なんだこりゃ。駄目な邦画の典型。
導入こそ、映画らしいカメラワークと画作りでひきこまれたんだけど、そのあとはえんえんと警察広報の人事めぐるどうでもいいゴタゴタ。
早く未解決事件のほうに話を持ってい>>続きを読む
けっこうまじめに頑張ってはいるんですよね。手塚治虫の原作は子どものころ何度も読み返しました。やっぱり圧倒的なアイデア。塩田監督は好きな監督ですし、妻夫木くんも、柴咲コウも、原作のイメージに近付けた感じ>>続きを読む
いつもながらのウィル・フェレルのスベリ芸、下ネタ芸オンパレード。原作愛も感じる(モリアーティもマイクロフトも登場。ある程度原作知識が必要)。
途中あまりにも脱線しまくり、スベリまくりで飽きそうになる>>続きを読む
市川準の処女作にして、富田靖子の代表作。ぼくが邦画で5本、青春映画を選ぶとしたら、これ確実に入る。
大人になって見返してみると、大楠道代の存在感で締まるなぁ。
ぶつぶつ意味不明のことを口走る、変な>>続きを読む
爆破テロにまきこまれて娘を失った初老の中国人(ジャッキー・チェン)が、覚醒してテロリストをメタメタにやっつける話、のはずなんだけど。
ただ、予告編で想像していたような爽快感はあまりない。なんでだろう>>続きを読む
二度目の鑑賞。傑作だという感想に違いはないが、前半はやや退屈に感じた。
理由はやはり、前作「凱里ブルース」と主題も手法も物語の構造も、あまりにも似通っているせいだと思う。
本作が優っているのは、後>>続きを読む
けっして万人受けする作品ではないが、映画の限界を拡張するような新しさを感じる。2回くらいみると意味が分かってくる。
主人公は、大倉孝二をとてつもなく地味にしたような男で、ぱっと見、感情移入できるよう>>続きを読む
【発見】前田敦子のコワい顔はほんとにコワい。
前田敦子は、台詞回しがイマイチな気がするのですが、表情は抜群ですね。とくに恐怖におののく顔はそれ自体がCG並みにコワいw
Filmarks諸氏の評価は>>続きを読む
ケネディ狙撃を阻止できなかったことを悔やみ続けてきた初老のシークレット・エージェント(クリント・イーストウッド)が、再び大統領暗殺犯に挑む、という話。
ウェルメイドなジャンル映画だが、非常によく考え>>続きを読む
ディアオ・イーナン監督の前作「薄氷の殺人」は10年代のベスト3に入る傑作だと考えているのですが、それだけに本作は(これといった好評も聞かなかったこともあり)あまりテンションも高くないまま観ました。>>続きを読む
若松孝二監督のプロダクションに実在した助監督・吉積めぐみさん(門脇麦)を中心とした、懐かしくて、熱くて、痛い、青春群像劇。
白石監督はじめ、役者陣もかつて若松組の薫陶を受けたメンバーが集結しているも>>続きを読む
このタイトルとパケ写。時代ものの体裁を借りたハチャメチャコメディかと思っていたら、予想外にまじめでていねいな作りの時代劇で驚いた。
瑛太と阿部サダヲが中心となり、宿場町が金を出し合って、仙台藩に金を>>続きを読む
三谷幸喜「監督作」としてはわりと面白いほう。
ただ僕は昔から、三谷幸喜は脚本家としては天才だけど、監督には向いてない、と思っている。
この作品も、台詞そのものとか、シチュエーションを冷静に考えると>>続きを読む
Jホラーらしい、ていねいに作られた、静かな語り口の恐怖譚。派手な特殊効果は出てこないのに、ひたひたと怖くなる。
実録ベースだからなのか、いくつかのエピソードがたんたんと語られるものの、とくにこれとい>>続きを読む
「もしもシャーロック・ホームズに妹がいたら」という設定でつくられた物語(昔からシャーロキアンのあいだでは流布していた説らしい)。本格ミステリーというよりは、ティーンエージャー女子の青春冒険譚。原作はア>>続きを読む
甘ったるいラブロマンスかと思っていたら、予想外の佳作。
「映画についての映画」なので、系統的には「ニューシネマパラダイス」に近い。もっと直接的なアイデアソースとしてはウディ・アレンの「カイロの紫のバ>>続きを読む
濫作で知られる三池監督だが、予想外に面白そうな導入で驚いた。
幼女連続殺人犯(藤原竜也)を、SP(大沢たかお、松嶋菜々子)たちが警視庁まで護送する話。
被害者の祖父の大金持ち(山崎努)が犯人の首に>>続きを読む
勘違い日本描写が出てくるハリウッド映画が見たくて鑑賞。まず前提としてワイルド・スピードシリーズ全然見てませんw シリーズ最駄作と評判の本作ですが、いや〜僕はけっこう楽しめましたw
