kioさんの映画レビュー・感想・評価 - 10ページ目

ミッドナイト・スカイ(2020年製作の映画)

3.0

静かで美しい映像、素晴らしきSFの世界。
なのに何とも言えぬこの不満足感は、「パッセンジャー」を観た後の感情と同様のもの。

イケオジだったジョージ・クルーニーがいつの間にかお爺さんに…歳月の流れに心
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ヒア アフター(2010年製作の映画)

4.0

イーストウッドの映画は例外なく良作。
いつも彼は時事問題を、誰もがどこかで共感できる物語の中で上手に訴えかける。

ラストの強引なめぐりあいも、個人的には大好きだ。

ムトゥ 踊るマハラジャ(1995年製作の映画)

3.5

謳い文句通り、確かにみんなハッピーにはなれるコメディ。
しかし、どのミュージカル映画よりも一曲フルコーラスをちゃんと歌い踊るから、とにかく長い。

町民など人の長い行列カットが多々あるのだが、何人キャ
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スノーピアサー(2013年製作の映画)

3.5

ディストピア映画が好きなので、パラサイトよりは楽しめた。
救いがあるのかないのか…あり得ない世界線の中で全てが報われるご都合主義を描かないのが、ポン・ジュノ監督なのか。

それにしてもティルダ・スウィ
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ブランカとギター弾き(2015年製作の映画)

4.0

少女はこんなにも必死で生きているのに、試練の多さに顔を覆いたくなる。
ギターの音色の優しさと哀しさに、胸に突き刺さる様な痛みが走る。

「意外と治安は悪くない…マニラ女子旅♪」という謳い文句で観光地に
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Mank/マンク(2020年製作の映画)

3.5

「市民ケーン」を知っていないと、何のこっちゃの物語。
しかし直近で復習済みの私は、登場人物のモデルたちの登場に興奮した。

〝ローズバット〟の元ネタはむむむ。

アマンダもリリーも可愛いけど、ゲイリー
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ザ・プロム(2020年製作の映画)

4.0

すごく優しい話でほっこりした。
メリル・ストリープって何歳になってもお茶目で可愛いんだから!

今回のハイライトは優等生役の美少女、アリアナ・デボーズちゃん。可愛いし歌声も◎。来年公開予定の〝ウエスト
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市民ケーン(1941年製作の映画)

3.5

市民ケーン、正義感もあり優しい心も持っているだけにとても哀しいお話だった。

映像の美しさには圧倒された。
白黒でもこの迫力なのに、
カラーだったらどれだけ煌びやかだっただろうなどと考えてしまう。

チャーリーとチョコレート工場(2005年製作の映画)

4.0

チョコレート工場の世界観、テーマパーク史上最高に夢で溢れている

ティム・バートン×ジョニー・デップのタッグでは一番好きな作品。

レイニーデイ・イン・ニューヨーク(2019年製作の映画)

3.5

ディエゴ・ルナの殺し文句に殺されかけた

雨の日に聴く、静謐なピアノの調べはこの上なくロマンチック。誰かと待ち合わせたくなる気持ちもわかります。

イーナちゃんとテディベア(1999年製作の映画)

4.0

スウェーデンのクリスマス🎄の雰囲気がとても素敵。イーナちゃんも可愛すぎる。

今年はアドベントカレンダーを買い忘れていた事に気がつきました。

ブレイン・ゲーム(2014年製作の映画)

4.5

この映画、とても良かった。
邦題をチープに感じてあまり期待をしていなかったのだが、本質は原題の〝Solace〟に込められていた。

それにしても私はアンソニー・ホプキンスの演技が大好きだ。知性を携えた
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トワイライト〜初恋〜(2008年製作の映画)

3.5

この時のクリステン・スチュワートとロバート・パティソン、世界一幻想的で美しいカップルではなかろうか。
よくある展開の王道ラブストーリーだが、静謐な音楽に溶けこむ絵画の様な景色はずっと眺めていたい気持ち
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ビフォア・ミッドナイト(2013年製作の映画)

4.0


〝途切れなく続く一瞬という芝居の出演者〟になれたなら…

ハリー・ポッターと賢者の石(2001年製作の映画)

4.0

MX4Dで観たのだが、USJのアトラクションより楽しかった。
ハリーポッターは唯一吹替で観れる映画。

アラン・リックマンが好き過ぎてスクリーンに映し出される度にキュンキュンした。

ラブ・アクチュアリー(2003年製作の映画)

3.5

クリスマスに観たい映画🎄
個人的ハイライトはコリンファース。
ポルトガル人の女性とそれぞれが違う言語を話しながら心を通わせていたのが最高にロマンチックだった。

ヒュー・グラントのぽっちゃり好きにも安
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ふたりのトスカーナ(2000年製作の映画)

5.0

天蓋 ピアノ ショパン 木登り 三つ編み 十字架のネックレス…
初めて観た時まだ10歳にもなっていなかった私は、トスカーナの風景と少女たちの世界にひたすら憧れ、全て真似をしたくなった。
それと同時に
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チョコレートドーナツ(2012年製作の映画)

5.0

どうしても安っぽく聞こえてしまうが、それでも言わずに居られない。全ての人が幸せになる為に、愛に溢れた世界であって欲しい。
心の底からそう思わせてくれる、素敵な映画だった。

