けーなさんの映画レビュー・感想・評価 - 48ページ目

グッド・ウィル・ハンティング/旅立ち(1997年製作の映画)

4.0

昔見た時には、この映画の奥深い部分を理解しきれなかったのだが、今になってようやく、分かった。昔見た時は、ウィルが、あまりに高慢な態度を取り続けるので、それに辟易となってしまい、この映画の肝心な部分を理>>続きを読む

42〜世界を変えた男〜(2013年製作の映画)

3.9

黒人初のメジャーリーガー、ジャッキー・ロビンソンの話。実話である。
以前、4月15日に、メジャーリーグの選手が全員、背番号42をつけて試合をする様子をテレビで見て、その日をロビンソンデーと呼ぶのだと知
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尼僧物語(1959年製作の映画)

3.9

オードリー・ヘプバーンの有名な映画には、コミカルな物が多いが、これは、とてもシリアスで、カトリックの厳しい戒律に対して葛藤を抱くシスター役をオードリーが実に見事に演じている。
ラストの、ドアが開いたま
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オンリー・ユー(1994年製作の映画)

3.4

実際にあり得ないと言わずに、映画なんだからと、気楽に楽しむと面白いラブコメ。素敵なイタリアの街並みを見るのも楽しい。
最後、飛行機に乗せてくれるシーンは、イタリア人気質を表わしていて、可笑しい。
ロバ
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アメリカン・ハッスル(2013年製作の映画)

2.9

期待し過ぎて見たので、それほどではなかった。
俳優陣が皆はっちゃけた演技をして見事だが、デ・ニーロの存在感には、かなわない。登場する時間は短いが、発するオーラが凄過ぎる。

フリック・ストーリー(1975年製作の映画)

3.8

アラン・ドロンとジャン=ルイ・トランティニアン、フランスの名優2人の共演。脱獄した凶悪犯(ジャン)をフランス国家警察の刑事(アラン)が追い詰める逮捕劇。実話を元に作られている。凶悪事件であっても、どこ>>続きを読む

グラン・ブルー完全版 -デジタル・レストア・バージョン-(1988年製作の映画)

2.5

海がとても綺麗。
リュック・ベッソンが監督で、とても評価の高い映画だが、理解しきれなかった。
始まりのモノクロの部分は、とても良かった。その部分は、リュック・ベッソンの初監督映画「最後の戦い」を彷彿と
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もうひとりの息子(2012年製作の映画)

4.0

産まれた時に取り違えられていたことが発覚した2人の青年とその家族の話。「そして父になる」のような話だが、こちらは、日本人には想像を超えた民族間の紛争(イスラエル人とパレスチナ人)が背景にあり、事態をよ>>続きを読む

バットマン フォーエヴァー(1995年製作の映画)

3.3

今作は、バッドマンをヴァル・キルマーが演じているが、前2作のマイケル・キートンの方が良かったかな。今作は、ジム・キャリーのクレイジーな役柄が目立ち過ぎる。

ビフォア・ミッドナイト(2013年製作の映画)

3.6

前2作に引き続き、不思議な魅力を持つ映画で、長い2人の会話は、辟易となりそうなのにもかかわらず、見終わった後に、頭と心にやけに残る。同じように月日を経てきて、共感する部分があるからかもしれない。中年に>>続きを読む

キャスト・アウェイ(2000年製作の映画)

4.6

ゼメキスとトム・ハンクス、やっぱり凄い。役作りで25㎏痩せたというトム・ハンクスの体当たりの演技に、とにかく脱帽。
人間の極限状態を見せられた気がする。また、槍のような道具を作ったり、火をおこしたりす
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ホビット 決戦のゆくえ(2014年製作の映画)

3.7

見終わると、この大作がとうとう終わったんだと感慨深くなる。その一方で、ロード・オブ・ザ・リングに繋がる伏線を残して終わるので、これからまたあの旅が始まるんだというワクワクした気持ちが湧いても来る。ロー>>続きを読む

