Kedjenouさんの映画レビュー・感想・評価 - 4ページ目

Kedjenou

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ザ・バブル(2022年製作の映画)

1.0

たいてい下調べしてから見るのですが、うっかり観てしまいました。たまにはルール通りでないのもいいかなと。

結果は悲惨でした。せっかくの二時間、他のものを見れば良かった。

16ブロック(2006年製作の映画)

3.6

過去の名作のリメイクとも言える設定ですが、逃走コンビの名演技がオリジナリティを与えています。

ダメ警官が正義に目覚めるというのが基本線です。甘いとは思っても、やっぱり応援したくなりますね。

最後の
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Mr.ノーバディ(2021年製作の映画)

3.2

戦闘や殺戮に喜びを覚える根っからの殺し屋。10数年間皮をかぶって平凡な父を演じてたものの、一旦火がつくと、、、というアイディアです。

マフィア軍団との戦闘場面が山場ですが、ほとんどコミカルに描かれる
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ブラック アンド ブルー(2019年製作の映画)

3.2

社会派としては表面的にすぎ、サスペンスとしては切れ味が悪い感じがしました。

ハリケーン以降のニューオリンズの荒廃、街を去った者残った者、人種と貧困、面白くなりそうな要素満載なのですが、生かし切れてま
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ファウスト(1994年製作の映画)

3.6

ゲーテのファウストより、マーローの「フォースタス博士の悲劇」を下敷きにしているようです。

実写が長すぎるし説明臭いのが残念でした。もっと得意の人形やストップモーションを見せてほしかった。

そもそも
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ミュンヘンへの夜行列車(1940年製作の映画)

3.8

007並に非現実的だけど、はらはらドキドキ楽しませてくれます。

この頃の映画は長さも適当で気楽に見られます。

おなじみおとぼけ二人組が一層たのしい味付けになってます(「バルカン特急」で好評、その後
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影なき男(1934年製作の映画)

4.0

かなりドタバタに近いコメディ仕立てのミステリーです。

主役のカップルがとても魅力的で、二人の早口のやりとりが楽しいです。

最後はクリスティ風に容疑者みんなを食卓に集めるのですが、犯人をあかすプロセ
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拳銃貸します(1942年製作の映画)

3.9

グレアムグリーン脚本と聞いて楽しみに見ました。

たしかに上質のサスペンスで最後まで目が離せません。

ただし面白そうな仕掛けを活かしきったとは言えません。

グリーンらしくスパイがからみ、殺し屋を助
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スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム(2019年製作の映画)

3.9

お子様向けの新シリーズ、好調です。

中学生目線のスーパーヒーローって新鮮でいいですね。大人に簡単に騙されるし。

とにかくシリアスぶらないのが好きです。どうせマンガなのだから、御涙頂戴やくさい芝居は
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絶壁の彼方に(1950年製作の映画)

4.0

うーん、これは面白い!始めから終わりまで目が離せないノンストップ逃亡劇。しかも絶望的状況下で。

なにも考えないで、過剰な暴力とかミソジニーとか不愉快なこともなく、病的な人間描写でうんざりすることもあ
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ノーザン・ソウル(2014年製作の映画)

3.8

イギリスの「ワーキングクラス」青春ものジャンルに入る作品だと思います。

60年代末から70年代初め、イギリス北部から広がった「ノーザンソウルムーブメント」というのなあったそうです。ソウルに暗い怒りを
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告発のとき(2007年製作の映画)

3.5

「アメリカンスナイパー」に通じる反戦というより厭戦映画です。でも、ミステリーですが真相はシリアスです。

正義なきイラク派兵、そこでの米兵の内的崩壊を描いたと言って良いでしょう。と言っても、それは最後
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青い戦慄(1946年製作の映画)

2.9

妻殺しで追われる男、ナゾの美女、暗黒街に繋がるクラブ支配人、ケチなユスリ屋。

ハードボイルドなお膳立てが整っていてワクワクするのですが、なぜかもう一つ(私の)ツボにハマリマせんでした。

追われる男
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アガサと深夜の殺人者(2020年製作の映画)

1.5

脚本がお粗末すぎて、私は観て損した気分です。途中で「つまんない。でもこれからが面白いのかな」と思う人は、そこで止めることをおすすめします。面白くはなりません。

もちろん、「これはおもしろい!」と思う
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ヒットマンズ・ボディガード(2017年製作の映画)

3.7

ありえない組み合わせの二人組が繰り広げる殺戮とお笑いのノンストップ逃走劇です。

キャスティングが上手くはまって、ハラハラし、たくさん笑えました。凄惨な描写はミニマムだったし(たくさん殺してましたけど
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アガサとイシュタルの呪い(2019年製作の映画)

3.3

映画館に行くほどの映画でもないけど、茶の間で家族でのんびり見るにはちょうど良い感じです。

こたつでみかんを食べながら楽しみました。

金曜スペシャルドラマみたいなものと書いてた人がいましたが、まさに
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アガサと殺人の真相(2018年製作の映画)

3.1

著名な探偵小説家が自分で探偵をするという話は大好きです(「ハメット」とか)。

作家の世界に作家が入り込むのが楽しみです。

この映画も、容疑者全員を邸宅に集めて、、、というクリスティ的な宇宙が用意さ
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キャッシュトラック(2021年製作の映画)

3.2

暗く重いフランス製フィルムノワールのリメイクだそうです。

リメイクした監督は、シニカルなユーモアと歯切れ良いアクション(時に殺戮)の映画が得意です。
  
で、結果は「迫力ある戦闘場面もあるけど、時
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拾った女(1953年製作の映画)

