Kedjenouさんの映画レビュー・感想・評価 - 3ページ目

Kedjenou

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美しい湖の底(2017年製作の映画)

3.5

結構面白かった!

時間をそのまま逆行するわけではなくて、1日づつ遡っていきます。最初の日に事件が起こりその後の(間の抜けた)展開を、逆転してみることになります。

その結果、一種の謎解きみたいになっ
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エノーラ・ホームズの事件簿2(2022年製作の映画)

3.8

第一話は少女の成長物語でしたが、第二話は独り立ちした彼女の謎解き冒険ものです。

テンポ良く活劇あり謎解きあり、シャーロックホームズやお母さんなども助っ人で出てきて賑やかです。恋愛までは手が回らなかっ
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21ブリッジ(2019年製作の映画)

3.5

スピーディーな展開のフィルムノワールという感じの映画です。

夜更けに犯行、世が明ける前に解決という設定で、ハイテンポです。そして全ては暗い夜の中ですから、文字通りノワール(黒)な雰囲気でした。

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シャフト(2019年製作の映画)

3.6

ベタなアクションコメディで、わたしは楽しみました。ちなみに次の展開やセリフまで予想できそうなベタさです。

それでも面白いわけは、なんといってもs.ジャクソンの芸ですね。社長漫遊記の森繁久弥並みです。
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ANNA/アナ(2019年製作の映画)

3.2

リュックベッソンの女殺し屋ものです。 
 
「例によって」と言われないように、話しは上手く捻ってあります。肉体的コンバットもあってこのタイプの映画好きの人におすすめです。

わたしはというと、こういう
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ブラック・ウィドウ(2021年製作の映画)

3.3

スーパーヒーローものって、王国とか超人的パワーとか、舞台もヒーローも非現実的、CGばかりでスリルもないし、、、でもスケールの大きな活劇は見たいなあ、と思ってる人にぴったりの映画です。

アヴェンジャー
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英雄は嘘がお好き(2018年製作の映画)

3.4

嘘つき大尉と、ほら話か得意な娘が織りなす行き当たりばったりのドタバタ喜劇です。

感情移入とか話しの辻褄とか考えずに、その場その場の演技に笑って楽しみましょう。

そう割り切れば結構おもしろいです。主
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ザ・ハーダー・ゼイ・フォール 報復の荒野(2021年製作の映画)

3.6

本格派西部好きの人にオススメ。

黒人ばかりのマカロニウェスタン調活劇で、60年代ブラックフィルムへのオマージュでもあります。

当時のカウボーイの四人に一人はアフリカ系だったとか。彼らのうち有名な人
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テイカーズ(2010年製作の映画)

3.3

現代風フィルムノワール好きの人は失望しないと思います。ただ、渋い「プロの強盗」タイプと、「タキシードの仲間たち」スタイルの二兎を追って一兎も得ずという感じがしました。

鮮やかな強盗作戦、派手な撃ち合
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ノーカントリー(2007年製作の映画)

4.0

コーエン兄弟はいろんなスタイルの映画を撮るけど、これは不条理なサスペンス劇の傑作です。好みに関わらず見入ってしまうでしょう。

映画を支配するのは殺し屋です。でも映画が進むにつれ、彼はただの殺し屋では
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ピアノ・レッスン(1993年製作の映画)

4.2

メチャメチャ美しい(音楽も)映画です。それだけで見る価値あります。

皆さんのコメントでこの映画の素晴らしさは言い尽くされてるので、付け加えることはないです。

ひとつだけ不満を言います。
最後にボー
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蜘蛛の巣を払う女(2018年製作の映画)

2.9

前作(オリジナル版とフィンチャー版)見たのはだいぶ前で忘れたので、別物としてみました。

おもしろいけど、魅力ある俳優さんが見当たらず、テレビ用映画っぽくて印象にはあまり残りませんでした。

007も
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ガッジョ・ディーロ(1997年製作の映画)

3.9

監督はロマとアルジェリア少数民族とのミックスで、ロマの音楽の中で育ったそうです。ロマを題材とした映画をずっと撮ってきてるらしいです。

映画は彼のロマの音楽と暮らしへのオマージュ、そして差別への批判で
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ザ・ロストシティ(2022年製作の映画)

3.2

80年代の「ロマンシングストーン」のリメイク、コメディ調アドベンチャーです。

いじけた小説家が、自作を超える大冒険とロマンスのヒロインになるというお話しです。

オリジナルでは、しょぼくれた主人公が
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モンタナの目撃者(2021年製作の映画)

3.4

ストーリーはなかなかのサスペンス。でも優しいというかおセンチで緩めのテンポです。

私はもっとテキパキしてほしかったです。

と考えていて気づきました。

そうか!これは女性向けなのだ!
主人公は子供
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国際諜報局(1964年製作の映画)

2.8

「月曜日ロードショー版」を見たけど、おそらく30分くらいカットしてある感じ。

そんなわけでちゃんと評価できないけれど、執拗な拷問場面と最後のオチのシーンは私好みではなかったです。

それまではイギリ
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この茫漠たる荒野で(2020年製作の映画)

3.1

主人公が旅する法も秩序もない荒野が恐ろしい。

解像度の低いpc画面で見たせいもあり、あまりに凄惨に映りました。「ウエストワールド」のようだし、コンゴ(民)東部はこうなのかもしれないと思いました。
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ゴーストバスターズ/アフターライフ(2021年製作の映画)