終戦のエンペラー(2012年製作の映画)

4.0

太平洋戦争における昭和天皇の責任を占領国アメリカが追究するという日本国内ではタブーとも言える重いテーマを扱った深い映画だ。昭和天皇がマッカーサー元帥に向かって、責任は自分にあって国民にはないという旨の>>続きを読む

いつも2人で(1967年製作の映画)

2.4

オードリーのファンにもかかわらず、今まで見たことがなくて、ようやく見た。時系列が入り乱れているので、時々混乱するが、車とオードリーの髪型で時代が変わったことが分かるようになっている。夫婦の倦怠ぶりを見>>続きを読む

フライト(2012年製作の映画)

3.9

主人公のパイロットが、落ち度がないにも関わらず、飛行機事故に対して罪を着せられる話だと想像していたが、全く違う話で驚いた。デンゼル・ワシントンが、これほどまでのダメ男を演じるのを初めて見たが、見事な演>>続きを読む

あしたのジョー(2010年製作の映画)

2.4

テレビの地上波でやっていたので、見た。昔、原作を読んで感動したが、この映画では、ストーリー展開がとても早く、浅い内容になってしまっているので、全く感情移入できず、不満が残る。伊勢谷友介の鬼気迫る演技と>>続きを読む

運動靴と赤い金魚(1997年製作の映画)

4.0

日本では忘れ去ってしまったことを教えてくれる映画。愛が溢れている。主役の兄妹が、可愛いくて、とてもいじらしい。キャスト全員が素人だというのに驚いた。

ディナーラッシュ(2000年製作の映画)

3.9

NYのイタリアンレストランが舞台の群像劇。レストランの経営者、シェフ、活気ある厨房で働く者、大繁盛の店内で働く者、お客さん達、それぞれの個性が浮かび上がり、テンポよく進む。思いがけない最後の展開が、実>>続きを読む

クリスマスのその夜に(2010年製作の映画)

2.8

「ラブ・アクチュアリー」の北欧版といった感じの、ノルウェーを舞台に、クリスマスの夜の人々を描いたオムニバス。クリスマスだからと言って、派手なパーティーや派手なイルミネーションがあるわけでもなく、また、>>続きを読む

マイヤーリング(1957年製作の映画)

3.7

この映画は、古くて、今見ると、稚拙な部分があるように思ってしまうが、テレビ放映のために、生放送で1回だけ演じられたという驚くべき映画だ。しかも、ストーリーは、実際に起きた出来事を元に作られているので、>>続きを読む

ブロークン(2012年製作の映画)

2.7

陰鬱で、とても気が重くなる映画だが、主役の少女を演じたエロイーズ・ローレンスと、脇を固めるティム・ロスとキリアン・マーフィーの存在感が大きく、素晴らしい演技だった。ひどく救いようがない話で重苦しいので>>続きを読む

ムード・インディゴ うたかたの日々(2013年製作の映画)

2.4

全く想像していた物と違っていた。最初は、独創的な映像が奇抜で可愛いらしいと思い、面白そうだと期待したが、見ているうちに、奇抜な映像に気を取られてストーリーが入って来なかった。映画より、原作の小説の方が>>続きを読む

アウトロー(2012年製作の映画)

3.8

予想外に良質なサスペンス映画で結構面白かった。全米でベストセラーの小説が原作だからであろう。見る前は、中身のあまりない派手なアクション映画なのかと想像していたので。
ロザムント・パイクの声と話し方が、
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いとしきエブリデイ(2012年製作の映画)

2.5

兄弟役の子役4人は、実際にも兄弟だそうだ。父親が服役中の5年間の毎日をドキュメンタリータッチに淡々と描いている。撮影にも、同じ5年を費やしたそう。子役も含めた登場人物全員の内に秘めた感情を静かに表現し>>続きを読む

