0

「記者が黙った 国が壊れた」
地元での自主上映会にて鑑賞。ジャーナリストの方が撮った作品。
そうだったのか、と思う事も多々あり、自分の住む国で起きていることもたくさん考えた。理不尽なこと、隠されたこと
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サバハ(2019年製作の映画)

4.3

国内ではNetflix配信のみ。
神の沈黙。丁寧なつくりの作品で面白かった。あえてキャラクターを説明しすぎていないのも良かった(それでも目線や表情で心の機微は伝わる)キリスト教、仏教、入り交じるさまざ
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The Witch/魔女(2018年製作の映画)

4.1

面白かった。テンポとカットがすごくいい。エンタテイメント。
アクションシーンのキレの良さ。



続編あるといいなー!

バジュランギおじさんと、小さな迷子(2015年製作の映画)

4.0

面白かった。迷子になってしまった子、出逢ったおじさん、子の親、おじさんの恋人、その家族、と皆に感情移入しながら観ていた。 笑って、泣いて。
国が違う、信仰する宗教が違う、習慣が違う。今の私は普段意識せ
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グッバイ・シングル(2016年製作の映画)

3.1

キム・ヘスが面倒くさくて自分勝手、でも筋は通ってる女優役。パッケージから想像される粗筋しか頭になかったので、学生と出逢うところでなるほどー!てなりました。思うところあったけどそこはネタバレなのでおいて>>続きを読む

7号室(2017年製作の映画)

3.5

シン・ハギョン&ド・ギョンス。
ある事をきっかけに思わぬ方向へ(笑っちゃうくらい悪いほうへ)事態が転がっていく。「最期まで行く」をちょっと思い出したりしてたんですが、なんとなく、いまその土地にある空気
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名もなき野良犬の輪舞(2016年製作の映画)

3.8

死ぬほど魅力的だけど同時に容赦ない、って思った作品(褒めてる)
テンポや音楽、構図、光の使い方がめちゃくちゃ上手い。
すごく乱暴にいうと、ネジが2、3本吹っ飛んでる魅力的なおじさんと、純粋な若者が出逢
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殺人者の記憶法(2017年製作の映画)

3.7

自分を自分たらしめるものは、記憶、感情、感性だと思っているのだけれど、主人公は病によってその境界が危うくなっている。面白い切り口の作品。

主演のソル・ギョング出演作、直近では不汗党(原題)こと「名も
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ボヘミアン・ラプソディ(2018年製作の映画)

4.0

音楽が産まれるその時、空間のドキドキワクワク感、圧巻のライヴ映像。映画館で観ていて、立ち上がって曲に合わせて手拍子して踊りたい、と思った。

Queenについては、曲は耳にしたことはあっても特に深く知
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