Kedjenouさんの映画レビュー・感想・評価 - 5ページ目

Kedjenou

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映画(500)
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殺人ゲームへの招待(1985年製作の映画)

3.4

クリスティ流本格推理もののアメリカ流パロディ。とてもたのしい映画です。

謎の主人に招待された客たち、そして殺人。犯人はこのなかに?!という設定でドタバタが繰り広げられます。

種明かしはどうにでもな
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シンプル・フェイバー(2018年製作の映画)

3.8

コメディで始まりサスペンスに、そして犯罪どんでん返し比べで終わります。喜劇女優と美人スター二人を組み合わせたらおもしろそう、という企画でもあります。

サスペンス部分がシリアスになりすぎるけど、基調は
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ベケット(2021年製作の映画)

1.9

期待して見たのに残念だった映画です。巻き込まれ映画(ヒッチコック風)としては落第、(コスタガブラス流)政治サスペンスとしても三流でした。

恋人を死なせた男の後悔と悪夢を描くつもりだったのかもしれない
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6アンダーグラウンド(2019年製作の映画)

3.2

スケールは大きいが話は適当で、ド派手なアクションと大量の火薬と無数の死者、加えてちょっと間抜けな味付け。何も考えずに楽しんでくださいという映画です。

シリアスでテキパキしたプロ集団ものとは違い、設定
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スペース・スウィーパーズ(2020年製作の映画)

3.8

これは面白い!スペースオペラファンも家族も楽しめる一級のエンタテイメント、どなたにもお勧めできます。

ハラハラドキドキ、笑わせて最後は泣かせる。ちょっとくさいけど話も特撮もとてもよくできてます。
 
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タイラー・レイク -命の奪還-(2020年製作の映画)

2.8

人気なので見たけど、私の好みとは言えませんでした。残念。

設定と話は至ってシンプル。ひねりも納得させるための描写もほとんどなし。これがNetflix のアクションものの決まりらしいです。

ボーンシ
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スリーピー・ホロウ(1999年製作の映画)

3.9

この監督は同じテーマと世界観を、形を変え作り続けてる感じがします。だから好きなのですが。

で、この作品はちょっと例外かもしれません。スリーピーホロウの伝説をフツーにフォローしてます。とても面白くキレ
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ホテル・アルテミス ~犯罪者専門闇病院~(2018年製作の映画)

3.5

トイレにたったり、電話に出たりしながらのテレビ放映視聴。いつ見ても不思議な世界の奇妙な話。

みんな何かに必死にこだわってるけれど、こだわる根拠はなにも見当たらない。ルールのわからないゲームを見せられ
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万引き家族(2018年製作の映画)

4.4

家族がテーマの映画はみな嫌いですが、これは例外です。

映画が提示する家族は柔軟です。つながりは機能的で、経済的にも愛情的にも必要な人同士が全てを分け合います。代償を強く求めたり束縛しあったりすること
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ザ・テキサス・レンジャーズ​(2019年製作の映画)

3.8

渋いです!「怒りの葡萄」の時代です。すでに電話も(盗聴も)車もある世界で、レンジャーの生き残りが老骨に鞭打って追跡劇を繰り広げます。

西部劇そのものの追跡ですが、もう少しその醍醐味を味わえれば最高だ
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ガーンジー島の読書会の秘密(2018年製作の映画)

3.6

ドイツ軍に占領された島の秘密。占領下には禁じられた恋、抵抗と裏切りなど、深く傷つく悲劇が避けられません。これが旋律の一つ。

フランスやスペインの人は、「甘いなあ、もっと過酷なものだ」と言うかもしれま
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国家が破産する日(2018年製作の映画)

2.8

東アジア通貨危機で韓国がIMF管理下に入るまでのおはなし。マネーショートにとても似ています。

勉強にはなるけど、映画としてはマネーショートに遠く及びません。

マネーショートとの違いは、ひたすらシリ
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デンジャー・ゾーン(2021年製作の映画)

2.5

私の評価は低いです。アクションは派手だけど、話は心に迫ってこなかったので。

「大勢を救うのに少しの犠牲は仕方ない」と偉いさんぶるドローン操縦士が、現場で人命の尊さを学びます。

そして最後には超「大
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エノーラ・ホームズの事件簿(2020年製作の映画)

3.8

いきなり世界に投げ出された少女が、冒険を通じて自分の道をみつけるという成長物語。謎解きものではありません。

アクションはあるけど流れはスピーディーではありません。主人公は次々と選択を迫られ、映画はそ
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エンド・オブ・ステイツ(2019年製作の映画)

3.1

たまたまTVでやってたので観ました。

罪を着せられ孤立無援のスーパーマンが大量の敵をやっつけながら真相に迫る。それだけでなく、さらに!!というお話し。

最近の銃撃戦はすごいですね。相手が動けないほ
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オーシャンズ8(2017年製作の映画)

3.4

面白かった!とても楽しめました。

でもスケール感と爽快さにかけるのがちょっと残念でした。なぜかはわかりません。 

なにかと「闘う」感かないからかもしれません。例えば、せっかく女性ばかりが組むのだか
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ウィズアウト・リモース(2021年製作の映画)

2.7

トムクランシー原作だからと思って見たら、肩透かし。データを駆使した追跡とか駆け引きとかはありません。

復讐に燃える無鉄砲な主人公が、派手な銃撃戦を次々と繰り広げるという映画です。もちろん主人公は不死
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ラ・ラ・ランド(2016年製作の映画)

2.1

意図はよくわかるし、それを楽しみに観たのに、才能不足でガッカリという映画でした。

お洒落でレトロなミュージカル、ミシェルルグランへのオマージュがあちこち。そんな狙いはステキだし、期待しますよね。
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シャザム!(2019年製作の映画)

