Kedjenouさんの映画レビュー・感想・評価 - 2ページ目

Kedjenou

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善き男の10日間(2023年製作の映画)

3.2

トルコの探偵ものです。映画のレベルが高いだけでなく、クセ(メソメソする日本、残酷好みの韓国、「俺が俺が」のアメリカとか)がなくて見やすいです。

見慣れない街並みも楽しいです。

ストーリーやミステリ
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オペレーション・ミンスミート ーナチを欺いた死体-(2021年製作の映画)

3.5

起伏に乏しい渋いスパイものですが、楽しく見せます。

作戦の珍妙さと、役者陣の演技、そして恋愛を絡ませて飽きさせません。特にコリンファースは流石の貫禄です。

「高慢と偏見」のダーシー役を演じた二人が
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マチルダ 禁断の恋(2017年製作の映画)

3.8

サンクトペテルブルグの宮殿で撮ったのでしょうか。絢爛豪華な宮殿と衣装、舞台が満喫できる美しい映画です。これだけで私は満足です。

若く美しくコケットなバレリーナがロシア皇太子を魅了し、振り回すお話です
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エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス(2022年製作の映画)

3.8

世界を救う「選ばれし者」がただのおばちゃんで、メタバースを駆け巡り、カンフーで敵をなぎ倒すというパロディ満載のカルト映画….のはずがなぜかアカデミー賞を総なめにしました。

たしかにスピーディーで笑わ
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ザ・コンサルタント(2016年製作の映画)

3.6

高機能自閉症+会計士+裏社会の資金洗浄係+殺し屋という男の活躍?を描きます。
 
魅力的な企画で、実際期待を裏切らない出来です。主人公の人間像、アクションシーンなどなど見せ場がたくさんあり楽しめます。
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フェイブルマンズ(2022年製作の映画)

2.8

第三者が作れば良かった。天才の原動力、映画愛、葛藤、秘密、ノスタルジー、使えるテーマはいくらでもありそうです。いずれにしろ的を絞れば素晴らしい青春映画にできたはずです。

残念ながら、本人が振り返り、
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誰がハマーショルドを殺したか(2019年製作の映画)

3.5

ハマーショルド暗殺がアメリカないしベルギー資本の陰謀だったというのはほぼ定説に近いと思います。

これを今更ほじくり返すのだから、強力な新証拠を見せるのかと期待してたけれど、空振りに終わります。

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情婦(1957年製作の映画)

3.9

今見ても引き込まれる法廷サスペンスの傑作です。

会話がみな辛辣なユーモアに満ちているのも楽しい。

殆ど演劇のような映画ですが、そういえば昔の映画の俳優は舞台のように語りますね。「リアルな」演技が当
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ブルータル・ジャスティス(2018年製作の映画)

3.3

暗くて緊張感たっぷり、陰鬱なフィルムノワールです。

緊張感の震源は犯罪の中心になる強盗団の非人間性、凶悪さなのですが、その背景は全く描かれません。

その代わりそれぞれに強盗団に絡む2組の男達の背景
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湖中の女(1946年製作の映画)

2.8

チャンドラーの脚本だそうですが、演出も良くないのか主人公があまりにマッチョでついていけませんでした。

探偵の一人称カメラも、アイデアを活かせてるとは言えないと感じました。

フィリップマーロウものな
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最後の追跡(2016年製作の映画)

3.7

借金に追い詰められた銀行強盗、それを追う老人レンジャー。現代版のウェスタンです。

アメリカの農民は苦しいのですね。いや日本も同じです。どうして農業は儲からないのか。いや、農民が豊かになれない社会って
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仮面の男(1944年製作の映画)

3.6

クセのある役者が揃って飽きさせないサスペンスです。

派手な山場はないのに目が離せません。トルコから始まってから南欧東欧と、最後はパリで終わるのも良い趣向です。

最後にもう一捻りあっても良かったかな
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ランナウェイ・シーフ(2023年製作の映画)

2.8

企画は面白いですが、わたしは後半のインドの娯楽映画特有のカッコつけた演出が鼻につきました。

インドの大ヒット映画が楽しめる人におすすめです。

拳銃魔(1949年製作の映画)

3.9

拳銃に取り憑かれてるのに殺生は大嫌いという矛盾を抱える男が、バンバン撃ちまくる金食い虫の悪女に惚れて破滅するお話です。

余計なことは挟まず一つのテーマで一直線という昔の映画の長所が光る映画です。10
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ヒットマンズ・ワイフズ・ボディガード(2021年製作の映画)

2.8

大量の火薬を使ったドタバタコメディです。前回映画を支えてたS.L.ジャクソンの漫才芸も見られず残念でした。

時間潰しには楽しいです。

リフォーム探偵シャノン 仕組まれた疑惑(2017年製作の映画)

2.6

日本の金曜日2時間ドラマと似てます。のんびりした展開、噛んで含めるような説明、常套的な解決などです。

途中にトイレに立っても話しについてゆくことができます。

でも日本のドラマより脚本も演出も上手く
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ブレイキング・コップス(2006年製作の映画)

3.0

カナダでは多数派の英語圏と仏語圏ケベック州はあまり仲がよろしくない。そこでケベックと英語圏の両警察の警官が組んでギクシャクしながら大暴れすると面白いだろう!という企画です。

お互いへの偏見丸出しで、
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ザ・マザー: 母という名の暗殺者(2023年製作の映画)

3.0

タイトルから想像できるストーリーです。「こんな映画かな」と思ったら、大体そんな映画です。

アクションそのものは派手ではありませんが、緊迫感で飽きさせません。

中弛みがあり、気に入らなかったら早送り
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クロスロード(1986年製作の映画)

