濫作で知られる三池監督だが、予想外に面白そうな導入で驚いた。
幼女連続殺人犯(藤原竜也)を、SP(大沢たかお、松嶋菜々子)たちが警視庁まで護送する話。
被害者の祖父の大金持ち(山崎努)が犯人の首に10億の賞金をかけたことで世間が大騒ぎになる、という展開。
藤原竜也はシリアルキラーみたいなのやらせるとハマるね。
護衛の面々もそれぞれキャラ立ちしていていい。あくまで冷静な大沢たかお。ショートカットで殺気だった目の松嶋菜々子。若くてイキった感じの永山絢斗。物静かだが腹の知れない岸谷五朗。
根本的なとこで大嘘ついたプロットだけど、前半はたんたんとリアリティ積み上げてくので、なかなか盛り上がる。中盤以降、脚本の矛盾点がほころび始めややグダ化する。
あとテーマ的なものを(拳銃かまえたまま)繰り返し繰り返し、登場人物たちに大声で語らせる必要はないんじゃないかな。ここらへん邦画の悪いとこ。