カトヤンさんの映画レビュー・感想・評価 - 10ページ目

カトヤン

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カウチ・イン・ニューヨーク(1996年製作の映画)

3.6

パリのダンサーとニューヨークの精神科医が部屋を交換することから始まるコメディ。

ウィリアム・ハートが紳士すぎ。なんか夢をみてるような映画。

R.I.Pシャンタル・アケルマン

百一夜(1994年製作の映画)

4.0

映画誕生100周年記念作品。
映画を擬人化したシネマ氏をめぐるコメディ。
様々な映画や俳優をモチーフにしたギャグが楽しい。
異様に豪華なゲスト陣。
ディカプリオはどこにでてるか分からんかった。

隣人は静かに笑う(1999年製作の映画)

3.9

平和で安全に見える住宅街。その裏で進行する恐怖。

テロに対するアメリカの恐怖心がこういった映画を作らせたのか?98年でこのテーマは早いと思う。

ドラマ性とサスペンスがうまく組み合わさりつつ、そこか
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アクトレス 女たちの舞台(2014年製作の映画)

3.8

なんだかんだ言ってジュリエット・ビノシュはすごい女優と再認識。
アサイヤスの映画も「夏時間の庭」以来。
彼の最高傑作という人もいるがどうなんだろう?というのが初見の印象。曖昧にしか語られていない部分に
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黒衣の刺客(2015年製作の映画)

4.5

鳥肌が立つほど美しい映像の連発。
といってもストーリーは全体の2割ほどしか把握できなかった。

これだけ何も説明してくれない映画も珍しい。中国史によっぽど詳しいか、あらかじめ映画の背景を予習していかな
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クライム・ヒート(2014年製作の映画)

3.8

今まで見た映画の中で一番犬を飼ってみたいと思った作品。

ナイトクローラー(2014年製作の映画)

3.7

映画の中に出てくる「おかしい奴」はどうしてこんなに画一的なんだろうか。
まず顔からして「おかしい人間です!」と言ってるとしか見えない。
そしてなんとなくこの人物に引きずられて物語を追うことになる。
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ダイナー(1982年製作の映画)

4.0

50年代のアメリカを舞台にした青春ドラマ。
犯罪が起こらない良心的なアメリカ映画で地味なんだけど、もっと
続きが見たくなるような感じ。
ミッキーロークとケビンベーコンが若い。

奪還者(2014年製作の映画)

3.1

どこかで見たような演出が目につく。
そんなことしなくても、もっと愚直にやればいいのにと思ってしまった。

ロバートパティンソンは将来すごくいい俳優になるかもしれない。

突撃!O・Cとスティッグス/お笑い黙示録(1985年製作の映画)

-

この映画はどこかで80年代の全映画No. 1と謳われていて、ずっと見たかった。そして実際怪作だった。

保険会社を経営するシュワブ一家。そこにひたすら夏休みイタズラを仕掛ける高校生二人組、O.Cとステ
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ラブ&マーシー 終わらないメロディー(2014年製作の映画)

4.5

子供の頃から大好きだったビーチボーイズ。もう最近はブライアン・ウィルソンの新譜すら聞かないようになっていた。

そしてこの映画。観る前は期待していなかったが、手持ちカメラで始まるオープニングから完全に
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ホームドラマ(1998年製作の映画)

3.7

自分の潜在意識が白いネズミに関わることで、家族それぞれの隠された欲望が顕在化しはじめる。

ホームドラマとは皮肉なタイトルだけど真の家族の姿を露わにする。
家族のなかに異物が入り込み崩壊し、また新しい
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小さな死(1995年製作の映画)

-

ブルジョア家庭、同性愛、兄妹親子関係、ナルシズム。
この短編にはオゾン監督の自伝的な要素が殆どあるんだろうなーと感じた。

写真の使い方がうまい。
これが「小さな死」という意味にそのままひっかかってい
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ワンダーランド駅で(1998年製作の映画)

3.7

出会いそうで出会わないふたり。
すれ違い続けるふたりがただ出会うだけのストーリー。

彼らの人生が劇中流れ続けるボサノヴァのように気だるさと哀愁をかすかに漂わせる。

登場人物が皆んなチャーミングで淡
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リアル鬼ごっこ(2015年製作の映画)