3.7

子供向けのヒーローものです。そのつもりで見ればなかなか面白いです。

コメディとしてはタガが外れるところまではいかないのですが、子供向けだからこれが限度かなと思います。

シリアスになりそうなところで
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いつだってやめられる 闘う名誉教授たち(2017年製作の映画)

3.7

間違えて第二作を飛ばしてこれを見てしまいました。道理で「この人だれ?」みたいな場面がいくつか。

それでも充分面白い映画でした。切迫した状況下でもおしゃべりがすぐ脱線するのが楽しい。しかも脱線するタイ
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第三の男(1949年製作の映画)

4.3

何度目かの鑑賞。

何度見ても美しいです。戦争の後が生々しいウィーンの街並み。コントラストの激しい白黒画面。光と影、靴音とツィターの音楽。

わたしの一番好きなのは、なんといっても暗闇から現れてニヤリ
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ストレンジャー/謎のストレンジャー(1946年製作の映画)

3.8

探偵役は「連合国戦争犯罪委員会」のメンバーです。ネットで見ると極東裁判やニュールンベルグ裁判に大いに関係する組織だそうです。

というわけで、逃亡し世界各地に潜伏、陰謀を練る元ナチス幹部という、後に多
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あの夜、マイアミで(2020年製作の映画)

3.5

アフリカ系アメリカ人には、4人のヒーローがあの時どんな話をしたか、聞いてみたいだろうなと思います。そんな思いに応えた映画です。

それとしてはすごくよくできた映画です。

残念ながらわたしはその時日本
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ナイブズ・アウト/名探偵と刃の館の秘密(2019年製作の映画)

3.8

善良のかたまりみたいなお姉さんとねちっこい探偵、そして遺産狙いのしょうもない家族が絡む推理もの娯楽作品です。

お姉さんは今売出しの女優さんでとても可愛いので、多少の難はあってもわたしはOKです。
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夏の嵐(1954年製作の映画)

3.2

オペラで始まるオペラ仕立ての映画です。ドラマチックなストーリー、誇張した演出と音楽、豪華な背景、派手な戦争シーンの挿入etc.にそれが感じられます。

没落(あるいは破滅)するものの悲しみを、冷たく批
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幻影師アイゼンハイム(2006年製作の映画)

3.4

ロマンチックで謎めいた雰囲気がなかなかです。とくに音楽が映画とマッチして素晴らしい。フィリップグラスの数ある映画音楽の中でも傑作の一つでしょう。
 
悪役はオーストリア皇太子ルドルフをモデルにしたのか
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キャンディマン(1992年製作の映画)

3.0

映画は全然覚えてないけど、音楽は素晴らしいです。

映画館で見始めて「あれ?これグラス?」、「絶対そう!」と驚きました。

フィリップグラスの大ファンなので、映画そっちのけで音楽ばかり聴いてました。
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ダークマン(1990年製作の映画)

2.3

ずいぶん昔に見たのに、記憶に残ってる映画です。

痛そうな設定で、痛そうな場面も沢山。さらに全体にどぎついフィルターがかかってるような演出です。

こういうのb級というのかな?

ある種の趣味の人には
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パッセンジャーズ(2008年製作の映画)

2.9

アンハサウェイは好きでないので、「演技できるのかいな」と思ってみた記憶があります。

しっかりお芝居してました。

もう少しテーマに沿ったヒリヒリ感というか不安感がみなぎってほしかったです。

こうい
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夜の来訪者(2015年製作の映画)

3.7

とても質の高いドラマ。息を呑んで最期まで緊張して見ました。

一室で繰り広げられる、ほとんど戯曲に近い映画です。役者さんはみなとても上手いし、演出、照明、衣裳もすごい。

わたしの場合は、意外にも心に
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海外特派員(1940年製作の映画)

3.0

監督得意のスピーディーな展開、才気あふれるカメラワーク、コミカルな味付けのサスペン劇です。

この時期の作品として珍しいのは、2時間越えの長尺。いつもなら「はい、おしまい」というところで終わりません。
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ヘルボーイ(2019年製作の映画)

2.9

グロいしアクションが派手になってますが、 デルトロ版から完全に一新とは言えず、「ヒットした映画のテレビドラマ化」という感じがしました。

ヘルボーイの造形や性格をガラッと変えてヒップホップ化するとか。
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レディ・プレイヤー1(2018年製作の映画)

3.5

黎明期からずっとゲームを嫌い続けてきたので、どうせつまらんだろうと思ってたけど、なかなか楽しめました。

でもゲームマニア(それも年季の入った)だったらわたしの100倍は楽しめると思います。

高齢に
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奇跡の海(1996年製作の映画)

4.3

知的障害のある女性の悲劇と奇跡を、聖人の受難劇スタイルで描きます。私はこのスタイルに痺れましたが、かなり変な映画ですので、フツーの人にはあまりお勧めできません。

この監督として、神の高みから受難を描
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9人の翻訳家 囚われたベストセラー(2019年製作の映画)

3.5

手の込んだ心理サスペンスものがお好きな人にオススメ。

シチュエーションものか、推理ものか、などと思わせて、、、というおはなし。

舞台は閉鎖された地下室なので結構暗いし、緊張を強いる作りになってます
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死の真珠(1944年製作の映画)

3.1

このシリーズは「ホームズらしい」と定評があるそうです。ホームズの描き方が気にいるかどうかで評価が変わるでしょう。

ホームズものはどんなホームズ像を打ち出すか知恵を絞りますが、古いのでアメリカ人がパッ
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