3.6

おバカな名作の続編(正確にはシリーズ第四作?)をお子様冒険モノで見せます。

コメディだと二番煎じは免れないので、この企画はあたりだと思います。子供たちがみな輝いて見えました。

^年寄りのファンには
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オペラハット(1936年製作の映画)

2.8

理想のアメリカを信じていた時代の代表作の一つ。かなりイデオロギー的です。

公民権運動、ベトナム戦争、グローバリゼーションを経てアメリカは変わってしまいました。こうした無邪気な映画はもう作られないでし
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エジソンズ・ゲーム(2019年製作の映画)

3.1

「男の闘い」の好きな人向けですね。独特のぶつ切り演出は好き嫌いがあるかも

有名なエジソンとウェスティングハウスの直流・交流対決のお話です。もう一人の天才テスラも登場します。

作者はこの対決をインタ
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さらば愛しき女よ(1975年製作の映画)

3.8

これはなかなか良いです。

誰も法など気にしない世界で、動物的カンを頼りに生き抜く。冒頭の夜のロスアンジェルスの映像から、ハードボイルドの世界に引き込まれます。

定番の悪女も美しく、音楽もピッタリで
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大いなる眠り(1978年製作の映画)

2.3

ボギー版と同じ原作とは思えない作品です。

キャスティング、演出、舞台共に全然違うし、脚本もかなり異なります。

「三つ数えろ」に痺れたわたしには、退屈でした。私にとってはハードボイルドはその匂いと美
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ザ・バンド かつて僕らは兄弟だった(2019年製作の映画)

3.2

内容が偏りすぎで、リアルタイムで聴いてきたファンとしては納得し難いですね。

ロビーロバートソンの自伝が元になっており、彼のナレーションに沿って作られた映画です。

喧嘩別れした(というか彼が一人で飛
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フレンチ・ディスパッチ ザ・リバティ、カンザス・イヴニング・サン別冊(2021年製作の映画)

3.6

豪華配役で作った超趣味的な作品です。いつも個人の好みが濃厚な作品ばかり作る監督ですが、ますます趣味的になってる印象です。

架空の雑誌(「フランス特派員報告」かな?)を作るというすごく楽しみな設定です
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ポイント・ブランク -この愛のために撃て-(2019年製作の映画)

2.7

そこそこ面白いけど、見終わった後のこのスカスカ感はなんだろう、と、思いました。

短いから?でも昔の白黒映画は短くても何か残りました。短いだけでは説明できないですね。Netflixの映画には良くある後
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Seaspiracy 偽りのサステイナブル漁業(2021年製作の映画)

4.1

使っている統計の信頼性はチェックしてないけど、アフリカで作品にあるような犯罪的漁船団と、漁業資源の激減を目撃しているので、略奪的漁業が海を破壊しているという主張は嘘ではないと思います。

信条はなんで
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ナイル殺人事件(2022年製作の映画)

3.4

前作に引き続き、おなじみの話しをイマ風に作りなおしてありますが、気楽に楽しめました。

前作もイマ風でしたね。アクションを見せるというポワロの変身振りを見せてくれました。

今回はシリアスなスタイルが
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007/ノー・タイム・トゥ・ダイ(2019年製作の映画)

3.3

見終わった後BS見たら「ドクターNO」を放映中。

たしかに今ならショーンコネリーはフェミニストに攻撃されるでしょうね。

ダニエルクレイグのボンドは正反対で女性に真面目です。スピーディーで、アクショ
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ジェントルメン(2019年製作の映画)

3.2

違う人の作品を見てなら「まあまあだね」と言うところだけど、この監督のだと思って期待したので大幅減点です。

テンポが悪すぎます。テンポが最大の持ち味なのに。

この人、若い時の「ロック、ストック、、、
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ドライブ・マイ・カー(2021年製作の映画)

3.5

長いけど飽きずに楽しめました。

以下わたしの印象なので、「全然違うでしょう」という人がいたら(当然いるでしょうが)すみません。

映画の骨組は、人間関係に踏み込まない男が主人公です。かれは妻との関係
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丹下左膳餘話 百萬兩の壺(1935年製作の映画)

3.8

怪人丹下左膳がお人好しのおじさんで登場する人情喜劇エピソード。

制作年代を全く感じさせないとはいえ、あくまで軽い喜劇です。煎餅とようかんをたべながら気楽に楽しんでください。

ニヒルな人斬り丹下左膳
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運命の饗宴(1942年製作の映画)

3.9

お洒落な話のオムニバス。よくできたシナリオ、豪華な配役、凝った技法の作りの良作です。

スリル、お笑い、お洒落、感動とそれぞれに狙いを絞ったショートショートを、夜会服が繋いでゆく構成も見事です。

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ミッドウェイ(2019年製作の映画)

3.7

戦争映画は血がたくさん出るし、愛国心万歳なので好きではありません。

と思ってましたが、最新CGによる戦闘場面の凄さにビックリ。わたしも男子、やっぱり興奮します。

もう一つ、ミッドウェイ海戦について
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Viva!公務員/公務員はどこへ行く?/オレはどこへ行く?(2015年製作の映画)

3.8

イタリア版スーダラ節みたいな映画で、嫌がらせにどんな僻地に左遷しても、楽しく適応して絶対やめない公務員の話です。

とっても楽しいです。

世界のいろんなところが舞台でそれも楽しい。

今のイタリアの
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アレクサンドリア(2009年製作の映画)

3.3

ギリシャ、ローマ時代に比べキリスト教が支配した中世を「暗黒時代」と呼んだ時期がありました。

この映画は、ギリシャローマの理知主義が、宗教が支配する暗黒に飲み込まれていく事件を描いています。

でも歴
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