バットマン リターンズ(1992年製作の映画)

3.4

前作以上にティム・バートンらしさが満載の映画。主人公のブルース(バットマン)を初めとして、悪役も含めて全員が、悲しい過去や悩みを抱え、悲哀に満ちている。そのためか、悪役でさえ、どこか憎めない要素を持っ>>続きを読む

ゴーン・ガール(2014年製作の映画)

4.0

一言で言うと、怖い映画だ。妻エイミーの行動がとにかく怖い。しかし、何より怖いのは、「これで終わり?」というような、拍子抜けするようなエンディング、それが持つ意味こそが、最も怖い。笑顔で愛し合う夫婦を演>>続きを読む

蜘蛛女のキス(1985年製作の映画)

3.6

最初は、正直、ちょっと退屈に感じたが、だんだん引き込まれた。ウィリアム・ハートがオスカーを獲っただけのことはある。
映画において、ゲイの人が表現する愛は、物悲しいものが多い気がする。ゲイの人は、愛情豊
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インターステラー(2014年製作の映画)

4.0

あまりにも壮大な内容で、驚く。相対性理論や重力理論、ブラックホールやワームホール、はたまた五次元まで出てきて、物理が苦手な私には、理解を超える部分もあったが、それでも、ちゃんとついて行ける映画。結局は>>続きを読む

バットマン(1989年製作の映画)

3.8

これこそ最初のバットマン。監督は、ティム・バートンだったのだと今頃知った。ジョーカーのジャック・ニコルソンが素晴らしい。悪役なのに憎めない雰囲気で、どこか可愛いらしくもある。

グリフィン家のウエディングノート(2013年製作の映画)

2.8

はちゃめちゃコメディで下ネタ満載の今作に、これだけの豪華キャストがよくぞオファーを承諾したと思う。しかし、この豪華キャスト陣が演じるからこそ、下劣になり過ぎずに、笑える範囲に収めることができたのかとも>>続きを読む

クスクス粒の秘密(2007年製作の映画)

1.8

フランスに移民してきたアラブ人家族の話。皆の会話が、とにかく長い。これでもかと、喋りまくる。愚痴や文句をまくし立てるので、途中で、少し嫌になってくる。
レストランを家族で始めたことによって、家族の絆が
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フォレスト・ガンプ/一期一会(1994年製作の映画)

4.8

昔、観た時は、いい映画だとは思ったけれども、今ほど良さがわからなかった。今観ると、こんなに良くできた映画だったのかと驚くほど。
フォレストの半生が、60〜70年代のアメリカの歴史と共に、フォレスト自身
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ONCE ダブリンの街角で(2007年製作の映画)

4.1

見始めた時は、主演2人の容姿をそれほど好きになれず、入り込めずにいたが、途中から音楽に引き込まれた。ストーリーもたいしたことはないが、とにかく音楽が素晴らしい映画。主演の2人は、実際に2人で音楽活動を>>続きを読む

マイ・ライフ、マイ・ファミリー(2007年製作の映画)

4.3

親が認知症になり、介護をする話は、誰にでも起こり得ることで、身につまされる。私にも兄がいるので、兄妹で助け合わなければいけないということと、その反面、辛い局面に陥ると、喧嘩してしまうことも理解できて、>>続きを読む

LOOPER/ルーパー(2012年製作の映画)

3.4

タイムトラベルに起こりがちな矛盾点が気になったりはしたが、ラストがよかったので、上手くまとまってホッとする。子役の子の演技が実に見事。未来を演じるブルース・ウィリスに似せるために、ジョゼフの顔に特殊メ>>続きを読む

ルビー・スパークス(2012年製作の映画)

2.5

景色など、絵になるシーンが多くて綺麗。ストーリーに関しては、入り込めない自分がいたけれども、ラストは良かった。アントニオ・バンデラスが、こんな役で出ていてびっくりした。