3.2

タフでニヒルな一匹狼の犯罪者がスパイ戦に巻き込まれ、スパイを手伝ってた色っぽいお姉さんが彼に惚れて絡む、というお話です。 

面白くなりそうなプロットです。

ところが主人公の仕事はスリ。わたしのスリ
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殺人者(1946年製作の映画)

3.8

なかなかおもしろいです。

冒頭に男が殺され、しかもなにか訳あり。そして時系列的にことの顛末が明らかになっていきます。

そういう語り口なので、登場人物に感情移入してのハラハラドキドキはありません。
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ドント・ルック・アップ(2021年製作の映画)

3.6

人類を絶滅させる巨大惑星接近をネタに、現代アメリカを批判する映画です。

同じ監督の「マネーショート」がすごく良かったので、期待してみました。

面白かったけど、大分落ちるというのがわたしの感想です。
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1917 命をかけた伝令(2019年製作の映画)

3.8

「走れメロス」の戦争版です。限られた時間に死地を走り切れるか。

ゲームです。というより、カメラがスルスルと移動するので、傍観するだけの感じです.

だから超リアルなのに何か非現実的。

長期こう着状
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JAWS/ジョーズ2(1978年製作の映画)

1.9

昔、「続編はつまらないと決まってる」と見なかったのですが、深夜映画でつい見てしまいました。

やっぱり時間の無駄でした。

テンポ悪く、面白くもない「人間ドラマ」を見せられた上に、サスペンスものとして
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ロング・ショット 僕と彼女のありえない恋(2019年製作の映画)

3.8

カップル向きに最高のハッピーな映画です。

なんと言っても女性が上位、しかも恋する乙女的ないじらしさも見せます。女性へのハラスメント批判もたくさん。

男は自制が効かなくて子供みたいけど、純真で憎めま
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オクトパスの神秘: 海の賢者は語る(2020年製作の映画)

4.0

とにかく映像が美しい。素晴らしい感性の映像です。

異世界(海藻の海)を浮遊する無重力感と冷たい皮膚感覚が伝わってきます。タコと心を通わせ、海藻の森に同化する人でなくては撮れない映像です。
 
こんな
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ワンダーウーマン 1984(2020年製作の映画)

2.0

つまらなかったです。

第一作、ワンダーウーマンに見惚れてたのに、2作目がこれではとても残念です。

ストーリーがつまらない以上に闘いの正義が感じられないです。

前作は普通の人たちを戦火から守る姿勢
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レッド・ノーティス(2021年製作の映画)

3.5

皆さんのレビューがこれほど一致するのも珍しいのでは?

「何も考えずに観て楽しい」

わたしも同感です。

ルパン3世とかインディジョーンズとかを彷彿させるところもありますね。

考え出すと適当すぎる
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ミネソタの娘(1947年製作の映画)

3.6

アメリカの民主主義感をためらいもなく歌い上げた映画です。

政治屋と汚職への嫌悪、アマチュアリズムの礼賛、自営農民の理想化(原題は「農家の娘」です)が眩しいくらいです。

黒人が公民権を得るのはずっと
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青いガーディニア/ブルー・ガーディニア(1953年製作の映画)

3.6

後のペリーメーソンが出ていて、シニアは大喜びです。

それはさておき、適当な話だけどよくできたサスペンスものです。役者も(華はないけど)上手いし、なにより演出が手慣れてます。

映画史に残る名監督です
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フリー・ガイ(2021年製作の映画)

4.0

とっても楽しい2時間でした。おまけに優しい気持ちになりました。

ちなみに私はゲームは全くしません。それでも十分楽しめました。

AIが自己を持つというのは良くある設定ですが、映画はややこしい方向(人
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ニノチカ(1939年製作の映画)

3.7

能天気なコメディでなかなか楽しめます。

それでも気になったのは映画がいつ作られたかです。

公開年1939年は第二次大戦勃発の年です。撮影が1-2年前にしても、すでにその頃ナチスドイツとソ連は領土拡
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見知らぬ乗客(1951年製作の映画)

3.8

最初から最後まで目が離せない展開、サスペンス満載でスピルバーグとかこれみて勉強したんだろうな、と思わせる箇所がいっぱいあります。

クライマックスの場面は、二つのサスペンスが並行して進みますが、「これ
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SPOOKS スプークス MI-5(2015年製作の映画)

3.4

イギリスのスパイものらしく、敵と闘うのではなく、組織内の裏切り者を探し出すお話です。

スパイ探しの手口がエスカレートしすぎてイギリス風の地味さは吹き飛びます。

でもなんとなくテレビ映画っぼいのは、
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スペンサー・コンフィデンシャル(2020年製作の映画)

3.5

気楽にみられる警察アクションものです。

主人公と相棒など周りの人々のキャラクターがなかなかで、掛け合いが面白くコメディ色もあります。

ストーリーは「まあこんなものかな」という感じで工夫はありません
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DUNE/デューン 砂の惑星(2020年製作の映画)

4.0

Dune 砂の惑星をIMAXで観てきました。

この監督の世界に浸り切った2時間20分でした。帝国とか選ばれし王子とか(アメリカ人は好きですね。そういう時代を経験してないので憧れるのかな)私にはピンと
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ノマドランド(2020年製作の映画)

3.9

いい映画です。でも私には不向きでした。

街っ子なので壮大な自然は荒涼とした不毛の地に見えるし、ヴァンより快適なベッドで寝たい性格なのです。

というわけで、少し下がったところから思うところを書きます
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