yumikoさんの映画レビュー・感想・評価 - 8ページ目

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パーム・スプリングス(2020年製作の映画)

3.3

はてしなく続く「今日」明日が来ない日々を過ごす男女。やがて男は諦め、女は出口を探しはじめる。
繰り返す日々は同じようで決して同じではなく、機が熟した時お互いが取る行動にうならされた。

ザ・スイッチ(2020年製作の映画)

4.0

地味な女子高生と猟奇殺人犯の魂がスイッチ!
血肉が飛び交う惨殺シーンと、どこか間の抜けたドタバタシーンの絡み具合が見事で没入させられる。
特に、JKが入った殺人鬼を演じるヴィンス・ヴォーンの振り幅よ!
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トムとジェリー(2021年製作の映画)

3.0

実写とアニメの合成はともすれば気持ち悪く見えがちだけど、トムとジェリーの昔懐かしいセリフなしのドタバタ劇と現代NY、多様性のある登場人物がうまくマッチし、世代問わず誰もが楽しめる作品に。
ミュージシャ
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ゾッキ(2021年製作の映画)

2.5

前知識ゼロで観たので、鑑賞中はいったい何を見せられているのか途方に暮れる。
その名の通り、つぎはぎだらけの作品はラストにもう少し仕掛けがあれば腑に落ちたかもしれないが、投げっぱなし感ハンパなく、鬼才✖
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ガーンジー島の読書会の秘密(2018年製作の映画)

3.5

悲しい秘密と裏腹な美しい風景、街並みが真相を知るにつれ切なくなっていく。
どんな状況でも本は人を導き、光になると思えるエンドロールが最高でした。

メイキング・オブ・モータウン(2019年製作の映画)

3.0

モータウンサウンドはその名を知らなくても、どの世代も耳にしたことがあるはず。
それは一見普通に見えてもその実ものすごいことで、産まれる前から存在する音楽にこんなにも心揺さぶられるのは、不思議でもあり幸
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秘密のまほう管理局(2021年製作の映画)

3.0

映像がとにかく美しい。
「お菓子の家」の童話を大胆な解釈で…と思わせておいて、ラスト付近で登場するあの兄弟!
他の童話のオマージュもあり、これはシリーズ化してもおもしろいかも。

ノマドランド(2020年製作の映画)

3.5

リーマンショックのせいで仕事も家もなくした主人公。車ひとつの放浪生活は頼るものが無いかわりに囚われるものも無く一見自由に思えるけれど、飢餓と危険が隣り合わせの命を削る行為に見える。
老いの入り口に立ち
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ナンシー・ドリューと秘密の階段(2019年製作の映画)

2.5

ソフィア・リリスちゃん、綺麗になりましたね。
いろいろ深読みしてしまったけど、そのまんまただ楽しむのが正解。
テンポよく短尺にまとめられた思春期手前のあれやこれやはミステリーの枠を超え、大人から子供ま
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ロマンティックじゃない?(2019年製作の映画)

4.2

ラブコメ大嫌いな超現実主義女子が、目覚めた所は超絶ロマンティックなNY。
誰もが知る恋愛映画へのオマージュを堪能!
音楽、ダンスも心地よく、キラキラなNYにうっとりしたけど、元のゴミだめNYもなんだか
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ワタシが私を見つけるまで(2016年製作の映画)

3.8

レベル・ウィルソンの出てる映画にハズレ無し!
笑って泣けて、最高に楽しい鑑賞時間でした。

ディア・ドクター(2009年製作の映画)

3.0

笑顔の奥の目がいつも悲しそうな鶴瓶さんが主人公にぴったり。
こんな「先生」に診てもらいたい。

ペンギン・ハイウェイ(2018年製作の映画)

2.5

原作の再現力が神!
文字だけでは想像しづらいシーンが映像になるとイメージにぴったりで、荒唐無稽な原作が絵本のようなファンタジーに。
見知った場所が数々登場するので、聖地めぐりするのが楽しみ。

クイーンズ・オブ・フィールド(2019年製作の映画)

3.0

地元サッカーチーム存続危機に立ち上がる女達!
主婦やシングルマザーに女子高生!
寄せ集めの超初心者女性チームがガタイも体力も段違いの男性チームとの試合に挑むシーンにハラハラ。
差別や偏見にさらされなが
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ワン・モア・ライフ!(2019年製作の映画)

3.5

人生の終焉、思いがけず手に入れた92分のロスタイム。
回想ばかりで貴重な時間を無駄にする主人公にイライラ。しかも、色々やらかしてくれてるし!
しかし本当に大切なものに気づく終盤。次第に眼差しが変化。
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ミナリ(2020年製作の映画)

3.0

新天地を目指す移民家族と祖母。
虐げられたり苦しめられたりするわけでは無いのに漂うアウェイ感が痛い。
良くも悪くも自分を見失わないおばあちゃん。
本当に「ミナリ」のような人。

ゆれる人魚(2015年製作の映画)

3.0

ホラーミュージカル。
人魚の姉妹のグロテスクな美しさ。
悍ましくも悲しい人魚姫。
ストーリーは破綻、ラストもブツ切れ。
しかし、彼女たちの歌声がいつまでも耳について離れない。