アメリカで暴走>>続きを読む
山下敦弘監督作品でめずらしく滑っている。壮大な失敗作のような、なにか。
この面子でこうなることもあるんかなぁ。まぁストーリーの扱いむずかしいもんな。
テーマとしては現代社会批判的なものを扱いつつ、>>続きを読む
偶然、殺人現場を目撃してしまった平凡なサラリーマンが、逆に追い詰められていくというサスペンス。
目撃する側が、目撃される、という逆転の構図。現場を目撃した主人公が、犯人と目が合うシーンの演出はかなり>>続きを読む
コーエン兄弟の新解釈西部劇。「バスターのバラード」を先に見ていたので、彼らの西部劇愛は分かっていた。今回もジャンル映画をどれくらい換骨奪胎して、無茶するのか楽しみに見た。
まずメインのプロットが面白>>続きを読む
ニュージャージーあたりの外れのほうに住む地味な主婦が、クロスワードパズルに出会い、人生が変わっていく話。なんか外国映画のリメイクらしい。
ケリー・マクドナルドの演技がすごい。中流家庭の主婦が、閉塞感>>続きを読む
村上春樹の短編「納屋を焼く」をもとにして、ストーリーを大きく膨らませ長編映画としたもの。
話の筋も、舞台となる土地も、原作とは大きく異なるのだが、村上春樹的なモチーフが頻出(井戸のメタファー。ギャツ>>続きを読む
80年も前に作られた映画に、こんなにも笑い、心揺さぶられるとは…。
可笑しくて可笑しくてたまらない喜劇でありながら、独裁国家の本質を鋭く描いている。
もちろん、戦時中に敵対陣営を揶揄しているのだか>>続きを読む
「イップマン 継承」(3作目)で、詠春拳の正統を争い、イップマンに破れて武術界を去ったチョン・ティンチが主人公のスピンオフ。
ドニー・イェンの出ないイップマンに見る価値あるのかなと、敬遠しておりまし>>続きを読む
脚本はよくできていて序盤は適度にサスペンスフルで引き込まれる。
仕事一筋のキャリアウーマン(長澤まさみ)がいっしょに暮らしていた男(高橋一生)が、ある日、くも膜下出血で意識不明になる。
そこで分か>>続きを読む
チャッキーシリーズ初見のせいか、かなり楽しめた。とりあえずノンストップで最後まで見てしまった。
子どもなら誰しも持つ孤独感・疎外感みたいなものが、人形のかたちを借りて肥大し暴走する、というテーマはよ>>続きを読む
人里離れた洋館で暮らす、大金持ちのミステリー作家が変死する。遺産相続で集まった家族たちは、誰もがひとクセありそうなうさんくさい連中ばかり。名探偵ブノワ・ブラン(ダニエル・クレイグ)の登場である。
と>>続きを読む
うさんくさい古美術商と落ちぶれた陶芸家が手を組んで、利休の贋物をデッチ上げるという話。
中井貴一(古美術商)は歳食って喜劇がうまくなったなぁ。この年代で二枚目キープしつつこれだけ喜劇できる役者ほかに>>続きを読む
正直、とちゅう退屈しなかったといえば嘘になる。クドくて長いギャグもあるし、あっちいったりこっちいったりのストーリーで展開を追うのが面倒な箇所もあった。
どちらかといえば僕は、バスター・キートンやマル>>続きを読む
史実の映画化としては、ゲイリー・オールドマンの熱演もあいまって、かなり面白い。
チャーチルの人となりをまったく知らなかったので、偏屈で、与党一の嫌われ者だったがゆえに、戦時下の宰相という「汚れ役」を>>続きを読む
ドニー・イェンの「イップマン」全4作が決定版であることに異論はないのだが、ややスーパーマン化してしまったドニーさんシリーズに比べ、比較的史実に沿ってイップマンの晩年を描こうとした意図は評価できる。>>続きを読む
いま見て大傑作というわけでもないんだけど、あの時代の雰囲気を思い起こさせてくれる一本。
薬師丸ひろ子は田園調布に住んでいる設定(撮影は横浜)。松田優作の汚いアパートは下落合かどこか。ひとつひとつの東>>続きを読む
ロンドン警視庁のエリート刑事(サイモン・ペッグ)が優秀すぎて妬まれ、田舎町に飛ばされる。あまりにもダメダメすぎる同僚たちに手を焼きながらも、連続殺人事件の謎を追う、という話。
前半は、邦題どおりのゆ>>続きを読む
引き込まれて最後まで目を離せず観終わったが、そんなに好みのストーリーかというとそうでもない(主人公たちにそれほど感情移入できなかった)。函館というロケーションはすごくいい。
いまっぽい雰囲気のなかで>>続きを読む