kmiwさんの映画レビュー・感想・評価 - 5ページ目

アリス(1988年製作の映画)

3.0

先日あげた、チェコ民話人喰い木人オテサーネクのシュヴァンクマイエル氏が、それよりも以前の1989年頃に作製した映像の悪夢。
原作不思議の国のアリスとてストーリーらしいストーリーがなく、エピソードの連な
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スーパーサイズ・ミー(2004年製作の映画)

3.6

「マクドナルド大丈夫?」を身体をはって検証した或る男のドキュメンタリー。
約20年前の作品だ。そんなに経つのか。監督兼、検証者であるスパーロック氏が、三食マクドナルドであからさまに不健康になっていく様
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オテサーネク 妄想の子供(2000年製作の映画)

4.0

レビュー書くために作品検索した時、オクサーテネクとかオサクーネテクとか何回か間違えてなかなかたどり着けない程度にはチェコ語が耳馴染みなく、理解が難しいのもさもありなん。
監督はヤン・シュヴァンクマイエ
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幸せなひとりぼっち(2015年製作の映画)

3.9

今日は4月下旬の日曜日。南関東は少し気温低めながらも気持ちよい天候でした。
この映画の余韻を残す素敵なラストシーンも、過ごしやすかった1日の夕方を飾るのにぴったり。
主人公の爺さんは、正直大半の時間を
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神が描くは曲線で(2022年製作の映画)

2.9

最後に「ですよねー」といってしまう作品です。
内面描写があるのが主人公だけなので、もっていきたい方向はわりと明確でした。
舞台が精神科の医院なので誰一人信用できないという最高の背景を活かしております。
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あのこは貴族(2021年製作の映画)

3.5

それならば、来世にて松濤族になろうかと思います。
椿山荘で会食しますし、シェラトンでお茶します。歩きや自転車で移動せずにタクシー使います。
レールが敷いてあったって、それがなんだ。レール上等。来るなら
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ラ・ジュテ(1962年製作の映画)

4.6

開明獣さんのレビュー気になって観てみました。
かの12monkeysは、こちらのリメイクなのだそうです。モノクロームのスチール紙芝居なんですけどね、つぶやきシロー的な抑揚のない活弁士がついてますから心
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ジュラシック・ワールド/新たなる支配者(2021年製作の映画)

2.0

あれ?…イナゴ映画?
インディ・ジョーンズ?ミッション:インポッシブル?
んー。
マイケル・クライトンのソウルはどこへ行ってしまったのかな。
恐竜出てくるパニックアクション映画として観れば、予算は潤沢
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老後の資金がありません!(2020年製作の映画)

2.1

かるーく。明るく軽く問題解決。
人生がこんなふうだったらとても幸せ。
暗い面ばかり考えてもしょうがないからたまにはこういうのも良いかも。
まあコメディですし。
天海祐希さんはみすぼらしさがないので、よ
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アフリカン・カンフー・ナチス(2020年製作の映画)

1.0

一人で観るのはもったいないのでぜひ誰かと一緒に観てほしい。突っ込まれるために生まれてきた作品だから。
そして、お上から差し止められるまえに観ておこう。
いつ配信停止となっても私は驚かない。
監督がヒト
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サロゲート(2009年製作の映画)

1.9

フォロワーさんのレビューない😆
監督、脚本のチームで何作か撮っているようです。ターミネーター3とかね。
惜しいのですよ。詰めすぎ。
テーマが近未来とか夫婦愛とか社会問題とかロボット開発技術とかあっちゃ
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トロピック・サンダー/史上最低の作戦(2008年製作の映画)

2.1

B級の上級。「うっわくっだらな…」となること請け合い。きったなかったりもする。でもそこがいいんだよ。ちびちび好きな飲みもんでも手にグダグダ言いながら観るのに最適。
俳優は豪華。ただのBでは終わらないよ
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SKIN 短編(2018年製作の映画)

4.3

今更ながら観た。ずっと気になっていたが、重い作品だとわかっていたのでなかなか手を出せなかった。のに、なんでか日曜の夜寝る前の1本をこれにしてしまった。
案の定だ。週の始めから差別について考えざるを得な
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私の頭の中の消しゴム(2004年製作の映画)

2.0

ひとえに私の頭の中の恋愛ファクターが枯渇しているのであります。
20年程前の公開時に観ていればすんなりと機微に触れたんではないか、そんな残念な気持ちで一杯。
チョルスとスジン。彼らの愛情溢れる人生が、
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ちひろさん(2023年製作の映画)

3.9

若い頃から現在に至るまで、どんな役を演じても有村架純は清らかである。言葉づかいでごまかしても、だらしない服を着てもピュアは隠せない。
ちひろさんのような役は彼女にぴったりだと感じた。
他人に深入りせず
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犬も食わねどチャーリーは笑う(2022年製作の映画)

2.5

ん。何とも言えないです。
壊れかけた夫婦が、お互いを少し理解する姿勢が出てきてやりなおそうかとなる、そんな話です。
でも義母は変わらないっしょ?
そう考えると、慎吾ちゃんがこの先ゆきのをどうやって守っ
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PLAN 75(2022年製作の映画)

3.6

「冗談じゃない」と思った。怒って言うそれではなく、ため息をつきながらの あぁこれって冗談じゃなくて現実よね、の方。
すでに支えられる側に近い私は、支える人と支えられる人のバランスが大きく崩れた時代にど
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ディオールと私(2014年製作の映画)

4.2

同じデザイナーとはいえマックイーンの内面をえぐる悲壮感溢れるドキュメンタリーとは異なり、雑に丸めて言うとハイソなプロジェクトX。
ラフ・シモンズ氏がかのディオール就任後初めて挑むオートクチュールの記録
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エヴェレスト 神々の山嶺(2016年製作の映画)