レベル16 服従の少女たち(2018年製作の映画)

2.8

このレビューはネタバレを含みます

管理された社会。女性の美徳。
すべては「出荷」されるため。
約束のネバーランドを思い出す。

名探偵コナン 緋色の不在証明(2021年製作の映画)

3.0

新作公開に先駆けて、赤井家物語を総復習。
断片だった情報が整理され、
何がわかっていて、
何がわかっていないのか、
が整理されたけど、ミスリードもあるのかも。
なんせ、一年越しの緋色の弾丸が楽しみ。

ラーヤと龍の王国(2020年製作の映画)

3.0

東南アジアを思わせる架空の世界を舞台に、アジア系ヒロインを筆頭に吹き替えも含めオールアジアで描かれるオリエンタルワールド。
敵国の王は女性、ライバルも女性、最後の龍シスーもまた女性。過去作は時代への目
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リトル・マーメイド 人魚姫と魔法の秘密(2018年製作の映画)

2.5

実写版人魚の美しさは息をのむほど!
しかし、奪われた「心」の定義が分かりづらく、目からビームにただただ唖然。
彼のその後は?
ラスト、子供たちは何を見たの?
ベッドサイドで語られる寝物語にはちょうどい
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監視者たち(2013年製作の映画)

2.4

普通。
韓国映画らしさは感じられず、そのまま日本の連続ドラマにできそう。

あのこは貴族(2021年製作の映画)

4.0

生まれた環境も性格も真逆な二人の女性。
交わるはずがない運命が、一人の男性の存在で交差する。
女の敵は女よね〜というところに安易に着地せず、登場人物それぞれの心情が丁寧に描かれ、誰一人悪人はいないと思
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カポネ(2020年製作の映画)

2.6

伝説のギャングの成れの果て。
認知症のため、虚構と現実を行きつ戻りすするカポネ。老いさらばえた姿はとても40代には見えず、かつてのカリスマ性のカケラも見えない。
しかし、時折その眼差しに微かな光が刺す
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ザ・コール(2020年製作の映画)

4.0

ほのぼの友情モードからの転落に思わず目を背ける。哀れな被害者がモンスターに変わる瞬間!未来が変化する映像表現は斬新そのもの。エンドロールの後まで気が抜けない展開は韓国映画ならでは。

エリザベス∞エクスペリメント(2018年製作の映画)

2.5

このレビューはネタバレを含みます

禁断の技術は禁断の結果を生む。
六番目の彼女は幸せ?

ゴーストランドの惨劇(2018年製作の映画)

3.0

背筋が凍りつく、真のホラー映画!
大半のシーンで目を背けてしまったが、性格の違う双子の恐怖に向き合う対処が対照的で、引き込まれた。

しばらく人形に触れないな。

スペース・スウィーパーズ(2020年製作の映画)

3.0

見せどころ、泣かせどころ、笑わせどころ、ツボを心得た演出はさすがの韓国映画。
特に子役ちゃんの愛らしさは反則もの!
しかし、ストーリーや世界観が少し難解で、理解というより感性で楽しむ作品。
劇場で見れ
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殺人鬼を飼う女(2019年製作の映画)

2.4

ミステリーホラー要素が薄く、このタイトルはミスリードかと。
しかし、女性が嫌悪感を抱かずに鑑賞できるポルノ作品としては秀逸。

哀愁しんでれら(2021年製作の映画)

2.1

お花畑の前半から真っ黒なラストまで、お伽話を見ているよう。
シンデレラ、うさぎ、赤い靴…
迷路の先があのラストとは…

花束みたいな恋をした(2021年製作の映画)

4.0

恋愛の賞味期限は4年間というけれど、これ以上ないと思う出会いもいつしか色褪せた日常に。小さな綻びやすれ違いがいつのまにか取り返しのつかないところにいることに気付かされるのは、きっと誰もが覚えのあること>>続きを読む

すばらしき世界(2021年製作の映画)

4.0

人生の大半を刑務所で過ごした男。
出所後の生きづらさに抉られる気分に。
あちこちぶつけながら、傷だらけになりようやく世間で生きるということに「慣れた」ことを一番拒絶したのは彼の心で、コスモスはある意味
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ファーストラヴ(2021年製作の映画)

3.0

原作イメージどおりのキャストに歓喜。
芳根京子さんの掴み所が無いのに狂気をはらんだ演技には、まさか原作を改変してきたかと疑うほど。
由紀と環菜の受けた傷はわかりやすい虐待とは少し違うだけにいつまでも血
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赤い光点(2021年製作の映画)

2.5

ホラーかと思ったらまさかの展開。
そら、狙われるわ。

永い言い訳(2016年製作の映画)

3.5

自分の不倫中、親友と事故死した妻。
良くも悪くも嘘がなくストレートに悲しみ怒る親友の夫と幼い子供たちとの交流をきっかけに何かが変わり始める主人公。
作家である彼の口から吐かれる美しくも空々しい言葉が、
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