アラン・カミングの身に纏う
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ラスト・プリンセス 大韓帝国最後の皇女(2016年製作の映画)

3.5

冒頭から念押ししている様に、この映画はあくまで史実に基づくフィクションだ。
それでも近代史を僅かながら勉強中の視点で観ると、日本側の横暴さは強ちフィクションではないことを思い知らされる。 
この時代の
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ビフォア・サンセット(2004年製作の映画)

5.0

エンドロールが流れた瞬間「ワッツ!?」と声に出して叫んでしまい、その後涙が止まらなくなった。

セーヌ川をクルーズしながら、今は尖塔なきノートルダム大聖堂を横目に抽象的なことを取り留めなく語り合う…ま
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劇場版 ヴァイオレット・エヴァーガーデン(2020年製作の映画)

3.8

少佐が手紙を読む前のヴァイオレットの決断、色々なひとの想いを仕事を通して知り大人になった彼女の強さに涙した。

紙に書かれた文字は時に、直接かけられる言葉よりも心を動かすことがあるんだな、と。 
どれ
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北北西に進路を取れ(1959年製作の映画)

3.5

「先が読めないサスペンス」は巷にあふれているが、こんなにも軽快に次から次へと謎が溢れて最後までワクワク出来る映画は中々ない。
ヒッチコックはやはり安心して観れる。

ケイリーグラント、渋くて格好良い〜
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レディ・バード(2017年製作の映画)

3.8

思春期は今思い返すと何でもワクワクして、キラキラしていたけれど、あのもどかしく恥ずかしくもある時代に絶対に戻りたくはないと思う。  

シアーシャ・ローナンとティモシー・シャラメのミスマッチなのに何故
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ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー(2016年製作の映画)

4.0

公開時以来、久しぶりの再鑑賞 

SWシリーズの中で1番戦争にリアリティがあった。殆ど誰も報われない、謂わば決死隊。しかしこのローグ・ワンの存在があったからこそ、後々のルーク・レイア・ハンソロたちの活
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もう終わりにしよう。(2020年製作の映画)

3.0

ネタバレを見るまで完全にオチを理解していたわけではないが、途中から〝そうではあって欲しくない、お願いだからただの不気味なホラー〟であってくれ…と願う自分がいた。
結局最後までワケワカメで終わったのだが
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複製された男(2013年製作の映画)

3.8

静謐なのにミステリアス。
霞みがかった無機質な街。
感情が鬱屈してしまう様なディストピアの世界観がたまらない。

「ブレードランナー2049」「ボーダーライン」しか他に観ていないが、私ドゥニ・ヴィルヌ
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異端の鳥(2019年製作の映画)

3.8

何度声にならない悲鳴をあげたことか。
覚悟はしていたのだが、想像以上にショッキングな映像体験だった。
しかしモノクロームで覆われたこの美しい情景は間違いなく映画である。

泥塗れの世界…どこに行っても
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フェアウェル(2019年製作の映画)

5.0

普遍的な物語なのに、どうしてこんなにも優しくて、もどかしいのだろう。
自分の大切な人や記憶を思い出しては感情移入が止まらなくなり、気がついたらずっと涙を流していた。

オークワフィナという女優さんは初
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ヘイトフル・エイト(2015年製作の映画)

3.0

まるでアガサ・クリスティー作品のように緻密なミステリー…かと思いきや最後は衝撃のタランティーノ節炸裂。 
面白かったが私はスプラッターで快感を得る事が出来ない為、タランティーノにハマれないのだろう。
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セブン(1995年製作の映画)

3.5

ケヴィン・スペイシーが怖い。
理性的で落ち着いた話し方なのに、微笑みから滲み出る狂気が尋常でない。

荒廃していて、常に陰鬱とした空気感の街がゴッサム・シティに見えた。

マルコヴィッチの穴(1999年製作の映画)

3.0

なんというthe キモ☆映画。
キャメロン・ディアスのコケティッシュな可愛いルックスと雰囲気が大好きなのに、今回ばかりはちょっと引いてしまう、流石の演技力。

マルコヴィッチさんだらけの画は思わず吹き
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シンデレラ(2015年製作の映画)

3.0

 リリー・ジェームズちゃん、文句なしのシンデレラ。
 しかし煌びやかで上品さが滲み出るケイト・ブランシェットを、嫌がらせをして結局落ちぶれる継母にするにはあまりにも勿体ない気がした。
ヘレナ・ボナム=
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ボーダーライン(2015年製作の映画)

4.5

 私の昔から好きな映画、「マイ・ボディガード(原題:Man on Fire)」を思い出した。メキシコの治安を問題にしていることに加えて、ベニチオ・デル・トロの役があの映画のデンゼル・ワシントンに重なっ>>続きを読む

TENET テネット(2020年製作の映画)

3.5

こうも毎回、壮大なスケールの世界観をよく考えつくものだ。一度で良いから〝マルコヴィッチの穴〟改め〝ノーランの穴〟に入ってみたい。

個人的には胸がキュンとなる部分が、
マイケル・ケイン登場シーンと最後
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哀愁(1940年製作の映画)

3.8

スカーレット・オハラとは打って変わって、儚く常に愁いを帯びた瞳をしているヴィヴィアン・リー。何とお美しい。

優しさと慎ましさは美徳だが、それ故の不幸に胸が苦しくなった。