3.5

ブルース好きにはたまらないお話し。

ニューヨークのブルースマニアのお兄さんがブルース創成期の南部に迷い込みます。

彼を連れ回すのはロバートジョンソン(若くして死んだブルースの神さまです)の仲間だっ
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ブラックボックス:音声分析捜査(2021年製作の映画)

3.8

期待しないでみましたが、なかなか面白かったです。

この映画のように主人公が弱々しかったりちょっと発達障害っぽいと、私は感情移入し点数が上がります。

終盤は突然スピードが上がってハリウッド的なご都合
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トゥー・ウィークス・ノーティス(2002年製作の映画)

2.4

気楽な時間潰し用のラブコメです。

正反対の二人がやがて、という定番の設定ですが、肝心の二人が惹かれ合う過程が全然描けてなくて、当然最後の告白部分もつまらないし、残念な出来でした。

笑いの方も、くす
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KIMI サイバー・トラップ(2022年製作の映画)

3.3

主人公が外出恐怖症というサスペンス。小品なので気軽に楽しめます。

人となりの紹介に時間を使って、本筋のサスペンスが始まったらあっという間に終わった感じ。それなりにハラハラしました。

勇気を振るって
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マーダー・ミステリー2(2023年製作の映画)

3.3

前作と違ってドダバタアクションコメディかな?

その代わり今回は正統派ミステリーのパロディ、夫婦漫才ネタはあまり効いてません。

私は第一作のフレーバーが好きだったので、少し減点です。楽しめましたけど
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ウエスト・サイド・ストーリー(2021年製作の映画)

3.6

昔々思春期に大画面でオリジナル版をみました。その印象が強烈すぎてリメイク版を客観的に評価するのは難しいです。

俳優のエスニックな選定、屋外の撮影などリアルさにこだわってるのはよくわかりますした。
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刑事ジョン・ルーサー: フォール ン・サン(2023年製作の映画)

3.3

ドラマを見てない人でも楽しめると思います。

主役の俳優さんの持ち味とスーパー刑事ぶりで一気に見せる映画です。そんなにうまくいくか!とかのツッコミはなしでみましょう。

犯人がスペクター並みの組織を背
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トップガン マーヴェリック(2022年製作の映画)

3.9

前作「トップガン」にミッション:インポシブルで味付けした作品です。結果は大成功、前作以上に楽しめました。

機会があれば劇場の大画面で観たいですね。

ミッション:インポシブルなみのありえない作戦、し
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METライブビューイング2019-20 フィリップ・グラス「アクナーテン」(2019年製作の映画)

4.8

再ひ素晴らしいスペクタクルありがとう!
サティアグラハに次いでMETライブ2度目のグラス作品です。

様式化化された演技、たぶん誰もわからない歌詞、見せ物的要素の多用などサティアグラハと同じタイプの演
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Sharper:騙す人(2023年製作の映画)

2.5

キレのいい騙し合い、さらに観客の裏をかくどんでん返しを期待してましたが、違いました。じっとり感情が絡む詐欺ものが好きな人向けでした。

騙す人たちに色々過去があり、愛憎があるのは当然です。そういうとこ
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INTERCEPTOR/インターセプター(2022年製作の映画)

3.2

孤立無援ヒロインが超人的活躍でアメリカを救うというお話しです。気軽に観ればなかなか面白いです。

ダイハードを原型とする限られた空間での肉弾映画ですが、空間が隠れるところもないほど単純で狭いというのが
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グレイハウンド(2020年製作の映画)

3.4

トムハンクスが脚本と聞いて、くどい家族愛とか押し付けるかと思いきや、戦闘場面にほぼ終始する映画でした。

というわけでメッセージはありません。集団で襲いかかるUボートと、輸送船団を必死に守る駆逐艦との
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ディヴォーション:マイ・ベスト・ウィングマン(2022年製作の映画)

3.1

朝鮮戦争当時まだ稀だった黒人パイロットと白人の同僚の絆を描いた、実話ベースの映画です。ちょっと日本映画っぽいスローで湿っぽい作りが特徴です。

トイレやレストランも別とか、黒人への差別が制度化されてい
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ジュマンジ/ウェルカム・トゥ・ジャングル(2017年製作の映画)

3.6

家族で楽しめる楽しい映画です。

アバターと本人の性格や体格のズレとか、ゲームっぽさのギャグとか上手くできてて面白くできてます。

役者も上手だし、スピード感もあり飽きずに見られます。

ウィークエンド・アウェイ(2022年製作の映画)

2.8

海外旅行中に友人が消えて、、、という巻き込まれ劇です。特に女性向け心理サスペンス好きの人向けでしょうか。

他方、スピード感ある追跡劇を期待する人はがっかりするでしょうね(わたしはがっかりしたタイプな
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ほの蒼き瞳(2022年製作の映画)

3.2

舞台はアメリカながら、ゴチック風味のミステリーものです。エドガーアランポーが助手役を務めるので期待させます。
 
暗闇の場面が多く、スローテンポなのもそのためでしょう。終盤の展開は「アッシャー家の崩壊
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アイリッシュマン(2019年製作の映画)

3.0

長い。遅い。私にはあまりに遅いマフィアものでした。試しに1.5倍速にしてみましたが、それでもまだ遅いです。それが気にならない人には、おすすめの良質な映画ではあります。

1人の男が闇社会に入るところか
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THE BATMAN-ザ・バットマンー(2022年製作の映画)

3.3

スーパーヒーローものというより、ダークな探偵ものというアメコミ再解釈映画です。この味付けが好みにあう人にはおすすめです(どんな味かは見ないと分かりませんが)。

市長の暗殺事件に踏み込んだ探偵は、自ら
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