ふつう物語は、時間が進むにつれどんどん主人公のことがわかっていくが、この映画では、終わりにかけて主人公の行く先がわからなくなっていく。
玄関先で背中しか映らない男たちと、窓を開けるシーンが印象的。
タイトルからして、ヤクザの抗争を中心に描いたものではなくヤクザにまつわる人間ドラマだろうと思っていたので、綾野剛の繊細な表情がより迫ってきた。
途中アスペクト比が切り替わるのは、柴咲組の衰勢を強調さ>>続きを読む
シネスコを最大限活かした画面づくりに感動した。fixがシュールさを倍増させている。
ただ、客観的で観る人の思い入れを必要とするような映画なので、自分の知識不足を感じました。
ふんわり軽く笑ってほっこりの台湾映画。そういうのが観たいときには最適。
主人公の動きがおもしろい。
延期が続いてようやく、という感じ。マスクの意味が変わってしまっている今の状況に届けるのが難しかったのかもしれない。
アニメーションとしては、ポップな美術と郊外ショッピングモールを舞台にしていて新鮮。>>続きを読む
このレビューはネタバレを含みます
同じ名前の子を持つ3人の母親…殺したのは誰なのか…という謳い文句だったのでもっとミステリー、サスペンス系かと思ったらちがった。
登場する3つの「石橋家」は家計の差によって分別されるが、母親視点と子ど>>続きを読む
『アメリカン・ユートピア』の予習として観ました。これがトーキング・ヘッズか!
スーツそんなにでかくないやん!って思ったら後半めっちゃデカくなった。
仕事に人生を捧げて気づけば40歳。突然職を失くしたチャンシルさんは、自分が何をしたいのかが分からず…というお話。こういう、ハキハキしてて面倒見がよく感情豊かな飄々としたおばさん、いるよな〜と思った。映>>続きを読む
役者がいい。だから彼らの掛け合いがおもしろかった。特に好きなのは芹澤さん。最近よく見るけど存在感がある。
ラストの方はちょっと間延びした感。
なんでも飲み込んじゃう女性っていうキャッチーな題材を使ったサイコ映画かと思ってたけど、摂取と排泄を通して哲学的な部分に踏み込もうとするどちらかと言うとアート寄りな映画だった。
映像やキャラクターはか>>続きを読む
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細田守の「アニメ」を超えて「映画」をつくろうという意気込みを感じた。そうした演出がアニメとしては新鮮ではあったが、映画としては分かりやすすぎたかも。欠けたマグカップ、片足のない犬、道路挟み…同級生告白>>続きを読む
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日本家族と韓国家族6人の不思議なロードムービー。
日韓関係が戦後最悪と言われる現代に送り出す最新作。言葉も文化も異なる両者が見るものとして、石井裕也監督が提示したのは天使。それも不恰好な。
撮影は>>続きを読む
予告編ですでに感動したアレサ・フランクリンの歌声。本編でももちろんすごかった。しかしそれよりも印象に残ったのは、アレサのなんとも言えない強さを感じる表情。調べると、当時30歳。ライブでは、彼女は歌以外>>続きを読む
繰り返す毎日に飽きていた男は、同じ空間に舞い込んだサラという他者の存在によって世界の見方が変わっていく。
タイムループもので哲学的な部分に踏み込む、というのは理解できるけど、コメディ映画として見るべ>>続きを読む
クズ、下品、犯罪。
しかしたまに我に帰るようなムーンドッグ。おそらく彼は繊細で、意思を持ってバカやってる。つまり"まじめに不真面目"。
破茶滅茶なようで、映像にはこだわりが見える。いいアングル、独特>>続きを読む
人間の母子を囲う巨大な手。束の間、青い巨人の下でおびえる虫ケラのような人間の姿に、一瞬にして立場の逆転を感じさせるすばらしいオープニング。
いろいろな瞑想シーンに釘づけ。
女性宇宙飛行士の労働環境。一方でプロ、一方で母親という葛藤のストーリー。訓練施設の具体的な描写が面白かった。
ラストは夢とか妄想的なものかと思ったらやっぱり現実の行動だったみたいで、確かに違和感。>>続きを読む
予告を見て、自閉症者の見る世界を刺激的な映像と音で表現する、というのに興味を持っていたが、実際それほど鮮烈な映像でもなく、ナレーションで説明してそれをまた映像で何度も見せるというやり方が少ししつこかっ>>続きを読む
映画じゃないので点数難しいです。
でもオリジナルよりローラがかっこよかった。ヒールであれだけ動けるのもすごい。
ストーリーをわかりやすくするためかと思ったけど、ローレンのキャラ変更はよくわからなか>>続きを読む
だいぶ重い話になるんじゃないかと思ったけど、肉子ちゃんの明るさとキクコの賢さでだいぶコミカルだった。波瀾万丈あるが、笑って泣いてほっこり、というストーリーは朝ドラ感もある。
リアルめの画面に対し挟ま>>続きを読む
ロンドンのドラァグクイーンと田舎の靴工場との紆余曲折のドラマ。
主人公チャーリーは、自身の境遇をローラに重ねながらブーツ作りに奔走、、だが、基本的に会社としての成功を第一にという感じでところどころク>>続きを読む
アニメミライ版より作画クオリティが上がっており、アニメーションとしての魅力が増している。色彩設計も良いです。
ストーリーに関しては、キャラクターも増えて広がりが見えたが、1時間という尺の中では微妙な>>続きを読む
辞書編纂という地味な作業のなかにある広い世界。言葉をテーマに関係を獲得していく主人公マジメのドラマを軸に、存在感ある編集部各メンバーたちの仕事への取り組みも見応えがある。
成田凌かわいい。
井浦新かっこいい。
津田寛治もかっこいい。
いろんなシーンあり、観終わったあとに「いろいろあったな〜」としみじみなるが、それ以上になにかあるのか、、
おもしろいのかおもしろくない>>続きを読む
2年ぶり2回目の鑑賞。
平面デザインチックな美術、エフェクトが魅力的。キャラクターも皆おもしろい。
金曜ロードショーで、3年ぶり2度目の鑑賞。
随所で、特に演奏シーンにQueenへのリスペクトを感じるし、ラストのライブエイドをあれだけの尺を使って再現した制作陣にはこちらからもリスペクトを送りたい。
予告編にうつってる通りのストーリー。
ボクシングジムの雰囲気がリアル(本物知りませんが)で、会長やコーチ?の演技には味がある。スポーツに対するさまざまな関わり方が描かれていたのも丁寧。
予告編など何も見ずに行ったが、それが正解。認知症患者本人の脳内を映像化しており、家族の絆やサポートの大変さといったもの以上の鮮烈な印象を残す。自分という点があっちへ行ったりこっちへ行ったりし、あるべき>>続きを読む
男性社会にとりこまれ、感情を押し殺してきた点で似る2人。身分や性格で相反する2人。こうした一致と齟齬の間で生まれる微妙な感情が十分に映画としておもしろい。
主役2人は言うまでもなくすばらし。