3.8

詩人の少女が生き残る為に走り続ける。

「シュールに負けんな!」「自分が気づく前に自分が絶対しないことをしろ!」と叫びまくるシュールと言う名の友達。
これは園作品に通底する考えや俳優に対するアプローチ
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トランス(2013年製作の映画)

4.1

無くした記憶をめぐるサスペンスと思いきや、ラブストーリーになったりクライムアクションに変わる息もつかせぬ展開。トランス感を表現するカメラワーク。
ダニーボイル監督の映画で一番好きかも。

ガイリッチー
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愛、アムール(2012年製作の映画)

3.6

ハネケの作品はいつもヨーロッパ文明の終わりを感じさせる。

クロスロード(1986年製作の映画)

3.6

ロバートジョンソンの幻の30曲目を探しにミシシッピまで旅するブルース版ベストキッド。

伝説のブルースマン老人とブルース好き音楽院の少年の交流。

ラストのギタータイマンに唖然。
ブルース関係あれへん
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プライド&グローリー(2008年製作の映画)

3.6

前半は雑、中盤から面白くなってくる警官汚職もの。

映画のなかでは明示されないがアメリカの中の白人コミュティと移民、有色人種間の問題、または断絶ともみれるドラマ。
その辺りの裏テーマの出し方が上手い。
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SPUN スパン(2002年製作の映画)

-

公開時以来の再見。

ストーリーも友情も教訓もないドラッグ映画。こんな下品な映画やったっけ。あんまり覚えてなかった。
ヤク中を美化しないところがいい。
以外とミッキーロークの再ブレイクのきっかけにな
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気球クラブ、その後(2006年製作の映画)

3.9

園子温は「愛のむきだし」より前のこの時代のほうが好きな作品が多い。

役者のテンションを上げさせて、ラフに撮るのがはまってる。
毒は薄いけどけっこう複雑に撮られて、そして後半はほのかに詩心を感じさせる
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ガールフレンド・エクスペリエンス(2009年製作の映画)

3.8

何もないといえば、何もない映画。
アメリカは空虚としか感想がない。

金融不安に陥るアメリカを舞台に高級エスコートガールを主役にした作品。
本物のポルノ女優サーシャ・グレイを主演に迎えた本作。
しかし
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ツイステッド(2004年製作の映画)

4.2

サスペンス映画としたらごく普通の映画。
官能ドラマとしてみたらものすごいクオリティ。

フィリップ・カウフマンはベルトルッチ、ポランスキーと並んでこういう映画の強度が凄まじい。

トップ・シークレット(1984年製作の映画)

4.0

予想してたよりも映画センスに溢れて、いい意味で下らなかった。
本当に何も考えずに見れる。

東ドイツでプレスリーみたいな歌手が騒動に巻き込まれるアイディアがいい。
手間がかかってるギャグに感心してしま
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イノセント・ガーデン(2013年製作の映画)

3.7

俳優、雰囲気は良かったけど編集だけがあまり好きじゃなかった。これは監督の生理だろうけど。

「オールドボーイ」を裏返しにしたような共通のテーマとストーリー。
パク・チャヌクがハリウッド進出するにあたり
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ジェームス・ブラウン 最高の魂を持つ男(2014年製作の映画)

4.1

JBの人となりのみに焦点を絞った作品。
なのでファンはもちろん、彼の音楽を知らない人でもダイジェスト的に楽しめる作りになっている。

とりあえずボビー・バードがいい人すぎ。

ビューティフル・ルーザーズ(2008年製作の映画)

-

アメリカという場所でグラフティアートから自分だけの世界を造った人々。素朴でシンプルな作品は金儲けや成功に背を向ける彼らの生き方そのもの。
「クリエイティブな連中はみんなスケートをやってる」は名言。
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誕生日はもう来ない(1981年製作の映画)

3.3

B級映画好きにしか全く勧めない映画だけれど、ある意味サスペンス映画の王道のような作品。

緊張感のないシーン、意味のないミスリードなどあるけどストーリーが特殊なんで意外と楽しめた。
中盤にヒロインが泣
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複製された男(2013年製作の映画)

3.5

意味深な映画だがなんとなく意味はわかってしまった。
分かったからといって面白いかはまた別の話で、意図的に説明不足にしてるようにみえた。

しかし、少ない登場人物だけで緊張感を持続させる手腕は上手いと感
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