YKさんの映画レビュー・感想・評価 - 4ページ目

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Zolaゾラ(2021年製作の映画)

3.5

ツイートをもとに作られたという謳い文句の映画。そのツイートとは、2015年に「A'Ziah 'Zola' King」という人物がTwitterに投稿した148のツイート。彼女は、自分の身に起こった2日>>続きを読む

EUREKA ユリイカ(2000年製作の映画)

4.5

この映画には、どこかファンタジックな部分がある。モノクロ(セピア調)の映像が独特の雰囲気を生んでいるが、それだけではないように思う。ロケ地は福岡県。登場人物は皆バリバリの博多弁を話し、劇中でも具体的な>>続きを読む

NOPE/ノープ(2022年製作の映画)

3.5

「絶対に、空を見上げてはいけない・・・」(ダサい)というキャッチコピーとともに不穏なビジュアルが公開されていた本作。ポスターを見ただけではどういう話なのかまったく分からないが、空に現れた超巨大飛行物体>>続きを読む

ゲット・アウト(2017年製作の映画)

3.5

人種差別の問題に対する、黒人側の違和感とか不快感をうまく伝えている。が、それを伝えるためのアイデアありきな作品。おもしろいけど、映画じゃなきゃダメな理由がもうちょっと欲しい。現代的なテーマに対して、ホ>>続きを読む

大人は判ってくれない(1959年製作の映画)

4.5

主人公アントワーヌは、学校では先生に叱られ、家では両親の関係に悩まされている12歳の少年。唯一気を紛らわせられるのは、親友ルネと学校をサボって遊んでいる時間と、映画だった。しかし、そんな反抗的な行動は>>続きを読む

突然炎のごとく(1961年製作の映画)

4.0

ジュール、ジム、カトリーヌの3人の関係性、そしてカトリーヌの自由で強い言動振る舞いは、いま観てもおもしろいどころか、かなり先進的に見える。特にジュールがジムにする提案。

共感できないと言うけど、彼ら
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欲望の翼(1990年製作の映画)

3.5

「眠れば気分も晴れる」なんて言ってくる警官が現れたら、「夢で会おう」と話していたヨディのプレイボーイ感が際立つ。

割と序盤にある、レスリー・チャンとカリーナ・ラウのキスシーンが好きだ。

2046 4Kレストア版(2004年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

ウォン・カーウァイは数字にこだわってきた監督だ。『恋する惑星』の名モノローグ「その時、彼女との距離は0.5ミリー57時間後、僕は彼女に恋をした」のほか、『2046』の前日譚とも呼ばれる『欲望の翼』の「>>続きを読む

花様年華 4Kレストア版(2000年製作の映画)

4.5

このレビューはネタバレを含みます

舞台は1962年の香港。トニー・レオン演じるチャウとマギー・チャン演じるチャンは、同じ日に同じアパートへ引っ越してくる。それぞれ妻・夫がいるため、交わすのは挨拶程度。ただ、チャウの妻はいつも帰りが遅く>>続きを読む

ブエノスアイレス 4Kレストア版(1997年製作の映画)

4.5

このレビューはネタバレを含みます

これまで香港を舞台に映画を撮ってきたウォン・カーウァイ。しかし、ついに香港返還が行われるという1997年、舞台はまさかのブエノスアイレスへ。そこは香港のちょうど真反対に位置するアルゼンチンの首都。観光>>続きを読む

天使の涙 4Kレストア版(1995年製作の映画)

5.0

このレビューはネタバレを含みます

今回観た中でいちばん好きだった作品。これまでは意図に反してビスタサイズに改変されていたそうだが、今回のレストアにあたり、スクリーンはオリジナルのスコープサイズに修正された。そんなワイドな画面と超広角な>>続きを読む

恋する惑星 4Kレストア版(1994年製作の映画)

4.5

このレビューはネタバレを含みます

1990年代前半の香港・九龍を舞台に、失恋した男たちの新たな恋模様を二部構成で描く。このころの香港と言えば、1997年の「香港返還」を目前にしていた時代。当時の市民たちは、アヘン戦争以来(日本軍の支配>>続きを読む

裸足で鳴らしてみせろ(2021年製作の映画)

3.0

感情メインの青春映画(よくあるやつ)と思ってたけど違った。実際、メイン2人の行動には全然共感できない。情緒的な描写も普通にありはするが、本作ではむしろ「手とか足が触れるもの」「目に見えるいろいろなもの>>続きを読む

こちらあみ子(2022年製作の映画)

4.0

主人公のあみ子は、元気で好奇心旺盛で誰とでも話せる女の子。だが、映画を観ればわかる通り、世間ではこの子を「変わった子」とも呼ぶ。学校では靴を履かないし、クッキーはチョコレートの部分だけ食べるし、妄想癖>>続きを読む

ギルバート・グレイプ(1993年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

ジョニー・デップとレオナルド・ディカプリオが兄弟を演じた映画。

兄のギルバートは、街も出ず家も出ず…しかしある日、キャンピングカーで旅して暮らす同年代のベッキーと出会う。「空が大好き」と言うベッキー
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C.R.A.Z.Y.(2005年製作の映画)