3.5

アニメ観て、やっぱりこちらも観ておきたいでしょ。大筋はわかっているので、後はどこまで演技演出諸々で魅せてくれるのかなあと楽しく観賞。
楽しくという表現は若干ずれているか。
実写はリアルに人が動いている
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エクストリーム・ジョブ(2018年製作の映画)

4.3

テンポ良い会話でお笑い?を挟みつつ、ストーリーはしっかり骨がある。いや、若干無理はあるけど。
評価の良い韓国映画はジャンル問わず安心して観られるなと改めて感じた。
笑えます。お腹もすきます。チキンが猛
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映画 闇金ウシジマくん(2012年製作の映画)

4.6

ここ数日、ドラマのウシジマくん123をずっと観ていて、すっかりカウカウファイナンスの社員になったような気分で映画に突入。
金融ダークヒーロー。格好いいなあと思うものの、現実世界では決してかかわっちゃぁ
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NOPE/ノープ(2022年製作の映画)

2.5

ずーっと煙に巻かれている気分。
作中に含みが山ほどあり、全てに気付くのは困難だなと。
そんな中、ビッと目が覚め明確にこれは!と思ったのはギャギャギャンとバイクが止まったシーン。まんまあれですな。素敵で
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マイ・ブロークン・マリコ(2022年製作の映画)

3.7

幸いなことにマリコのような環境とは関わりのない人生を送ってきているが、その絶望は想像出来る。
諦めることで一日一日をやり過ごし狂気を回避してきたのかな。結局狂うことも出来ず、受け止め続けることも出来ず
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クレイジー・ヘア(2018年製作の映画)

4.0

ブリリア・ショートショートシアターにて。ショートショートシアターなので、短編ですが、幕が閉じエンディング流れてその後にも続く余韻が鬼。
台詞は多くはなく、母親の最後の一言とその後息子のアクション、この
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82年生まれ、キム・ジヨン(2019年製作の映画)

4.0

共感。余所のお国ですが、遠くて近い韓国。
私とてそれなりに楽しく生きてきてはいても、やはりジェンダーに縛られるしんどさは避けては通れない。
ので、この作品を観て少しも楽しくなかったですよ(泣)
どうに
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神々の山嶺(2021年製作の映画)

4.0

オカルトでもホラーでもないが相当に恐怖指数高し。心臓の拍動は高まるわ、悲鳴が出るわの追体験型ムービー。
と同時に美しい山の景色と言ったらため息もんですよ。
オープニングで、あれ?実写の方?って勘違いし
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ワイルド・スピード SKY MISSION(2015年製作の映画)

3.0

んで、「Lambラム」の次に観たのが、全く別次元で展開するこちら。
相変わらずの安定アクションとピチピチオネエチャンが躍りまくるパリピなシーン、もう安心しかない。Lambのような不穏は一切無い。まさに
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LAMB/ラム(2021年製作の映画)

3.0

ホラーです、と言い切っていいのか良くわからない心ざわつく作品。
牧歌的でもあり教育的でもあり、神話とか伝承、お伽噺の類いか。
散々焦らされた挙げ句、アダが登場した時にはマジで「ヒッ!」となったよ。わり
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ホリデイ(2006年製作の映画)

3.6

まんまですやん。
そこが良い、むしろそれこそが良い。
ホリディで、キャメロンでジュード・ロウでケイト・ウィンスレットでジャック・ブラック。傷心のマチュアな彼らが織り成す年末ラブストーリー。
完璧です。
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隔たる世界の2人(2020年製作の映画)

4.0

オチはない。ハッピーな感じで始まり、最後は繰り返しから抜け出しメデタシかと思ったがそうではなく、社会派の骨太作品だった。
エンドロールだけ観たら、まるで2時間くらいの大作を観たかのように、ズッシリと来
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ファーザー(2020年製作の映画)

4.0

ようやく観ましたー観て良かった。なぜか。
私、ラストで認知症の父親を娘が受け入れ大団円というイイ話しだと勘違いしていたので。まあアンソニー・ホプキンス出るからには捻りがあるんだろう位にしか思わず、見く
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グレムリン(1984年製作の映画)

3.0

金ロー乗ってこう(3日たったけどね)。
と書きながらも、観たのは冒頭30分位かしら。昔々劇場で観て、その後もTVで観たりビデオで借りたりで何回も観ているはず。わたしの中ではグーニーズと同じグループにな
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サメデター(2021年製作の映画)

1.0

原題 Apex Predators 頂点捕食者
だそうですが、そんなこたぁどうでもいい、とぶん投げたくなる素晴らしきサメ映画。
約一時間をわたくし的にまとめると、冗漫とおっぱい。
サメは添え物程度で
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マックイーン:モードの反逆児(2018年製作の映画)

3.8

興味がある方であれば、最中にたくさんのショーがさしはさまれるのでそれだけでも観る価値がある作品です。
経験を積むにつれコレクションが洗練され高揚していくのと対照的にマックイーンが疲弊して殻に閉じ籠って
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スーパーノヴァ(2020年製作の映画)

4.0

スーパーノヴァを語ろうと検索したら他にも2作品出てきて驚いた。スーパーノヴァ違い。
私はこの作品は別のタイトルにすれば良かったんではと思います。
本題。なんとも自然。何もかもすんなりと世界観に浸れる。
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ダークタワー(2017年製作の映画)

2.2

原作をものっすごくダイジェストした作品。よって、キング慣れてない人が観るとワケわからんてなるし、知ってる人が観たら多分えっマジ、90分?できんの?ってなるのではないでしょうか。
いや、見所はあります。
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