4.0

クリスマスの夜に生まれたザックは、母親から「特別な子」と言い聞かされ育った。父親からは「あるべき男らしさ」を示されるが、ザックはそんな両親の期待に応えられずにいた。ある言動をきっかけに、彼はオカマ、ホ>>続きを読む

マクロスプラス MOVIE EDITION(1995年製作の映画)

4.0

演出やレイアウトが実写的。作画アニメながら各シーンのレンズもしっかり設定されており、単なる"アニメ"ではなく、"映像"を作るんだという気概が伝わってくる。

菅野よう子の音楽も、劇伴・歌ともに良い。三
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パーフェクトブルー(1998年製作の映画)

5.0

実写的なテーマと演出だが、実写ではこんなに怖くならないというのが、アニメーションとしてのおもしろさ。

戦争と女の顔(2019年製作の映画)

4.0

終戦後の2人の女性を通し、これまで語られることのなかった戦争の「女の面」を描いていく。これもある意味「この世界の片隅に」だ。女性の物語ではあるが、戦後ソ連社会での「男性」もしっかり描かれており、監督が>>続きを読む

マルケータ・ラザロヴァー(1967年製作の映画)

3.5

労力がかかってることは伝わるが、人物関係がよくわからず話が入ってこなかった。セリフはスタジオで録りました感満載で、誰が喋ってるのかがわかりづらい。

クリスティアンがイケメン。

超時空要塞マクロス 愛・おぼえていますか(1984年製作の映画)

4.0

テレビシリーズからのキャラ・設定の刷新により冒頭から困惑したが、2時間ものとしてうまく再構築されている。劇場版として管理体制も見直されたのか、テレビ版と比べて作画のクオリティが統一・安定しており、美人>>続きを読む

わたしは最悪。(2021年製作の映画)

3.5

就職、結婚、出産…将来のことはいろいろ用意されているのに、何となくそのまま進めない、30歳の主人公ユリヤ。日本版ポスターに「人生は選択」というコピーがある通り、ラブストーリーではあるけど「何が起こるか>>続きを読む

歩いて見た世界 ブルース・チャトウィンの足跡(2019年製作の映画)

3.0

閉館前に岩波ホールに行きたくて、最後のロードショーを鑑賞。

結局、ブルース・チャトウィンのことは著作を読まないとよくわからない。本作ではむしろ、劇中で紹介されたヴェルナー・ヘルツォーク監督の過去作が
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ベイビー・ブローカー(2022年製作の映画)

4.0

優しい。というか、優しくない部分をうまく隠している。ヤクザしかり、政治しかり。あの暗闇の部屋で語られる言葉こそ、この映画で描きたいもの。ポニョとおんなじテーマ。

冒頭の雨と坂道には、そこはかとない「
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神は見返りを求める(2022年製作の映画)

3.5

ムロツヨシのことを「神様、神様」言っている冒頭の時点で、ああ、これはムロツヨシが岸井ゆきのに見返りを求める話なんだな、と気づくが、そこからさらにいろんな要素が加わってラストへ向かっていく。岸井ゆきのの>>続きを読む

イントロダクション(2020年製作の映画)

3.5

『あなたの顔の前に』よりもミニマルだった…スタッフクレジットが1枚だけの映画なんて初めて観た。

抱擁、抱擁、抱擁、よくわかる。ヨンホが、大学のときの先輩に似てて気まずかった。登場人物が「あれ」を指し
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リコリス・ピザ(2021年製作の映画)

4.0

子役上がりで大人社会に精通している15歳のゲイリーと、厳格な親のもとで育ち社会的に未熟な25歳(?)のアラナ。卒業写真の撮影会という場で出会った2人だが、廊下を歩きながら偶然目が合って出会う最初の長回>>続きを読む

エルヴィス(2022年製作の映画)

3.5

ボヘミアン・ラプソディ的なのを想像してると違うかも。伝記映画ではあるけど、マネージャーであるトム・パーカーの視点が主で、割と客観的なエルヴィス物語。CGモデルや実際の映像も取り入れたりしていて、ドキュ>>続きを読む

トップガン マーヴェリック(2022年製作の映画)

3.5

前作は、戦闘機がどこで・なにをしているのかが分かりにくいカットが何か所かあったが、今回はとても分かりやすく見やすくかっこよかった。劇中のとある重要なミッションにあたり、マーヴェリックは若手パイロットた>>続きを読む

家庭(1970年製作の映画)

4.0

こんなに漫画チックな映画なんや、と思ったけど、素直に「おもしろい」と思えるのはいいことだと思う。

ヤマダキョーコのいかにも西洋人発想な女性像に賛否ありそうだが、同居人との会話で素の日本語が出ちゃって
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トップガン(1986年製作の映画)

3.5

テレビの画面で観たからか、肝心の飛行シーンに全く興奮しなかった。逆に日本のアニメや特撮のすごさを実感。

紅の豚のほうが1億倍おもしろい。